網戸は、外の空気が家の中に入ってくるときに通る場所です。そのため、ほこりや砂・排気ガス・花粉などが頻繁に触れ、汚れが溜まりやすいところのひとつです。一方で、掃除が後回しになってしまいやすい場所のひとつでもあります。
今回は、簡単な網戸の掃除方法を頻度別に紹介していきます。手軽に済ませられる掃除方法もあるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
網戸が汚れる原因
一言で網戸の汚れといっても、網戸の設置場所や内側・外側なのかによって、汚れの種類が異なります。まずは、網戸が汚れる主な原因を紹介します。
網戸の内側・・・ほこり、手垢、タバコ、油汚れなど
網戸の内側につく汚れの多くは、ほこりによるものです。部屋から出る空気と一緒に、室内に舞っているほこりが網戸に付着し、蓄積していきます。汚れがひどくなると、見た目にもほこりで汚れているのがわかるようになってきます。
また、台所の近くの窓には油汚れがついたり、室内で喫煙する習慣のある方の家では、タバコのヤニで汚れたりもするでしょう。家庭の環境によって、汚れの程度が大きく変わるのです。
網戸の外側・・・砂埃、水垢、花粉など
網戸の外側が汚れる原因は、外から飛んでくる砂埃や花粉、排気ガスが挙げられます。車通りの多い道に面した場所であれば、排気ガスの汚染がひどかったり、森林や畑がそばにある場所では、砂埃で汚れるスピードが早かったりします。
網戸掃除における4つの基本
網戸掃除における4つの基本を紹介します。網戸を効率よくきれいにするためには、次のポイントを押さえましょう。
①まずは乾いた状態でほこりを取り除く
ほこりの溜まった場所を最初から水拭きで掃除をしようとすると、ほこりが網戸にくっつき、取れにくくなってしまいます。水拭きをする前に、ブラシや乾いた雑巾で乾いたほこりを取り除きましょう。
②内側→外側の順番で掃除をする
網戸の汚れは、基本的に水拭きで落とせる汚れです。比較的汚れの軽い内側から、掃除することをおすすめします。なお、状況に応じて掃除の順番は変更してもよいでしょう。
③上から下にむかって掃除をする
スポンジや雑巾で拭く際には、上から下を意識しましょう。理由は、拭いている最中に下に水が垂れてしまうためです。一番上から「コ」の字を描くように、まんべんなく拭くことがポイントです。
④優しく撫でるように掃除をする
汚れがひどい場合、思わずゴシゴシとこすりたくなるところですが、力加減には注意が必要です。力を入れすぎると網戸が破れたり、たわんでしまったりする危険性があるためです。優しく撫でるように掃除しましょう。
網戸掃除はどのくらいの頻度で行うべき?
網戸は、場所により汚れの程度が異なります。掃除の頻度も、汚れの程度によって調整しましょう。
部屋のほこりや外からの砂埃、排気ガスなどで汚れやすい場所にある窓であれば、月に1回程度、簡単に掃除を行うのが理想です。また、重曹水や洗剤を利用した「しっかり掃除」は、半年に1回程度、花粉の時期や台風の時期が過ぎた5月や10月頃がおすすめです。
なお、晴れの日よりも曇りの日に掃除をしたほうがほこりは舞いにくく、掃除がしやすくなるでしょう。時期を決めて定期的に掃除をすれば、きれいな状態を維持できるとともに、網戸も長持ちします。
【週1回】サッと取り除ける軽い汚れならブラシを使った網戸掃除がおすすめ
ここからは、頻度別にいろいろな網戸の掃除方法について解説します。
まずは、ブラシを使った簡単な網戸掃除方法です。網戸を取り外さず手軽にできるので、普段の掃除のついでに、週1回程度行うとよいでしょう。
STEP1. 必要な道具を用意する
掃除に必要な道具を用意します。
・ブラシ(洗車ブラシなど毛足の柔らかいもの)
・雑巾(大きめのスポンジ)
・マスク
掃除は外側から行います。室内にほこりが入らないよう、窓を閉めておきましょう。
STEP2. 網戸の外側の汚れをはたき落とす
用意したブラシで、網戸の外側の汚れをはたき落とします。ほこりが大量に舞うため、マスクを装着することをおすすめします。
STEP3. 雑巾で水拭きを行う
ほこりがある程度取れたら、雑巾や大きめのスポンジで、上から下に水拭きするとスッキリします。
【月1回】少し目立ってきた汚れは掃除機を使った網戸掃除がおすすめ
