快眠のヒントは毛布の洗濯にあり!睡眠のプロがふわふわに洗い上げる方法を教えます

目次

毛布は毎日使う寝具の一つですが、意外とお手入れが後回しになりがちです。実は、毛布の洗濯は睡眠の質や健康に大きな影響を与えます。


今回は、毛布を清潔に保つための洗濯方法とそのポイントを詳しく解説。自宅の洗濯機で洗う方法や手順から、ふわふわに仕上げるコツも紹介していきます。毛布の洗濯で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

意外と洗ってない人が多い!?毛布を洗濯しないリスク

毛布を長期間洗濯せずに使い続けると、見えない汚れや雑菌がたまり、健康や快眠に悪影響を与える可能性があります。ここでは、毛布を洗わないリスクについて具体的に説明します。

アレルギーや肌荒れの原因になる

毛布は洗わずに放置すると、ダニやホコリがたまり、アレルギー反応や肌荒れを引き起こす原因となることがあります。特にアトピー性皮膚炎や喘息をお持ちの方は、こまめな洗濯が必要です。

また、清潔でない毛布を使用し続けると、寝具に触れる時間が長い顔や手が荒れてしまう可能性も考えられます。

嫌な臭いが発生する可能性がある

汗や湿気が蓄積すると、毛布から嫌な臭いが発生することがあります。この臭いは雑菌やカビの繁殖によるものです。毛布が臭うと快適な睡眠が妨げられ、睡眠の質が低下する可能性もあるでしょう。

カビ発生のリスクが高まる

汚れた毛布を放置すると、湿気や汚れをエサにカビが発生することがあります。カビは見た目だけでなく健康にも悪影響を及ぼし、吸い込むと呼吸器系の病気を引き起こすことがあります。

冬には除湿器を使ったりすることで、十分なカビ対策が重要になります。定期的な洗濯でカビの発生を未然に防ぎましょう。

毛布を洗濯する前にチェックしたいポイント

毛布を洗濯する際には、まず洗濯が可能かどうかなど洗濯表示を確認することが大切です。以下では事前にチェックすべきポイントを解説します。

毛布の洗濯表示

まずは毛布に付いている洗濯表示を確認しましょう。「手洗い可」や「洗濯機使用可」と書かれているものは家庭での洗濯が可能です。一方、「ドライクリーニングのみ」と記載されている場合は、自宅での洗濯は避けてください。


「ドライクリーニングのみ」の衣類は高価でデリケートな場合が多いため、プロのクリーニングに任せましょう。その際、送料無料のサービスがある業者を選ぶと、いくらかコストを抑えられます。

【注意】洗えない素材の毛布

ウールやシルク、カシミヤなどの繊細な素材の毛布は、水洗いに適さない場合があります。このような素材は縮みや型崩れの原因になるため、クリーニング店に依頼することをおすすめします。

使っている洗濯機が毛布に対応しているか

次に、家庭の洗濯機が毛布の洗濯に対応しているかを確認します。洗濯機の容量が毛布の大きさに適していない場合、詰め込みすぎて洗い残しが発生することがあるため事前確認が必須です。

【補足】洗濯機が対応していなくても素材によっては浴槽で洗濯できる

洗濯機が対応していない場合でも、手洗い可能な素材の毛布であれば浴槽で洗濯することができます。少量の洗剤とぬるま湯を使って優しく押し洗いする方法がおすすめです。

家庭の洗濯機で毛布を洗濯する流れ

家庭用の洗濯機を使用する際の洗濯手順を紹介します。

①洗濯前に軽くたたいてホコリやごみを落とす

まず、毛布表面に付着したホコリやごみを軽くたたいて落とします。洗濯機に入れる前におこなうこのひと手間で、洗濯機内にホコリがたまるのを防ぎます。また、洗い上がりでホコリが固まって毛布に付着するのも防いでくれます。

