Question

地震対策として転倒防止器具を取り付けたいけど…穴を開けるのはダメ?

地震対策として家具に転倒防止用の器具を取り付けたいのですが、壁にそれなりの穴を開ける必要があるのです。地震が来て家具が倒れると余計部屋が傷つくと思いますし、大家さんにとっても倒れない方がありがたいでしょうから、開けても大丈夫ですよね?

Answer

確かに、転倒防止器具はネジなどで壁に穴を開けて家具を固定するタイプが多いです。
かといってもし安易に壁に穴を開けてしまうと、壁紙だけでなく、その下の建材にも傷をつけます。よって原状を変更したとみなされ、退去の際、壁紙のみならず、壁そのものの交換を要求される可能性があります。

しかし、地震国である日本に住む以上、地震対策は必要です。ネジを使わない地震対策用グッズを使うのがよいでしょう。突っ張り棒タイプの転倒防止器具、耐震マットなど、壁に穴を開けずとも使える耐震グッズは豊富です。
どうしても壁に固定したいのであれば、極細タイプのネジを使うことで壁の傷を最小限にする方法もあります。目立たない傷であれば原状を変更したとされずセーフになるかもしれませんが、壁に穴を開けることに変わりはないため、お勧めしません。

賃貸に住む以上、原状回復によって敷金が減るのは避けられませんが、お金はたくさん戻ってきたほうが嬉しいものです。できる限り穴を開けないタイプの地震対策をし、それでも心配なら大家さんに事情を説明して穴開けの許可をもらうことも選択肢に入れてください。
また、家具が転倒するほどの巨大な地震なら、家そのものに被害があるかもしれません。転倒防止対策も重要ですが、避難用のグッズも揃えて備えておきましょう。