悪い賃貸不動産屋の手口を教えて下さい。
テレビで悪徳業者の手口や見分け方の特集をやっていました。近いうちに不動産屋でお部屋さがしをする予定なのですが、悪い不動産屋の手法ってどんなものがあるのでしょうか?
Answer
不動産屋と言ってもいろいろです。CMや広告でよく見る有名な会社だから大丈夫、というわけでもありません。どんなに大手だろうが悪徳不動産屋はいます。
よくあるのは、オトリ広告、誇大広告です。存在しないお部屋、すでに入居が決まっているお部屋、または嘘の条件が記載されているお部屋の情報をわざと記載してお客様を集め、「この部屋は先ほど埋まった」とごまかしたりします。こういう手口はお客様の立場だと気付きにくいものですが、怪しいと思ったら宅建協会や消費者センターなどに通報しましょう。彼らが調べてくれます。
他には重要事項説明に注意するといいでしょう。重説の際に書面も同時に渡されますが、それは口頭での紛らわしい表現でごまかされることを防止する目的もあります。悪徳不動産屋は書面を隅々まで読ませないようにすぐに重説を始め、話している内容を書面と少しずらしたりして都合の悪いことをわざとぼかします。疑問点を質しても、時間が迫っているなどの言い訳をしてお茶を濁そうとします。当然ですがこれは違法行為に当たるので、然るべきところに申し出ましょう。可能なら重説を受ける際に会話を録音しておくといいかもしれません。
申込金や手付金の類にも気を付けなければなりません。一般的に、契約前にやりとりする金銭は、契約が成立しなかった場合は原則全額返還されなければなりませんが、悪徳不動産屋は支払った申込金を「紹介料」「手数料」などの名目で懐に入れようとします。契約前に支払った金銭は、契約が成立しない限り返還されるべきもの、という原則を意識して騙されないようにすることです。
退去の際にも、敷金精算をしっかりと確認することが大事です。原状回復費を敷金から差し引く際、悪徳不動産屋は見積書に手を加えたりして敷金を過分に取り、私腹を肥やそうとします。時には大家自身、または両方がグルになって敷金を全て巻き上げる事例も実際に発生しています。原状回復費の内訳は隅々までチェックし、疑問点や不審点があった場合はしつこくても構わないので確認及び説明を求めることが大事です。納得がいかなければ、宅建協会や消費者センターに問い合わせてみてください。