心地よいお部屋を作る模様替えのコツとは?空間の演出をインテリアコーディネーターが教えます

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季節が変わると衣替えはするけれど、お部屋に置いてあるインテリアやカーテンなどをそのまま…といった人は多いのではないでしょうか。模様替えは、部屋の雰囲気を変えたり、気分をリフレッシュしたりするのに大変効果的です。しかし、模様替えに失敗をすると、逆に部屋が狭く感じたり、使いにくくなったりすることもあるでしょう。

今回は、失敗しない模様替えのコツをご紹介します。また、模様替えの目的やスタイルに応じて、簡単にできるアイデアやポイント、模様替えによる効果的な空間演出方法をお伝えします。

これらのヒントを参考にすれば、あなたの部屋も素敵に変えられるでしょう。最後まで、ぜひチェックしてみてください。

模様替えのコツ①:部屋レイアウトを考えておく

模様替えをする前に、まずは部屋のレイアウトを考えておく必要があります。レイアウトとは、家具や小物の配置のことです。ポイントを押さえて、心地よい部屋に模様替えしましょう。

どんなお部屋にしたいかイメージする

模様替えは、イメージと目的が大切です。どんなイメージにするかを決めるときには、好きな色や素材、雰囲気など、どんな点に魅かれるのかを考えてみましょう。参考になる写真をいくつか集めるのもおすすめです。

イメージと同時に、リラックスできる空間にしたいのか、収納スペースを増やしてすっきりと暮らしたいのか、お部屋の目的も合わせて検討しましょう。目的を決めることで、今後に必要なものと不要なものが見えてきます。

そしてイメージと目的が決まったら、具体的に画像を貼り付けて書き出してみましょう。家具や小物の配置や色合いなどを詳細に決めておくと、迷わずに済みます。無理せずに少しずつ進めていくと、ストレスなく模様替えを楽しめるでしょう。

また、模様替えをして自分の好きなものに囲まれて暮らすことは、生活に彩りや楽しさを与えてくれます。そのため、自分の好きなお部屋を目指すことが大切ですが、イメージを決めるにあたって、どんなスタイルにするか迷ってしまう人もいるかもしれません。

そこで、模様替えにおすすめのインテリアスタイルを3つご紹介します。各インテリアスタイルのおすすめポイントや注意点も記載しましたので、ぜひ自分の好みや目的に合わせて、理想の部屋作りの参考にしてみてください。

おすすめインテリアスタイル①:ブルックリンスタイル

ブルックリンスタイルとは、ニューヨークのブルックリン地区にある、古い倉庫や工場を改装したようなインダストリアルな雰囲気のスタイルです。

レンガやコンクリート、鉄などの素材感を活かした壁や床、無骨な家具や照明などが特徴として挙げられます。カフェやバーのようなおしゃれな空間を自宅で楽しみたい方におすすめです。

家具はシンプルで機能的なものを選び、カラーはブラックやグレーなどのモノトーンが基調となっています。雑貨はポスターや写真、時計やアート、植物や本などのナチュラルな物とも相性がよいです。

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おすすめポイント

個性的でクールな印象を与えられます。収納やディスプレイに工夫ができるので、空間を有効活用できる点もおすすめです。素材感や色味がシンプルのため、小物やアートで自分の趣味を表現しやすいといえます。

また、古いものや手作り感のあるものを取り入れることで、温かみや味わいを出すことが可能です。

注意点

色味がダーク系なので、照明や窓の配置に注意が必要です。照明が足りなかったり、窓から光が入ってこなかったりする部屋は、注意しないと暗くて圧迫感のある空間になる可能性があります。

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おすすめインテリアスタイル②:昭和レトロ

昭和レトロとは、昭和時代の日本の暮らしや文化を感じさせるレトロな雰囲気のスタイルです。洋室でも、木目調の家具やカラフルな小物などで昭和レトロを演出できますが、和室があると昭和レトロのインテリアを作りやすくなります。

