ベジブロスは美味しくて経済的!財布と体に優しい食生活を始めよう

目次

「ベジブロス」という言葉を聞いたことはありますか?ベジブロスとは、野菜を使って取る出汁のことでベジ(野菜)とブロス(出汁)を組み合わせた言葉のことです。

今回は、ベジブロスの概要や活用することで得られるメリットなどについて、管理栄養士目線で紹介していきます。また、ベジブロスを作るのに有用な物件についても紹介していきます。

ベジブロスとは

ベジブロスとは、野菜を使って取る出汁のことでベジ(野菜)とブロス(出汁)を組み合わせた言葉です。また、普段は捨ててしまう野菜の皮やヘタ、根などを用いて出汁を取ります。

そう聞くと、野菜の汚れなど衛生面が気になる方も多いと思いますが、しっかりと洗浄し正しい方法で作成すれば問題ありません。加えてベジブロスには経済的、栄養的にも多くのメリットがあるため是非皆さんにも活用してほしいものになります。

ベジブロスの魅力

ベジブロスには、様々な魅力が詰まっています。本項では、ベジブロスで得られるメリットについて解説していきます。

生ゴミが少なくなる

ベジブロスは、普段なら捨ててしまう野菜の皮やヘタなどを時間をかけて煮ることで作成するため、生ゴミの量が少なくなるというメリットがあります。

衛生的にも生ゴミが増えることは望ましくありません。しかしベジブロスを作ることで、それらの悩みを減らすことができます。

野菜のうまみで料理がさらに美味しくなる

野菜の皮などには、普段食べる部分よりも多くの栄養やうまみが含まれていることが多く、それらを抽出したベジブロスを使うことで料理がさらに美味しくなります。特に煮物やスープなどの水分の多い料理は、水の代わりにベジブロスを活用することで野菜の甘みやうまみを感じられるようになります。

普段と同じ調理工程で、水からベジブロスに置き換えるだけで料理のクオリティが上がるのは嬉しいポイントです。

健康維持や美容に良いとされている

ベジブロスには、野菜に含まれているビタミンやミネラルなどの栄養素が溶け出ているため、健康維持や美容に良い効果を発揮する可能性があります。

野菜に含まれるビタミンやミネラルは水溶性で水に溶けやすい性質を持っているものが多く、野菜を水に通すと漏出してしまい、思うように摂取できないこともあります。

しかし、ベジブロスであれば、その漏出した栄養素を摂取することができるため、特定の栄養素に着目すると、むしろ普段食べている野菜よりも栄養価が高いかもしれません。

お財布にやさしい

ベジブロスは本来なら捨ててしまう部分を使って作成するため、非常にお財布にやさしいメリットもあります。わざわざ出汁を取るために食材を購入する必要もないため、家計に優しく、料理のクオリティを上げられる点は大きなメリットです。

家庭で簡単に作れるベジブロスの作り方

ここまでベジブロスの魅力について紹介してきましたが、実際にどのように作るのでしょうか?具体的な方法について紹介していきます。

ベジブロスの作成には水が必要になりますが、せっかく作るなら浄水器などを使って安全で美味しいお水で作るのがおすすめです。あらかじめ浄水器がついている物件もあるのでそちらも是非見てみてください。

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①必要な材料を用意する

まずはベジブロスに使う材料を用意しましょう。普段なら捨ててしまう、にんじんや玉ねぎ、ニンニクなどの皮やヘタ、キャベツの芯、キノコの根元などはベジブロスでよく使われる食材です。

他にも、水を2〜3Lと、お好みでローリエの葉があると臭み消しと香り付けになります。使用する目的が明確な場合は、塩を入れておいても良いでしょう。

塩については、料理に活用する際に後から入れても問題ありません。

②使用できない部分を取り除き、洗浄する

準備した食材の中で、腐っていて使えない部分などを取り除き、丁寧に洗浄しましょう。このとき、洗いすぎるとせっかくの栄養が流れ出てしまうため注意が必要です。

どうしても汚れが落ちない場合は、その部分をカットして使用を控えましょう。

③大きな鍋に野菜の皮やヘタ、根を入れる

大きな鍋にお水を入れ、準備した野菜の皮やヘタ、ローリエなどの材料を入れましょう。このとき、野菜がちゃんと水に浸かるように注意しましょう。

水が少なければ、追加しても構いません。しっかりと野菜のうまみを抽出できるよう、野菜が浸かることを意識しましょう。

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④煮る

材料と水を全て入れ終わったら、鍋を中火にかけて一度沸騰させましょう。沸騰したら火を弱め、蓋をして弱火で30分〜1時間ほど煮ます。

このとき、水が蒸発して少なくなってきたら追加しても構いません。もし、アクが出てきたら適宜取り除きましょう。

⑤煮終わったら、かすや不純物を取り除く

煮終わったら、野菜くずを鍋から出し、かすや不純物などをおたまで取り除きましょう。目に見える不純物を取り除いたら、ボウルの上にザルを乗せ、その上にキッチンペーパーを敷いて、できたベジブロスを漉したら完成です。

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ベジブロスの適切な保存期間と保管の仕方

ベジブロスは、常温なら2~3日、冷凍なら約3週間程度は保存が可能です。これらの日数を過ぎても喫食自体は可能ですが、徐々に風味がなくなったり、安全性が確保できなくなりますので、早めに使い切るように心がけましょう。

