整っている部屋で過ごしたいと思いながらも、物が溢れて雑然としてしまい、片付けが追いつかなかったり、片づけても散らかっているように見えてしまうことはありませんか?
もしかするとその原因は、物を「見せる形」で収納しているからかもしれません。物が視界に多く入りすぎていることが原因なら、「隠す収納」を取り入れることで、空間が整い、部屋全体をスッキリとした印象にすることができます。
隠す収納は敷居が高いと感じる人もいるかもしれませんが、コツを掴めば、忙しい暮らしの中でも、きちんと整理しながら隠す収納を取り入れることができます。今回は、プロの視点から「隠す収納」の魅力と、そのテクニックをご紹介しますので、隠す収納を取り入れて部屋をスッキリとさせましょう。
「隠す収納」とは?普通の収納とどう違う?
隠す収納とは、物が見えないように隠してしまうことで、部屋をスッキリと整える収納方法です。
「収納といえば基本は見えないところに置くわけだから、全部”隠す収納”じゃないの?」と思う人もいるかもしれません。しかし、最近はオープンシェルフやあえて物を見せる収納も流行しており、「見えない場所に整理して置く=収納」ではなくなってきています。
ただ、そういった「見せる収納」は、物が多いと逆に雑然とした印象を与えてしまいます。隠す収納は、物の存在を感じさせないことで部屋全体の統一感や落ち着きを生み出します。
隠す収納を意識するメリット

隠す収納を取り入れることで、ただ物を片付けるだけではなく、部屋全体の印象が良くなり、生活の快適さに大きく影響します。具体的にどのようなメリットがあるのか、以下に解説していきます。
部屋がスッキリする
隠す収納は、物を視界から消すことで、部屋を広く感じさせます。
物が見えていると空間が雑然として見えてしまいますが、物を収納ボックスや扉付きの収納にしまうことで、視界に入る物が無くなり、すっきりと広々と感じられるようになります。余計な情報がない空間は、心を落ち着かせ、リラックスできる環境を作り出します。
生活感を抑えられる
日用品や雑貨を隠すことで、生活感を抑え、インテリアの美しさやアート作品を引き立てることができます。
なぜなら、洗剤や食料品などの日常的に使う物には様々な色が使われていますが、それらを見えないように収納することで、本来見せたいものが際立つ空間になるからです。また、家電で使うリモコンやコード類など無機質な物を隠すことによって、ホテルのような洗練された空間を実現できます。
掃除や片付けの効率が上がる
隠す収納はホコリがつきづらく、掃除の手間を減らします。
物を出したままにしているとホコリがたまってしまい、こまめに掃除をしなくてはいけませんが、チェストなどの家具やクローゼット、収納ボックスに物を入れることでホコリが付きにくくなります。使う頻度が少ないものであれば断然、隠す収納が向いています。
また床や棚の上に物が少ないことで、掃除機をかけたり、拭き掃除をしたりするのも楽になり、掃除の時間や手間が軽減されます。
隠す収納を意識する際の基本的なポイント

隠す収納を上手に活用するためには、どの部屋にも共通するポイントがあります。このポイントを押さえておくことで、部屋全体をスッキリと保ちながら、使いやすく快適な空間を作ることができます。
収納するアイテムの選択と整理整頓
まずは持ち物を見直し、本当に必要な物だけを厳選しましょう。物の量を絞ることで、収納スペースに余裕が生まれ、隠す収納がしやすくなります。
物が多すぎると、隠す収納ができても物を探すのが難しくなり、物を取り出すにも時間がかかってしまいます。あらかじめ厳選したアイテムのみを収納することで、収納スペースを効率よく使い、どこに何があるのか一目で分かる状態を維持できます。
また整理整頓の際には、使用頻度に基づいて収納場所を決め、仕切りやラベルを使ってカテゴリーごとに分けておくと、取り出しやすく片付けもしやすくなります。
使い勝手を重視して計画を立てる