家具は木製のものが多く、カラーは茶色や赤色、橙色、黄色などの暖かみのある色を基調に、レトロ感のあるくすんだカラーが主流です。

雑貨は、昭和時代のポップカルチャーや生活用品などがおすすめです。アクセントに昭和を感じる古い家電や食器、おもちゃ、ポスターなどのコレクションのアイテムを取り入れるとよいでしょう。懐かしさや温かみを感じたい方に、おすすめのスタイルです。

おすすめポイント

日本由来のインテリアスタイルですので、アイテムを入手しやすいうえに、古いものを活かせるインテリアスタイルです。また、昭和レトロは和室のよい点をお部屋で活かせるので、日本らしさや伝統を感じられます。直接床に座ったり寝転んだりもでき、座布団やこたつでくつろぐことも可能です。

さらに、家具を最小限に抑え、空間を有効活用できます。畳は、フローリングと比べて足への負担が少なく、転んだ場合に衝撃が少ない点も魅力です。

注意点

古いものを使う場合は、手入れや修理が必要になることがあります。古くても、安全に使用できるアイテムを選びましょう。

また、和室は畳や障子などの特殊な素材を使うので、掃除やメンテナンスはそれぞれの素材に合った手入れをしましょう。

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おすすめインテリアスタイル③:北欧スタイル

北欧諸国の自然や文化に影響された、シンプルでモダンな雰囲気のスタイルです。白やベージュなどの明るい色を基調とした壁や床、窓から光をたっぷり取り入れることが特徴として挙げられます。日本の木造の住宅とも相性がよく、和の空間にも馴染むナチュラルなデザインです。

北欧スタイルにもさまざまありますが、モダンに寄せたいときは、黒やグレーなどのモノトーンカラーや直線的な形状の家具を取り入れると、洗練された空間になります。

北欧デザインの雑貨には、動物や植物のモチーフなど可愛らしいデザインがあります。お部屋のカラーコーディネートは、白やグレーなどのベーシックカラーに、赤や青などのポップカラーを差し色として使うと、明るくナチュラルな空間を演出することが可能です。

おすすめポイント

明るく開放的な印象を与えられます。また、色彩が豊かで楽しげなデザインが多く、見ているだけで気分が上がるでしょう。

さらに、家具や小物はシンプルで実用的なものが多く、清潔感のあるすっきりとした空間を作りやすいです。

注意点

白や明るい木目が多いぶん、汚れや傷が目立ちやすくなります。また、カラフルな色合わせは、好みに合わせてバランスを取ることが重要です。

さらに、北欧風の家具や小物は長く使い続けることが考慮されているため、高価なものが多く、本格的な北欧デザインの家具を取り入れる場合は、予算に余裕が必要です。

部屋の形や大きさに合わせたレイアウトを検討する

部屋の形や大きさに合わせたレイアウトを考えることで、空間を最大限に活用することが可能です。狭い部屋では、家具の配置する場所を工夫することにより、広々とした空間を作り出せます。

お部屋の形や大きさに合わせてレイアウトを検討することで、快適に暮らせるでしょう。

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家具のサイズを測定する

家具を配置する前に、家具のサイズを正確に測定し、配置場所に適したサイズであるかを確認することが重要です。また、部屋に余裕を持たせるために、家具同士や壁との間にもゆとりをとって、レイアウトのバランスを考慮することも欠かせません。

最初に完璧なレイアウトを考えるのは難しい場合がありますので、そんなときには図面上に家具を仮置きしてみることで、イメージがつかみやすくなります。お部屋と家具のサイズのバランスを見ながら、レイアウトを調整していくとよいでしょう。

動線を意識する

部屋のレイアウトを決める際には、家具の配置だけでなく、動線も考慮することが重要です。例えば、部屋の中央に大きな家具を配置すると、動線が阻害され、部屋全体の使い勝手が悪くなる可能性もあります。

人が通れるゆとりや、引き出しや扉を開放したときの寸法もふくめ、動作が疎外されないようレイアウトを考えましょう。

コンセントの位置を確認する

模様替えをするときには、家具やインテリアの配置だけでなく、コンセントの位置や照明の位置を確認することが大切です。コンセントや照明の位置が適切な場所にないと、電気製品の使用が不便に感じたり、延長コードを使ったりしなければなりません。部屋の雰囲気に影響を与える可能性もあるので、模様替えをするときは、コンセントや照明の位置も忘れずにチェックしましょう。

