子どもの作品の収納、本当に悩みますよね。子どもの作品と言っても、そのまま飾れるものから日常で使用可能なもの、大きくてデリケートなものまで、種類も用途も幅広くあります。
親としては、お子さんが一生懸命に作った作品には感動したり、癒されたりするものです。だからこそ、大切に保管していきたい気持ちがありますが、必ずしも将来必要になるわけでもないので、保存方法について悩むこともあるでしょう。
今回は、作品別で見る子どもの作品の収納方法やポイントなどを解説していきます。ぜひ最後まで読んで、子どもの作品を保管・保存していきましょう。
子どもの作品収納における基本的な考え方
子どもの作品の収納で重要なポイントは、その数が日々増え続けるということです。作品を効果的に管理するためには、生涯保管したい特別なもの以外は適度に整理し、増えすぎないように心がけることが必要です。
子どもの作品収納における基本的な考え方を紹介していくので確認しましょう。
日々アップデート・更新していくことを心がける
子どもの作品は行事や普段の図画工作の授業で制作をするので、日々作品が持ち帰られることが多いと思います。
もし子どもが「この作品を、ここに置いておきたい!」と言ったら、飾る収納「アウトサイド収納」で、子どもの気持ちに寄り添い、見える収納化したうえで気持ちを共有しましょう。
そして、また新たに作品を持ち帰られた時には、子どもと相談しながら、アップデート・更新を心がけて収納していきましょう。
親だけでなく、子どもの思いも尊重する
子どもの作品を一度見えないところに収納する「インサイド収納」で保存すると決めたら、その保存期間中には子ども自身が必要になるかどうかも判断しておきましょう。親が不要だと感じても、子どもにとっては大切な作品であることが多い場合もあります。またその逆も当然あり得ます。
そのため、「インサイド収納」を選んだ作品については、決めた場所に保存するとともに、定期的に作品を見直す時間を設けるのがおすすめです。それによって親の視点だけでなく、子どもの感じている価値も考慮したうえで、作品の収納を管理することができます。
作品は全て「成長過程の記録」でもある
学年ごとや行事ごとに作成される子どもの作品…例えば「△年生の〇〇休みの課題」などは、子どもの成長の過程を視覚的に追いかけることができます。
子育ての中で、子どもは親が気付かないところでも日々成長し進歩しています。子どもの作品を通じて、親子でその時期の出来事を振り返ることは、良いコミュニケーションの機会にもなるでしょう。
そのため、子どもの作品はただの記念品だけでなく、親子間のコミュニケーションツールとしても役立つかもしれません。
収納前に子どもの作品で確認すべきポイント
子どもの作品は、サイズや重さ、素材といった特性が多様で、扱い方もそれぞれ異なります。すぐに手放すかどうかを決められない作品もあるかもしれませんし、保存すると決めたとしても、その収納方法は柔軟に考える必要があります。
以下の要点を確認しながら、最適な収納方法を模索しましょう。
・厚み・立体の有無
・サイズ
・重量
・見返す頻度
・デリケートさ・素材
厚み・立体の有無
飾るための工作品や身に着けるようなアイテムは、それ自体が立って収納できるか、単体で保存できるかが、収納のしやすさに直結します。
そのため、作品の厚みなどを考慮して、自立度や収納用品への収まり方を確認してみましょう。これによって、収納用品を選ぶ際の参考になります。
サイズ
子どもが作成する作品は、大きさに関しても様々です。大きな作品を作り上げた時の子どもの達成感や満足感は、親には計り知れません。だからこそ、その処分の判断は難しいものがありますね。
小さな作品については、収納用品を選んでまとめて保管することができます。一方、大きな作品の場合は、トランクルームや収納ボックス、ウォークインクローゼットなどに保管するのもおすすめです。
重量
粘土細工や木工作品は重いため、飾る場所を選ぶ際にはアウトサイド収納の耐重性が問題となります。また、インサイド収納で保存する場合も、場所が高いところや奥の方だと、耐重性だけでなく、出し入れの際にも特別な注意が必要です。
見返す頻度
大人が見返す頻度と子どもが見返す頻度を考慮して決めていく必要があります。最初に、大人がインサイド収納することを決めた作品でも、将来的には子どもが見返したいかもしれないという点を押さえておくことが大切です。