収納場所は、使用頻度や動線を考慮して決めましょう。隠す収納を成功させるためには、使い勝手を重視して計画を立てることが重要です。
よく使う物は取り出しやすい場所に、あまり使わない物は奥に収納するなど、使い勝手を優先させます。例えばキッチンでスムーズに作業を進めたいときに、よく使う道具や調味料を奥に収納してしまうと、使うたびに他の物をどかす必要があり、時間や手間がかかります。このような状況を避けるために、使用頻度の高い物は取り出しやすい場所や動線を考えて配置することで、使いやすく、日々の生活が快適になります。
また、物の取り出しや片付けが簡単にできれば、片付ける習慣も身につきやすく、隠す収納を無理なく続けることができます。
すでにある収納スペースを有効活用する
クローゼットや押入れなど、既存の収納スペースを最大限に活用しましょう。
隠す収納を成功させるためには、すでにある収納スペースを上手に使うことが重要です。例えば、押入れやクローゼットは広くて収納力がありますが、ただ詰め込むだけだと中身が見えなくなり、どこに何があるのか分からなくなります。
仕切りや収納ボックスを使うことで、中身をカテゴリーごとに分けて整理することができ、必要な物をスムーズに取り出せます。こうした工夫により、既存のスペースを無駄なく使うことができ、余計な収納家具を増やさなくても部屋をスッキリと保つことができます。
【部屋別】隠す収納アイデア集
それでは、具体的に、部屋ごとに隠す収納のアイデアをご紹介していきます。それぞれの空間に合わせた工夫で、快適な生活環境を実現しましょう。
リビング

リビングは家族が集まる場所ですので、生活感が出やすい場所でもあります。生活感を隠してスタイリッシュな空間にすることで、見た目をすっきりさせるだけでなく、快適な空間となるでしょう。
収納付き家具を導入してスペースを有効活用する
収納機能のある家具を選ぶことで、物を隠しながらスペースを有効に使えます。
例えば収納付きオットマンは、ソファの補助として足を乗せたり、チェアとして使いながらも、中にブランケットやクッションを収納できます。必要な時にはすぐ取り出せて、とても便利でしょう。
また、リビングテーブルの下に引き出しや収納スペースがあれば、リモコンや雑誌などの小物をすっきり片付けることができます。配線類をきれいに隠すことができるテレビボードを選べば、ごちゃつきがちなテレビ周りをすっきりと見せることができます。
これらの家具を使うことで、リビング全体が整った印象で散らかりにくく、整った状態を保つことができます。
壁面収納で空間を広く見せる
高さのある壁面収納やリビングボードを設置すると、空間にまとまりが出て、床面積が広く感じられます。壁を有効に活用することで、床に物を置かなくてもよいため、部屋全体が広々とした印象に。
さらに扉付きのものを選べば、見た目もスッキリします。その場合、小物や雑貨をカテゴリーごとに収納ボックスで分けて整理すると、必要なものがすぐに見つかり、使い勝手が良くなります。
リビングボードには配線用の穴を設けておくことで、家電のコード類を隠しつつ整頓することができ、より洗練された空間を作ることができます。壁面収納を上手に活用することで、見た目のスッキリ感と機能性を両立させることができ、部屋全体の雰囲気が整うメリットがあります。
頻度の高いものは収納ボックスやかごで簡単に収納する
リモコンや雑誌など、よく使う物は収納ボックスやかごにまとめておくと便利です。ソファ近くに収納ボックスを設けるなど置き場所を決めておくと、出し入れがしやすくなります。読みかけの本や雑誌は使用頻度に応じて、リビングテーブルの下やソファの近くのサイドテーブル、かごに収納すると良いでしょう。
収納ボックスやかごは、動線を考慮しながら使う場所の近くに配置しましょう。また、取り出しやすい高さや位置に設置することで、使い勝手も向上します。
リビングの隠す収納に便利なグッズ
■ブック型の収納ケース
