近年、キャンプをはじめとするアウトドアが人気を博しています。その中で、より非日常を味わうために海釣りを始めようと考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、「釣りに必要な道具がわからない」「どうやればうまく釣れるの?」など、最初の一歩が踏み出せないという方も少なくありません。
そこで今回は、釣り歴19年の私が釣りに必要な道具や具体的な釣り方について詳しく解説します。また、海釣りのマナーや釣るためのコツなども紹介していきますので、お困りの方は参考にしてみてください。
釣り歴19年の私が感じる海釣りの魅力
まずは、釣り歴19年を迎えた私が感じている海釣りの魅力をご紹介します。
海釣りの魅力①:新鮮な魚の料理を楽しめる
私が考える海釣り最大の魅力は、新鮮でおいしい魚料理を味わえることです。釣った新鮮な魚は格別のおいしさで、刺身はもちろん、塩焼きや煮付けなどさまざまな料理で楽しめます。私は、釣りを始める前は魚料理が苦手でしたが、釣りによって魚のおいしさに気づき、今では魚料理が大好きになりました。
海釣りの魅力②:さまざまな魚が釣れる
海釣りではさまざまな種類の魚が釣れます。小物を狙っているときでも、不意に大物やあまり見られない珍しい魚がヒットすることも少なくありません。魚がヒットしたときに、「何がヒットしたかな?」とワクワクできるのも海釣りの魅力のひとつといえます。
海釣りの魅力③:大自然を感じられる
海釣りは海辺で楽しめるアクティビティで、大自然を味わえる点も大きな魅力です。釣り自体の楽しさはもちろんですが、海を眺めているだけでも日頃の疲れが取れたように感じます。釣り場によっては絶景を楽しめるポイントもあり、非日常を味わえるのもポイントです。
海釣り当日までに準備すべき4つのこと
海釣りにはさまざまな準備が必要です。具体的にどのような準備が必要なのか、詳しく見ていきましょう。
準備①:釣り場と釣りたい魚を決める
インターネットで検索するとさまざまな釣り場が出てくるので、まずは釣り場をチェックしましょう。そして、どのような魚が釣れているか確認し、自分の釣りたい魚がいればそこに決めます。
準備②:釣り道具を用意する
釣り場と釣りたい魚が決まったら、次はそれに合った釣り道具を用意しましょう。釣りに必要な竿やリールを貸し出してくれる釣り場もありますが、数に限りがある場合もあります。そのため、自分専用の竿やリール、仕掛け類を用意しておくことをおすすめします。
準備③:車を所有していなければレンタカーを手配する
釣り場まで電車やバスを乗り継いで行ければ問題ありませんが、車でないと行けない釣り場も多いです。また、仮に電車やバスで行ける釣り場であっても釣り人の朝は早いため、電車が動いていないことも珍しくありません。もし自家用車がない方は、レンタカーを手配することをおすすめします。
準備④:天候を確認する
釣りに行く前に当日の天気を確認しておくことも重要です。風や雨が強いと釣りがしにくいだけでなく、場合によっては大きな事故につながってしまいます。
管理された釣り場や、経験豊富な船長が運転する釣り船を利用する場合、状況に応じて中止の判断が下されます。しかし、堤防や漁港で釣りをする場合は自分自身で判断しなくてはなりません。適時情報を確認し、危険であれば次のチャンスを待ちましょう。
初めての海釣りで必ず用意しておくべき道具
釣り道具はさまざまあるので、何を持って行くのか迷うことも少なくありません。主に使う道具をリストアップしましたので、しっかりと準備して釣りに臨みましょう。
- 竿
- リール
- 糸
- 仕掛け
- エサ
- ルアー
- バケツ
- タオル
- プライヤー
- はさみ
- ライフジャケット
- 着替え