②蛇腹状にして折り畳んで洗濯ネットに入れる

毛布をそのまま洗濯機に入れると、洗濯槽の中で偏りが発生し、洗濯機が正常に回転しないことがあります。洗濯ネットに蛇腹状に折り畳んで入れることで、均一に洗うことができ、洗濯槽の容量を最大限に活用できるため効率的に洗濯可能です。洗濯ネットに入れないで毛布を洗うと、洗濯槽の隙間に挟まって途中で止まってしまうことがあります。

③中性洗剤またはおしゃれ着用洗剤を使用

毛布を洗うときは、中性洗剤またはおしゃれ着用洗剤を使用するのがベストです。これらの洗剤は繊維に優しく、毛布を傷めることなく洗い上げることができます。

重曹やクエン酸を使うと消臭効果&ふわふわ感アップ

重曹を洗剤に加えると、消臭効果を加えられます。また、すすぎ時にクエン酸を少量加えると柔軟剤を使ったときのように、仕上がりがふわふわになります。

それに加えて、酸性成分が繊維表面をコーティングし、摩擦電気の発生を抑制する効果があるとされており、ホコリの付着を抑えることができます。さらに環境への配慮もでき、メリットが多いです。

※参考:J-STAGE 衣料用柔軟剤の効果発現メカニズム

④毛布コースまたは手洗い・デリケートコースで洗う

洗濯機の設定で「毛布コース」や「手洗い・デリケートコース」を選びましょう。「毛布コース」は、主に毛布のような大きくて厚みのある洗濯物を効率よく洗うための設定で、繊細な毛布でもダメージを最小限に抑えながらの洗濯が可能です。

また、高温での洗濯は縮みの原因となるため、必ず低温で洗うようにしてください。

浴槽で毛布を洗濯する流れ

浴槽を使った手洗いは、洗濯機が毛布洗いに対応していない場合や、特に繊細な毛布を洗う際におこないましょう。

①浴槽にぬるま湯を溜める

浴槽に30〜40℃程度のぬるま湯を溜めます。洗剤の洗浄効果を最大限に引き出すことができる温度です。また、水温が高すぎると繊維を傷める可能性があるため注意が必要です。

②適量の洗剤を溶かし、毛布を浸け込む

洗剤を適量浴槽に溶かした後、毛布をゆっくりと浸け込みます。それから優しく押し洗いして、汚れを落としましょう。毛布の繊維が傷んでしまうので、強くこすらないように注意してください。

③数回水を替えながらすすぐ

洗剤が残らないよう、数回に分けてしっかりすすぎます。洗剤残りは臭いや肌荒れの原因になるため、丁寧におこないましょう。

すすぎが終わったら、軽く絞って水を切ります。このときのポイントは、無理に絞らず押して水を出すようにすることです。毛布の型崩れを防げます。

④陰干しまたは平干しで乾燥

脱水後は、日陰でテーブルなどに広げて平干しするか、風通しの良い場所で陰干ししてください。平干しは毛布のように型崩れを防ぎたい場合におすすめの干し方です。

また、直射日光に当てると色あせの原因になることがあるため注意が必要。干すときには毛布が風を受けやすいよう工夫すると乾きが早まります。

家庭で毛布を洗濯後に干す場所とコツ

毛布をきれいに洗濯した後は、しっかりと干すことが大切です。干し方次第で、毛布の仕上がりが大きく変わるのでしっかりチェックしてみてください。

風通しのいいバルコニーで干すのがおすすめ

毛布を干す場所は風通しの良いバルコニーがおすすめです。風が毛布の隙間を通り抜けることで、早く乾かすことができます。毛布の厚みによっては乾くまでの時間を調整する必要もあるでしょう。

例えば、厚手の毛布であれば午前中の早い時間から干し始めることで、その日の夜までに乾かすことができます。

また、直射日光を避けるように心掛けると、毛布の劣化を防ぐことができます。ウールやアクリルなどの素材は、日光により色褪せや生地が傷むことがあるため特に注意しましょう。

雨や湿気の多い時期は浴室乾燥機を活用する

雨が続く時期や湿度が高い日は、浴室乾燥機を利用すると便利です。毛布を吊るして乾燥機を使うことで、効果的に乾燥させることができます。室内で乾燥させる場合は、扇風機や除湿機を併用するのもおすすめです。