ブック型の収納ボックスは、本を飾るように本棚に収納したり、テーブルの上にさりげなく置いても違和感がありません。洋書のようなデザインであれば、見た目にもおしゃれな印象になります。
■テレビ裏収納ラック・ボックス
テレビ周りをすっきりさせたい人におすすめ。テレビの背面スペースがあればラックに置いて、テレビ周りの配線や家電を収納することができます。テレビの後ろに収納を作ることで、コード類やルーターやゲーム機器などを隠して収納でき、すっきりします。またテレビ裏にまとめることで、スペースを有効に活用し、リビングの床面や棚の上が空いて綺麗な状態を保つことができます。
■持ち運び可能なツールボックス
よく使うものや収納スペースをとれない場合は、持ち運びできるツールボックスを検討しましょう。ツールボックスは、取っ手がついて持ち運びができるボックスのこと。必要な時にサッと取り出せるため、リビングでよく使用する筆記用具やメモ帳、はさみ、リモコンなどをまとめて収納するのに便利です。よく使う物がまとまっていると、使うたびに探し回る手間が省け、部屋が散らかるのを防ぎます。
リビングにまとまった収納スペースがあると、より快適な暮らしが実現します。住まい選びの際は、リビングや各居室に十分な物入れや収納スペースがあるかどうかをぜひチェックしてみてください。部屋に収納が備わっていると片付けやすく、隠す収納ですっきりした空間を叶えてくれます。
キッチン

キッチンは物が多くなりがちです。調理器具や食器、食材、調味料など日常的に使うアイテムが多く、さらに収納スペースも限られているため、物があふれやすくなります。隠す収納を取り入れて、スッキリと使いやすい空間にしましょう。
シンク下収納を見直す
シンク下は、収納するのに最適なスペースです。ある程度の奥行きが取れるため、大きな物を収納しやすく、大きな調理器具や洗剤などのキッチンで使う清掃用品のストックなどをまとめて収納することができます。
シンク下に収納するサイズにあわせて、上手に仕切りをつくると収納力があがります。仕切りやスタンドを使って鍋やフライパンを立てて収納したり、二段収納を取り入れることで空間を無駄なく使い切ることが可能です。さらに仕切ることで取り出しやすく、整理整頓された状態を保つことができますので、シンク下のスペースをより効率的に活用することできます。
冷蔵庫上やカウンター下のスペースを活用する
カゴや収納ラックを使って、冷蔵庫上やカウンター下に収納スペースを追加することで、デッドスペースを有効活用できます。
キッチンは収納スペースが限られているため、こうした隙間のスペースを活用して物があふれるのを防ぎましょう。冷蔵庫上に収納する場合には、軽くてあまり頻繁に出し入れしない物がおすすめ。例えばキッチンペーパーのストックや調理用のラップなどを収納するとよいでしょう。カウンター下には、賞味期限がある食料品のストックや日常使いの食器を収納すると、使い勝手が良くなって作業効率も向上します。
カップボードにゴミ箱を収納する
ゴミ箱はできれば隠したいものの一つです。隠して収納したい人やゴミ箱を置くスペースがない場合は、あらかじめゴミ箱が備えつけられたカップボードがおすすめ。
カップボードには扉や引き出しでゴミ箱を隠すことができるため、見た目もすっきりと生活感を隠して、清潔感を保つことができます。また、ゴミ箱が隠れていることで、見た目だけでなく臭いが周囲に広がりにくくなるメリットもあります。
ただし、カップボード内に臭いがこもって他に収納しているものに影響を与えないよう、こまめにゴミ捨てをすることが大切です。
キッチンの隠す収納に便利なグッズ
■冷蔵庫上ラック
冷蔵庫上のデッドスペースを活用する際には、冷蔵庫上ラックを活用しましょう。冷蔵庫の上を物で埋めてしまうと熱が逃げなくなってしまいますので、ラックなどを使い一定スペースを空けて収納しましょう。
■ファイルボックス
調理器具や食品の収納にはファイルボックスが便利です。まな板や皿、トレイなどのアイテムを引き出しや棚に立てて収納することで、スペースを取らず、使いやすくなりますよ。