竿やリール、糸、仕掛けを総じてタックルと呼び、釣りをするうえで必須の道具になります。また、竿はロッドとも呼ぶので覚えておきましょう。上記のアイテムはセットになって販売されていることも多いので、初心者の方はぜひチェックしてみてください。
エサは仕掛けの針に刺して、魚を針に食いつかせるために必要です。またエサに触れない人向けに、エサに似せたワームと呼ばれるアイテムも販売されています。なお、ルアーを使って釣る方は事前にルアーを用意しておく必要があるので、狙っている魚種に合わせて選択しましょう。
プライヤーは、釣れた魚から針を外すのに役立ちます。また、はさみは仕掛けを結んだときに出る余分な糸をカットするのに使用します。そして、ライフジャケットは釣り場で落水してしまったときに浮力を発揮し、着用者を浮かせるアイテムなので、大切な命を守るためにもライフジャケットの着用は必須といえるでしょう。
釣り道具やエサは基本的に釣具屋で販売されています。また、釣具屋には釣りに詳しいスタッフがいるため、わからないことがあれば質問してみると良いでしょう。
あると安心・便利な道具
続いて、「特になくても困らないけどあると便利」なアイテムをご紹介します。
- 魚ばさみ
- タックルボックス
- タモ網
- キャップ
- サングラス
魚ばさみとは、釣った魚を挟んで安全にホールドできるアイテムのこと。棘が鋭く、触るのが危ない魚や、ヒレに毒を持った魚を扱う際に使用します。特に堤防釣りではゴンズイ、ハオコゼといった毒を持った魚が釣れることがあるので、状況に合わせて魚ばさみを持参しておくと良いでしょう。
タックルボックスは、汚れやすい釣り道具を収納し、運搬するのに便利なアイテムです。ハード素材でできたタイプは椅子としても使用可能で、座って食事ができる点も魅力的です。
タモ網は、大きな魚がヒットして抜き上げられないときに使用します。大物がヒットする可能性がある釣り場へ行く際には、このタモ網を持参すると良いでしょう。
キャップとサングラスは頭部と目の保護に役立ちます。特にキャップは熱中症予防に効果的なので、夏場に釣りへ行くときは用意しておくことをおすすめします。
初心者が海釣りを始める前に押さえておくべき4つのポイント
次に、釣りをする前に押さえておきたいポイントをご紹介します。いずれも大事なものなので、釣り場に行く前に一度確認しておきましょう。
釣りのマナー
釣りをするうえで特に重要となるのが釣りのマナーです。当たり前のことですが、ゴミのポイ捨ては厳禁であり、ゴミが原因で閉鎖、あるいは閉鎖を検討している釣り場が増えています。釣りをするときにはゴミ袋を用意し、必ず持ち帰るようにしてください。
また、漁港で釣りをしていて船が近くを通りそうなときには、仕掛けが船に絡まらないよう、速やかに回収しましょう。船に仕掛けが絡まるとタックルを失うだけでなく、船の故障につながるため大変危険です。そして、釣り場で隣になった釣り人には挨拶を行うなど、なるべく気持ち良く釣りができるように心掛けていきましょう。
釣り場の選び方
インターネット上で公開されている釣り場が、何らかの理由により閉鎖されているケースも少なくありません。そのため、まずは管理が行き届いた海釣り公園などで釣りをすることをおすすめします。また、スタッフが釣り方を丁寧にレクチャーしてくれる釣り船を利用するのもひとつの手です。
エサの付け方
エサの付け方は、使用するエサによってそれぞれ変わりますが、おおよそ共通していえることはまっすぐに刺すということです。エサが針の軸に対してまっすぐに刺さっていないと動きが悪くなり、魚も警戒して近寄りません。このエサの付け方は釣果を左右するポイントになるため、しっかりと覚えておくようにしましょう。
釣り方
海釣りでは、使用する仕掛けや狙いたいターゲットによって釣り方が大きく異なります。ここでは、さまざまな魚が釣れることで海釣り初心者から高い人気を誇る「サビキ釣り」の釣り方をご紹介します。
