「丁寧な暮らし」とは?無理しない、完璧ではない、心を整える暮らし方のヒント

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私は、主人と息子の3人暮らし。週の半分をパート、残りは副業在宅ライターとして働いています。

年齢とともに、子どもの進路や家のこと、親戚付き合い、介護問題など考える日が増えてきました。毎日慌ただしく、部屋がぐちゃぐちゃ…という日もあります。丁寧な暮らしをしたいと思っていても、現実はうまくいかないものです。

だからこそ私は、無理をしない小さな丁寧な暮らしを心がけています。今回は、そんな私が実践している「丁寧な暮らし」についてご紹介します。

「丁寧な暮らし」とは

「丁寧な暮らし」と聞くと、部屋を整え、手間をかけた料理を作り、毎日をきちんと過ごす姿を思い浮かべるかもしれません。

しかし本来の丁寧な暮らしとは、見た目の整った生活だけを指すものではありません。人によって心地よいと感じる基準は異なり、無理をして誰かの理想に合わせる必要はないのです。

大切なのは、自分や家族にとって快適で、穏やかに過ごせる暮らしを続けること。家事を完璧にこなすことよりも、心に余裕を持ち、小さな幸せや日常の豊かさに気づける状態こそ、「丁寧な暮らし」の本質といえるでしょう。

丁寧の基準や感じ方は人それぞれ

・床にホコリがフワフワ浮いている
・キッチンが油でベタベタしている

このような状況について、気にする人もいれば、気にしない人もいるでしょう。つまり、暮らしに対する感じ方や基準は人によって異なるということです。

だからこそ「丁寧な暮らし」とは、誰かの基準に合わせるものではなく、自分にとって心地良く無理のない生活を続けることです。

物理的な丁寧さよりも心理的な丁寧さを大切にする

丁寧な暮らしには、心の余裕も大切です。なぜなら、心にゆとりがない日はイライラして周囲にキツイ言葉をかけてしまったり、つい不要なものまで買ってしまったりすることがあるからです。

一方で、心にゆとりがある日は、家事が終わらなくても体が疲れていても、自分や周囲を客観的に見られるようになり、日々の暮らしを楽しく感じられます。

たとえば、欲しいものがあっても「家の中を確認してから買おう」と思えたり、家族が家事を手伝ってくれなくても「夫も忙しいのかもしれない」と思えたりと、余裕のある振る舞いができるようになります。

もし心にゆとりがないときは、こんな時間を意識的に取りましょう。

<楽しい時間で心の余裕をつくる>
・家族や友達とおしゃべりを楽しむ
・自然豊かな場所を訪れる
・映画鑑賞をする
・音楽を聞く
・読書をする

ほんの少しでも、自分のための時間を持ち、心の余裕をつくりましょう。

忙しい日々の中で丁寧な暮らしを実践するポイントと続けるコツ

丁寧な暮らしというと、時間に余裕がある人だけができるものと思われがちですが、実は忙しい毎日の中でも無理なく取り入れることができます。

大切なのは、完璧を目指すことではなく、自分の心地よさを少しずつ暮らしに増やしていくこと。言葉の使い方を見直したり、お気に入りのものに囲まれたり、自分が価値を感じることにお金を使ったりと、小さな工夫が日常にゆとりを生みます。

ここでは、慌ただしい日々の中でも実践しやすく、無理なく続けられる「丁寧な暮らし」のコツをご紹介します。

言葉の使い方を見直す

丁寧な暮らしをするには、相手への話し方や自分への言葉のかけ方を工夫しましょう。

「片付けるべき」「ルールは守るべき」「こんなはずじゃなかったのに」「やってくれると言ったのに」「家事をするのは当たり前」「サービスだから当たり前」

これらの言葉は、まじめで正しい考えのように見えます。しかし、知らないうちに自分の心や相手の心を追い詰めているかもしれません。

「~べき」「~のに」「当たり前」といった言葉が増えるほど、できていないことに目が向きやすくなり、不満やストレスも大きくなってしまいます。だからこそ、言葉の使い方や話し方を見直してみましょう。

「今日は~できた、頑張った」「手伝ってくれて助かった、ありがとう」

このように、「できていないこと」ではなく「できたこと」に目を向けて、優しい言葉を使いましょう。言葉が変わると心の余裕も少しずつ生まれて、丁寧な暮らしにつながります。

