100均商品で作る、お正月の手作りしめ縄レシピ!その役割と飾り方も

目次

年末に向けてしめ縄を飾ろうと思っている方は、手作りに挑戦してみませんか?しめ縄は、実は身近な材料で簡単に作ることが可能です。

今回は、100円ショップで手に入るアイテムを使った、しめ縄の作り方やアレンジ方法をご紹介します。さらにしめ縄が持つ役割や、おすすめの飾り場所についても解説。ぜひ最後まで読んで、素敵な正月を迎えるヒントにしてください。

しめ縄とは?

しめ縄は、日本のお正月に家を清め、年神様を迎えるために飾る伝統的な飾りです。神棚や玄関に飾るのが一般的ですが、自分にとってしっくりくる場所に飾るのも良いでしょう。飾り場所に関しては、後述の「おすすめのしめ縄の飾り場所」にて詳しく解説します。

神様のいる神聖な空間と私たちの世界を隔てる役割を果たし、家に不浄なものを寄せつけないために飾ります。年末の大掃除を終えた後、12月13日以降の縁起の良い日に飾り、1月7日または15日を過ぎたら片付けるのが一般的です。

しめ縄の起源は「古事記」までさかのぼり、天照大神が岩戸に隠れた際に、神聖な場所を示すためにしめ縄が用いられたことから始まったとされています。この伝統は邪気を払って清める力を持ち、神聖な空間を守るために発展しました。現在でも、新年に欠かせない風習として、日本各地で大切にされています。

基本のしめ縄飾りについて

素材としては稲わらがよく使われ、ほかにも麻や地域によっては真菰やスゲが用いられることもあります。稲わらは、日本の稲作文化と深く結びつき、五穀豊穣を祈る象徴です。

しめ縄の撚り方には神聖な「左撚り」が用いられ、左撚りが神聖とされる理由はいくつかあります。まず、神道では「左が神聖」とされ、神様に向かうときに左側から太いほうがくるように配置されるのが特徴です。また、陰陽道の影響により、天皇が南向きの際には東(左)が神聖と見なされます。

さらに、通常の右巻き(右撚り)ではなく「左綯い」にすることで特別な意味が加わり、作業も丁寧になるためです。この際の「左撚り」は「左綯い」とも呼ばれ、「左撚り」は一本のひもが左向きに撚られた状態、「左綯い」は複数の撚りを合わせる作業そのものを指します。

しめ縄飾りには、家族や家の繁栄を願うさまざまな飾りが組み合わせられており、それぞれが異なる縁起を象徴しています。以下では、代表的な飾りとその意味を紹介し、どのように新年の家内安全や発展を願う形で用いられているかを見ていきましょう。

橙(だいだい)

橙は「代々」という音に通じ、「家系が代々続くように」という長寿や繁栄の象徴です。橙の果実は何年も木に残り、世代を超えて続く家庭の繁栄を意味します。しめ縄に橙を飾ることで、新しい年が豊かであること、家族が健康であることを願う気持ちが込められます。

裏白(うらじろ)

裏白はシダの一種で、葉の裏が白いことから、清浄さや純粋さ、長寿を象徴するものです。葉の裏が白いのは、心の清らかさや無垢な願いを表しており、裏表がないことから誠実さも象徴されます。また、裏白が常緑であることから、不老長寿やいつまでも変わらない家の繁栄の願いも込められています。

御幣(ごへい)と紙垂(しで)

御幣と紙垂は、神聖な存在への礼を示すシンボルで、災厄を祓うために用いられるものです。白い紙垂がジグザグに垂れ下がる姿は、空間の清浄さを示し、邪気が入らないようにする効果があるとされています。神社のしめ縄にも見られるとおり、神聖な領域に不浄が侵入しないように、結界の役割を果たします。

昆布

昆布は「よろこぶ」に通じ、家族や周囲の人々の幸福を願うシンボルです。また、昆布はその形や長さが長寿や健康を示唆し、家の繁栄を象徴しています。さらに、昆布は水を含んで柔らかくなる性質から、家庭に柔軟性や和やかさをもたらすことが期待されています。

扇は「末広がり」の形から、事業や家運が末広がりに発展していくことを願う飾りです。扇をしめ縄に付けることで、家族の運勢が開け、将来が明るくなるようにとの祈りが込められます。扇の形は、お正月の飾りに欠かせないものとされ、人生が広がることや新しい展望が開けることへの願いを表しています。

稲穂

稲穂は五穀豊穣を象徴し、農作物が豊かに実るようにとの願いが込められています。これは、食物が豊かに実り、家族の健康や幸せにつながるという考えからです。稲穂を飾ることで、経済的な豊かさや家族が豊かに暮らせることを祈念しています。

南天(なんてん)