コンセントの位置を確認する際には、どんな電気製品をどこで使いたいかを考えてみましょう。例えば、ベッドの近くにコンセントがないと、スマートフォンの充電ができなかったり、ランプが置けなかったりします。

また、テレビはTVコンセントも必要になりますので、離れた場所に置くとコードが長くなって見た目が悪くなったり、転倒の危険が高まったりする点に注意が必要です。

照明の位置を確認する

照明の位置を確認するときには、部屋の用途や明るさの好みに合わせてみましょう。例えば、勉強や仕事をする場所には、デスクライトやスポットライトなどの局所的な照明が必要です。

また、リラックスしたい場所には、暖色系の間接照明があるとよいでしょう。照明の位置が適切でないと、暗さや眩しさを感じ、雰囲気が損なわれるだけではありません。目が疲れたり、頭痛や不眠などの健康問題を引き起こしたりする可能性もあるのです。

コンセントや照明の位置を確認することで、模様替えの効果を高められます。模様替えをするときは、コンセントや照明の位置も忘れずにチェックして、家具や家電の配置を考えましょう。

また、オンラインで内見できる物件であれば、コンセントや照明の位置を事前に確認できます。オンラインでの内見は、コンセントや照明の位置だけでなく、 実際に部屋に行かなくても部屋の雰囲気や広さを確認できるのが特徴です。いろいろな物件を比較しやすく、自分の好みや予算に合った物件を探しやすくなります。

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模様替えのコツ②:収納の見直しをする

収納の見直しとは、必要なものと不要なものを分別し、必要なものを適切な場所に収めることです。収納の見直しをすることで、部屋がすっきりとして、空間を有効に使えます。

また、探し物に時間がかからなくなり、快適な生活を送ることが可能です。収納の見直しは、以下のステップを踏むことで効率的にすすめられますので、ぜひ参考にしてみてください。

現在の状況を把握する

まずは、現在の状況を把握しましょう。家具の配置、収納スペースの使い方、不要なものがあるかどうかなどを確認します。また、収納スペースの見直しも行いましょう。使いやすい収納スペースを作るためには、アイテムごとに適切な場所を設けるのがおすすめです。

例えば、衣類はクローゼットに、本は本棚に、文具は引き出しに収納するなど、物や使い方に合わせて収納場所を決めましょう。

不要なものは処分する

お部屋を模様替えするときには、不要なものは処分することが大切です。不要なものとは、使わなくなったものや重複しているもの、収納スペースから溢れてしまっているものが該当します。不要なものがあると、お部屋を乱雑な印象にして空間を圧迫するだけでなく、掃除や整理もしにくくなります。不要なものに囲まれていると、心にも重荷がかかってしまうでしょう。

不要なものを処分できれば、お部屋がすっきりとして空間が広くなり、模様替えの効果も高まります。さらに、新しいものを入れる余地が生まれるのです。不要なものを処分することで、お部屋に合った新しい家具やインテリアを選べます。模様替えの機会を利用して、不要なものを見極め、処分していきましょう。

処分方法

処分する方法は、売る・寄付する・捨てるなどがあります。自分にとって不要なものでも、他の人にとって価値があるかもしれません。

例えば、リサイクルショップやフリーマーケットで売ったり寄付したりすることで、物を有効活用できます。売るためには時間や手間がかかるうえ、状態や需要によっては売れない可能性もあります。また、リサイクルショップやフリーマーケットに持って行くためには、運搬費用や場所が必要です。まずは、処分方法を事前に見極めることが大切です。

リサイクルできない不要なものであれば、すみやかに処分しましょう。捨てる場合は、環境に配慮して分別してください。また、自治体のルールに沿った分別方法で処分することも重要です。

ゴミ出しの日や時間は物件によって異なりますので、確認しましょう。忙しい人にとっては、24時間ゴミ出しOKの物件だとゴミ出しがしやすくなります。不要なものを処分することで得られるメリットを考えてみると、模様替えへのモチベーションも上がりますよ。

