ぬいぐるみの正しい洗い方は?形を崩さず大切なぬいぐるみを清潔に保とう

目次

思い出の詰まったぬいぐるみ。長年使っているうちに、汚れが気になることもあるでしょう。汚れを取り除くには洗濯が一番ですが、素材や洗い方によってはぬいぐるみを傷めてしまう可能性もあります。

今回は、ぬいぐるみを傷めずにケアするための正しい洗い方を詳しく解説します。ぬいぐるみを長く愛用したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ぬいぐるみの汚れの原因

ぬいぐるみの汚れには、主に「ほこりによる汚れ」「皮脂汚れ」の2つの原因があります。それぞれの汚れの種類と特徴を紹介します。

ほこりによる汚れ

ぬいぐるみを飾っていると、時間とともに空気中に漂うほこりが付着します。ほこりが溜まってくると、表面が薄い灰色に変化し、触るとほこりっぽさを感じます。

ほこりは表面に乗っているだけなので、ブラシでの掃除や水洗いで簡単に落とせるでしょう。

皮脂汚れ

ぬいぐるみを抱いて遊んだり、眠る時に抱き枕として使っていたりすると、皮脂汚れが付着します。皮脂汚れは、人の肌から分泌する油分です。水洗いだけでは落ちにくいため、汚れを落とす際には洗剤を使ってきちんと洗う必要があります。

【注意】そのぬいぐるみは本当に洗える?洗える・洗えないの確認方法

ぬいぐるみを洗う前に、洗濯が可能かどうか確認しましょう。洗濯に適さないぬいぐるみを無理に洗うと、傷んだり壊れてしまったりする可能性があります。

以下の3点を必ずチェックしてから、洗濯を始めましょう。

・洗濯表示

・部品の有無

・素材

それぞれの確認ポイントについて、詳しく解説していきます。

洗濯表示を確認する

まずは洗濯表示を確認しましょう。 洗濯表示は、通常ぬいぐるみのタグに記載されています。たとえば次の項目がマークで記されています。

・家庭洗濯の可否

・手洗いか洗濯機可能か

・使える洗剤の種類

・乾燥方法

家庭での洗濯が可能な場合には、洗濯桶のマークが記載されています。また、四角形に縦線や横線が入っているものが、乾燥の方法です。消費者庁のサイトに洗濯表示のマークの意味をまとめたページがあるので、これらの情報を確認し、指示にしたがって洗濯しましょう。

