初心者でも手軽に作れる!ドライフラワーの作り方とアレンジ術

目次

ドライフラワーを見て「自分で作ってみたい」「自宅でもドライフラワーを楽しみたい」と思ったことはありませんか?またせっかくなら、ドライフラワーをおしゃれに飾るためのアレンジ方法も知りたいですよね。

ドライフラワーは、さりげなくお部屋をおしゃれにしてくれるインテリアアイテムとして、多くの人々に親しまれています。

今回は、初心者の方でも簡単に作れるドライフラワーの作り方や、おしゃれに飾るアレンジ術を解説します。ドライフラワー作りに興味がある方や、ドライフラワーをおしゃれに飾りたい方はぜひ最後までご覧ください。

ドライフラワーとは

ドライフラワーとは、生花や葉、茎、果実などを乾燥させ、美しさを長期間楽しむために作られた花の装飾品です。ドライフラワーの歴史は古く、古代エジプトや古代ローマまでさかのぼります。

17世紀から、ヨーロッパ北部で冬の室内装飾として作られていたと言われており、18世紀から19世紀にかけて技術の発展にともない、とくにヴィクトリア朝時代において広く流行しました。

現在、ドライフラワーはインテリアアイテムやウェディングブーケ、季節の装飾などさまざまなシーンで幅広く親しまれています。

ドライフラワーに向いている花

ドライフラワーを作る際の花選びはとても大切です。ドライフラワーには、以下の特徴を持った花が向いています。

・水分量が少ない

・花びらが厚めでしっかりしている

・変色しにくい

ドライフラワーに向いている花としておすすめなのは、バラやラベンダー、アジサイ、カスミソウ、ミモザなどです。また、ユーカリ、ローズマリー、シロタエギクを使えば、虫除け効果も期待できます。

ドライフラワーに向いていない花

一方で、ドライフラワーに向いていない花もあります。ドライフラワーに向いていない花の特徴は、以下のとおりです。

・水分量が多い

・花びらがうすくて繊細

・花びらの色がうすく変色しやすい

ドライフラワーに向いていない花の種類は、桜、チューリップ、ユリ、ガーベラ、菊、ひまわり、ツバキ、多肉植物などです。花であれば、なんでもきれいにドライフラワーにできるわけではありませんので、注意しましょう。

ドライフラワーの作り方

それでは、さっそくドライフラワーを作ってみましょう。ドライフラワーの作り方としては、4つの方法が主流です。

・ハンギング法

・ドライインウォーター法

・シリカゲル法

・グリセリン法

以下に、それぞれの方法のメリットと注意点をまとめてみました。

メリット注意点
ハンギング法初心者でも簡単で自然できれいな形に仕上がる湿度に左右されやすく色がくすみやすい
ドライインウォーター法生花の状態を鑑賞しながらドライフラワーにできるドライフラワーになるまで時間がかかる
シリカゲル法鮮やかな色が残りやすい花を短く切らないといけないため花束のように飾れない
グリセリン法花のボリュームを保ちつつ、生花の鮮やかさを保てる手間がかかる

方法によっては風通しのよさも大切なポイントとなるため、住まいの環境にも適しているのか事前に確認しましょう。

2面採光の住まいを見る

エリア別に物件を探す

Powered by

ハンギング法

吊るすだけで簡単にドライフラワーにできるハンギング方法は、初心者の方におすすめです。カビてしまうのを防ぐため、できるだけ乾燥した風通しのよい環境で吊るしましょう。窓の多い部屋で吊るしたり、浴室乾燥機を利用したりして、短時間で乾かすのがおすすめです。

ハンギング法で作る手順①:必要な道具やアイテムを用意する

ハンギング法には、麻ひもなど吊るすための紐さえあれば問題ありません。もし数本をまとめて、花束のような状態でドライフラワーにする場合は、輪ゴムを使うとまとめやすいです。

ハンギング法で作る手順②:花を整える

まずは花を整えましょう。水につかっていた部分を切り落とし、余計な葉を取り除きます。

ハンギング法で作る手順③:花を紐でしばる

次に、花を紐でしばります。花は乾燥するにつれて縮むため、しっかりとしばるようにしましょう。

ハンギング法で作る手順④:逆さまにして吊るす

花をしばったら、あとは逆さまにして吊るすだけです。約1週間〜2週間で完成します。

2面採光の住まいを見る

エリア別に物件を探す

Powered by

浴室乾燥機付きの住まいを見る

エリア別に物件を探す

Powered by

室内物干機付きの住まいを見る

エリア別に物件を探す

Powered by

ドライインウォーター法

ドライインウォーター法は、少量の水につけながら、徐々に水分を蒸発させてドライフラワーにする方法です。花を生けたまま乾燥させるので、形がまるく、ふんわりした花に適しています。