デリケートさ・素材
子どもの作品でも、素材によっては避けられない劣化があるでしょう。もし明らかに劣化が見込まれる場合は、写真に撮って記録してから、早めに手放す選択を考えてみるのもひとつの手です。
子どもの作品をできる限り綺麗な状態で保管するために、直射日光や湿気が多い環境を避けて保管することも重要です。
子どもが作った作品の収納アイデアとポイント
実際に子どもが作った作品の収納アイデアとポイントについて解説をしていきます。具体的な作品名や種類を挙げながら、解説をしているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
【絵画やメッセージカード類】「A4サイズのファイルケース」や「年賀状ホルダー」で収納する
子どもがよく持ち帰る画用紙やスケッチブックの絵はどんどん増えていくもの。これらの絵は中身が見えるA4サイズのクリアケースに収納し、メッセージカード類は年賀状ホルダーなどを使ってまとめておくと良いでしょう。
これらの収納用品は100円ショップなどで手頃な価格で購入できますよ。
【工作や折り紙】「ディスプレイケース」で収納する
デリケートな素材の作品は、特に大切に保管したいものです。変形を防ぐために、ディスプレイケースを使用して飾ることをおすすめします。最近では、様々なディスプレイケースが手頃な価格で販売されており、見せる収納としても活用できますよ。
出窓のスペースに飾るのもひとつの手
出窓のスペースは、子どもの作品を美しく展示するのに最適な場所です。日光が当たり、作品の色と形がより一層際立ちます。また、日々の生活の中で、子どもの成長と創造力を常に目の前に持ってくる役割も果たすことができます。
しかし、直射日光が作品に影響を与える可能性がある場合は、遮光カーテンやブラインドを使用して、適切な光量を調整することを意識しましょう。出窓付近は熱がこもりやすいため、熱によって変形するような作品も避けるのが無難です。
子どもの作品を活用し、家族のコミュニケーションを深めるためのスペースとして出窓を利用するのも良い収納方法・アイデアと言えます。
【粘土細工などデリケートなもの】「写真でデータ化」して保存・収納する
粘土細工や紙粘土などのデリケートな素材で作られた作品は、その性質上、保存や収納が難しい場合があります。時間とともに劣化したり、形が変形する可能性があります。
そのような場合、ひとつの解決策として「写真でデータ化」する方法をおすすめします。各角度から撮影し、子どもの作品の細部まできちんと記録することが重要です。また、写真として保存することで、物理的なスペースを取らず、いつでも簡単に作品を見返すことができますよ。
【スケッチブックや絵日記帳】「透明コンテナボックス」で収納する
子どもたちが日々の思いを描き出したスケッチブックや絵日記帳は、その成長の証とも言えます。これらの作品を適切に保管するために、透明コンテナボックスを活用しましょう。
透明コンテナボックスは見た目にも整然と収納できるうえ、透明なので何が入っているのか一目でわかります。大切な思い出をきちんと保護し、いつでも容易に見返すことができるようになります。
また、各作品を日付順に並べて保管すると、子どもの成長の過程を時系列で辿ることもできるのでおすすめです。収納スペースが限られている場合でも、コンパクトなサイズのボックスを選べば、スペース効率よく収納できます。
【母の日などの記念日作品】「実用化できるもの」にして収納する
子どもたちが母の日や父の日、その他の特別な記念日に作った作品は、親にとってとても大切なもの。これらの日に作った作品を収納する一つの方法として、「実用化」をおすすめします。
例えば、描いた絵やメッセージカードは、マグカップやブックマーク、Tシャツ、トートバックとして使用することができます。また毛糸や布で作られた小物は、コースターやポーチとして日々の生活に取り入れることもできます。
このように作品を実用化することで、子どもたちの作品を日々の生活の一部にすることができるうえ、収納スペースを節約することもできます。子ども自身も、自分がプレゼントした作品を実際に使っているところを見ると、心のどこかで嬉しく感じることでしょう。
