自宅でカフェのような雰囲気を味わいたいと考える方も多いのではないでしょうか。昨今、おうち時間が長く続いたことにより、自宅でカフェを楽しみたいと考える方も増えているようです。
今回はおうち時間を楽しむために「おうちカフェ」について、さまざまな考え方や見せ方、おすすめのレシピなどをご紹介します。
ぜひ最後までチェックして「おうちカフェ」でおうち時間を楽しみましょう。
おうち時間の新しい楽しみ方「おうちカフェ」とは
おうちでカフェのような雰囲気を味わえれば、退屈に感じやすいおうち時間も居心地のよい楽しい時間に変わります。
在宅が長くなればなるほど、自宅にいることが息のつまるような感覚になり、気分も晴れないでしょう。そこで、おうち時間を楽しむために「おうちカフェ」がおすすめです。
カフェのような雰囲気のスイーツやドリンクを作ったり、見た目にもこだわったりすることにより、おうちでカフェ気分を味わえます。おうちカフェを実現できれば、おうち時間の質の向上や自宅で過ごすことの充実感を得られるでしょう。
おうちカフェの楽しみ方
おうちカフェの楽しみ方は、人それぞれです。
・自宅でくつろぎたい
・自宅でおいしいものを食べたい
・家族や友達とプライベートな空間で過ごしたい
・自分の好きなものに囲まれて過ごしたい
目的によっておうちカフェの作り方も異なります。
ちなみに私の場合は、おいしいものを自宅で食べたいと考え、いつでも簡単に作れるレシピやオシャレに盛り付けられる食器を準備しています。また、部屋のどこでも楽しめるように、インテリアはすべておうちカフェを意識したものです。
さまざまな楽しみ方がある中で、くつろぐことを一番の目的とするなら、椅子の種類やテーブルの高さなど家具にこだわるといいでしょう。また、家族や友達と楽しんだり、自分好みの空間を大事にしたかったりするならば、お気に入りの物件を探し、部屋の特徴を考えて作り込みます。
自分が納得のいくおうちカフェを考え、目的に応じて作り上げていくのもおうちカフェの楽しみ方といえるでしょう。
おうちカフェを楽しむためのインテリアや食器、お部屋の選び方のポイント
おうちカフェは、スイーツやドリンクばかりがメインなわけではありません。インテリアや食器、氷の形、お部屋の雰囲気などを意識することで、おうちカフェをより楽しむことが可能です。
ここでは、おうちカフェで意識したいポイントをご紹介していきます。
お皿やコップなどの食器までこだわる
実際のカフェと自宅との違いは、作る料理のクオリティだけではありません。お店で使用されているお皿やコップ、食器などはこだわって選び抜かれているため、味以外にも大きな違いがあります。
料理の素人でも、おうちでカフェメニューを作る際にお皿の色や形、質感にこだわることで、簡単にカフェのような雰囲気が味わえるのです。
また、フォークやナイフ、スプーンなどのカトラリーも同様にこだわってみましょう。持ったときの質感は、味や食事の楽しさに影響します。金属音が苦手な人であれば木のカトラリーにするなどして、自分のお気に入りをそろえられるのもおうちカフェの醍醐味でしょう。
丸い氷を使用する
冷たいドリンクを作る場合、氷の形を意識してみるのもおすすめです。
丸い氷を使えば、氷が溶けにくく薄まらないため長く味を保てます。逆に小さな氷を使えば早く氷が溶けてしまうものの、中に入れるドリンクの量を調整しやすくなるのです。少量のドリンクでも、お気に入りのグラスで飲むことができます。
またドリンクの種類や量によって氷の形や大きさを変えてみるだけでも、おうちカフェらしい雰囲気をより演出できるでしょう。
リラックスできる音楽を流す
カフェで流れる音楽は、ゆっくりとしたテンポが特徴です。遅いテンポの音楽はリラックスできる効果があるため、おうちカフェでもお部屋で流してみましょう。
おすすめのカフェミュージックは以下のようなものがあります。
・ボサノヴァ
・ジャズ
・ヒーリングミュージック
もちろん好きなアーティストや好きな楽曲を流して楽しむのも、おうちカフェならではでしょう。しかしおうち時間が長くなればなるほど、遅いテンポやリズムの変化が少ない音楽の方が心地よく聴いていられます。
