服が捨てられないとお悩みの方は、部屋のあちこちに服を置いて、毎日の服選びに時間がかかっていませんか?
今回は、必要ではない服を手放して、ストレスのない暮らしをするための3つの手順や、捨てられない服への対処法、残した服の整理法などをお伝えします。
後悔なく服を捨てるために押さえておきたい3つの心得

捨てて後悔した記憶・経験は、次にモノを手放す際にストッパーとなり、今後のモノとの付き合い方に大きく影響します。以下の方法を試してみましょう。
①納得するまで捨てない
「人から言われたから」「捨てたほうがいいと思うから」という視点や、手放すことに躊躇する場合は、無理やり捨てることはおすすめしません。以下に記載している方法を試してみて、自分で納得がいかない場合は、期限を決めて保管もOKです。手放す決断や覚悟ができたタイミングまで待つのも、ひとつの方法です。
②ゴミ出し曜日の2~3日前に見直しをする
「捨てよう」と決めた服をいつまでも家の中に置いておくと、決断が緩むことがあります。見慣れると部屋の風景になり、捨てる意識が薄れることもあるでしょう。そして、ゴミ出しすることを忘れてしまうかもしれません。捨てるタイミングを逃しにくく、2~3日前がおすすめです。敷地内ごみ置き場や24時間ゴミ出しOKの住居であれば、いつでも見直しができて安心できます。
③「捨てる服を選ぶ」というより「着たい服を選ぶ」で考える
捨てる服を選ぼうとすると、どうしてもその服への思いやこだわりを確認することになります。必要のない服にその時間を使うよりは、自分の着たい服を選んで、「それを着てどこにお出かけしようか?」「この服を着たら嬉しい気持ちになる」など、楽しい未来への時間に使ったほうがいいでしょう。お気に入りの服があれば、ほかの服はなくても大丈夫と思えるかもしれません。
服が手放せるようになる3つの手順

服が手放せるようになるための3つの手順をご紹介します。以下の手順にしたがって、服を整理していきましょう。
STEP1. 家じゅうの服を全部集める
服の見直しをする際は、家の中にある服を集めて総量を把握することが大切です。私もそうでしたが、多くの方が自分の持っている服の量にびっくりします。
手放す服が決まってせっかく減らしたのに、他の場所から服が出てきたら、また最初からやり直しすることにもなりかねません。二度手間を防ぐためにも、最初に家の中を再確認して家じゅうの服を集めましょう。
STEP2. 1着ずつ順番に手に取って区別する
家じゅうの服を集めて、その中から手放す服や残す服を選ぶと、自分の好きな服や記憶にある服だけを見直すことになりがちです。1着ずつ順番に見直すことで、存在を忘れていた服があるかもしれません。「あ、こんな服あったのね。すっかり忘れていたわ」という服があれば、その服こそ手放す対象かもしれません。
区別する基準は、1年に1回着たかどうかを基本としましょう。1年間または1シーズン着なかった服は、次の1年でも着ない確率が高いと言われています。まずは1着ずつ手に取り、着た服と着なかった服を区別します。
STEP3. 「捨てる」「捨てない」「リサイクル・フリマ用」「保留」に分ける
STEP2で区別した着なかった服を、さらに「捨てる」「捨てない」「リサイクル・フリマ用」「保留」に分けていきます。即決できない服は保留に入れてOKですが、なんでもかんでも保留にすると、さらに保留を見直すことになり効率的ではありません。自分の判断に自信を持ち、しっかりと区別していきましょう。
区別に迷ったときの服のおすすめ手放し方法

区別をすることが大切だとわかったとしても、いざ持っている服を目の前にすると迷うことも多いでしょう。そこで、迷ったときの対策法をお伝えします。この対策法が身につけば、今後の服の管理に役立つはずです。
ここ1年以内で着用したか思い返してみる
整理収納の考え方として、1年に1回使ったモノは使っているモノと考えます。実際に使用したかどうかはとてもわかりやすい基準ですので、服にも応用すると見直す際に役立ちます。
迷った服を試着してみる
判断に迷ったときは、実際に着てみましょう。自分で思い描いていた姿とは、違う場合があります。以前はお気に入りで素敵に見えていた服も「今着てみてどう思うか?」「今の自分に似合うかどうか?」と、今の姿を自分で確認しましょう。
実際に着て客観的に見てみることで、その服のデザイン・色・サイズ感・好み・流行なども総合的に判断できます。さらに着心地はどうか?外出するときに着ていけるのか?などを判断するためにも、試着するのがおすすめです。
迷った服のデザインや色をあらためて確認してみる
迷う服がある場合、その服に対してどのような印象を持っているか、実際どうしているのかをあらためて確認してみます。服を1着ずつ、以下の4つに分類してみましょう。〇は取っておく、✖は手放す、△に入る服について本当に必要かどうかを考えます。