「難を転ずる」という言葉に通じる南天は、家内安全や厄除けの意味で用いられるものです。南天の赤い実は、災厄や不運から守るとされ、玄関先に飾ることで「悪いものを家に入れない」効果があると信じられています。しめ縄に南天を添えることで、家族の無事や健康を祈る縁起物として、重要な役割を果たします。

鶴と亀

鶴と亀は、長寿の象徴です。鶴は千年、亀は万年といわれるように、これらの飾りは家族全員の健康と長寿、そして家系が繁栄することへの願いを込めて用いられます。伝統的にお正月や慶事に欠かせない象徴として、鶴亀のモチーフがしめ縄に加えられることも多いです。

ここまで紹介したように、しめ縄には古代から続く神聖な意味が込められており、飾り一つひとつに家族の健康や繁栄を願うメッセージがあります。

今年のお正月は、しめ縄の飾りに込められた意味を感じながら、自分や家族にとって大切な場所に飾ってみませんか。新年の幸運を引き寄せる特別な空間が、きっと心を豊かにしてくれるでしょう。

おすすめのしめ縄の飾り場所

しめ縄は玄関や神棚に飾るのが定番ですが、リビングの和室や南向きの窓辺など、自分にとって新年を気持ちよく迎えられる場所に飾るのもおすすめです。

風水的にも、これらの場所に飾ることで、家全体の運気を上げる効果が期待できます。特に玄関は「気」の入り口です。しめ縄を飾ることで悪い気を防ぎ、年神様が入りやすい清浄な空間を作るとされています。また、玄関先の高い位置に飾ると、家全体に良い気が巡りやすくなる効果も期待できます。

さらに、リビングや南向きの窓辺もおすすめです。南は「火」の方位とされ、ここに神聖な飾りを置くことで家庭内に活気が広がり、繁栄や人気運がアップします。自然光が入る南向きの窓は、「気」を活性化させるために重要なポイントです。しめ縄を飾ることで空間が浄化され、家中にポジティブなエネルギーが巡るとされています。

家族が集まる場所や自然光が差し込む場所に飾ることにより、年神様を迎える準備が整い、新年を清らかにスタートさせられるでしょう。

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しめ縄を手作りするメリット

しめ縄を手作りするメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。一つずつ見ていきましょう。

手軽に作れる

しめ縄は、100円ショップでそろえられる材料を使って簡単に手作りできます。毛糸やストローといった身近なアイテムで作れるため、初めての方や子どもと一緒に楽しみながら作りたい方にぴったりです。

自分好みのデザインやサイズにできる

自分で作ることで、飾る場所や好みに合わせて、しめ縄のサイズやデザインを自由にアレンジできます。たとえばモダンなデザインに仕上げたり、カラフルなストローを使ってポップな雰囲気にしたりするなど、個性を反映させたしめ縄が作れます。

手作りのしめ縄で運気アップ

心を込めて手作りすることにより、運気を高められるとされています。オリジナルのしめ縄を飾ることで、より特別な気持ちで新年を迎えられるでしょう。

手軽で簡単!100円ショップの材料でできるしめ縄作り

100円ショップの材料を使えば、手軽にしめ縄を手作りすることが可能です。稲わらの代わりに紙ひもや麻ひもなどを土台に使用し、造花やリボン、水引などの飾りを組み合わせるだけで、本格的なしめ縄飾りが完成しますよ。

100円ショップは土台用の縄や飾りも豊富で、初心者でも気軽に挑戦できる、手頃な価格と扱いやすい材料がそろっています。飾り付けには、ホットボンド(グルーガン)やワイヤーで固定すると丈夫に仕上がるため、長持ちさせることが可能です。

伝統的なしめ縄だけでなく、アレンジしやすいリース型などの形も人気です。

しめ縄作りに必要な材料

しめ縄を手作りするのに必要な材料は、ほとんどが100円ショップでそろいます。身近な素材を使うことで、手軽にしめ縄作りを始めることが可能です。

必要な材料は、以下のとおりです。

<必要な材料>

・ストロー(9本)

・麻ひもまたは縫い糸

・和紙テープ(白がおすすめ)

・オーナメント

・グルーガンまたは両面テープ

・クリップ

・ハサミ

・針(あれば便利)

手順①ストローに糸を通して準備する

まずは、ストロー9本を3本ずつに分け、それぞれのストローに糸を通します。針を使うとスムーズに通せますが、なくても問題ありません。これを3セット用意します。 

手順②ストローを柔らかくする

次に、ストローを手で軽くしならせて柔らかくします。少し柔らかくすることで、後で編むときに扱いやすくなります。

手順③:三つ編みでしめ縄を作る

3本ずつのストローを三つ編みにしていきます。編むときは、クリップで片方を固定しながら進めるとやりやすいです。編み終わったら、円を描くように端をつなげます。

手順④しめ縄の形を固定する

三つ編みが完成したら、和紙テープで両端をしっかりと固定します。テープは白がおすすめです。

手順⑤飾り付けをして完成

最後に、お好みのオーナメントをグルーガンや両面テープで取り付けて、オリジナルのしめ縄リースの完成です。

手作りのしめ縄をよりオリジナルに!アレンジアイデア

手作りしたしめ縄は、飾りのアレンジ次第でさらに個性を引き立てられます。たとえば、カラフルなリボンや造花を追加してモダンな仕上がりにしたり、ドライフラワーなどを使ってナチュラルなデザインに仕上げたりできます。