ただし、お店と違って防音効果のない物件の場合、近隣への配慮も忘れてはいけません。防音効果が期待できる部屋や楽器可の物件もあるため、チェックしてみるとよいでしょう。
自然光がたっぷり差し込む空間作りを心がける
おうちカフェに限らず、部屋の “光” はその部屋の印象を大きく左右し、その部屋に住む人の感情にも影響を与えます。
中でも自然光がたっぷり差し込むような空間であれば、おうちカフェとして最高の条件といえます。自然光を見るとポジティブな感情になれるため、おうち時間を窮屈に感じている人の解決につながるでしょう。
自然光が入りやすい物件としては、南向きの住まいや最上階、角部屋がおすすめです。自然光が差し込まないお部屋であれば、インテリアなどを工夫することで人工的にも作れます。
お昼に自宅にいる時間が長いようであれば、白を基調にしたお部屋にし、部屋全体を明るい印象にすることが可能です。夜におうちカフェを楽しみたいのであれば、間接照明を用いるなどしてシックな部屋にするとよいでしょう。
“光” は、おうちカフェをするにあたって重要なポイントといえます。自分の生活スタイルやおうちカフェのテーマなどを考えながら、オリジナリティのある工夫をこらしてみましょう。
開放感が感じられる空間作りを心がける
開放感を得たいと考えて、お店に出向く人も多くいます。つまり自宅で開放感を得られれば、おうちカフェの楽しみがひとつ増えるでしょう。しかし、開放感を得るには部屋の広さが重要になります。
実際に開放感のある部屋を選ぶ場合、天井の高さがポイントです。ロフト付きの部屋であれば、おのずと天井は高くなるでしょう。また、バルコニーがあれば、開放感のある空間としては最高の条件といえます。
ただ部屋が狭くても、インテリアを工夫して改善することが可能です。次のポイントを押さえてみましょう。
・部屋にある物の高さを低くする
・家具の足は細いものを選ぶ
・部屋のテーマカラーを白にして明るくする
・床が見えるように物を置きすぎない
これらを満たすだけでも、開放感を味わえます。
おうちカフェで楽しみたいドリンクメニューレシピ3選
おうちカフェで楽しめる、具体的なドリンクのレシピをご紹介します。味にも見た目にも楽しめるドリンクばかりなので、ぜひ参考にしてお店に負けないおうちカフェを楽しんでみてください。
ローズヒップとオレンジジュースのセパレートドリンク
実は紅茶やハーブティーは、オレンジなどの甘いフルーツジュースとの相性が抜群です。
とくにおすすめなのがローズヒップとオレンジジュースです。ハーブティーならではのコクとローズヒップの酸味、オレンジジュースの甘みのバランスがよく、少し大人の味を楽しめます。
<作り方>
1. ティーポットにローズヒップの茶葉をティースプーン2杯入れる
2.熱湯を200ml注いでフタをして2分間蒸らす
3.別の容器にたっぷりの氷を入れて準備しておく
4.2分間経ったら3の容器に茶こしでこしながら入れ、一気に冷やす
5.グラスに氷を入れ、オレンジジュースをグラス半分まで入れる
6.冷えたローズヒップをゆっくり注ぎ、2層(セパレート)にする
<ポイント>
・茶葉がしっかりと開くように、ティーポットの形は丸いものにする(ジャンピングといいます)
・お湯は必ず熱湯にする
・氷で冷やす際はできるだけスピーディーに行う(ゆっくり冷やすと味に変化がでます)
・きれいなセパレートにするために、糖分の高いオレンジジュースを先にグラスに注ぐ
見た目にも美しく、個性的な味を楽しめます。ポイントを押さえて作れば、ローズヒップやオレンジジュースだけでなくさまざまな紅茶やハーブティー、フルーツジュースで作ることが可能です。
ぜひ、自分だけのオリジナルのセパレートドリンクを作ってみてください。
チョコレートで作る甘くておいしい「ショコラ」
「ショコラ」とはチョコレートのことを指し、チョコレートを牛乳に混ぜるだけのシンプルなレシピでおいしいドリンクができます。
ショコラの場合、ココアと違ってチョコレートを溶かすだけで、ダマになりにくいため失敗しません。また、チョコレートもカカオのパーセンテージで甘さを調整して自分好みの味にできます。
<作り方(ホットの場合)>
1.カップにお気に入りのチョコレートを砕いて入れる