サビキ釣りでは、サビキ釣りセットとして販売されている仕掛けを使用して釣るのが一般的です。このサビキ仕掛けの針には、エサのような形状をした擬似エサがつけられているため、針にエサをつける必要はありません。
仕掛けについたカゴに、アミコマセと呼ばれるエサを詰めて海に投入します。仕掛けを投入したら数秒待ち、糸を止めたら竿をしゃくりあげるように煽り、しばらくの間待ちましょう。
竿がプルプルして魚がヒットしたら竿を立て、ゆっくりとリールを巻いて魚を取り込みます。もしアタリがなければ仕掛けがある水深を変え、幅広く探ってみると魚がヒットする確率を上げられます。
ある1日の海釣りのタイムスケジュール例
船釣りをする事前準備から、釣った魚をさばいて食べるまでのタイムスケジュール例を以下の表にまとめました。初心者の方は、釣りに行くイメージがつかめず当日にトラブルを起こすことも珍しくないため、以下のスケジュールを参考にして釣りのスケジュールを考えてみてください。
<タイムスケジュール表>
時間 | 内容 |
---|---|
19:00 | 事前準備 |
20:00 | 就寝 |
3:00 | 起床 |
3:30 | 自宅を出発 |
4:00 | 港到着 |
5:00 | 出船 |
5:30 | 釣り開始 |
11:00 | 釣り終了 |
11:30 | 帰港 |
12:30 | 港を出発 |
13:00 | 帰宅 |
14:00 | 魚をさばく |
15:00 | 片づけ |
18:00 | 夕飯 |
船釣りでは船酔いの心配があるため、事前準備を素早く行い、睡眠時間を十分に確保しましょう。しっかりと睡眠を取らないと船酔いしやすくなるので注意が必要です。
また、港についてからは服を着替えて必要な道具を準備しなければならないため、余裕を持って行動することが重要です。そして、釣り船に乗るときには事前に乗船代の支払いや注意事項の確認などがあるので、出船時間の1時間前を目安に到着しておくようにしましょう。
本格的に海釣りを始めたい初心者の人におすすめの賃貸物件の条件
最後に、本格的に海釣りを始めたいと考えている人が賃貸物件を借りるときにチェックしておきたい条件をご紹介します。釣り人の目線で詳しく解説していきますので、どんなものがあるのかチェックしてみてください。
駐車場付きの物件なら釣り道具を楽に車に積める
釣りに車を使用する人は、駐車場付きの物件を選ぶことをおすすめします。釣りに行く場合、荷物を車に載せるだけでも大きな労力を要します。しかし、駐車場付きの物件なら家から車までの距離が短く荷物の積み込みが楽に行えるので、部屋探しをしている方は「駐車場付き」の物件を中心に探してみてはいかがでしょうか。
キッチンが広いと釣った魚を調理しやすい
釣った魚を食べたい釣り人には、キッチンが広く、調理がしやすい物件がおすすめです。キッチンのスペースにゆとりがあると、大物が釣れたときでも楽しく安全に調理を楽しめます。調理まで楽しみたい人は、システムキッチンやアイランドキッチンなど広くて使いやすいキッチンが導入されている物件に住むと良いでしょう。
収納スペースにゆとりがあると釣り道具を安全に収納できる
釣りにはさまざまな道具が必要で、その道具の収納に意外とスペースを取ります。また、釣りに使用する竿は繊細にできているため、できるだけ安全な場所に収納することが重要です。大切な道具を長く使うためにも、比較的収納スペースが広い物件を選ぶようにしてください。
海釣りでプライベートを充実させよう!
海釣りは、日常生活で生じたストレスの発散におすすめのアクティビティです。魚が釣れたときはもちろん、仮に釣れなくても充実した時間を過ごすことができるので、家族全員で釣りを楽しむ方も少なくありません。釣りの必要な道具も比較的リーズナブルな価格で販売されているものが多いので、興味をお持ちの方はぜひ一度海釣りにチャレンジしてみてください。