バルーンアート作りの基礎テクニックと、初心者向け3作品の簡単な作り方

目次

バルーンアートをはじめてみたいと思っても「何から手をつければいいの?」「どこで買うの?」「風船以外に必要なものは?」「自分にもできるかな?」などと、とまどってはいませんか?

あなたの知人にバルーンアートに詳しい人がいれば、その人に聞けるでしょう。しかし、そのような知人がいない方は、情報が少ないと不安になるうえに、いろいろと迷いますよね。

この記事を読むと、次のようなことがわかります。

・バルーンアートとは何か?

・バルーンアートで使う風船の種類

・はじめる前にそろえておきたい道具

・風船や必要な道具の入手方法

・初心者向け、簡単な作品の作り方

バルーンアートをはじめてみようと思える内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

バルーンアートとは

バルーンアートとは、“細長い風船をひねって、動物や乗り物などいろいろなものを作る芸”全般を指します。細長い風船とは、ツイストバルーンと呼ばれるバルーンアート専用の風船のことであり、さまざまな色や太さがあるのが特徴です。また、一本の風船で作る場合と、複数の風船を組み合わせて作る場合があります。

バルーンアート用の風船でよく使われるものは、以下の通りです。

ツイストバルーン大道芸人が、パフォーマンスや観客へのプレゼントとしてよく使っている風船です。
ラウンドバルーン一般的な風船と同じ形をしています。割れにくく、ツイストバルーンと組み合わせて作品を作ることも可能です。また、サイズの大きなものであれば、人間が風船の中に入るパフォーマンスもできます。
その他のバルーン膨らますだけでハート、星、キャラクターの形になるものもあります。

ツイストバルーンのサイズは大きく4種類

ツイストバルーンで表記されるサイズは、膨らませたときの太さと長さを示すものです。たとえば、最も細い160というサイズは、膨らませたときの太さが1インチ(約2.5cm)、膨らませたときの長さが60インチ(約150センチメートル)であれば、160と解釈します。

160Q(細い)

膨らませたときの太さが1インチ(2.5cm)、長さが60インチ(150cm)のバルーンです。細いサイズなので、小さい作品を作りたいときに用いたり、三つ編みにして大きな作品に巻き付けたりして使います。

260Q(普通)

膨らませたときの太さが2インチ(5cm)、長さが60インチ(150cm)のバルーンで、最も標準的なサイズです。バルーンアート用の風船といったら、これといっても過言ではないでしょう。後ほど紹介する初心者向け作品の作り方においても、使用するバルーンのサイズは260です。

350Q(太い)

膨らませたときの太さが3in(7.5cm)、長さが50in(150cm)のバルーンです。大きな作品を作りたいときに使います。作品が大きくなると迫力が出て、見栄えも良くなります。

ただし、太いので初心者には扱いが難しいです。まずは260のバルーンで経験を積んでから、チャレンジしてみることをおすすめします。

6インチQ(巨大サイズ)

このサイズのバルーンを使って作品を作るには、力・技術・工夫が必要です。キャラクターの胴体などに使用します。ちなみに、筆者は保育園に勤務しており、このサイズのバルーンは投げて遊んでいます。

バルーンアートをするために必要な道具

バルーンアートをするために必要な道具を解説していきます。

ポンプ

パフォーマーは、簡単にツイストバルーンを口で膨らまします。しかし、口でバルーンを膨らますためにはかなりの練習が必要で、一般人にはほぼ不可能です。これからバルーンアートをはじめようという方は、必ずツイストバルーンとセットで専用のポンプを用意しましょう。

マジックペンやシール

バルーンアート専用のマジックがあります。作品に模様をつけたり、キャラクターの顔に目やヒゲを書いたりするときに使うものです。油性マジックを使うとバルーンが溶けてしまい、作品が割れてしまうこともあります。作品にマジックで何かを書く場合は、必ず専用のマジックを使いましょう。

手書きに自信がない方は、作品にシールを貼るのもおすすめです。とくに目は、作品の表情を引き立たせます。

バルーンシャイン

作品に光沢を与え、保護する液体です。柔らかい布にしみこませて、作品に塗ります。作品を上手に作れるようになったら、SNSにアップしたり、人にプレゼントしたりすることもあるでしょう。作品をグレードアップさせたいときにぜひ使ってみてください。