2.温めた牛乳を少量ずつしっかりと混ぜながら入れていく
<作り方(アイスの場合)>
1.チョコレートをボウルに入れて湯煎で溶かす
2.牛乳の一部を温めて、1に少量ずつ混ぜながら加える
3.グラスに氷を入れ、2と冷たい牛乳を入れてしっかりと混ぜ合わせる
<ポイント>
・チョコレートのカカオ成分で甘さを調整する(高くなれば甘さを抑えられ、低くなれば甘さが増す)
・チョコレートを2種類以上混ぜることで、カカオの風味を保ったまま甘さも調整できる
・アイスドリンクの場合、チョコレートソースを使用することでより簡単に作れる(味の調整は不可)
・ワンランク上のドリンクにするためには、上に生クリームやスチームミルクをのせてチョコレートソースをかけて見た目もよくする。
子どもから大人まで人気のチョコレートドリンクは、簡単に作れるためおすすめです。シンプルドリンクなだけに、チョコレートのカカオ成分までこだわって味を追求してみてはいかがでしょうか。
野菜や果物を使ったスムージー
最も簡単な方法で野菜を取れるのがスムージーです。ヘルシーで消化によいスムージーは、カフェドリンクとしてもオシャレに簡単に作れるのが特徴といえます。
とくに朝に飲むドリンクとして、スムージーは珈琲よりも適しているのです。しかし、朝からスムージーを作るのは面倒と考える方も多いでしょう。今回は、朝からオシャレにおうちカフェとして楽しめる方法をお伝えします。
<作り方>
1.好みの野菜やフルーツをカットする
2.ミキサーに入れて牛乳を入れてミキシングする
3.お気に入りのグラスに注ぐ
<ポイント>
・野菜やフルーツはカットした状態で、小分けにして冷凍庫でストックしておく
・液体は牛乳以外にも水や豆乳、青汁やプロテインなど好みで選ぶ
・甘さが欲しい場合はバナナなどの甘めのフルーツを入れたり、蜂蜜やオリゴ糖などを加えたりする(できるだけ自然に近い甘さを足す)
野菜やフルーツのカット作業は、スムージーで最も手間のかかる工程なのでこの部分をまとめて行います。冷凍しておけばあとは簡単に作ることができ、冷凍からそのままミキシングするので氷などの準備も不要です。
野菜やフルーツは組み合わせを考えてストックしておけば、その日の体調に合わせてすぐに冷凍庫から取り出して作れます。
余裕があれば、フルーツをカットして断面が見えるようにグラスの側面にはり付けてみましょう。中心に液体を注げば、見た目にも美しくなります。さらに、オートミールやナッツを上にのせれば、立派な朝食のできあがりです。
健康に気を使った自分専用のスムージーで、朝からおうちカフェを楽しみたいと考える方におすすめのドリンクといえます。
おうちカフェで楽しみたいスイーツメニューレシピ3選
カフェといえば、スイーツを求めてお店に行くことも多いのではないでしょうか。今回は実際に私がお店で出していた本格スイーツの中から、自宅で作れるものをご紹介します。
フレンチトースト
フレンチトーストは、朝食などの軽食にもなるスイーツです。フレンチトーストを作るのに特別な材料は必要なく、卵・砂糖・牛乳の3つさえあれば簡単にできます。
フレンチトーストは、ケーキ屋さんで買ってきたスイーツを食べるのとは違って、作りたてを食べられることがおうちカフェらしさといえるでしょう。
<作り方>
1.バゲットを4~5cmサイズにカットして3つ準備する
2.卵1個、グラニュー糖大さじ1杯、牛乳大さじ2杯をボウルに入れしっかりと混ぜ合わせる
3.バットなどに2の卵液を入れ、1のパンをしみ込ませる
4.卵液がしみ込んだら、両面にグラニュー糖をまぶす
5.フライパンにバターを入れて火にかける
6.バターが溶けたら5を入れ、フタをして焼いていく(弱火~中火)
7.焼き目がついたら、ひっくり返してもう片面も焼く(フタはしない)
8.もう片面も焼き色がついたらお皿に盛り付ける
<ポイント>
・バゲット以外にもお好みのパンで代用できる
・よりコクを出すには牛乳の半分を生クリームに変更する
・すぐに卵液を吸わせたいなら、一度パンをレンジで少し温める
・パリパリ食感にするために、パンにまぶすグラニュー糖の量は多めにする
・フライパンで焼くときは、パンの表面がパリパリのキャラメリゼになっているかを確認する