上記に加え、保存する際は菌の繁殖を抑えるために必ず密閉できる容器に入れましょう。

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ベジブロスにおすすめの野菜くず

ベジブロスを作る際、実はどんな野菜くずを入れても問題ないわけではありません。ベジブロスにおすすめの野菜くずについて紹介します。

にんじんの皮とヘタ

ベジブロスにおすすめの野菜くずの1つ目は、にんじんの皮とヘタです。にんじんの皮は、カリウムなどの栄養素を豊富に含んだ栄養価の高い部分です。にんじんには野菜特有の甘みもあるため、ベジブロスの味を演出するのに役立ちます。

玉ねぎの皮と根

玉ねぎの皮と根も、ベジブロスによく使われる部分です。玉ねぎの皮や根は、にんじん同様に甘味があるのに加え、ポリフェノールを豊富に含んでいるため、ベジブロスの味と栄養価を底上げする役割を担ってくれます。

キャベツの芯

キャベツの芯は可食部ですが、硬くて残す方も多いのではないでしょうか?ベジブロスに活用すると、キャベツの甘みを引き出すことができます。煮すぎるとえぐみが出ることもあるため、お好みで使用量と調理時間を調整しましょう。

キノコの根本

キノコの根本は、ベジブロスに独特の風味をプラスしてくれます。にんじんの皮同様にカリウムも多いため、栄養も摂れるというメリットがあります。

ベジブロスを使って日常の料理にひと工夫

実際に、ベジブロスはどのような料理に活用できるのでしょうか?レシピと一緒に紹介していきます。

ベジブロス入りミネストローネ

材料 (4人前)

・玉ねぎ 1個  

・にんじん 1本  

・セロリ 1本  

・じゃがいも 2個  

・キャベツ 1/4個  

・トマト缶(ダイスカット) 1缶  

・オリーブオイル 大さじ2  

・にんにく 1片  

・コンソメキューブ 2個  

・水 400ml  

・ベジブロス400ml

・塩・こしょう 適量  

・パルメザンチーズ(仕上げ用) 適量

作り方

①食材を切る

・玉ねぎ、にんじんの皮を剥く。

・じゃがいもは皮を剥き芽を取る。

・下処理をした玉ねぎ、にんじん、じゃがいもと、セロリ、キャベツをすべて一口大にカットする。

・にんにくは皮を剥きみじん切りにする。  

②鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて中火にかけ、香りが立つまで炒める。

③玉ねぎ、にんじん、セロリ、じゃがいもを加え、全体がしんなりするまで炒める。

④トマト缶と水、ベジブロスを加え、コンソメキューブを入れて中火で煮込む。  

⑤野菜が柔らかくなったらキャベツを加え、さらに10分程度煮込む。

⑥塩・こしょうで味を整え、器に盛りつけた後、お好みでパルメザンチーズを振りかけて完成。

ベジブロスで作るキノコリゾット

材料 (2人分)

・米 200g  

・玉ねぎ 1/2個  

・しめじ 1/2パック  

・エリンギ 1/2パック  

・マッシュルーム 4個  

・バター 20g  

・白ワイン 50ml  

・コンソメキューブ1個

・水 300ml  

・ベジブロス300ml

・パルメザンチーズ 50g  

・塩・こしょう 適量  

・パセリ(仕上げ用) 適量

作り方

①食材を切る

・玉ねぎは皮を剥きみじん切りにする。

・しめじ、エリンギ、マッシュルームはそれぞれ食べやすい大きさに切る。  

②鍋にバターを入れて中火で熱し、玉ねぎを透明になるまで炒める。  

③キノコ類を加えてさらに炒め、しんなりしたら米を加えて軽く炒める。  

④白ワインを加え、アルコールを飛ばすように炒めたら、水にコンソメキューブを溶かし、ベジブロスとコンソメスープを少しずつ加えながら、米が硬めに炊き上がるまで弱火で煮込む。  

⑤米がちょうど良い硬さになったら、パルメザンチーズを加え、塩・こしょうで味を整える。  

⑥器に盛り付け、仕上げに刻んだパセリを散らして完成。

ベジブロスで煮るチキンスープ

材料 (4人分)

・鶏もも肉 300g  

・玉ねぎ 1個  

・にんじん 1本  

・セロリ 1本  

・じゃがいも 2個  

・にんにく 1片  

・水 1.5リットル  

・コンソメキューブ 2個  

・ローリエ 1枚  

・塩・こしょう 適量  

・パセリ(仕上げ用) 適量

作り方

①食材を切る

・鶏もも肉は、筋とお好みで皮を取り、一口大に切る。

・玉ねぎ、にんじんの皮を剥く。

・じゃがいもは皮を剥き芽を取る。

・下処理をした玉ねぎ、にんじん、じゃがいもとセロリをすべて一口大にカットする。

・にんにくは皮を剥きみじん切りにする。  

②鍋に水を入れ、鶏もも肉を加えて中火にかける。アクが出たら丁寧に取り除く。  

③にんにく、玉ねぎ、にんじん、セロリ、じゃがいも、コンソメキューブ、ローリエを鍋に加え、弱火で20〜30分煮込む。 

④野菜が柔らかくなり、鶏肉に火が通ったら、塩・こしょうで味を整える。  

⑤器に盛り付け、仕上げに刻んだパセリを散らして完成。

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ベジブロスを使って普段の料理をアップグレードさせよう!

ベジブロスは、普段なら捨ててしまう野菜のくずを活用して作るコスパの良いお出汁です。

また、野菜の甘さや風味を感じられるだけでなく、漏出してしまう栄養も摂取できるなど様々なメリットもあります。

今回の記事を読んで興味を持った方は、ぜひ一度作ってみてください!