玄関がスッキリしていると、気持ちよく出かけられて気持ちよく帰ってこられます。しかし、靴や傘、家族の持ち物が増えて、片付かないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、整理収納アドバイザーの私が、玄関やシューズボックスをスッキリさせる収納アイデアをお伝えします。玄関をきれいに保つポイントもまとめてあるので、片付けのヒントとしてぜひお役立てください。
玄関でできる、アイテム別おすすめの収納アイデア14選

玄関には必要なもの以外にも、置いておきたいものが数多くあるのではないでしょうか。ここでは、アイテムごとの収納アイデアを紹介していきます。賃貸物件に長く住んでいる整理収納アドバイザーの私が、玄関で収納する際に工夫していることもあわせてお伝えしますので、参考にしてみてください。
傘の収納アイデア
傘は折りたたみ傘も合わせると、家族一人につき一本以上持っていることもあるかもしれません。一般的な傘立てに収納する以外にも、意外な場所に収納するアイデアがあります。
つっぱり棒で傘を隠す収納にする
デッドスペースやシューズボックス内に突っ張れる箇所があれば、つっぱり棒で簡単に傘を収納するスペースを作り出せます。

何本も収納する場合は重くなり、つっぱり棒が落ちる可能性もあるので注意が必要です。正しくつっぱり棒を設置する際には、以下の点をチェックしておきましょう。
・重さにあったつっぱり棒を選ぶ
・長さに余裕のあるつっぱり棒を選ぶ
・しっかり突っ張るように正しく取り付ける
玄関ドアにマグネットで傘を収納する

玄関ドアにマグネットで取り付けるタイプの傘立ても、簡単に設置できて人気です。ドアを収納スペースにできるので、玄関もスッキリしますね。
靴の収納アイデア
増えてしまう靴の収納にお悩みの方に向けた、靴の収納量をアップさせるアイデアです。
まずはシューズボックスの棚板を工夫して使う

シューズボックス内の棚板が動かせるなら、靴の高さに合わせた棚の配置にします。スニーカーやヒールの低い靴の段、ブーツや長靴の段など、段によって高さを変えると見た目もきれいです。棚板もより多く設置できるので、靴の収納量もアップします。
よく履く靴は上段、あまり履かない靴は下段というように、頻度別に段を使い分けることでも取り出しやすくなるので、使い勝手も良くなるでしょう。
シューズラック・シューズホルダーで靴の収納量をアップ

シューズボックスがない・小さいなどで靴がおさまりきらない場合や、出しっぱなしの靴を片付けたい場合に、シューズラックを使うときれいに収納できます。オープンタイプなら通気性も良く、乾きやすいです。
シューズボックスの中の収納量を増やせるシューズホルダーも、省スペースにたくさん収納できる便利なアイテムといえます。
つっぱり棒で靴の収納量をアップ
シューズボックス内の棚の段差に余裕があるなら、つっぱり棒を2本突っ張るだけでもう1段作れるため、靴の収納量がアップします。
シューズボックスの外側でもあいた空間があれば、つっぱり棒2本で簡易的なシューズボックスを作ることが可能です。靴を浮かせられるので、掃除もラクでしょう。
マスクの収納アイデア
マスクは外出時に目に留まる玄関に収納しておくと、忘れ物防止にもなります。
靴箱の上にケースや引き出しでマスクを収納

シューズボックスの上にケースを置くスペースがあるなら、そこに収納するのが1番簡単な方法です。わが家では、マスクの収納に無印良品のウェットシートケースを使っています。シンプルで使いやすいため、お気に入りです。
小さめの引き出しを使って、家族別にマスクを分けて収納するのも良いでしょう。
玄関ドアにマグネットで省スペースにマスクを収納
玄関ドアにマグネットでマスクケースを設置すると、省スペースに収納できます。またでかける際に、マスクを持っていき忘れることも防げますよ。
小物の収納アイデア
鍵や印鑑、消臭グッズなど、玄関に置いておきたい小物の収納アイデアです。
玄関ドアにマグネットで収納

傘の収納で紹介したマグネットで付けられる傘立てに、印鑑などの小物をのせることが可能です。マグネット式のキーフックでも良いでしょう。
わが家では、100均などで売られているマグネット式のフックに鍵を吊るしています。鍵以外にも、靴べらや子どものなわとびも引っ掛けていますよ。
シューズボックス上にトレーで収納