生花からドライフラワーになる過程を楽しみながら、ドライフラワーを作ってみましょう。

ドライインウォーター法で作る手順①:必要な道具やアイテムを用意する

ドライインウォーター法では、花を生けるための花瓶が必要です。お気に入りの花瓶を用意しておくと、気分も上がるでしょう。

ドライインウォーター法で作る手順②:花を花瓶に挿して置いておく

次に、少量の水を花瓶に入れて、花を挿します。花瓶は窓の多い部屋など、風通しのよい場所に置きましょう。

ドライインウォーター法で作る手順③:少しずつ水を蒸発させる

花瓶には水を加えず、毎日少しずつ水を蒸発させます。約1週間〜2週間でドライフラワーの完成です。

2面採光の住まいを見る

エリア別に物件を探す

Powered by

出窓付きの住まいを見る

エリア別に物件を探す

Powered by

シリカゲル法

シリカゲル法は花の鮮やかさを残しやすく、バラなどの立体的な花をドライフラワーにしたいときに適した方法です。ただし、花を短く切ってドライフラワーにするため、花束のような状態では飾れません。

ドライフラワーにしたあとは、アクセサリーやハーバリウムなどにして楽しみましょう。

シリカゲル法で作る手順①:必要な道具やアイテムを用意する

シリカゲル法に必要な道具は、以下のとおりです。

・密閉容器(タッパー・ガラス瓶など)

・ドライフラワー用シリカゲル

ドライフラワー用シリカゲルは、手芸屋やホームセンター、ネット通販で購入可能です。

シリカゲル法で作る手順②:花をカットする

はじめに、花首の約2cm下で茎をカットしましょう。茎が長く残っていると、密閉容器内でシリカゲルの中に完全に埋められないため、茎を短く切る必要があります。

シリカゲル法で作る手順③:密閉容器にシリカゲルと花を入れる

タッパーやガラス瓶などの密閉容器に、ドライフラワー用のシリカゲルを敷き詰めたら、花をシリカゲルの上に置きます。敷き詰めるシリカゲルの深さは、1cm程度で問題ありません。

シリカゲル法で作る手順④:花をシリカゲルに埋める

次に、花の上にやさしくシリカゲルを振りかけながら、花全体をシリカゲルに埋めます。シリカゲルを振りかける際は、スプーンを使うと便利です。

シリカゲル法で作る手順④:容器の蓋をしめて密閉する

花をシリカゲルに埋めたら、容器の蓋をしめて密閉します。1週間ほどでドライフラワーの完成です。

グリセリン法

グリセリン法は手間がかかるものの、花のボリュームと鮮やかさを残せる方法です。グリセリン法には、具体的に2つの方法があります。

・グリセリン溶液につける方法

耐熱容器に入れたグリセリン溶液に葉や実をひたし、容器にラップなどで蓋をしてホコリの混入を防ぎます。

・グリセリン溶液を吸い上げさせる方法

冷ましたグリセリン溶液を入れたコップなどの容器に花を挿して、直射日光の当たらない涼しい場所で保管しましょう。

葉や実にはグリセリン溶液をつける方法が適しており、どちらの方法も新鮮で元気な状態のお花を使うと、きれいなドライフラワーに仕上げられます。

グリセリン法で作る手順①:必要な道具やアイテムを用意する

グリセリン法では、以下のものを準備しましょう。

・グリセリン溶液(グリセリン1:熱湯3)

・耐熱容器

・コップ

グリセリン溶液につける方法ではグリセリン溶液を熱いまま使い、グリセリン溶液を吸い上げさせる方法では冷ましたグリセリン溶液を使用します。

グリセリン法で作る手順②:グリセリン溶液にひたす、挿す

ドライフラワーにしたいお花をグリセリン溶液にひたしたり、挿したりしましょう。

グリセリン法で作る手順③:グリセリン溶液から取り出す

1週間ほどひたしたら、グリセリン溶液が入っている容器や花瓶から取り出して液を拭き取って完成になります。1週間〜10日ほど保管して、グリセリン溶液が花びらや葉の表面全体に染み出してきたら完成です。

【番外編】電子レンジを使ってドライフラワーを作れる!