好きな物と一緒に過ごす

自分なりの基準を見つけてみましょう。買い物に迷ったり失敗したりすることがあっても大丈夫です。少しずつ「自分の好き」を見つけていきましょう。

お気に入りのマグカップや、肌ざわりの良いタオルなど、日常の中に「好き」と感じるものを近くに置いてみてください。

忙しい日々でも、ふっとした瞬間に心が満たされ「ちゃんと暮らしている」と実感できるようになります。

価値を感じることにお金を使う

将来が不安でお金の使い方に悩む方も多いでしょう。お金は、なんとなく使ってしまうと満足感が得られません。

丁寧な暮らしで大切なことは、「自分にとって価値のあるお金の使い方」です。たとえば、仲間と美味しい料理を楽しんだり、長く大切に使える道具を購入したりするのも良いでしょう。

このようなお金の使い方は、納得感や満足感を高めてくれます。日々の暮らしが、色鮮やかになっていきます。

私が丁寧な暮らしを取り入れて起こった変化

仕事・家事・子育て、そして介護に向き合いながら、日々の生活も大切にしたい…そんな私が丁寧な暮らしを取り入れて感じた変化についてご紹介します。

朝型になり思考がクリアになった

私は、朝6時からのお弁当作りで一日がスタートします。多少彩りが悪くても、残り物でも、お弁当作りは私にとって丁寧な暮らしの大切なポイントです。外食に頼るのではなく、ほんの少しでも手間をかけたいと思うからです。

家族を送り出してからの朝の静かな時間は、私だけのものです。頭の中がすっきりと整理され、自然と集中力も高まります。

このような時間の中で浮かんだアイデアが、そのまま仕事につながることも少なくありません。慌ただしい日中とは違い、落ち着いた気持ちで思考できる朝の時間は、仕事の質を高めてくれる大切なひとときです。

気持ちに余裕が生まれ、ゆっくり過ごせるようになった

私の祖母の口ぐせは、「身の丈に合った生活をする」でした。「贅沢をするわけではなく、上手にできなくても料理をつくって家族で食べる」「よく晴れた日に洗濯物を干す」など、そんな何気ない日常を大切にするのが、丁寧な暮らしにつながると教えてくれました。

丁寧な暮らしを意識するようになってからは、この言葉を思い出すことが増えました。「頑張りすぎなくてもいい」「無理のないペースでいい」と思えるようになり、気持ちに少しずつ余裕が生まれていったのです。

日常の小さな幸せに気付けるようになった

仕事で達成感を得るのは、簡単なことではありません。では、家事はどうでしょうか。

食卓の上にあるお皿を食器棚へしまう、椅子の背にかけた上着をハンガーにつるす…そんなちょっとした作業でも、部屋がスッキリと広く見えるようになります。家事には、すぐに目に見える変化があるため、小さな達成感を感じやすいのです。

私は、お気に入りのマグカップで丁寧にコーヒーを淹れて飲むだけでも、ほっとした気持ちになります。このような小さな積み重ねが、日々の暮らしを支えているのだと思います。

丁寧な暮らしを支えてくれるのが、毎日を過ごす「住まい」です。太陽の光で目覚め、日中も明るく過ごせる南向きの物件はおすすめです。

とくに、お日様で干した洗濯物には格別の心地よさがあります。乾燥機とは違い、経済的である点も魅力のひとつです。洗濯が楽しくなるかもしれません。

ライターが実践している丁寧な暮らし紹介

激務の主人と、学業や部活動に忙しい子ども…そんな二人を家で迎える私は、できるだけ片付いた部屋にしたいと思っています。

しかし現実は、私自身も仕事と家事に追われ、ドタバタとした毎日です。スマホを見てダラダラ過ごしてしまったり気づけばそのまま寝てしまったりと、どこか中途半端な時間を過ごしてしまいます。そんな私ですが、奮闘しながらも自分なりの丁寧な暮らしを少しずつ探しています。

私から私へ、自分を整える暮らしの工夫

丁寧な暮らしは、特別なことをするよりも、自分が心地よく過ごせる仕組みを整えることから始まります。予定を手帳で整理して頭の中を整えること、ものを増やしすぎず余白のある空間を保つこと、迷わず選べる定番の洋服を持つこと——こうした小さな工夫は、忙しい毎日の中で心のゆとりを生み、暮らしを穏やかにしてくれます。