温かいフレンチトーストはアイスや生クリーム、フルーツとの相性もよいため、一緒にお皿に盛り付けるとよいでしょう。
味の変化をつけるには、さまざまな味のソースを準備し、別の容器に入れて食べる直前にかけるなどの工夫をすれば、よりカフェのような雰囲気を味わえます。また1種類のソースを使う場合、お皿にソースでデコレーションしてからフレンチトーストを盛り付けると、見た目にも美しくなるためおすすめです。
また、卵液に砂糖を使わず、ハムやチーズをのせることで料理としても立派な一皿になります。バリエーション次第でいくつかの楽しみができるため、ぜひ覚えておきたいおうちカフェレシピです。
シフォンケーキ
シフォンケーキは工程も少なく、簡単に作れるケーキのひとつです。
シフォンケーキを作っても、膨らまないなどの失敗経験がある方もいらっしゃるでしょう。しかし、シフォンケーキはしっかりとポイントを押さえれば、ふんわりおいしいお店の味にするのは簡単です。
<作り方>
1.ボウルに卵黄と半量のグラニュー糖を入れて、ホイッパーで白っぽくなるまで混ぜる
2.別のボウルに卵白と塩を入れ、ハンドミキサーで混ぜ、少量ずつ残りのグラニュー糖を入れながらメレンゲを作る
3.1に薄力粉をふるいながら加え、混ぜる
4.サラダ油・牛乳・水を加え混ぜる
5.2のメレンゲを3回ほどに分け、ゴムベラなどで混ぜ合わせる
6.型に流し入れ、170℃のオーブンで30分間焼成する
7.焼きあがったら逆さまにして、粗熱を取る
<ポイント>
・メレンゲはしっかり立てつつも、立てすぎないように意識する
※メレンゲが立っていなければ膨らみません。しかし、メレンゲを固くしすぎても卵黄の生地と混ぜ合わせにくくなり、しっかりと混ぜあったころにはメレンゲが死んでいます。メレンゲをゴムベラで混ぜたときに、下から何度かすくい上げるだけで混ざる程度の固さを意識してください。
・油分はサラダ油以外にもオリーブオイルやグレープシードオイルなどでも代用可能
・しっとり食感にしたい場合は、グラニュー糖を上白糖に変更
・もっちり食感にしたい場合は、薄力粉の30%を米粉など変更
シフォンケーキのポイントは、何といってもメレンゲです。メレンゲさえうまくできれば、プロに負けないふっくら食感のシフォンケーキを作れます。
シフォンケーキは冷蔵庫で1週間ほど持ち、冷凍保存も可能です。カットして小分けにしておけば、解凍にも時間がかからないため、おうちカフェにおすすめできます。
パフェ
パフェとは、フランス語で「パーフェクト」という意味があります。そんなパーフェクトなデザートも、自宅にあるような材料で作れるのです。
<作り方>
1.好みのグラスを準備
2.ウェットな食材を準備(アイス・フルーツ・ソース・ヨーグルトなど)
3.ドライな食材を準備(コーンフレーク・グラノーラ、ドライフルーツ・スポンジ生地・クッキー生地など)
4.ウェットな食材とドライな食材を交互に入れていく
<ポイント>
・ドライな食材にウェットな食材をしみ込ませるよう、交互にバランスよく入れていく
・食べられる量のグラスを準備して食べたい分だけを作る
・グラスをのせるお皿も準備してカフェ気分を演出する
お店でパフェを頼むと、かさまししたようにコーンフレークなどが底の方に入っていますが、実はドライな食材を入れることで、味や食感のコントラストが生まれるのです。
食材は特段変わったものは必要なく、入れていく順番さえ守っていけば簡単に作れます。アイスもバニラやチョコだけでなく、季節限定のものやチョコミントやシャーベットなど、アイスの種類でもオリジナリティを出してみるのもよいでしょう。
おうちカフェで有意義な時間を過ごそう
おうち時間を楽しむには、おうちカフェがおすすめです。
自宅でおいしいスイーツやドリンクをオシャレに作ることで、カフェ気分を味わえます。インテリアや食器、音楽にこだわって部屋の空間を大切にすれば、より充実したおうちカフェが可能です。
ぜひ、今回ご紹介したおうちカフェを作る方法やレシピを参考に、自分だけのおうちカフェを作って有意義な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。