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収納グッズを活用する

収納グッズを使うことで空間を有効活用できるため、整理整頓がしやすく、見た目をすっきりさせられます。

ここでは、簡単に取り入れられて、模様替えをするときに役立つおすすめの収納グッズをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

おすすめ収納グッズ①:つっぱり棒

つっぱり棒とは、窓枠の中や壁と壁の間に固定して、突っ張る棒のことです。つっぱり棒を使うことで、空間を簡単に仕切れるので、クローゼット・押入れの棚やハンガーを増やしたり、つっぱり棒にカーテンや布を掛けて衣類や小物などを隠したりできます。

また、つっぱり棒にハンガーやフックを掛けて、服やバッグなどを掛けることも可能です。つっぱり棒は、長さや太さを調節できるものが多いので、自分の好みや空間に合わせて選べます。

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おすすめ収納グッズ②:ラベリング

ラベリングとは、収納場所にラベルを貼ることで、アイテムを探しやすくすることです。例えば、引き出しの中身や本棚の本の種類をラベリングすることで、必要なものを素早く見つけられます。ラベリングには、手書きはもちろん、パソコンを使ってラベルシールにプリントアウトすれば、自分だけのオリジナルのラベルも作ることも可能です。

また、ラベルライターなどを使うと、簡単に文字やデザインを自由にカスタマイズできます。

おすすめ収納グッズ③:バスケット・かご

バスケットやかごを使うことで、小さくて散らかりやすいものや、形が不規則な小物や雑貨などをまとめて収納できます。また、キッチンに置いて調味料や食器を入れたり、リビングに置いてリモコンや雑誌、新聞を入れたりするのも、おすすめです。

さらに、寝室や洗面所などに置いて、化粧品やアクセサリー、下着などを入れられます。バスケットは素材や色、形が豊富で、取手や蓋が付いたものもあります。取っ手があれば持ち運びが楽になり、蓋があれば中身を隠せて便利です。自分の好みのインテリアや使い勝手に合わせて選びましょう。

おすすめ収納グッズ④:フック

フックを壁やドアに取り付ければ、物を掛けられます。帽子やバッグ、アクセサリーなどを収納したり、飾ったりできるため、お部屋のアクセントに活用してもよいでしょう。

フックは釘やビスで固定するものだけでなく、吸盤や両面テープで取り付けられるものもあります。壁に穴を開けたくない場合は、後者が便利です。

おすすめ収納グッズ⑤:マグネット

マグネットを使えば、冷蔵庫やキッチンの金属部分にメモや写真、レシピなどを貼ったり、ナイフやハサミなどを掛けたりできます。マグネットは形や色がさまざまなので、自分の好きなものを選んで楽しめる点が魅力です。マグネットタイプのフックもありますので、用途に合わせて選んでみましょう。

以上、模様替えのときに役立つ、おすすめの収納グッズをご紹介しました。模様替えのときには、備え付けの収納があると役立ちます。物の一時的な避難場所になるうえ、収納家具が少なくなるので、家具や物の移動も最小限になり、模様替えがしやすくなるのです。上記の収納グッズを活用して、自分の使い勝手のよい収納スペースを作ってみましょう。

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模様替えのコツ③:色や素材の組み合わせで変化を出す

模様替え時に家具や小物を全部買い替えなくても、色や素材の組み合わせを工夫することで、お部屋が生まれ変わります。以下で、いくつかの具体的なアイデアをご紹介しますので、ぜひ試してみてください。

お部屋に取り入れている色を変える

お部屋の雰囲気を変えるために、色のコーディネートを工夫するとよいでしょう。例えば、壁紙を変えたり、壁にペイントしたり、新しい色調を取り入れると大きく印象を変えられます。また、カーテンでも雰囲気が一変しますよ。季節ごとに、クッションなどの小物を変更するのもおすすめです。

部屋を明るくしたい場合は、明るい色調を取り入れるとよいでしょう。逆に落ち着いた雰囲気を演出したい場合は、暗めの色調を選ぶのがおすすめです。

また、色には、暖色系と寒色系があります。暖色系は赤やオレンジ、黄色などで、明るくて活発な印象です。寒色系は青や青緑、青紫などで、落ち着いて清潔感のある印象を与えます。なりたいお部屋のイメージと合わせて、自分の好きな色をファブリックに取り入れてみましょう。

