- 畳
二通りの意味があり、床材としての畳と、単位としての畳に分かれます。区別のため、後者は「帖」の文字を使うこともあります。
床材としての畳は、イ草で作られた日本の伝統的な床材で、5センチ前後の厚みを持っています。収穫後の稲藁を有効活用するために考案されたといわれ、畳敷きの部屋は和室と呼ばれます。
吸湿性があり、湿気がこもるのを防ぎます。独特の匂いがありますが、その匂いによって室内の空気を浄化する効果があります。
天然素材のため、カビが生えたり、ダニなどの虫がわくことがあり、こまめに日干しをしなければ長持ちしません。
単位としての畳は、数値が地方ごとに異なっており、呼称も京間、中京間、団地間、江戸間など、複数存在します。
業界はこの不均衡を是正するために一定の基準を設け、「1畳=1.62平米」とするよう取り決めています。「帖」と記載することもあります。
なお、賃貸等の広告において畳のサイズを1.62平米以外の数値で計算した場合は、公平を期するためにその元となった数値を表示することを義務付けています。