実は、電子レンジを使ってドライフラワーを作ることも可能です。自然乾燥だと1週間〜2週間の時間が必要ですが、電子レンジを使えば完成までの時間を短縮できます。

・葉っぱや枝を取り除いた花を耐熱皿に直接置く

・ラップをかけず600Wで1分加熱する

・こげないように様子を見ながら少しずつ加熱する

上記の工程で、あっと言う間にドライフラワーの完成です。なお、家電付きの物件であれば電子レンジもついているため、普段の生活からドライフラワー作りまで役立ちます。身近にある電子レンジで、ぜひドライフラワー作りに挑戦してみてください。

家電付きの住まいを見る

エリア別に物件を探す

Powered by

ドライフラワー完成後のおしゃれな飾り方

吊るして飾る方法が一般的なドライフラワーですが、せっかく自分で作るならほかの飾り方も知りたいところですよね。

ここでは、ドライフラワー完成後のおしゃれな飾り方を紹介します。お部屋の間取りや家具などのインテリアと合わせて、楽しみながら飾ってみましょう。

スワッグにして飾る

まずは、ドライフラワーをスワッグにして飾る方法を紹介します。花束のようにボリュームのあるドライフラワーは、スワッグにする方法がおすすめです。ナチュラルな雰囲気のリボンやラフィアなどで束ねると、さらにおしゃれな雰囲気を演出できます。

下記の記事では、スワッグの作り方を紹介しています。スワッグ作りにも興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

▼関連記事

「スワッグ」って知ってる?作り始めて8年目の私が教える、簡単4工程の作り方と飾り方

ガーランドにして壁に飾る

ガーランドにして壁に飾る方法は、小ぶりでいろいろな種類のドライフラワーがある場合におすすめです。麻ひもやスウェードなどの革ひもにクリップを使ってドライフラワーをとめるだけで、手軽にガーランドが完成します。

リースにして飾る

ハンドメイドがお好きな方は、ドライフラワーを使ってリースを作ってみましょう。リースの土台に、グルーガンでドライフラワーを貼り付ける方法が簡単です。

季節に合わせたお花や色を組み合わせて、季節感を楽しんでみてくださいね。

コップや一輪挿しの花瓶に飾る

1本のドライフラワーをコップや一輪挿しの花瓶に飾ると、お部屋のちょっとしたスペースがおしゃれな空間に変わります。もちろん、何本か束ねて飾っても素敵です。

なお、普段は何気なく捨てているような空きビンを使えば、気軽にドライフラワーを飾れます。また空きビンに麻紐を巻いたり、ラベルシールを貼り付けたりすることで、簡単におしゃれな花瓶を作ることができますよ。

▼関連記事

アップサイクルから始める、サスティナブルでおしゃれな暮らしとお部屋づくり

ボトルに入れて飾る

透明なボトルに入れて小窓や棚に並べると、小さなコレクションを集めているような雰囲気を楽しめます。とくに、コルク蓋やアンティーク風のボトルと、葉や実のドライフラワーの組み合わせがおすすめです。

ボトルではなくてもトレイやお皿などの器に、そのまま乗せて飾るのもおすすめです。きちんと飾らなくても、無造作に器に乗せるだけで、自然とおしゃれな雰囲気を演出できます。

アーティフィシャルフラワーと組み合わせて飾る

アーティフィシャルフラワーと組み合わせると、ドライフラワーだけとは違う雰囲気で飾れます。アーティフィシャルフラワーとは、生花をリアルに再現した造花です。

アーティフィシャルフラワーであれば、生花と違って水換えも不要ですので、気軽に取り入れられます。

ドライフラワー作りにチャレンジしてみよう

今回は、初心者の方でも簡単に作れるドライフラワーの作り方や、おしゃれに飾るアレンジ術を紹介しました。さりげなくお部屋をおしゃれにしてくれるドライフラワーは、古くから多くの人々を魅了しています。

ドライフラワーの作り方は吊るすだけでなく、ドライインウォーター法やシリカゲル法、グリセリン法など、仕上がりや方法もさまざまです。また、身近な家電である電子レンジでも作れます。

できあがったあとのアレンジも楽しめるドライフラワー作りに、ぜひチャレンジしてみてくださいね。