「毎日コーヒーを淹れて、かすをそのまま捨ててしまっている」そんな方は多いのではないでしょうか。実は、コーヒーかすには消臭剤として活用できる性質があり、家のさまざまな場所の臭い対策に役立てられます。
この記事では、コーヒーかすに消臭効果がある理由から、消臭剤の作り方・置き場所・注意点、さらに消臭以外の活用アイデアまでをまとめて紹介します。捨てるだけだったコーヒーかすの、新しい使い道が見つかるはずです。
コーヒーかすに消臭効果がある理由
「コーヒーかすが消臭に使える」と聞いて、驚く方もいるかもしれません。実はコーヒーかすには、臭いの成分を吸い取る構造が備わっています。
コーヒーかすの表面には、肉眼では見えない無数の小さな穴が空いており、この構造は消臭剤として知られる活性炭と同じ「多孔質構造」と呼ばれるものです。穴が多いほど表面積が広くなり、臭いの成分を物理的に吸着しやすくなります。コーヒー豆は挽くことでさらに表面積が増えるため、かすの状態で特に高い吸着力を持つとされているのです。
また、コーヒーかすは酸性の性質を持つため、アルカリ性のアンモニア臭を中和する働きも期待できます。
コーヒーかすを再利用!エコな消臭剤の作り方

コーヒーかすの消臭剤は、特別な材料を用意しなくても自宅で手軽に作れます。作り方と使い方のポイントを順に紹介します。
必要なもの
用意するものは以下の3点です。
・コーヒーを淹れた後のかす(ドリップ後のもの)
・乾燥用のお皿や耐熱容器
・お茶パック(不織布タイプ)または小瓶・小皿など置き用の容器
どれも自宅にあるもの、またはスーパーで手に入るものばかりで、特別な道具は必要ありません。
コーヒーかす消臭剤の作り方
コーヒーかすは「湿ったまま使う方法」と「乾燥させて使う方法」の2種類があり、使う場所や手間のかけ方によって選べます。
<湿ったまま使う場合>
ドリップ直後のコーヒーかすの水気を軽く切り、小皿に移して置くだけで使えます。水分を含んだ状態はアンモニアを溶解・吸収する働きが高い反面、カビが生えやすいため、使用期間の目安は1〜2日程度です。
<乾燥させて使う場合>
乾燥させると持続期間が延び、袋に詰めて置くなど使い方の幅も広がります。乾燥方法は3種類あります。
・天日干し
お皿に薄く広げ、日当たりの良い場所で1日程度乾かします。乾くと粉が飛びやすいため、風の強い日は室内の窓辺がおすすめです。
・電子レンジ
耐熱容器に薄く広げ、ラップをかけずに600Wで1分を目安に加熱します。途中でかき混ぜながらサラサラになるまで繰り返します。庫内の臭いも同時に取れます。
・フライパン
弱火でかき混ぜながら炒ります。細かいかすは焦げやすいので、火加減に注意しましょう。
設置方法と使用期限
乾燥させたコーヒーかすは、空気に触れやすい容器に入れて置くのがポイントです。よく使われる方法は以下のとおりです。
・不織布のお茶パックに入れる(通気性が高く、効果が出やすい)
・小瓶やカップに入れ、口をガーゼで覆う
・使い古しのストッキングに入れて結ぶ
・見た目を気にしない場所であれば、小皿にそのまま盛る
乾燥させた場合の持続期間は2週間〜1ヶ月程度が目安で、コーヒーの香りが弱くなってきたら交換のサインです。梅雨時や湿気の多い季節は、早めの交換を心がけてください。
コーヒーかす消臭剤を置くのにおすすめの場所
コーヒーかすの消臭効果が発揮されやすい場所をまとめました。アンモニア臭が気になる場所を中心に、置き場所ごとのポイントを紹介します。
冷蔵庫
食品の臭いがこもりやすい冷蔵庫にも、コーヒーかすは活用できます。小瓶やカップに入れ、口をガーゼで覆った状態で庫内に置くだけです。
ただし、水分を含んだまま入れると庫内の冷気で結露が起きやすく、カビの原因になることがあります。冷蔵庫に置く場合は、しっかり乾燥させたものを使うようにしてください。
玄関・靴箱
汗や皮脂を栄養に繁殖した菌が出す臭いが気になる靴。乾燥させたコーヒーかすをお茶パックに入れて靴の中に忍ばせるか、靴箱の棚に置くと臭い対策になります。
靴箱は密閉されていて湿気もたまりやすいため、雨が続く時期は早めの交換を心がけてください。
トイレ