さらに、伝統的な南天や松を添えて、和風にアレンジするのもおすすめです。水引や金色の扇を加えると輝きが加わり、お正月らしさが増して格調高い雰囲気になります。自分らしいスタイルのしめ縄で、新年を彩りましょう。

自然素材を使ってナチュラルなデザインに

松ぼっくりやドライフルーツ、木の実、シダの葉などの自然素材を使えば、ナチュラルで落ち着いたデザインを楽しめます。これらの素材は、それぞれ独特の風合いを持っており、しめ縄やリースの装飾として加えることで、温かみのある自然な雰囲気を演出することが可能です。

たとえば、松ぼっくりは冬の風物詩でもあり、少し乾燥させて色合いを深めると、しめ縄に落ち着きと重厚感をプラスしてくれます。また、ドライフルーツは色合いも豊富で、オレンジやレモン、リンゴの輪切りをドライにして飾りに加えることで、少し明るい色味を足しつつ、自然の甘さや香りも漂わせられます。特に冬の季節は、部屋に彩りと温もりを添えるアクセントにもなるでしょう。

和室や自然光が差し込むリビングに飾ると、素材の持つ優しい雰囲気が部屋全体に広がり、リラックスできる空間作りにも効果的です。また、自然素材を使うことで、装飾の鮮度を長く保てるだけでなく、エコフレンドリーな選択としても楽しめます。

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紙ストローに色を付けてカラフルに

紙ストローに色を塗ってカラフルに仕上げると、明るくポップなしめ縄を作れます。紙ストローに色を塗る場合、アクリル絵の具を使うと発色が良く、仕上がりも鮮やかになります。特に耐水性が高く、乾燥後は色落ちしにくいため、紙ストローを着色するのに適した素材です。

さらに、淡い色合いを出したい場合は、水彩絵の具も良い選択肢です。パステルカラーで塗れば、ナチュラルなインテリアにぴったりの雰囲気に仕上がります。また、仕上げにニスを軽く塗布すると、発色がさらに鮮やかになり、耐久性も高まります。

異素材のストローを組み合わせておしゃれに

余った素材を活用したエコなしめ縄作りもおすすめです。たとえば、不要になった布切れやデニム素材を細く裂いて編み込み、土台にすることで、柔らかくナチュラルな風合いを楽しめます。また、新聞紙を丸めて巻き付け、土台として使う方法もエコで実用的です。

さらに、古いアクセサリーやボタンなどを飾りとして付けると、味わいのあるオリジナルしめ縄に仕上がります。リサイクル素材を取り入れることで、環境にも優しい手作りのしめ縄が完成します。身近な材料を活かしてリサイクルしつつ、素敵な飾りを作りましょう。

しめ縄を手作りする際の注意点

せっかく手作りするのであれば、きれいに飾り付けたいものです。最後に、しめ縄を手作りする際の注意点についてご紹介します。

ストローの強度に注意する

ストローは柔らかい素材なので、編む際は力加減に気を付け、強度を意識した工夫が必要です。特に太めで厚手の紙ストローを選ぶと強度が増し、安定感が出ます。編み込み部分が弱くならないよう、しっかりした素材を組み合わせたり、重ねたりすることで、さらに強度を確保することが可能です。

また、細くて柔らかいストローを使用する場合は、あらかじめ中に針金を通すと補強され、形も保持しやすくなります。編み目をきつくしすぎると潰れやすいので、適度な力加減でゆるめに編むのがコツです。さらに、ホットボンドとグルーガンで接合部分を固定すると、耐久性が高まり、完成品が長持ちします。

飾る場所に配慮する

ストロー製のしめ縄は軽いので、風で飛ばされやすいことがあります。屋内の玄関や南向きの窓辺などに飾るのがおすすめです。

飾り付けの固定方法に注意する

軽いオーナメントなら両面テープで十分ですが、重めの飾りにはグルーガンやボンドを使用しましょう。

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手作りしめ縄でお正月を迎えよう

100円ショップでそろえた材料で作るしめ縄は、手軽に楽しめるだけでなく、家族や子どもとのコミュニケーションも深まります。自分だけのオリジナルしめ縄を作って、素敵なお正月を迎えてみましょう。