無理なく続けられる“自分を整える習慣”を持つことは、丁寧な暮らしを実践する大切なポイント。ここでは、日々を心地よくするための具体的な工夫をご紹介します。

手帳でスケジュール管理する

プライベートの予定から仕事の締切まで、あらゆる内容を1冊の手帳に書き込んで管理しています。

朝はお弁当作りや家事を済ませて、9時頃から仕事を始めます。週3日は事務のパートとして働き、残りの3日はフリーライターとして活動しています。

仕事中はパソコンに向かうことが多いですが、あえて手帳に書き出すことで、頭の中が整理され、気持ちにも余裕が生まれます。

物を置かない空間を作るように意識する

今の住まいに引っ越すとき、「食洗機をつけますか?」と聞かれましたが、作業スペースが狭くなるのが嫌で、あえて置きませんでした。そのため、今でも食器は手洗いです。ただ、食器を必要以上に持たないようにしているため、そこまで不便さは感じていません。

また、6畳の和室にはあえて家具を置かず、布団や衣服は押入れに収納し、余白のある空間にしています。ものを増やしすぎないことで、掃除や片付けがしやすくなり、気持ちもスッキリと保てるようになりました。畳の上で大の字になって寝る時間も、私にとってのリラックスタイムです。

収納スペースがしっかり確保されている住まいは、自然と片付いた状態を保ちやすくなります。なかでも全居室に収納がある物件は、部屋ごと・人ごとに収納を分けることができます。必要なときに必要なものがすぐに出せて、生活動線も整いやすくなるでしょう。

定番の洋服を決めておく

出かけるときは、慌ただしいものです。そのため、仕事ではカジュアルなシャツと、ブラックやネイビーのパンツ、プライベートではパーカーとジーンズなど、定番の洋服を決めておきます。

私から家族へ、家事を楽にする工夫

新鮮な野菜を食べるために宅配サービスを使う

買い物や料理の手間を減らすために、宅配サービスを利用しています。豚肉、豆腐、卵、キュウリなどよく使う食材は登録しておき、すぐに注文できるようにしています 。

我が家では、産地直送の野菜や果物が届くと、「今日は何が来たのか」と家族で自然と会話が生まれ、食卓が少しにぎやかになります。

耐久性重視の道具を選ぶ

耐久性を重視して道具を選ぶことも、丁寧な暮らしにつながります。

わが家では、ホウロウ鍋を15年以上使い続けています。保温性が高く、汚れやニオイがつきにくいため、長く使っても快適です。今では愛着もわき、手放せない存在になりました。

また、洗濯用品も同じように「長く使えるかどうか」を基準に選んでいます。洗濯ばさみやピンチハンガーは、プラスチック製ではなくステンレス製を使用しています。以前はプラスチック製を使っていましたが、太陽光にさらされることで徐々に劣化し、1年も経たないうちに折れてしまうことがよくありました。

ステンレス製はプラスチック製に比べて価格はやや高めです。しかし、劣化に強く壊れにくいのが特長です。買い替えの手間が減ることで、結果的に手間もコストも抑えられます。

完璧を目指さないアイロンかけを意識する

主人も子どももワイシャツを着るため、アイロンがけの回数がどうしても増えてしまいます。しかし、私はアイロンがけが大の苦手です。

そこで、アイロンがけは主人にお願いしています。私が行うときは、ワイシャツの前側だけサッとアイロンをかけたり、ハンガーに掛けたままスチームアイロンを当ててシワを伸ばしたりしています。

また、自分では難しいと感じる洋服は、クリーニング店を利用します。長く使う洋服にお金をかけるのは、価値のあるお金の使い方だと思っています。

私から相手へ、人との関わりの丁寧さの工夫

丁寧な暮らしは、自分ひとりが頑張ることではなく、家族みんなが心地よく過ごせる工夫を取り入れることでもあります。

家事を完璧にこなそうとすると負担が増え、続けることが苦しくなってしまうもの。だからこそ便利なサービスを活用したり、長く使える道具を選んだり、無理なくできる方法に置き換えたりして、家事を少しでも楽にする視点が大切です。

手間を減らしながら暮らしの質を保つ工夫は、心の余裕を生み、家族との時間も豊かにしてくれます。ここでは、日々の家事を無理なく続けるための工夫をご紹介します。

感謝は手紙やハガキで伝える

年賀状や手紙をいただくと、相手の文字や言葉から「この人はこういう人なのかな~」と想像がふくらみます。そして、私のために時間をかけて書いてくれたのだと思うと、とても嬉しく感じます。