3児の母の私が実践した、子どもの作品収納を効率よく行うコツ
3人の子どもを育てる過程で、作品の収納には本当に悩まされました。長子の作品は全て保存していたものの、次の子どもが生まれると収納スペースに限りがあることから、全てを保管することが物理的に不可能になりました。その結果、一人目の作品を再び整理し収納し直すという非効率的な状況に陥りました。
作品の必要性を判断することは、個々の価値観に大きく依存するため、片付けや収納における最大の難関と言えます。親の感情がどうしても絡むため、複雑な気持ちになることが多いです。
しかし、判断をするタイミングをいくつかに分けることで、作品の保管場所を効率的に管理することができます。
例えば初期段階で親が一度判断し、その後、学期や学年、学校生活の節目ごとに親子で判断を行う。そして、子どもが自立する18歳くらいに子ども自身が最終的な判断をする。このように判断のタイミングを段階的に設けることで、親の心は落ち着き、迷いも少なくなるでしょう。
1学期ごとに、頑丈な紙袋に子ども別に作品を一旦まとめておく
就学前~低学年の頃の子どもたちは、数多くの作品を作ります。この時期、子育てに忙しい親としては、作品を都度整理するのは困難でしょう。
すぐに手放すことを決める以外の場合、ひとつの対策として、1学期ごとに子どもの作品を頑丈な紙袋にまとめて保管することがおすすめです。そして、長期休みの際に、その作品を見直し、必要か不要かを判断すると良いでしょう。
長期休みなどに収納・整理する時間をとってゆっくり見直していく
日々の子育てをこなす中で、さらに子どもの作品を都度整理するのは、親にとっては大変です。しかし学年の終わりなどの節目には、明らかに不要なものが出てくることがあります。そうした時に作品の必要性を判断すると、作業がスムーズに進みます。
さらに、卒業や入学のような大きな節目では、子ども自身も次のステージへの意欲が高まっているはずです。そのモチベーションを利用して、一緒に前向きに作品の整理に取り組むことができるでしょう。
収納用品は作品の形状を守れるように柔軟に決めていく
子どもの作品は形状、大きさ、素材など、その特性は多種多様です。その中で、保存や収納によって形状が保たれず、新鮮さを失ってしまうものについては、必ずしも物理的に保管する必要はありません。そういった作品はデジタルデータとして残せば十分です。
一方で、保存や収納をすることでその価値が増すもの、例えば親子の絆を深めるような作品については、可能な限り保管しましょう。その必要性は親子それぞれによって異なりますから、柔軟な判断が大切です。何を保管し、何を手放すかは、親子で相談しましょう。
トランクルームや余裕のある収納スペースがあれば、子どもの作品はスッキリ片付く!
トランクルームは、大きな子どもの作品や、数が多くなってしまった作品を保管するのに最適な場所です。それらは頻繁には見返さないかもしれませんが、それでも子どもの成長の記録として大切に保存したいもの。トランクルームなら、家の中を散らかすことなく、これらの作品を一箇所にまとめて保管できます。
また、引っ越す際に必要以上の収納スペースを確保するのも効果的です。収納スペースの広さは物理的なキャパシティだけでなく、思い出を残せるキャパシティにも直結していると言えるでしょう。ウォークインクローゼットや全居室に収納スペースがある部屋なら、収納に余裕が生まれます。
これらの収納専用スペースを利用することで、子どもの作品を一つ一つ丁寧に箱に収納し、ラベルを付けて管理することが可能です。そうすれば、子どもが成長した時に一緒に過去の作品を見返すことができ、その時々の成長や思い出を共有する素晴らしい機会にもなります。
さらに大切な思い出をしっかりと保存しながらも、家の中はスッキリと片付けることが可能でしょう。
子どもの作品収納アイデアを実践して、お部屋を片付けよう!
トランクルームや出窓などのスペースは、使い方次第で十分な子どもの作品の収納場所になります。一般的にモノは、「普段は目を向けない」、または「使わなくて済んでいる」時点で不用品の対象になるのですが、子どもの作品だけはそれに当てはまりません。普段は目を向けることや使うことがなくても、思いや価値がそこには存在します。トランクルームや出窓などにちゃんと置き場所を作って、日常のお部屋は綺麗に片付けましょう。