バルーンスタンド

できあがった作品を飾るための道具です。バルーンは軽いので、そのまま作品を飾ると安定しません。バルーンスタンドを使えば、安心して作品を飾れます。

専用バッグ

好みの色やサイズのバルーンを整理して、管理したい方におすすめです。家で練習するときにも役立ちますが、外出時やパフォーマンスをするときにも活躍してくれます。

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バルーンアートで使う道具が購入できる主な場所

バルーンアートで使う道具が購入できる場所は、どこにあるのでしょうか?本項では、主に購入できる場所を解説していきます。

バルーン専門店

バルーンアート専門店はバルーンのみを取り扱っているので、ほしい道具やアイテムを簡単に手に入れることが可能です。品ぞろえがとても豊富なので、店舗に行くだけでも楽しくなります。

また、バルーンに詳しい店員と相談をしながら購入を決めていけるので、初めてバルーンアートをはじめる方にもおすすめです。

デパート・百貨店のおもちゃ売り場

デパートや百貨店など規模が大きい店舗には、高確率でバルーン用品が置いてあります。しかし、バルーン専門店に比べると、品ぞろえが豊富ではありません。

必要最低限の道具をそろえたい人や、購入すべき道具やアイテムに悩む必要がないので、初心者の人におすすめできる場所といえるでしょう。

通販

通販でも購入することが可能です。24時間いつでも購入できるので、今すぐに必要という方や店舗に足を運ぶ暇がない方におすすめできます。

店舗販売とは異なり、道具やアイテムを実際に手にして確認できないので、必ずサイズや商品概要などを確かめてから購入しましょう。

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バルーンアートで押さえておくべき基礎的な技術

バルーンアートで押さえておくべき基礎的な技術を、実際の写真とともに解説していきます。

基礎的な技術① バルーンのクチをしばる

作品を作るためには、バルーンに空気を入れた後、クチ(空気を入れる穴の部分)をしばらなければなりません。まずは、空気を入れていないバルーンでクチをしばる練習をしてみましょう。

STEP1. 右手の人さし指と中指、親指でクチの部分をつまむ

STEP2. 人さし指と中指に巻きつける

STEP3. クチを引っ張る

STEP4. クチを人さし指と中指の間に挟む

STEP5. 手首を返す

STEP6. 巻き付けた部分を引っ張り、指から外す

クチの部分を結べました。手順をしっかり覚えたら、空気を入れたバルーンでチャレンジしてみましょう。

基礎的な技術② 空気を入れる

作品を作るためには、バルーンに空気を入れる必要があります。バルーンに空気を入れる手順を押さえましょう。

STEP1. ポンプの先端に、バルーンのクチを装着する

STEP2. バルーンがポンプから外れないように抑えながら空気を入れる

STEP3. クチの部分をしばる

空気を入れた部分が約40cmになるように、空気を入れましょう。

基礎的な技術③ バルーンをねじる(バブルを作る)

作品を作るためには、バルーンをねじる必要があります。本項では、バルーンをねじる手順を解説していきますので、ぜひ実践してみましょう。

STEP1. 右手の人さし指と親指で、ねじりたい場所を軽くつまむ

STEP2. 左手で、矢印の方向に3回程度ねじる

この小さなバルーンの玉をバブルといいます。

基礎的な技術④ 2個目のバブルを作る

2個目のバブルを作る方法を解説していきます。

STEP1. 1つ目のバブルを押さえながら、2つ目のバブルの位置を決める

右手の小指で1つ目のバブルを抑えながら、2つ目のバブルの位置を右手の人さし指と中指で軽くつまみます。

STEP2. 左手で、矢印の方向に3回程度ねじる

基礎的な技術⑤ 3個目のバブルを作る

続いて、3個目のバブルを作る方法を確認していきましょう。

STEP1. 右手の手首を返す

STEP2. 2つ目のバブルの「ねじれ目」から折りたたむ

STEP3. 3つ目のバブルの位置を右手の中指と親指でつまむ

STEP4. 左手で、矢印の方向に3回程度ねじる

基礎的な技術⑥ 4つ目以降のバブルを作る

4つ目以降のバブルを連続して作っていきましょう。

STEP1. 右手の小指を離さないように注意しながら、親指と中指を離す

右手の小指を離さないように注意しながら、親指と中指を離しましょう。その際に、左手も離しては

いけません。

STEP2. 左手を矢印の方向にスライドする

STEP3. 次のバブルの位置を右手の中指と親指でつまむ

STEP4. 4つ目のバブルを作る

STEP5. 同じ要領で繰り返し、バブルをたくさん作る

基礎的な技術⑦ バルーンを止める(ロックツイスト)

