- 法定更新
法律によって自動的に更新された契約の意で、特殊なケース時にこの更新がなされます。
定期借家契約ではない賃貸借契約期間の満了後、貸主から正当な事由なく契約の更新を拒否されたとしても、借主は継続して住み続けることができます。その際、賃貸借契約は法律によって自動的かつ強制的に更新がなされます。この更新が法定更新です。
法定更新によって借主が継続して居住できる法的根拠を与えているのです。よって、貸主が不法に居住していると主張することはできません。その点では、貸主に有利な制度といえるでしょう。
通常の更新は合意更新といい、これは貸主と借主の両当事者が期間や家賃、その他諸々の条件にお互い合意したうえで更新したことを意味する。
合意更新と法定更新の異なる点は、法定更新だと期間の定めのない契約、すなわち無期限の契約になることである。
期間の定めがなくなると、借主は退去する日の3ヶ月前までに貸主に退去通知を行う必要がある。それ以外の契約条項は、従前の内容をそのまま引き継ぐ。