■カラトリーボックス・吊戸棚ボックス
引き出し内や吊り戸棚の整理整頓には、カラトリーボックスや吊戸棚ボックスを活用しましょう。カラトリーボックスは、フォーク、スプーンなどのカラトリーを種類ごとに分けて収納できるので、引き出しの中が整い、使いたい時にすぐに取り出せるようになります。吊戸棚ボックスは取手が付いていて、吊り戸のように高い所でも出し入れがしやすくなります。デザインを統一することで見た目も美しくなります。
また床下収納があれば、季節限定で使う調理器具や非常用の食料品、飲料水のストックなど、「普段頻繁には使わないけれど、いざというときに必要なもの」を収納できるので便利です。
寝室

寝室はリラックスするための空間です。隠す収納を取り入れることで、視界に余計な物が入らず、よりリラックスできる環境を作ることができます。隠す収納で整然とした空間が保たれると、心地よく落ち着いた雰囲気になり、快眠にもつながります。
ベッド下の収納スペースを利用する
引き出しや跳ね上げ式の収納がついたベッドを活用することで、スペースを有効に使うことができます。
引き出しであれば、衣類やリネン類など日常で使う物を収納できますし、サイズの大きいものを収納できる跳ね上げ式には、スーツケースや普段使わない寝具などを効率的に収納できます。ベッドに収納があることで、寝室の収納家具を減らすことができるため、すっきりとした空間にすることができます。
ベッド下にスペースがあれば引き出しを後から追加することもできますが、家具と収納が一体化しているとインテリアの統一感も高めることができ、洗練された印象になるでしょう。
クローゼットを活用する
寝室に備え付けのクローゼットやウォークインなど、大きめの収納スペースがあると、置き家具を減らすことができます。また、普段は使わないイベント時に使うものや、季節の物も収納できるので便利。
クローゼットやウォークインは、奥行きや高さがあるので、収納ボックスや収納アイテムを使って見た目を整え、取り出しやすい工夫することが大切です。透明のボックスなどで中身を見やすく整理し、カテゴリーごとに分けて収納することで、必要な物が取り出しやすくなります。
クローゼットにしまい込みすぎるとカビの原因になってしまいますので、定期的に換気し、清潔な状態を保てるようにしましょう。
ベッド近くに小物を収納するスペースを作る
ベッド周りは、スマートフォンやリモコンなどの小物が多く散らかりがちです。目覚まし時計や眼鏡など就寝時や朝起きた時に、日常的に使うアイテムをスムーズに使えるように、収納スペースを作っておくことが大切です。
宮付きベッドやベッド脇にナイトテーブルを置くことで、小物をスッキリと収納でき、必要なときにすぐに取り出せるようになります。
寝室の隠す収納に便利なグッズ
■引き出し式収納ボックス
普段使う衣類には、引き出し式収納ボックスが便利です。引き出し式の収納は、取り出しやすいので、クローゼットに重ねて入れたり、ベッド下のデッドスペースを効率的に活用して収納することができます。引出しを設置する場合は、引き出せるスペースがあるかどうかも確認しましょう。
■圧縮袋・ウォールポケット
収納スペースに納まらない時は、圧縮袋やウォールポケットを活用しましょう。圧縮袋は季節外れの衣類をコンパクトにできます。特に冬物の厚手のコートやセーターなど、かさばる衣類を圧縮することで、クローゼット内に余裕ができ、他の物を整理整頓しやすくなるでしょう。
またウォールポケットは、壁面を活用して小物を収納できますので便利です。ベッドサイドやデスク横に設置すれば省スペースで収納できますし、クローゼットにウォールポケットを活用すれば、シャツや帽子などを整理して収納することができます。
■おしゃれなカゴや布製バッグ
毎日使うパジャマやブランケットは、おしゃれなカゴや布製バッグに収納することで見た目も整い、取り出しやすくなります。
■ミラー付き収納