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素材や質感を変える

素材の変化を加えることで、部屋の印象を大きく変えられます。例えば、木製の家具を大理石やスチールやアイアンを使った家具に変えると、モダンな印象になります。

また、布製品の変更もおすすめです。例えば、化学繊維のカバーを天然繊維やシルクのカバーに変更することで、部屋に高級感やエレガントな印象を与えられます。布を革に変えれば、洗練されたスタイリッシュな雰囲気を作れますよ。

柄やパターンを変える

柄やパターンを変えることでも、なりたいお部屋のイメージに近づけられます。柄やパターンにはそれぞれ特徴があり、幾何学柄はモダンでスタイリッシュな印象、花柄は可愛らしくてフェミニンな印象を与えます。ストライプやチェックは、シンプルでクラシックな印象です。自分の好きなテイストや目指すお部屋の雰囲気に合わせて、ファブリックの柄やパターンを選ぶといいでしょう。

また、落ち着いた雰囲気が好きな人も、複数あるクッションの一つだけを柄にしたり、食器や小物に柄やパターンを取り入れたりするのがおすすめです。お部屋にほどよいアクセントが加わり、おしゃれ感を演出できます。

模様替えのコツ④:照明で雰囲気を変える

照明を工夫することで、部屋の印象を大きく変えられます。照明は、部屋の模様替えに欠かせない要素です。自分の好みや目的に合わせて照明器具を選ぶことで、部屋の空間を心地よく変えられます。

今回は、照明で部屋の雰囲気を変えるコツをご紹介しますので、参考にしてみてください。

色温度を変更する

色温度とは、光の色の暖かさや冷たさを表す数値です。色温度が高いと、白っぽくクールな印象になります。色温度が低いと、黄色っぽく暖かな印象です。照明の色温度は部屋の色彩バランスに影響しますので、色温度を変えることで、部屋のムードを変えられます。

例えば、白い壁に白い照明を当てると、部屋が寒々とした印象になります。一方で、リラックスしたいときは色温度が低い黄色っぽい光の照明を使うことで、部屋が暖かく落ち着いた雰囲気になります。活動的にしたいときは色温度が高い白色系の照明を使って、明るく爽やかな雰囲気にしましょう。色温度を変える方法としては、電球の種類を変えたり、シェードのカラーやカラーフィルターを使ったりすることで、照明の光の色を変えられます。

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間接照明を取り入れる

間接照明とは、壁や天井などに反射させて、光を拡散させる照明のことです。間接照明を使うことで、部屋を広く見せたり、柔らかく優しい光で空間を包んだりできます。間接照明を取り入れる方法は、ベッドサイドのテーブルやデスクの上にテーブルランプを置いたり、フロアライトで取り入れたりするのがおすすめです。

照明器具はデザイン性の高いものを選ぶと、部屋のアクセントにもなります。フロアライトは、壁や天井に向けて置くと、空間に広がりを感じさせますよ。

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照明器具を変更する

照明器具の種類を変えることで、部屋の雰囲気を変えられます。照明器具とは、電球や蛍光灯などの光源を取り付ける器具本体の形状や種類のことです。照明器具によっても、光の出方や形が変わります。

例えば、シーリングライトは天井から直接光が降り注ぐので、部屋全体を均一に照らせる照明です。スタンドライトやテーブルランプなどの間接照明を加えることで、部屋全体にメリハリや温もりを与えられます。

天井からぶら下がるタイプのペンダントライトは、光が下方向に集中するので、テーブルやカウンターなどを照らしてくれます。ペンダントライトはとくに、シェードの形や素材によっても雰囲気が変わるのが特徴です。シーンに応じて照明器具を使い分けて、空間に変化を作ってみましょう。

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模様替えのコツ⑤:小物でアクセントを加えよう

小物をうまく使うことで、お部屋にアクセントを加えられます。ただし、過剰に小物を使いすぎると、逆に部屋がごちゃごちゃしてしまうので、適度に使うことがポイントです。

今回は、模様替えの仕上げとして、小物でアクセントを加える3つの方法をご紹介します。小物は手軽に変えられるので、気分や季節に合わせて楽しく模様替えしてみてください。

