初心者でも簡単に始められる!コスプレの始め方と楽しみ方とは

目次

コスプレはポップカルチャーとして多くの人に知られている趣味ですが、初心者にとってハードルが高いところがあります。コスプレは一人で始める人が多く、コスプレを楽しめるまでに時間がかかるからです。また準備しておくものも多く、コスプレできる場所や楽しみ方も知っておく必要があります。

私はこれまで、コスプレを始めたばかりのレイヤーが戸惑う姿を目の当たりにしました。また私自身も、コスプレを始めた頃はSNSもなく、情報が乏しかったので苦労しました。

今回はコスプレ歴17年、現在コスプレ衣装制作をしている私が、コスプレ初心者のための始め方に加えて注意点を解説していきます。

経験者ならではのリアルな視点で語っていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

コス歴17年の私が感じている、コスプレの魅力とは

あなたはアニメやゲームのキャラクターを見て、自分もあのキャラになりたいと憧れることはありませんか?

コスプレの魅力を一言で表すならば、憧れを形にすることです。コスプレとはキャラクターの衣装をまとい、キャラクターの顔を描き、キャラクターのポーズを取って写真に納めることを指します。自分がキャラクターらしくなればなるほど、憧れのキャラになりきった喜びを感じられます。

コスプレはポップカルチャーといわれますが、実際は一種の創作活動といえます。キャラに近づくために、コツコツとコスプレを磨いていく作業です。時間と労力はかかりますが、少しずつキャラに近づいていける喜びがあるから続けられます。またコスプレは、コスプレイヤー同士で作品を作り上げていく楽しみもあります。

私も一人でコスプレの世界に飛び込んでいき、試行錯誤しながらここまでやってきましたが、私にとってコスプレはいつも新しい世界です。コスプレイヤーのことを「レイヤー」と呼びますが、まさにレイヤー(layer)…「層」だといえます。それだけさまざまな人と出会う機会があるのが、コスプレの世界の魅力です。あなたもコスプレで憧れのキャラクターになって、コスプレの世界を楽しんでみませんか。

初心者でも簡単!コスプレの始め方

コスプレをするために必要な流れは、以下の3つです。

①どのキャラクターになりきるか決める

②コスプレに必要な道具を揃える

③(コスプレを発信したり交流したりするなら)SNSでコスプレアカウントを開設する

一つずつ、丁寧に解説していきましょう。

始め方①:どのキャラクターになりきるか決めよう

できれば自分の好きなキャラクターをしてみたいものですが、作品によってはハードルが高くなる場合もあります。衣装が販売されていなかったり、あるいは高額だったりします。

初心者は、まず市販されているキャラクターの衣装を選ぶと良いでしょう。人気ジャンルの作品は、衣装が比較的安価に販売されていますので入手しやすいです。また人気ジャンルの作品は、イベントなどで注目されやすいのも利点です。入手できる衣装に合わせて、キャラクターを選ぶことをおすすめします。

始め方②:必要な道具を揃えよう

ここではコスプレで必要な道具と注意点を記載します。

コスプレ衣装(靴や武器などの小道具やアクセサリー含む)

小道具を含むコスプレ衣装は、コスプレ専門店や規模が大きいアニメグッズ専門店などで取り扱っています。ただし、あまりメジャーではないキャラクターの衣装や小道具が欲しい場合は通販を利用しなければならないことも。コスプレ衣装を通販で購入する際の注意点は、以下3点が挙げられます。

・購入するサイト

・サイズ

・発送日

通販でコスプレ衣装を揃えるのであれば、楽天かYahoo!の利用がおすすめです。Amazonは出品元がどんなお店なのかわかりにくく、中には偽物を売っている場合もあるので、初心者にはおすすめできません。

また、衣装のサイズをチェックする必要があります。海外製の衣装は日本のS・M・Lサイズと若干異なる場合があるので、肩幅やウエストなどの数値も確認しておきましょう。

購入する際は、発送日を確認しましょう。注文後制作する衣装の場合、届くまでに2ヶ月ほどかかるものもあります。早く手に入れたい場合は、在庫品があるショップを探しましょう。

メイク道具

メイク道具はドラッグストアで入手できます。メイク選びに迷ったら、コスプレ専門店で揃えるといいかもしれません。

コスプレ専門店では、キャラクターのコスプレに特化したメイクを取り扱っています。また、化粧品売り場に抵抗のある男性コスプレイヤーにも、コスプレ専門店がおすすめです。ウィッグショップでも取り扱っているので、ウィッグと一緒に注文するといいでしょう。

ウィッグと加工するためのハサミ

ウィッグは種類が多くて難しいところがあります。わからないときは、ネットで「キャラ名 ウィッグ」で検索するのが一番です。中には、キャラ用のカット済みウィッグを取り扱っているお店もあります。