ミラー付き収納は、機能性とデザイン性を兼ね備えた隠す収納アイテムです。収納スペースと姿見の両方を兼ね備えているため、外出前のコーディネートチェックにも便利です。
さらに、物が多めの人には、ウォークインクローゼットが備わった寝室が最適です。広々としたスペースがあれば、洋服やバッグ、小物類をすっきりと整理整頓できます。毎日の身支度が快適になるだけでなく、お部屋全体が整った印象になりますよ。
玄関

玄関は来客が最初に目にする場所であり、家全体の印象を左右する重要な空間です。物が散らかっていると雑然とした印象になってしまいますので、隠す収納を取り入れて、洗練された玄関を作りましょう。
シューズボックスを活用する
シューズボックスのスペースによっては、靴だけでなく掃除道具や傘を収納することができます。棚やボックスを使って、それぞれのサイズに合わせ収納していくと空間を有効活用できます。
また、高さのあるシューズボックスの上部には普段使わない小物や季節物を収納することで、使いやすく整います。シューズボックスを上手に活用することで、玄関全体の見た目をスッキリと保つことができます。
壁面を使って収納場所を作る
壁面も収納スペースになりますので、空いてる壁があればフックや棚を設置し、鍵や小物を収納しましょう。玄関ドアの近くに取り付ければ、カゴやバッグをかけておけるので、玄関先で思い出してもさっと取り出せます。
また棚を設置してボックスを置けば、筆記用具など玄関先で必要なものや、一時的に置きたい郵便物を隠して収納しておけます。
動線上よく目にする位置に収納場所を作ることで、忘れ物防止にもなりますし、収納しやすくなるでしょう。
玄関の隠す収納に便利なグッズ
■玄関収納用ラック
玄関の限られた空間を最大限に活用するには、スペースに合わせてカスタマイズが可能な玄関収納用ラックを使いましょう。ラックには棚付きの収納ラック、引き出し付きの収納ラックなど、さまざまなタイプがありますが、活用して隠す収納を取り入れれば玄関を常にすっきりとした状態を保つことができます。
■マグネットキーフック
鍵の置き場所が決まっていないと、出かける際にどこに置いたか分からなくなり、探す手間でストレスが生まれます。そんな時はマグネットキーフックを使うことで、鍵の紛失を防ぎ、時間の無駄をなくすことができます。ドアに貼り付けて簡単に鍵を収納できますので、外出時や帰宅時に鍵の置き場所に困らず便利です。
■収納付きベンチ
玄関の雰囲気に合わせ収納付きベンチを置くのもおすすめです。玄関周りの収納スペースを確保しながら、靴を履く時や物を置きたい時に便利ですよ。
洗面所・トイレ

洗面所やトイレのように限られたスペースでも、しっかり生活動線を確保しながら、隠す収納を工夫して、快適な空間にすることは可能です。狭い空間でも、隠す収納で利便性を高め快適に過ごしましょう。
スリムなラックを活用する
スペースを取らないスリムなラックは、空間が限られた洗面所やトイレに最適な商品
です。幅が狭く設計されているため、洗濯機の横のちょっとした隙間など限られたスペースに無駄なく設置でき、収納力を高めてくれます。
スリムラックには、扉付きや引き出し式など隠して収納できる様々なデザインがありますので、収納する物に合わせて選びましょう。キャスター付きであれば動かしてお掃除がしやすくなります。
小さな空きスペースでも活用する
小さな空きスペースの有効活用は、日常生活の効率を高める上でも大切です。特に洗面所やトイレは、スペースが限られている上に日用品のストックも必要なので、ちょっとのスペースでも大切。
洗濯機の上部やトイレのタンク上など、デッドスペースに棚を設置して、収納スペースを増やしましょう。壁や扉の裏側にフックをつけるのもおすすめ。最適な場所に収納を作ることで、必要なものがすぐ手に取れるようになり、時間の節約にもつながります。
洗面所・トイレの隠す収納に便利なグッズ
■突っ張り棒・突っ張り棚