小物をカラーアクセントとして使う

部屋のワンポイントアクセントになるようなカラーの小物を飾りましょう。小物を使って空間に色を加えることで、より明るく活気ある空間ができます。例えば、クッション、アート、オブジェ、花瓶、キャンドルホルダーなどのカラフルな小物を使って、空間にアクセントカラーを加えるのがおすすめです。

また、食器やキッチン用品に、カラーアクセントを取り入れる方法もあります。キッチンやダイニングエリアで、可愛らしい食器やキッチン用品を使って、空間にアクセントを加えましょう。

季節のものを飾る

季節感を取り入れたアイテムを飾ると、空間に変化を与えられます。夏は涼しげな素材や色、冬は暖かみのある色や素材など、季節に合わせて小物を変えてみましょう。

また、グリーンも季節感を出すのにおすすめです。観葉植物や花を使って、空間にグリーンを取り入れましょう。テーブルや棚に小さな観葉植物を置いたり、壁掛けフックを使って壁に花瓶をかけたりもできます。

出窓があれば、窓台に植物を並べて飾るのもおすすめです。出窓は日差しがよくあたるため、植物がよく育ちます。また、窓辺に置くことで、部屋の中に自然な雰囲気を作り出せます。植物の種類は、好みや季節に合わせて選ぶとよいでしょう。出窓に植物や季節のものを飾ることで、お部屋に彩りと癒やしを与えられますよ。

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壁を活用して飾る

壁は模様替えの大きな要素であり、壁に何も飾らないと空間が寂しく見えてしまいます。絵画やポスター、ウォールステッカー、ワイヤーアートなどのアートを飾って、空間にアクセントを加えましょう。

ポスターを飾るアートフレームを変えるだけでも、雰囲気が変わります。木製はナチュラルな雰囲気で、ブラックはモダンな雰囲気やクラシックな雰囲気です。お部屋の雰囲気やアートに合わせて、フレームにもこだわってみましょう。

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インテリアコーディネーターが考える「模様替えによる効果的な空間の演出」とは?

部屋の雰囲気を変えたいときに、ただ家具を動かしたり、小物を買い足して模様替えしたりするだけでは、思うような空間にならないこともあります。

そこで、今回は、インテリアコーディネーターが考える「模様替えによる効果的な空間の演出」のいくつかの例をご紹介します。

①空間の広がりを感じさせる配置

部屋が狭く感じられると居心地が悪くなりますので、お部屋を快適に使うためには家具の配置に工夫が必要です。部屋の広さを感じさせる家具の配置には、いくつかのポイントがあります。

家具を壁に寄せる

まず、家具を壁に寄せることで、広く見せることが可能です。本棚やキャビネットなどの高さのある収納家具は、壁面に設置することで圧迫感を減らせます。また、中心に大きなスペースを作ると、部屋が広く見えます。ラグのサイズを大きくすることも効果的です。

家具の高さをそろえる

また、家具の高さをそろえることで、天井が高く感じられ、空間に広がりが出ます。高さの違う家具を並べると、視線が上下に動くことから、天井が低く感じられてしまうのです。高さをそろえると視線が水平になり、天井が高く、すっきりした印象を作れます。また、カーテンレールも天井近くに取り付けて、カーテンを吊ると天井を高く見せられますよ。

光を通す素材・光が反射する素材を家具に使う

さらに、ガラスやアクリルなどの透明な素材を家具に使うことで、視界を遮らずに広がりを感じさせられます。透明な素材は光を通すので、部屋全体が明るくなるうえ、視界を遮らないので奥行きや幅を感じられるでしょう。テーブルやチェアなどの家具に透明な素材を使うことで、空間を広く見せられます。

また、鏡やメタリックな素材も光を反射して、広がりを感じさせる効果があります。スチール素材の脚の家具を取り入れたり、鏡を壁に飾ったりするのもおすすめです。これらのポイントを参考にして、部屋全体が広く見えるように工夫してみましょう。