一方で、浴室乾燥機を備えている物件は少ないですが、あると便利なので一度条件付きで探してみてください。

M字に干すことで乾きやすい

物干し竿に毛布をM字型に掛けると、乾きやすくなります。毛布の表面積が広くなるため、空気の流れが良くなり、乾燥時間を短縮できます。さらに、毛布を適度に振ってシワを伸ばしてから干すと、仕上がりがきれいになるので試してみてください。

乾燥後に柔らかいブラシでブラッシングするとふわふわになる

毛布が乾いたら柔らかいブラシで表面をブラッシングすることで、繊維が整い、ふわふわとした仕上がりになります。このひと手間で、まるで新品のような使用感が復活するので試してみてください。

収納時には防虫対策を行う

天然素材を使用した毛布は虫食いリスクがあります。毛布を収納するときには、防虫剤を一緒に入れておくことをおすすめします。また、収納場所は湿気の少ない場所を選び、シーズン外でも定期的に風通しをすることで、毛布を長持ちさせることができます。

季節の変わり目には、毛布だけでなく掛け布団や敷パッドなどの入れ替えが必要です。そのため、ウォークインクローゼットのような広い収納スペースがあるかどうかを考慮してお部屋を選ぶと安心です。

毛布の洗濯に困ったらコインランドリーもおすすめ!

毛布を自宅で洗濯するのがむずかしい場合、コインランドリーを活用するのも一つの方法です。ここでは、コインランドリーで毛布を洗うときのポイントを紹介します。

コインランドリーで毛布を洗うメリット

コインランドリーは業務用の大容量洗濯機を使用できるため、厚手の毛布でもしっかり洗うことができます。また、乾燥機を使えば、短時間で乾燥まで済ませることが可能となります。料金目安は、重さ約5Kgの毛布1枚の場合、約500~600円で、時間の目安は約30~40分です。

自宅の洗濯機が毛布対応ではない方や、忙しい日々の中で効率よく洗濯を済ませたい方にもおすすめです。

コインランドリーで毛布を洗う注意点

洗濯機や乾燥機を選ぶ際には、毛布に適したサイズのものを選びましょう。また、洗剤や柔軟剤は自分で用意する必要がある場合があります。さらに、毛布の素材によってはコインランドリーの高温乾燥が適さないこともあるため、事前に洗濯表示を確認してください。

コインランドリーで毛布を洗う流れ

コインランドリーでの毛布洗濯は、以下の手順で進めます。

1.洗濯機に毛布を投入し、適量の洗剤を投入

2.洗濯コースを選択し、機械を作動

3.洗濯が完了したら、乾燥機に移して乾燥

4.乾燥後、毛布を確認し、必要に応じてブラッシング

毛布が洗濯機にきちんと収まるように軽く蛇腹状に折りたたみ、洗濯ネットに入れましょう。洗濯機に投入したら、毛布の素材に合った洗剤を入れてください。その際、柔軟剤を少量加えるとふんわり仕上がります。

洗濯コースは「毛布コース」など毛布用のコースを選択してください。洗濯後はすぐに乾燥機に移し、あれば毛布用の乾燥をおこないましょう。毛布1枚で約30〜40分ほどかかるため、十分に時間に余裕があることも大切です。乾燥後は毛並みを整えるためにブラシで軽くブラッシングしましょう。

毛布の清潔感は睡眠の質につながっている!こまめに洗濯しよう

毛布を清潔に保つことは、健康的で快適な睡眠環境を作るための基本です。適切なお手入れをおこなうことで、アレルギーや臭い、カビのリスクを防げたり、毛布の寿命を延ばし、リラックスした眠りを得られるでしょう。

特に季節の変わり目や使用頻度の高い冬場は、定期的な洗濯を心がけてください。洗濯のひと手間が、快適な眠りをサポートしてくれます。この記事を参考に、ぜひ毛布のお手入れを習慣化してみてください。