次に、掃除機を使った網戸掃除の方法を紹介します。網戸にほこりが大量に溜まっている場合には、掃除機をかけることで、効率よくきれいにできます。
STEP1. 必要な道具を用意する
必要な道具を用意します。
・掃除機
・新聞紙
・養生テープ(ガムテープ)
新聞紙がない場合には、大きめのビニール袋を使用してもよいでしょう。
STEP2. 網戸の外側の面に新聞紙を貼る
網戸の外側に新聞紙やビニール袋を広げ、テープで固定します。片面をふさぐ理由は、掃除機の吸引力をしっかりと利用するためです。
STEP3. 網戸の内側から掃除機をかける
新聞紙が貼れたら、網戸の内側から「弱」で掃除機をゆっくりとかけます。掃除機にブラシが付属しているのであれば、使用するとより効率的にほこりを取り除けます。
内側の掃除が終わったら、新聞紙を内側に貼り替えて外から掃除機をかけると、さらにスッキリするでしょう。
【年1回】しつこい頑固な汚れ(花粉や黄砂など)なら重曹水を使った網戸掃除がおすすめ
花粉や黄砂など、頑固な汚れがついた網戸の掃除には、重曹水を使用します。
STEP1. 必要な道具を用意する
まずは、必要な道具をそろえましょう。
・重曹水
・マイクロファイバークロス(2枚)
・雑巾
・水を入れたバケツ
・ブラシ(または掃除機と新聞紙)
重曹水は、200mlの水に、重曹小さじ2分の1を混ぜて作成します。市販の重曹スプレーを使用しても便利です。
STEP2. 網戸のほこりを取る
網戸が乾いた状態で、ほこりを取り除きます。先ほど解説したブラシや掃除機を使った方法が手軽です。
STEP3. 重曹水を浸したマイクロファイバークロスで拭く
マイクロファイバークロスを重曹水に浸し、固くしぼります。2枚のクロスで網戸を挟むように拭いていきましょう。クロスが黒くなったら、一度バケツの水で洗い、再び重曹水に浸して掃除を続けます。
STEP4. 乾拭きする
最後に、乾いた雑巾で乾拭きをして完了です。
床に水が散らないで、頑固な汚れを落とすならフロアワイパーや雑巾を使った網戸掃除がおすすめ
最後に、フロアワイパーを使った網戸掃除の方法を紹介します。水を使わず手軽にもかかわらず、しっかりと汚れが取れる便利な方法です。
STEP1. 必要な道具を用意する
まず、必要な道具を用意します。
・フロアワイパー
・ウェットシート(または雑巾)
・ブラシ(または掃除機と新聞紙)
ウェットシートは、シート自体に凸凹があるものを選ぶと、汚れが取れやすくなります。
STEP2. 網戸のほこりを取る
ブラシや掃除機を使った方法で、網戸のほこりを取り除きます。
STEP3. ウェットシートを取り付ける
ウェットシートや雑巾をフロアワイパーに取り付けます。ワイパーは、網戸掃除をしやすいように、持ち手の部分を短く調整しておきましょう。
STEP4. 網戸を拭く
内側からワイパーで網戸を拭きます。上から下に位置をずらしながら拭いたり、上半分と下半分と分けて拭いたりして、網戸一面をまんべんなく掃除します。内側がきれいになったら、今度は外側からも同様に拭きましょう。
網戸とあわせて、レール部分やフレームも掃除をしよう
網戸のレール部分には砂埃が、フレームは手垢汚れがつきやすく、かなり汚れています。網戸掃除の際に、一緒に掃除しましょう。
それぞれの掃除方法について、解説します。
フレームの掃除方法
網戸のフレーム部分は、開け閉めによる手垢や、外から流れていたほこり・排気ガスなどで汚れています。汚れを放置すると、アルミニウムがサビやすくなってしまうため、定期的に掃除しましょう。
掃除の際には、古タオルや雑巾に重曹水をスプレーして拭き取ると、簡単に汚れを落とせます。大掃除の時期や汚れがひどい場合など、しっかり掃除をしたいときには網戸を取り外し、スポンジでこすりながら水で流すとよいでしょう。
レール部分の掃除方法
サッシのレール部分には、砂埃やごみが溜まっています。まずはサッシブラシや歯ブラシ、または割り箸の先にキッチンペーパーを巻きつけたものなどで、ほこりやごみを取り除きましょう。大まかな汚れが取れたら、固くしぼった雑巾で水拭きして完了です。
定期的に網戸の掃除も行おう!
今回は、網戸の汚れる原因や、簡単な掃除方法を頻度別に紹介しました。網戸がきれいな状態だと、外から入ってくる空気もさらに気持ちよく感じられるはずです。普段のお掃除ルーティンに、網戸掃除もプラスしていただけると幸いです。