1つ目と最後のバブルを左手で持って、2つ一緒にねじることをロックツイストといいます。本項では、ロックツイストを行う方法を見ていきましょう。

バブルをいくつか作り、手首を返すようにひねります。たったこれだけでロックツイストができます。

初心者におすすめ!簡単にできるバルーンアートのやり方・ポイント

初心者におすすめのバルーンアートのデザインとやり方を解説していきます。実際に作ってみましょう。

本項ではバルーンで作る犬の作り方を、写真を交えながら解説していきます。

STEP1. 犬の頭部を作る

空気を入れてクチをしばります。空気を入れた部分が約55cmになるように空気を入れましょう。

バブルを3つ作り、矢印の部分をロックツイストします。

これで、頭部の完成です。

STEP2. 犬の前足を作る

バブルを3つ作り、矢印の部分をロックツイストします。

これで、犬の前足が完成します。

STEP3. 犬の後ろ足を作る

バブルを3つ作り、矢印の部分をロックツイストします。

これで、後ろ足の完成です。

STEP4. 犬のしっぽを作る

バブルを1つ作ります。

バブルを軽く握ります。

もう一方の手で、膨らんでいない部分を軽く押さえます。

バブルを強く握って、空気を先端に移動させます。

しっぽ部分を作り終えたら、これで犬が出来上がります。

この作品は、4つ足動物の基本になります。最初に入れる空気の量や、各パーツの長さを工夫することにより、馬やキリンを作ることも可能です。

ウサギ

本項では、バルーンを使って簡単にウサギを作る方法を解説します。写真付きの手順を追っていけば、初心者でも簡単に作ることができます。

STEP1. ウサギの頭部を作る

空気を入れてクチをしばります。空気が入っていない部分が、約8cmになるように空気を入れましょう。

バブルを3つ作り、矢印の部分をロックツイストします。

これで、頭部の完成です。

STEP2. ウサギの前足を作る

バブルを3つ作り、矢印の部分をロックツイストします。

バブル2つをロックツイストしたら、前足が出来上がります。

STEP3. ウサギの後ろ足としっぽを作る

輪っかを作り、輪っか部分に先ほど作った前足を差し込みます。

先端を尾の付け根に巻きつけます。

ウサギの完成です。この作品は、座っている様子を疑似的に表現しています。

サーベル(剣)

空気を入れてクチをしばります。空気が入っていない部分が約3cmになるように空気を入れましょう。

バブルを1つ作り、クチを「ねじり目」に巻き付けます。

バブルを5つ作ります。

輪に先端を差し込みます。

サーベルの完成です。最後、ロックツイストを用いずに、輪を通して仕上げている点がオシャレな作品です。

バルーンアート作りでよくある疑問

初心者が抱えがちな、バルーンアート作りでよくある疑問や質問を解決していきます。

バルーンアートを処分するときはどうしたらいい?

一般的にゴム製品は、可燃ごみとして扱われています。自治体によっては扱いが異なる可能性があるため、不安な場合はお住まいの自治体に問い合わせてみてください。

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バルーンアート中に割れてしまうことはある?

プロのパフォーマーが扱っても、割れるときは割れます。大きな音がしてビックリすることもあるでしょう。ただし、痛くはありません。

バルーンアートを行う前の一工夫で割れにくくできるので、次項で解説することを実践してみてください。

バルーンを割れにくくする方法・ポイント

空気を入れる前に、よく伸ばしましょう。

空気を入れた後、バルーンをマッサージしましょう。

この少しの工夫で、かなり割れにくくなりますよ。

できあがったバルーンはどのように保管したらいい?

作品の状態を保ちたいなら、完成した作品にバルーンシャインを塗りましょう。作品を安定した状態で飾りたい場合は、バルーンスタンドを使うのがおすすめです。また、作品を永遠に残したいならば、写真を撮りましょう。

なお、どんなに丁寧に作っても、徐々に空気が抜けてしまいます。作品の寿命は1~2週間だと思ってください。

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練習したバルーンを処分する方法は?

バルーンを切る技法を使いましょう。まずは、写真のように持ちます。

バルーン越しに親指と人さし指をつけます。

前後に「ちぎる」ように切ります。(絶対にねじってはいけません)

ポンプの取り扱いで注意すべきことはある?

ポンプの取り扱いで注意すべきは、主に以下の2点です。

・直射日光や高温な場所で保管しない

・使用後のメンテナンスを必ず行う

ポンプを購入した際に付いていた取扱説明書を必ず読んだうえで、保管方法や取扱に注意しましょう。

コツをつかめばバルーンアートは誰でも簡単に楽しめる!

趣味としても、余興としても楽しめるバルーンアートは、器用か不器用かは関係ありません。練習すれば必ず誰でもできるようになります。

手軽で簡単な作品から、何度も何度も練習しなければできない作品まであり、奥深い世界です。それゆえに長く楽しめます。