迷った服を着用する機会はあるかどうか考えてみる
迷ったときは、その服をいつ着るのかを考えます。季節やイベントがあれば、そのときに着るかもしれません。特に決まったタイミングがない場合は、普段のお出かけでもいいでしょう。実際に着て出かけることを想像して、考えます。
持っている服の見直しにおすすめの時期と理由
服の見直しには、どんな人でも多少の時間が必要ですが、できれば短時間で済ませたいところです。効率よく行えるタイミングがありますので、意識して計画するようにしましょう。
季節の変わり目
衣替えは、今シーズン着たか、着ていないかがわかりやすいので、服を見直すには最適なタイミングです。ウォークインクローゼットなどの広い収納スペースがある場合は、衣替え作業は発生しないかもしれません。しかし、肌寒くなった頃や軽めのアイテムを着始める頃に、見直してみるといいでしょう。
春と秋
迷ったときは実際に着てみると判断しやすいので、季節的には春と秋をおすすめします。夏は暑く、着替えるだけで汗をかく場合もあり、試着しただけの服を選択するのも少し面倒です。また、冬は寒いので、服を脱ぐことに抵抗があるかもしれません。季節の変わり目でもある、春と秋に見直すようにしましょう。
服が捨てられない人におすすめの整理方法

いろいろな方法で見直してみても、やはり捨てられない服は存在します。無理に捨てようと思うと、さらにストレスが増えることもあります。そんなときは、なんとなく取っておくのではなく、どこに何があるかわかるように保管することを意識してみましょう。
収納がしやすいアイテム別に収納
ハンガー掛けする服、畳んで引き出しに収納する服・インナー、棚に置く服や小物など、どのように収納するのかをしっかりと区別します。区別をすることにより無駄な空間を使わずに効率よく収納できますので、収納力アップにもつながります。
シチュエーション別に収納
誰がどのタイミングで着る服か考えて、行動パターンに合った収納場所を設定します。例えば、お子さんが毎日幼稚園・学校に行くときに着る服は玄関の近くに置く、旦那様が自分の部屋ですべて身支度を整えて出勤する場合は、部屋のクローゼットなどです。どこに収納してあると便利かという視点で考えると、わかりやすいでしょう。捨てられない服も、いつ着る服なのかがわかりやすいと、着る機会が増えるかもしれません。
生活動線に合った場所に収納
衣類の収納の場合は、家の中での動線(動き方)に合った収納場所がポイントです。洗濯後に乾燥機で乾かすのであれば、洗濯機の近くが良いでしょう。ベランダに干すご家庭は、ベランダから近い場所に収納があると便利です。最近では、お風呂あがりに下着や部屋着が取り出しやすいように、脱衣室に収納スペースがある家も増えています。生活動線に合った収納場所が確保できると、服の片づき具合が格段によくなります。
箱にしまって定期的に確認
着ないけれど、どうしても捨てられない服がある場合は、一度目に見えない場所にしまってみるのも良いでしょう。1年後に見直す日を決めておいて、その日まで保管します。1年後に開けてみて、そのときに着たいと思えば着ることにして、やはり要らないと思えば手放しましょう。1年後まで待たずに思い出して出して着るのであれば、ぜひ着てあげてください。
箱に入れて取っておいたことさえ忘れてしまう服があれば、必要ない服とも言えますので、手放す対象でもいいと思います。実際に着たのか着ていないのかがわかりますので、納得感が得られやすい方法です。
トランクルームを活用する
自宅の収納スペースに入りきらない場合は、季節外れの服をトランクルームなどに収納する方法もあります。よく着る服を取り出しやすく、しまいやすい収納にするためには、使用頻度の低い服を別の場所に保管する最終手段として活用してもいいでしょう。その際には、湿気対策・虫対策をしっかりと行ってください。
服が捨てられない人でも、たった4つの考え方で捨てられるようになる!
服を捨てられない人にはさまざまな理由があると思いますが、捨てるための考え方としては実はとてもシンプルです。
1.今の自分に似合うかどうか
2.実際に着ているのか
3.着ていない服に収納スペース、生活空間を占領されていないか
4.捨てなきゃいけない…というストレスを抱えていないか
この4つをベースに、その服にまつわるさまざまな思いやこだわりを考えてみて、今持っている服を見直してみてくださいね。