シューズボックスの上に置くだけですが、トレーにのせるとおしゃれに見えます。
わが家でも、子どもの自転車の鍵は置いておいてほしいと頼まれたので、このようにトレーに置いています。印鑑と消毒グッズも一緒です。
シューズボックス内にフックで収納
隠す収納にするなら、シューズボックス内にフックを設置して吊るす収納にできます。シューズボックスの上がごちゃごちゃすることもなくなりますし、必要な物がすぐ取り出せるようになります。
外遊び用のおもちゃや部活道具などの収納アイデア
子どもの外遊び用のおもちゃや部活の道具など、部屋に持ち込みたくないものは玄関に収納しておきたいところです。シューズボックス内に余裕がない場合には、壁やドアを利用してみましょう。
玄関ドアにマグネットで収納
それほど重くないものなら、玄関ドアにマグネット式のフックなどで吊るします。同時に浮く収納も出来るので、玄関タイルを泥や埃などで汚す心配もなくなるでしょう。
つっぱりラックで収納
重いものや置いておきたいものが多い場合は、つっぱりラックを設置するのもおすすめです。こちらも浮く収納が出来るので、玄関タイルを汚す必要がなくなることはもちろん、玄関出入りする際につまずく心配も減らせます。
上着・帽子などのファッショングッズの収納アイデア
コートやアウター・帽子などの外出時のファッショングッズを玄関に収納しておけると、玄関でさっと脱ぎ着できてラクです。花粉症の時期には、花粉を部屋の中に持ち込まないというメリットもあります。
壁に付けられる家具で収納

玄関の限られたスペースで上着などを収納するには、壁を利用するのがおすすめです。わが家では、無印良品の壁に付けられる家具を使ってアウターを掛けています。
スリムなコート掛けで収納

コート掛けを置くスペースがあるなら、スリムなタイプのコート掛けで省スペースに収納することが可能です。低い位置のフックもあるので、小さなお子さまでも届きます。
あまり収納アイテムを増やしたくない、スッキリとした玄関にしたい場合には、はじめからシューズボックス付きの物件を選ぶのが良いでしょう。あるのとないのとでは、かなり収納量が変わってきます。
玄関をきれいに保つために意識したいポイント3つ

玄関をスッキリときれいに保つために、私が意識しているポイントが3つあります。
①靴や傘、道具などは適正量を保つ
玄関のような限られた空間にものを収納するには、靴や傘、道具など適正量をある程度決めておき、なるべく増やさず入れ替えることを心がけています。
例えば、靴を買う際に増やすのではなく、履いていた靴を入れ替えるという意識で買います。物が多くなければ、管理しやすく溢れることはありませんし、スッキリとした玄関を維持することが可能です。
②あらかじめ玄関に置くものを決めておく
玄関に置くものをあらかじめ決めておきます。
例えば、以下のように、玄関に必要なもの・玄関にあると便利なものに分けて考えます。
・必要なもの→靴、傘、鍵、スリッパなど
・あると便利なもの→印鑑、マスク、消毒グッズ、掃除道具、アウターなど
必要なものを優先させ、玄関にまだ余裕があるなら、あると便利なものも置くようにしていきます。決めたもの以外を置いてしまうと、どんどん物が増えてしまうので注意しましょう。
③たたきに出しっぱなしにする靴は一人一足まで
三和土(たたき)とは、土やコンクリートで仕上げた土間のことで、玄関で靴を脱ぐ場所のことです。
脱いだ靴をたたきにいくつも出しっぱなしにしてしまうと、雑然としてしまい掃除も大変です。わが家では、家族で一人一足までは出しておいてOKというルールにしています。
その日履いていた靴は出したまま乾燥させておきたいという理由で、一足までなら許容範囲と考えました。一人一足以外はシューズボックスに収納しておきます。
意外!?玄関に置いておくと良い便利なもの

これを玄関に置いておくと意外と便利!というものをピックアップしました。
ダンボールカッター
玄関先で宅配物を開封してしまいたい人におすすめなのが、ダンボールカッターです。こちらのアイテムはマグネットも付いており、玄関ドアに付けられて収納場所にも困りません。
防災グッズ
防災グッズを玄関に置いておくと、いざというときにすぐ持ち出せるので安心です。余裕があれば、シューズボックス内や上に置いておきましょう。なければフックで引っ掛けたり、一人暮らしならドアに直接マグネットで貼り付けられたりする防災グッズを選ぶのがおすすめです。
ティッシュ
外出時のポケットティッシュもあると便利かもしれませんが、わが家では玄関で使うためのティッシュを置いています。玄関を開けた瞬間に虫がふらっと入ってくることもあるため、すぐ対処できるよう置いています。
ゴミ箱
ポストに入っていたチラシなどを部屋まで持ち込みたくない場合や、先ほどの宅配物のゴミやティッシュをすぐ捨てられるように、ゴミ箱も玄関にあると意外に便利です。簡易的な小さなゴミ箱を置くか、フックでぶら下げると邪魔になりません。
収納アイデアで玄関周りをきれいにしよう!
玄関に必要なもの・置いておきたいものを、さまざまなアイデアでスッキリ収納する方法をお伝えしました。
工夫次第で、シューズボックスやデッドスペース、玄関ドアまでもが収納スペースに早変わりします。玄関周りをきれいに、使い勝手の良い場所にしていきましょう。