Question

老朽化のため建て替えると言われて退去したが、その理由自体が嘘だった…。

立地も家賃も良くてお気に入りの部屋だったが、契約更新日の6ヶ月前に大家側から「老朽化して耐震基準を満たさないらしいので建て替える。だから次回の更新はしない」と言われた。それなら仕方ないかと次の部屋を見つけて6ヶ月後に退去したのだが、何気なく不動産サイトを見るとあの部屋が普通に貸し出されていた。建て替えるという話は嘘だったのかと頭に来て大家の連絡先に電話をしたら、「補修工事だけで済んだから」という。騙された気しかしないけど…。

Answer

6ヶ月前に退去するように通告し、かつその事由が当初は老朽化による建て替えというものだったのであれば、この退去要請は何の問題もないといえます。
もし敷金を納めていて退去時に原状回復名目で引かれていた場合は、返金を請求できるかもしれません。事情はどうあれ当初は建て替えのためという理由であり、解体する建物の原状回復などする必要性がないためです。

なお、後になって事情が変わってしまうというのは良くあることです。例えば居住者や家具のために細かいところまで見ることができず解体することになるかもしれないと判断されたものの、退去後に本格的な点検を行ったら補修工事を施せば問題なさそうだと判断されるケースもあります。その場合、大家側が膨大なコストがかかる建て替えよりも補修工事を選び、工事終了後に再度貸し出そうと考えるのは現実的な判断の一つです。