トイレの臭いもアンモニア臭が中心のため、コーヒーかすとの相性が良い場所です。湿ったままのコーヒーかすを小皿に置くだけでも使えますが、その場合は頻繁に替えることを意識しましょう。
乾燥させたものを袋に入れて置くと、交換の手間が少なくなります。
クローゼット・タンス
衣類の臭いが気になる場合は、乾燥させたコーヒーかすを袋に入れて置く方法が使えます。
クローゼットや引き出しは通気が悪くなりやすいため、定期的な換気と合わせて活用するとより効果的です。色移りの可能性があるため、白い衣類のそばや布に直接触れる場所への設置は避けてください。
車の中
締め切った車内は、汗や食べこぼしなどの臭いがこもりやすい場所です。乾燥させたコーヒーかすをお茶パックや小袋に入れ、カップホルダーやシート下など邪魔にならない場所に置いて使えます。
コーヒーかす消臭剤を使う上での注意点
活用しやすいコーヒーかすですが、使い方によってはカビや色移りのトラブルにつながることもあります。置く前にポイントを確認しておきましょう。
湿気が多すぎる場所での使用は控える
コーヒーかすは水分を含みやすく、湿度の高い場所に長期間置くとカビが生えることがあります。浴室のように常に湿気が多い場所への設置は避けてください。使用中にカビが見えてきたら、すぐに取り除いて新しいものに替えましょう。
完全に乾燥させてから使う
コーヒーかすを長期間使いたい場合や袋に詰めて使う場合は、必ず完全に乾燥させてから使用しましょう。半乾きの状態で通気性の低い容器に入れると、カビが発生しやすくなります。
触ってサラサラとした状態になっていることを確認してから、設置するようにしてください。
色移りに注意
コーヒーかすは茶色い色素を含んでいるため、白い布製品の近くや繊維に直接触れる場所に置くと色が移る可能性があります。
衣類収納で使う場合は、袋に入れた上でトレーや小皿に乗せるなど、布に直接触れない置き方を心がけましょう。
コーヒーかすは意外と万能アイテム!?その他の活用法

消臭以外にも、コーヒーかすが役立つシーンがいくつかあります。日常のちょっとした場面で活かせるアイデアを紹介します。
肥料・堆肥として使う
コーヒーかすは多孔質な構造のため、土に混ぜると通気性や保水性を高める効果が期待できます。土中の微生物が繁殖しやすくなることで、土壌改良につながるとされています。
ただし、コーヒーかすにはカフェインやポリフェノールが含まれており、発芽を抑制する働きがあるため、そのまま土にすき込むのは推奨されていません。米ぬかと混ぜて発酵させてから堆肥として使うのが一般的です。
参照:UCC「コムギ・ダイズ二毛作体系における使用済みコーヒー抽出残渣の土壌表層処理による土壌改良と雑草防除の有効性」
虫除けグッズとして使う
コーヒーの香りは蚊や一部の害虫が嫌うとされており、乾燥させたコーヒーかすに火をつけて煙を出す方法が虫除けとして使われることがあります。
効果の程度は条件によって異なりますが、屋外やキャンプなどで試してみる価値はあるかもしれません。火を使うため、小さなお子さんやペットのそばでの使用は避けましょう。
靴・家具のツヤ出しグッズとして使う
コーヒーかすには適度な油分が含まれており、革靴や木製家具を軽く拭くとツヤが出るといわれています。乾燥したコーヒーかすを布に取り、軽く拭き取るように使ってください。
素材や塗装の種類によっては色移りや変質の可能性もあるため、目立たない部分で試してから使うことをおすすめします。
針山として使う
乾燥させたコーヒーかすを布や袋に詰めると、針山(ピンクッション)として使えます。含まれる油分が針の滑りを良くし、錆の防止にもなるとされており、裁縫道具のちょっとしたアップグレードとして取り入れやすいアイデアです。
コーヒーかすの消臭効果に注目してエコと快適さを両立!
この記事では、コーヒーかすの消臭効果の理由から、消臭剤の作り方・置き場所・注意点、そのほかの活用法までを紹介しました。
毎日捨ててしまっていたコーヒーかすも、乾燥方法や置き場所を少し工夫するだけで、家の臭い対策に役立てられます。冷蔵庫、靴箱、トイレ、車の中など、気になる場所から試してみてください。





