家具とカラーが生み出す懐かしさ!インテリアのプロが教えるレトロ部屋づくりとは

目次

ノスタルジックで、どこか温かさや安心感を感じるレトロな部屋。レトロな部屋には、モダンで洗練された部屋にはない癒やしが感じられます。

ですが、自分の部屋をレトロな雰囲気のお部屋にしたいと思っても、どうしたらいいかわからないと感じる方もいるかもしれません。そこで今回は、レトロな部屋の魅力と、レトロな雰囲気の部屋を作るためのポイントをご紹介します。どこかノスタルジックで温かさを感じる、自分だけのレトロな空間を作ってみてくださいね。

レトロな雰囲気の部屋の魅力

レトロな部屋に対して、なんとなく「ノスタルジックで落ち着く」と感じる方も多いでしょう。まずはインテリアコーディネーターの私が感じる、レトロ部屋が持つ魅力について紹介していきましょう。

魅力①どこか懐かしさを感じ落ち着くところ

レトロとは「懐古主義」のことで、「昔を懐かしむ」といった意味合いがあります。レトロな雰囲気の喫茶店などで「初めてだけど、なんだか落ち着く」と感じたことはないでしょうか。

レトロな部屋は、人々に「ノスタルジーに浸れて落ち着く」と感じさせます。自分の部屋でそんな落ち着きを感じられたら素敵ですね。

魅力②安心感のある温かみを感じるところ

レトロは「懐古主義」というように、新しいものではなく昔からあるもので構成された空間です。レトロなアイテムやヴィンテージな家具には、新しい家具にはない温かみが感じられます。

特に木製やレザー製、布製などの自然素材をつかったアイテムは温かみがあり、安心感を覚えるでしょう。そんなアイテムに囲まれたレトロな部屋は、心安らぐ癒やしの空間になりますよ。

魅力③「古いものを大切にする」という価値観

現代は、便利で新しいものが次々と出ています。使いやすさを追求し、実用的なものが溢れているため生活はどんどん便利で豊かになっています。

ですが、便利さや使いやすさを追求したデザインは、人によってはどこか味気なさを感じるかもしれません。「古くてどこか不便、でもそこに味がある」というのは、新しい現代的なものにはないレトロの魅力です。

また、「古いものを大切にする」という価値観も感じられるでしょう。「不便で使いにくいけど、だからこそ愛着が湧く」というのがレトロの魅力と言えます。

基本編:レトロ部屋づくりに必要な4つのポイント

「レトロな部屋に憧れているけど、どのようにレトロな部屋にしたらいいかわからない」という方もいるかもしれません。ですが、ポイントを押さえることができればレトロな雰囲気を作るのは難しくありません。ここからは、レトロな雰囲気のお部屋を作るためのポイントを4つご紹介します。

ポイント①レトロなカラーコーディネートを意識してみる

レトロな雰囲気の部屋を作るために意識したいのが、カラーコーディネートです。レトロな雰囲気のインテリア作りにおすすめなのが、暗めのトーンの色を使うこと。特に、ダークブラウンをメインカラーにすれば、落ち着いたレトロな雰囲気が出やすいですよ。

他にも臙脂がかった赤や飴色と呼ばれるオレンジがかった色もおすすめ。差し色として使う色も、赤や黄色、緑など原色系のはっきりした色がおすすめです。

パステルカラーなどの淡い色合いは、かわいい雰囲気にはなりますがレトロな雰囲気からは離れてしまうため気をつけましょう。

ポイント②レトロな家具選びは素材からチェック

家具を選ぶ際には、素材に気をつけましょう。スチール製の家具などモダンなデザインのものは、レトロなインテリアには向きません。レトロな部屋のテーマは、懐かしさや温かみのある空間です。

家具の素材としては、木目や布製、レザー製のものがおすすめ。温かみを感じる自然素材のものがぴったりです。また、和箪笥や水屋箪笥などの木製の和家具を取り入れると、ぐっとレトロな雰囲気が増すためおすすめですよ。

ポイント③雑貨を置いてさらにノスタルジックな雰囲気に

小物や雑貨にもこだわると、さらにノスタルジックを感じさせるレトロな部屋になります。

おすすめは、レトロなランプやストーブ、ホーローアイテムなどを取り入れること。最近はレトロブームでレトロな雰囲気の小物や家電も出ているため、そういったものを探してみると良いかもしれません。また、ホーロー製の鍋ややかんなども、レトロな雰囲気を感じさせるアイテムです。