最近では「年賀状じまい」という言葉もよく耳にしますが、私は、一年に一度の年賀状だけの付き合いでも、とてもありがたいものだと感じています。

もともと私は手紙やハガキが大好きです。もちろん、仕事でもプライベートでもSNSやメールを使います。しかし、定型文のような文章やデジタルの文字よりも、自分の手で書いた手紙には、温かみや味わいがあります。そのため、ちょっとした感謝の気持ちを伝えたいときなど、手紙を書くようにしています。

和室は、子育て世代からシニアまで、どんな家庭でも使いやすく、来客時や昼寝用、書斎としても重宝する空間です。

また、和室で手紙やハガキを書く時間は、心を落ち着かせてくれます。くつろぎながら言葉をつづるひとときは、丁寧な暮らしを感じさせてくれます。

定番の手みやげを見つける

お世話になった方への贈り物や、誕生日・母の日・父の日のプレゼントなど、何を贈ろうか悩んでいるうちに、デパートやインターネットショップをウロウロして結局買わずに終わってしまうことがありました。

そこで私は、急な訪問やお礼の場面にも対応できるよう、あらかじめ定番の手みやげを決めています。

「甘いものが好きな方には○○」「お酒が好きな方には○○」、お花を贈るときは○○の花屋さん、というように「これなら安心」と思えるものやお店をいくつか用意しておきます。そうすることで、あれこれ選ぶ負担を減らし、気持ちにも少し余裕が生まれます。

相手の「好き」に興味を持つ

私は副業ライターのため、IT関係者から飲食業まで、さまざまな分野の方と出会います。お客様と考え方や意見が合うときもあれば、合わないときもあり、付き合い方も人それぞれ違います。

ただ、どんな相手であっても好きなことや関心のあることを話すときには表情が和らぎます。

だからこそ私は、相手の好きなものに関心を持ち、わからないことは恥ずかしがらず質問するよう心がけています。そうすると、これまで見えていなかった一面に気づけたり、思いがけず会話が弾んだりします。相手の「好き」に興味を持つと、丁寧な人付き合いにつながっていくと思います。

丁寧な暮らしを続けると疲れる?

丁寧な暮らしは憧れますが、ときには疲れてしまうこともあります。では、その原因はどこにあるのでしょうか。

完璧な丁寧さはストレスの原因になる

キラキラした生活や丁寧な暮らしを伝えるテレビやインスタを目にしたとき、なんだか急に自分の暮らしが色あせてみえてきます。誰もが他人の暮らしを見られるようになり、無意識のうちに「他人と比べること」が当たり前になってしまいました。この情報の多さや比較がストレスです。

本来の暮らしは、誰かに見せるためでも誰かに褒められるためでもありません。大切なのは、「誰かの暮らし」ではなく「自分にとって心地よい暮らし」です。

「自分にとって譲れないものは何か?」を、少し考えてみてください。

たとえば静かな環境、使いやすい間取り、無理のない片付けなど、人それぞれ大切にしたいポイントがあるはずです。

すべてを完璧にする必要はありません。仕事が忙しいときは外食に頼り、ゆっくり過ごすことも、立派な丁寧な暮らしのひとつです。

頑張り過ぎない丁寧さを見つける

ギリギリまでものを減らしたリビングや掃除が行き届いたキッチンは、たしかに美しく理想的に見えます。 しかし、その状態を保ち続けるのは楽ではありません。

ひとり暮らしであれば自分のペースで管理できますが、結婚すれば相手の持ち物が増え、子どもが生まれれば成長とともに玩具や衣類もどんどん増えていきます。家族が増えるほど暮らしは豊かになりますが、自然と荷物が増えて部屋は狭くなります。「丁寧に暮らさなければ」と思い過ぎれば、いつの間にかストレスの原因になります。

明日に残しても良い家事は思い切って次の日にして、無理せず頑張り過ぎないようにしましょう。

丁寧な暮らしは毎日じゃなくていい

誰もいない部屋は汚れませんが、そこに人が住み暮らしている部屋では、思い通りにいかない日があるのが自然です。

重要なのは、自分の生活スタイルやそのときの状況に目を向けることです。疲れている日は無理をしない、余裕がある日は少しだけ丁寧に過ごしてみる…そのように、自分のペースに合わせて整えていくことが、長く続けられるコツです。

自分にとって無理のない「ちょうどいい丁寧さ」を見つけていきましょう。