②個性を演出するディスプレイの作り方

部屋に個性や趣味を反映させたいとき、ディスプレイは欠かせません。しかし、ただ好きなものを飾るだけでは、ごちゃごちゃした印象になってしまいます。

テーマや色味を統一する

個性的でありながら魅力的なディスプレイコーナーを作る場合、まずディスプレイする物は、テーマや色味を統一して選ぶことが大切です。例えば、旅行好きなら、海外の土産物や写真などを集めて飾るとよいでしょう。

また、色味は部屋全体と調和するように選びましょう。例えば、床がフローリングであれば、フローリングの色味と合わせて木目を選ぶなど、内装の色味を考慮してアクセントカラーを決めていくとよいでしょう。

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配置場所を決める

次に、ディスプレイする場所は、目線や視線を考慮することが大切です。例えば、目線の高さにある壁面や棚、サイドボードの上は、ディスプレイするのに適しています。

また、視線が集まりやすい場所はディスプレイコーナーに最適です。例えば、テレビのサイドは目が行きやすい場所ですので、ディスプレイコーナーとして活用するとよいでしょう。

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バランスや空間を意識する

ディスプレイするときには、バランスや空間を意識することがとても大切です。例えば、大きさや形、素材などのバリエーションを持たせてリズム感を出したり、高低差や奥行き感を出したりすることで、立体感が生まれます。飾るときには高さを変えたり、フレームやボックスやトレイなどを使って奥行きを変えたりしてみましょう。

③第一印象が良くなる、玄関を素敵に模様替えするコツ

模様替えして家を素敵に変えたいけれど、どこから手を付けたらよいかわからない場合は、家の顔ともいわれる玄関から始めるのがおすすめです。玄関を素敵にすると、自分の気分が上がるだけでなく、お客様も歓迎されていると感じるでしょう。具体的に、玄関を素敵に模様替えするコツをご紹介していきます。

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植物(グリーン)を置く

まず、玄関に植物やドライフラワーを置くと、自然の風合いが加わります。生き生きとしたグリーンは空気を浄化し、ドライフラワーは長持ちして色あせないので手間がかかりません。小さな鉢や花瓶に入れて、玄関収納やシューズボックスの上に置いてみてください。色や形のバランスに気を付けて、統一感のある雰囲気に仕上げましょう。

華やかなアイテムを取り入れる

さらに玄関に華やかさをプラスすると、明るい印象になります。例えば、色合いが美しいマットを敷いたり、鮮やかな色の小物やアートを飾ったりしましょう。

また、季節に合わせて、飾りつけを変えるのもおすすめです。春は桜色やお花のモチーフ、夏は爽やかなブルーや海を連想するサンゴなどのマリンテイスト、秋は紅葉や栗などのナチュラルテイスト、冬は雪やクリスマスなどのウィンターテイストなどで楽しみましょう。

また、玄関にアロマディフューザーを置くと、香りで癒やされます。例えば、リラックスしたいときはラベンダーやカモミール、元気になりたいときはレモンやグレープフルーツ、清潔感がほしいときはペパーミントやティートリーなどがおすすめです。気分や季節に合わせて、変えてみましょう。

空間を有効活用する

玄関は狭い場所ですので、空間を有効活用して壁掛けフックを使ったり、棚を作って収納に活用したり、ディスプレイしたりするのもおすすめです。例えば、壁掛けフックにコートや帽子、バッグなどを掛けたり、棚には小物や一時的に郵便物を置いたりもできます。

また、ディスプレイとして写真やポスターなどを飾るなど、アイテムをいろいろ組み合わせて自分好みのコーディネートを楽しみましょう。

模様替えで心地よい空間を作ってみよう

模様替えは、自分の好みやライフスタイルに合わせて、より住みやすいお部屋を変えていくことです。暮らし方や好みもどんどん変化していくものなので、模様替えを機会に、今のお部屋が自分の暮らしに合っているのか見直してみましょう。

また、模様替えでは、お部屋の統一感やバランスを考えることも大切です。この記事を参考に、季節や気分に合わせて気軽に模様替えを楽しみながら、自分の好みの心地よい空間を作ってみてくださいね。