ポイント④レトロな雰囲気を支える照明にもこだわる

照明は、インテリアの雰囲気を左右する重要なアイテムです。照明は素材や形にこだわって選びましょう。

照明も家具と同じく、メタリックな素材やスタイリッシュな形のものはレトロな雰囲気には合いません。布製やガラス製、和紙製などのシェードのランプなら、ノスタルジックな雰囲気を出してくれてレトロな部屋にぴったりです。

また、アンティークなステンドグラス風のテーブルランプを取り入れるのもレトロな雰囲気が増しておすすめですよ。

応用編:家具にこだわりレトロな雰囲気をさらに高めるポイント

レトロな雰囲気作りにこだわるならプラスアルファで取り入れたい、というポイントをご紹介します。

まずは、すりガラス。昭和型板ガラスと呼ばれる、模様入りのすりガラスを見たことはありませんか?昭和の住宅では、模様入りの型板ガラスがよく使われていました。すりガラスを取り入れると、昭和レトロな雰囲気がアップします。

ただ、賃貸物件で窓ガラスを交換するのは難しいですよね。そんなときは、すりガラス風のガラスフィルムを窓に貼ってみるのはいかがでしょうか。花柄やステンドグラス風など、様々な種類があるため選ぶのも楽しいですよ。

次に原状回復に気をつける必要がありますが、賃貸用の貼って剥がせる壁紙などを使って、壁の一面だけにレトロな柄の壁紙を貼りアクセントクロスにするのもおすすめです。

他にも、レザー製やビロード製のアンティークな雰囲気のソファやチェアを取り入れるのもおすすめですよ。お手軽にレトロな雰囲気を高めるには、レトロな柄のタイルを取り入れるのもおすすめ。テーブルの上や窓辺に並べて置くだけでも、ノスタルジックでレトロな雰囲気になりますよ。

レトロ部屋づくりのための賃貸物件選び

レトロな部屋を作りたいと思ったら、部屋選びも重要なポイントです。レトロなお部屋作りにおすすめの部屋選びのポイントをご紹介します。

昭和レトロを作るなら!和室付きの部屋

昭和レトロな雰囲気の部屋にしたいと思ったら、和室がある物件がぴったり。最初から昔懐かしい雰囲気を持つ和室は、レトロなアイテムとの相性も抜群です。和箪笥や水屋箪笥などの和家具もしっくりと馴染みます。

和室がある物件は、築年数が経っていることも多く、建物の外観もレトロなことが多いです。古さを良さに変えるレトロな雰囲気の部屋づくりにはぴったりですよ。実際に内見に行ってみると、レトロな部屋づくりのイメージが湧くかもしれません。

部屋に雰囲気のあるインテリアだけ置くために!広い収納のある部屋

部屋の中に現代的な家具やアイテムがあると、レトロな雰囲気が半減してしまいます。とは言え、簡単には手放せない家具やアイテムもありますよね。まだ使える家具や収納アイテムを捨ててしまうのはもったいない、と感じるかもしれません。

そこでレトロな雰囲気を大切にしたいと思ったら、部屋に雰囲気のあるインテリアだけを部屋に置くために、広い収納のある物件がおすすめ。ウォークインクローゼット付きの物件や全居室収納付きの物件なら、収納場所に困ることはないでしょう。

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フローリングなどの内装にダークブラウンが多く使われている部屋

レトロな雰囲気の部屋作りにはカラーコーディネートも重要です。同じフローリングの物件でも、白やベージュのフローリングはどちらかというとナチュラルな雰囲気になってしまいます。レトロなお部屋を作りたいなら、フローリングや建具の色が落ち着きのあるダークブラウンの物件がぴったりですよ。

内装は写真で見るだけでなく、内見で雰囲気をしっかり確認するのがおすすめです。ですが、忙しくてなかなか内見に行く暇が無い、という方もいるかもしれません。そんなときは、オンラインで内見できるサービスを活用しましょう。家にいながらにして物件の雰囲気を知ることができますよ。

レトロな雰囲気の部屋を作って日々を充実させよう!

ノスタルジックで、どこか温かさを感じるレトロな部屋の魅力と作り方をご紹介しました。

新しく現代的なものだけで構成された部屋は暮らしやすいですが、どこか味気ないと感じるかもしれません。そんなときは、レトロな雰囲気のお部屋作りをしてみてください。レトロな部屋には他にはない魅力があります。

家具の色や素材にこだわって、ぜひ自分だけの癒やされるレトロな空間を作ってみてくださいね。