一人暮らしで暖房をつけるなら室温何度から?おすすめの設定温度やエアコン電気代節約術とは

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一人暮らしの暖を取るためのアイテムとして、エアコンやヒーターなどの暖房をお使いの方もいるでしょう。

そんな暖房ですが、室温が何度になったら暖房を付けるべきか分からない方もいるのではないでしょうか?

この記事では、一人暮らしで暖房を利用する際の室温の目安や暖房代の節約方法について紹介します。暖房を効果的に使いたいといった方はぜひ参考にしてみてくださいね。

一人暮らしで暖房をつけるなら室温何度からが目安?

一人暮らしで暖房をつけるなら室温が20℃を下回ったときが一つの目安です。なぜなら、暖房時の室温は、17〜22℃くらいが身体によいとされているためです。

参考:東京都保健医療局「室内空気環境の管理」

過度な暖房の使用は部屋間での温度差が大きくなり、身体に負担がかかります。また、CO2排出が増えることで地球温暖化の原因ともなってしまいます。

部屋に温度計や温湿度計を設置しておくと、簡単に室温が把握できるのでおすすめです。

人が体調不良になりやすくなる気温の目安

気温が24℃を超えると、熱中症による死亡事故が発生しやすくなるとされています。

参考:環境省 熱中症予防情報サイト

一方、寒さに関してはそういった定義がありませんが、「気温差」には注意が必要です。部屋と外、部屋と部屋の気温差が3℃、7℃、10℃で下記のような症状が発生しやすくなります。

気温差発生しやすい症状
3℃以上ぜんそく、咳
7℃以上鼻炎
10℃以上血圧の上昇

特に気温差が10℃以上になると、血管が収縮し血圧が上昇、最悪ヒートショックを起こし、命に関わることもあるので注意しましょう。

一人暮らしで暖房を利用する際のおすすめ設定温度

この章では、一人暮らしで暖房を使うときのおすすめの設定温度について詳しく解説します。

エアコン自体の設定のポイント

エアコンの設定温度は、室温が20℃になるように調整しましょう。設定温度を20℃にしていても、室温が18℃の場合は1〜2℃エアコンの設定温度を上げて調整してみるとよいでしょう。

また、風量は自動運転がおすすめです。弱運転の方が電気代が安くなるのでは?と思われる方もいるかもしれません。しかし、弱運転だと部屋が暖まるまでに時間を要してしまい、逆に電気代が上がってしまうことがあります。

設定温度と消費電力(電気代)の関係

暖房時の温度設定を1℃低くすると、約10%の消費電力の削減になるとされています。

参考:環境省「みんなで節電アクション!」

たとえば、暖房の設定温度が21℃のときの消費電力が500Wの場合、20℃に下げることで50Wの消費電力が削減できます。消費電力500Wの1時間あたりの電気代の目安は、15.5円(電力量単価31/kWhで計算)。設定を1℃下げて、20℃に変更した場合には、1時間あたり約1.6円の節約に繋がります。1日8時間使用した場合、1カ月で約372円もの節約効果が期待できるということです。

ここで提示した値はあくまでも一つの目安です。エアコンのメーカーや使用環境によって金額が異なりますので、その点ご注意ください。

暖房代を節約する8つのコツ

この章では暖房代を節約するコツについて紹介します。

カーテンや断熱シートを活用する

カーテンや断熱シートなどを活用して冷気が部屋に入ってこないようにしましょう。窓は冷気の出入り口になるだけでなく、部屋の暖まった空気が外に逃げてしまう原因にもなります。