ウィッグは基本的に、自分でカットする必要があります。とくに前髪は長めになっているので、自分で調節しなければいけません。ウィッグ用のハサミを用意しておきましょう。

カメラ

最初のうちは、カメラはスマホでも十分です。スマホは撮影用のアプリや加工アプリが充実しているので、使いやすいといえます。また撮った写真を相手の人と共有できたり、すぐにSNSにアップしたりすることが可能です。

気合を入れて撮影したい人は、一眼レフやPhotoshopといった加工ソフトなどの利用も検討してみてください。

その他の道具(キャリーカートや補修道具など)

コスプレイベントに行く際は、キャリーカートが必須です。どれぐらいの規模のコスプレをするかにもよりますが、まずは31リットル以上のカートがあれば十分といえます。コスプレは荷物が多くなるので、リュックやバッグでは大変です。

その他、補修用具として両面テープや裁縫道具を持っておくと、いざというときに安心できます。

始め方③:SNSを開設しよう

コスプレイヤーは、SNSを通じて交流します。初心者におすすめのSNSは、Twitterとコスプレイヤーズアーカイブです。SNSを通じて、コスプレイヤーの仲間を作りましょう。

Twitter

2023年2月現在も、コスプレイヤーが最も多く使っているSNSです。ハッシュタグを活用して仲間を探せます。ハッシュタグ「#レイヤーさんと繋がりたい」などで探すと、仲間を作りたいレイヤーを探すことが可能です。また「撮影したい」で探すと、撮影会を募集している人を見つけられます。

コスプレイヤーズアーカイブ

コスプレ専門のSNSです。Twitterと違い、コスプレイヤーだけのSNSなので、コスプレを秘密にしたい人におすすめといえます。コスプレ用の掲示板やフリーマーケットなど、便利な機能が魅力です。イベント情報をチェックするためにも、登録しておきたいSNSといえます。

Cure World Cosplay

写真投稿がメインのSNSです。コスプレイヤーズアーカイブと違いオープンなSNSなので、コスプレイヤー以外の人からも見られやすくなります。

交流機能はあまり備わっていませんが、海外のコスプレイヤーが登録しているので、海外のレイヤーと知り合うことが可能です。

コスプレを楽しめる場所

コスプレできる場所といえば大型イベントがメジャーですが、初心者が一人で参加するにはやや難しいところもあります。一人で通い続けていると飽きてきてしまうからです。コスプレは、お互いに写真を撮って楽しむものといえます。

ここでは、初心者でもコスプレを楽しめる方法を見ていきましょう。

カメラマン付き撮影スタジオ

コスプレ初心者に一番おすすめしたいのは、カメラマン付き撮影スタジオです。

<カメラマン付きスタジオのメリット・デメリット>

メリットデメリット
・プロのカメラマンによるコスプレ撮影が楽しめる
・きれいな写真を撮ってもらえる
・カメラマンを探さなくても良い
・金額が高い
・コスプレ仲間が作れない
・地方に少ない

コスプレを始めた人にとって、撮影してくれる人を見つけるのは大変です。スタジオにいるカメラマンはコスプレを知っているので、いろいろとアドバイスをいただけます。値段は高めですが、満足のいくコスプレ写真を撮ってもらえるので、充実感を味わえるでしょう。

また、メイクができない初心者さんには、コスプレ体験スタジオがおすすめです。ここは、スタッフがメイクをして撮影をしてくれます。衣装がなくてもレンタルできるので、手ぶらでコスプレできることが魅力です。コスプレの着方やメイク方法まで、コスプレを一から体験できます。「コスプレ体験」と検索して探すことが可能です。

大型イベント

大型イベントは、気軽にコスプレ参加できる場所です。

<大型イベントのメリット・デメリット>

メリットデメリット
・参加費が安い
・いろいろなレイヤーを見られる
・定期的に開催しているので予定が付きやすい
・一人参加では楽しみにくい
・撮影向きでない
・更衣室で並ばないといけない
・トラブルに巻き込まれることがある

参加レイヤーも多く、いろいろなレイヤーを見られます。値段も安く、定期的に開催しているので、予定を見て参加しやすいです。コスプレ専用イベントだけでなく、同人誌即売会でもコスプレできるイベントがあります。とくにオンリーイベント系は同じ作品同士で集まるので、非常に楽しめます。

ただし多くの人数が参加するため、ルールを守らなければトラブルに巻き込まれる可能性も。「特定のエリアでのみ撮影可能」「長物の所持禁止」などのルールを事前に確認し、遵守して楽しみましょう。

SNS配信

コスプレをした状態で、SNSで配信してみましょう。

<SNS配信のメリット・デメリット>

メリットデメリット
・リアルタイムでコスプレ姿を配信できる
・視聴者の生のリアクションが見られる
・気軽にどこでも配信できる
・ネット回線の状態が悪いと画質が落ちる
・時間帯や曜日によっては視聴者数が少ないかも