洗面所やトイレの便利グッズといえば、突っ張り棒ではないでしょうか。伸縮式突っ張り棚は、幅を自由に調整できるため、狭いスペースにも無駄なくフィットします。長さのバリエーションもありますので、突っ張れる場所があれば収納場所を増やすことができます。
■収納ボックス・カゴ
上記の突っ張り棚をデッドスペースに設置して、その上に収納ボックスやカゴを設置すれば、見た目も使い勝手も良くなります。特に水回りには、清潔感がある白いボックスがおすすめ。複数の白いボックスを並べて、視覚的に統一された空間を作りましょう。トイレットペーパーや洗剤のストックなどを白いボックスで隠して収納すれば、清潔でスッキリとした印象に整います。物が多い時は、ラベルを付けて中身を管理することで、必要なときにすぐに取り出せ、利便性も高まります。
■洗面台下フリーラック
洗面化粧台があれば、その下のスペースを上手く使うことで、すっきりとした空間を保つことができます。棚や仕切り、ボックスを活用すれば無駄なく収納できるでしょう。洗面下フリーラックは、排水トラップを避けて設置することができますので、使いづらいデッドスペースを活用して、洗剤や掃除用具を収納しやすくなります。
さまざまな用途があると物も複雑になりますので、個別収納ができると使いやすく空間もすっきりします。例えばバス・トイレが別々の空間は用途も分かれているので、個別収納ができ、快適でスッキリと整った空間を保つことができます。
隠す収納を意識する上での注意点

隠す収納は、部屋をすっきりと整った印象にする効果的な方法の一つですが、一方で物の所在がわかりにくくなったり、空間が単調で味気ない印象になってしまう場合があります。
収納の仕方によっては使い勝手や実用性に欠けてしまうこともありますので、ここでは隠す収納を意識する上での注意点をいくつかまとめました。
収納の中身を把握する
物が増えすぎると、どこに何を収納したのか分からなくなります。定期的に中身をチェックし、必要な物だけを残すように心がけましょう。
季節ごとに持ち物を見直し、使わない物は処分するか、他の場所に移動することで効率的に管理できます。また、収納スペースごとにカテゴリー分けをし、リスト化することで、どこに何があるかを把握しやすくなります。
物の配置を定期的に見直す
ライフスタイルの変化に合わせて、収納方法も見直すことも大切です。季節ごとや家族構成や趣味の変化に応じて、収納スペースを見直すことで、最適な状態を維持することができます。特に衣替えのシーズンには、靴や衣類を入れ替える必要が出てきますので、調整がしやすいよう工夫していきましょう。
また、物の使用頻度もライフスタイルの変化に合わせて変わっていきますので、見直しながら配置しましょう。面倒でも、シーズンや節目ごとに見直しを行えば、収納の効率と快適さを保つことができます。
空間のバランスを考慮する
隠すことに固執してしまうと、逆に部屋にマイナスなイメージを生む場合があります。全ての物を収納家具にしまい込んでしまうと、殺伐とした無機質さや窮屈な印象を与えてしまうことがあります。
居心地の悪さを感じる場合には、見せる収納のバランスを見直してみましょう。見せる収納も適度に取り入れることで、空間に適度な開放感を生み出し、柔らかな雰囲気を作り出すことができます。お気に入りの本や観葉植物、アート作品などを見える場所に配置すると、部屋に個性や温かみが加わり、バランスの取れた居心地の良い空間を演出できます。
隠す収納を活用してスマートな生活環境づくりを!
隠す収納は、部屋をスッキリと見せ、生活の質を向上させる効果的な手段です。物を選び、収納場所を工夫して隠す収納を実践することで、生活空間が整いますので、日々の行動が効率的になります。また、必要なものがすぐ見つかれば、日常の準備がスムーズになり、時間や心に余裕が生まれるでしょう。
隠す収納でお部屋の印象が美しくなれば、よりリラックスしやすい環境が整います。最初は手間がかかるかもしれませんが、一度整えた空間は長く心地よい暮らしを支えてくれます。ぜひ隠す収納を取り入れて、スマートで快適な暮らしを手に入れましょう。