カーテンは厚手のものだとより効果的です。断熱シートは、100円ショップにも販売されていますので、ぜひ探してみてください。

フィルターをこまめに掃除する

2週間に1回はエアコンやヒーターのフィルターの掃除をしましょう。フィルターが目詰まりを起こしてしまうと、余計な電力を消費してしまうためです。

エアコンのフィルターを月に1〜2回掃除した場合、約860円の節約になるとされています。お使いのエアコンの取扱説明書に沿ってお手入れをおこないましょう。

参考:経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ」

サーキュレーターを併用する

空気の性質上、暖められた空気は天井付近にたまります。そのため、足元との温度差が生じます。この温度差をなくすために、サーキュレーターもしくは扇風機を活用し空気を循環させてあげましょう。

サーキュレーターはエアコンの対角線上に置くことで、部屋の空気を上手に循環させることができます。

室外機の周りに物を置かないようにする

室外機の周りに物を置くと、室内の冷気を上手く外に逃がせず冷暖房効率が下がり、余計な電力が発生してしまう原因となります。

室外機は室内の暖気や冷気を外に排出する役割があります。室外機の周りに物があると、上手く暖気や冷気を排出できずに余計な電力が発生してしまう可能性があるのです。

湿度をあげる

部屋の温度だけでなく、湿度を調整することも大切なポイントです。湿度が低くなると、体感温度が下がり寒く感じやすくなるためです。

たとえば、同じ20℃の部屋でも湿度が30%と50%では、湿度30%の方が寒く感じやすい傾向にあります。とくに冬は空気が乾燥するため、どうしても湿度が低くなりがちです。加湿器を使用したり、洗濯物を室内に干したりするなどして湿度をあげることを意識してみましょう。

電力会社や電気料金プランを見直す

2016年4月に電力の小売販売が自由化されたことで、一般のご家庭でも電力会社や電気料金プランを自由に選ぶことができるようになりました。

自分のライフスタイルに合った電力会社や電気料金プランを見つけることで、今よりも電気代を節約できる可能性があります。「上記で解説した節約方法を取り入れてみてはいるものの電気代が高い…」とお悩みの方は、電力会社で電気料金プランの見直しを検討してみてはいかがでしょうか?

エアコンのタイマーを上手く活用する

タイマーを上手く活用して、必要なときだけエアコンを運転するようにしましょう。エアコンのつけっぱなしは電気代が高くなる原因になるためです。

寒い家に帰るのが嫌だからといってエアコンをつけっぱなしにするのではなく、帰宅する1時間前にタイマーを設定してあげるとよいでしょう。

自分のライフスタイルに合わせて上手くタイマーを活用してみてくださいね。

暖房代を節約しやすい物件条件

物件を選ぶ際、以下で紹介する条件を意識すると暖房代を節約できる可能性があります。

日当たりが良い部屋

部屋の日当たりがよいと、太陽の暖かさによって室温が下がりにくくなるため、特に日中は暖房を付けずに過ごせる時間が増えるでしょう。

暖房代を節約したいなら、日当たりが良い部屋を第一条件に選ぶことをおすすめします。

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室内物干機がある部屋

同じ室温でも、湿度が高い部屋の方が暖かく感じやすい傾向にあります。室内物干し機を活用して部屋に洗濯物を干すことも、湿度を上げるための一つの方法です。もちろん、加湿器を使っても問題ありませんが、洗濯物なら加湿器をわざわざ手配する必要もないうえに、電気代などのコストがかからないためおすすめです。

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断熱性能が高い部屋

新築物件は断熱性能が高い傾向にあるため、暖房代を節約できる可能性があります。ただし、全ての物件が当てはまるわけではありませんので、ご注意ください。

断熱性能が高く日当たりのよい部屋であれば、暖房代を節約できる可能性がより高まるでしょう。

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一人暮らしの際は暖房を賢く使おう!

冬はどうしても電気代が高くなりやすいため、賢く暖房を使って節約しながら暖を取ることがおすすめです。

暖房代をできるだけ抑えたいといった場合には、この記事で紹介した条件の部屋を探してみることもおすすめです。自分にあった部屋を探したり節約方法を取り入れたりすることで、寒い冬を賢く乗り越えていきましょう。