TwitterやInstagram、TikTok、ツイキャスなどには、個人が気軽に画像・映像配信できるシステムが備わっています。視聴者からコメントやリアクションをリアルタイムで受け取れるので、コスプレの楽しさや魅力を伝えることが可能です。

コスプレカラオケ

通称「コスカラ」と呼ばれ、同じコスプレの友達同士でカラオケにて楽しめる遊びです。

<コスプレカラオケのメリット・デメリット>

メリットデメリット
・同じ趣味を持つ人とコスプレの魅力を分かち合える
・アニメソングを歌う楽しさが倍増する
・コスプレして部屋に向かう場合、
カラオケに向かうまでの間恥ずかしいかもしれない

キャラソンやアニソンはもちろんのこと、ときにはネタでまったく違うジャンルの歌を歌うこともあります。少し広い部屋を予約すれば、撮影も楽しむことが可能です。

撮影目的でスタジオみたいにカラオケを使うこともあるので、コスプレイヤーにとってカラオケは便利なスペースといえます。

自宅

コスプレは何も外だけではありません。自宅でもコスプレを楽しめるのです。

<自宅のメリット・デメリット>

メリットデメリット
・自分のコスプレと向き合える
・メイクが上達する
・撮影が上達する
・ポーズや撮影を学べる
・人目を気にせず落ち着いてコスプレできる
・SNSに写真アップすれば交流しやすくなる
・タダでできる
・家族がいるとやりにくい
・自分で撮影しないといけない
・写真が撮れるまでに時間がかかる
・客観視するのが難しい

自宅で簡単な背景布を用意して、撮影することが可能です。最近のコスプレイヤーの中には、スタジオ顔負けの凝った背景を部屋に設けて撮影している人もいます。

自宅を簡易スタジオにして、友達を呼んで撮影会をしてみてはいかがでしょうか。

コスプレイヤー向け部屋の選び方

コスプレイヤーにはとにかくスペースが必要となります。広い部屋があると、のびのびと宅コスをすることが可能です。またコスプレを続ければ続けるほど衣装や小道具も増え、保管場所が欲しくなります。コスプレするなら、できるだけ広いお部屋を探すと良いでしょう。

宅コスがたのしめる「30㎡以上」or「1LDK以上」のお部屋

コスプレイヤーは、広い部屋の物件を選ぶと快適に過ごせます。30㎡以上の物件や、1LDK以上の物件などがおすすめです。これだけあれば、生活空間に加えて宅コススペースを設けられます。

衣装を改造したり小道具を作ったりするときも、作業スペースが必要です。私もコスプレ衣装制作のため、2Kの物件を選んでいます。築年数が古いですが、衣装製作と宅コスのために広い部屋にしました。

30㎡以上の住まいを見る

エリア別に物件を探す

Powered by

1LDK以上の住まいを見る

エリア別に物件を探す

Powered by

たくさんの衣装や小物が置ける「ウォークインクローゼット」がある部屋

コスプレイヤーには、ウォークインクローゼットがある部屋をおすすめします。将来衣装が増えると、保管場所に困るからです。レイヤーにとって衣装の畳ジワは大敵ですが、ハンガー掛けしておけばシワの心配なく、すぐに着られます。また、他人にコスプレを秘密にしたい人にもおすすめです。

ウォークインクローゼット付きの住まいを見る

エリア別に物件を探す

Powered by

宅コスや準備中に宅配が来ても安心の「宅配ボックス」があるお部屋

外出しているとき、あるいは宅コスの最中に宅配が来ると受け取りにくいものです。私もコスプレしたまま受け取ったときには、恥ずかしいものがありました。宅配ボックスがあれば、気兼ねなく荷物を受け取れます。

宅配ボックス付きの住まいを見る

エリア別に物件を探す

Powered by

メイクがきれいに仕上がりやすい「独立洗面台」があるお部屋

自宅でメイクしてイベントに出かける人や宅コスでメイクする人には、独立洗面台があるとメイクが捗ります。また水場が近くにあると、何かと便利です。

独立洗面台付きの住まいを見る

エリア別に物件を探す

Powered by

コスプレは初心者でも簡単に楽しめる!レッツチャレンジ

コスプレは人気ですが、初心者のうちは大変な趣味でもあります。しかし初心者を乗り越えれば、他に代えがたい充実感のある趣味となるでしょう。

コスプレは、自分というキャンパスにキャラクターを描く創作活動です。コスプレイヤーやカメラマンは、一種のアーティスト気質なところを持っています。ポップカルチャーではとどまらない、芸術の領域でもあるのです。

コスプレ初心者のみなさんも、自分というキャンパスにキャラクターを描くアーティストになって楽しんでみてください。