なお、ぬいぐるみは衣類とは異なり、品質表示や洗濯表示の義務がありません。表示がない場合は、これから解説する「部品の有無」や「素材」も参考にしてください。

※参照:消費者庁「新しい洗濯表示」

部品を確認する

洗濯の前に、ぬいぐるみに付属する部品を確認しておきます。以下のような部品がある場合は、洗濯を控えた方が良いでしょう。水に濡れると故障や変形の原因になります。

・電子部品

・接着剤で固定されている装飾品

・取り外しできない服や帽子

・金属

装飾品はもちろん、鼻や目など、細かいパーツが接着剤でつけられていないか確認しておきましょう。

素材を確認する

ぬいぐるみの素材によっては、洗濯できない場合があります。洗濯に適さない素材の例は以下のとおりです。

・革製品

・ウール

・綿わた

・紙や木材 など

これらの素材は水に弱く、洗濯すると変形や劣化の原因となります。ぬいぐるみの製品情報や触り心地から素材を確認し、正しいお手入れ方法を選択しましょう。

【洗い方別】ぬいぐるみを洗う手順

ぬいぐるみを自宅で洗濯する場合、手洗いと洗濯機、2つの方法があります。洗濯表示やぬいぐるみの状態に応じて、正しい洗い方を選びましょう。

【共通】洗う前の準備

ぬいぐるみの洗濯では、手洗いと洗濯機、どちらの場合も事前準備が必要です。効率よく汚れを落とし、仕上がりをよくするためにも、以下のことを行いましょう。

・服や帽子など、取り外せる部分を外す

・ボタンやリボンなど、装飾品を確認し必要に応じて取り外し

・全体をブラシで軽くブラッシングし、ほこりを落とす

・目立つ汚れがある場合は、部分的に洗剤をなじませておく

手洗いの方法

洗濯表示に手洗いマークがついている場合や、型崩れを起こしたくない大切なぬいぐるみは、手洗いがおすすめです。手洗いを行う際に用意するものは以下のとおりです。

・洗濯用中性洗剤

・洗面器・洗濯おけ

・柔軟剤

・タオル

・洗濯ネット

手順を見ていきましょう。

STEP1 洗面器にぬるま湯と洗剤液を入れる

まず、洗面器や洗濯おけにぬるま湯と中性洗剤を入れて準備します。水温は30~40度程度が適切でしょう。洗剤の量は、それぞれのパッケージの指示にしたがって調節してください。

STEP2 ぬいぐるみを浸し、押し洗いする

準備した洗剤液に、ぬいぐるみをゆっくりと浸したら、優しく押し洗いをします。

強く押すと型崩れしてしまう可能性があるため、全体を均等に、時間をかけて汚れを落としていくことが大切です。

STEP3 優しくすすぐ

洗い終わったら、洗剤を十分にすすぎます。適宜お湯を交換し、すすぎ後の水が透明になるまで繰り返します。3回以上はすすぐようにしましょう。

すすぎが終わったら、軽く水を切っておきます。

STEP4 柔軟剤を薄めたぬるま湯にぬいぐるみを浸す

すすぎが終わったら、柔軟剤を使用しましょう。柔軟剤は必須ではありませんが、使用することで、ふわふわと仕上がりがよくなります。

再びぬるま湯を洗面器や洗濯おけに溜め、柔軟剤を溶かします。ぬいぐるみを、20〜30分溶液に浸しておきましょう。浸し終わったら、きれいなお湯ですすぎます。

STEP5 脱水・干す

手洗いがおわったら、脱水を行います。ぬいぐるみを押して水分を軽く切り、バスタオルにくるみます。そのまま洗濯ネットに入れ、洗濯機で短時間脱水しましょう。

型崩れを防ぐため、脱水はできる限り短時間に留めます。脱水の時間は、30秒〜長くても1分程度までがおすすめです。

脱水が終わったら、直射日光の当たらない風通しのよい場所で干します。形が崩れないよう、洗濯ネットを使って干したり、平干ししたりするようにしましょう。

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洗濯機で洗う方法

洗濯機を使うと、手軽にぬいぐるみを洗えます。ただし型崩れのリスクがあるので注意が必要です。

ここからは、ぬいぐるみを洗濯機で洗う手順を解説します。

STEP1 ネットに入れ水流の弱いコースで洗う

型崩れを防ぐため、ぬいぐるみを洗濯ネットに入れて、水流の弱いコースで洗います。機種により異なりますが、「おしゃれ着コース」「手洗いコース」「ドライコース」などのコースを選択しましょう。

洗いからすすぎまでの工程が終われば、一度洗濯機を止めます。

STEP2 脱水はバスタオルに包んでから短時間で行う

すすぎが終わったら、一旦ぬいぐるみを取り出します。ぬいぐるみをバスタオルに包み、そのままネットに入れましょう。手洗いの場合と同様、30秒〜1分程度の短時間のみ洗濯機での脱水を行います。

STEP3 洗濯後に形を整え平干しする

脱水が終われば、形を整えて平干しします。ぬいぐるみは、日光に当たると色落ちする可能性があるため、風通しのよい日陰で干しましょう。

ぬいぐるみを洗う際の注意点

大切なぬいぐるみを洗う際には、以下の点に注意をしましょう。

干す前に形を整える

洗濯機で脱水後、ぬいぐるみを干す前にはしっかりと手で形を整えましょう。形が崩れたまま干すとそのまま乾燥し、仕上がりが悪くなってしまう可能性があります。

また、干す前にブラッシングを行い毛並みを整えておくと、乾燥後もふわふわとした状態を保てます。

色落ちに注意する

素材によっては、 洗濯により、ぬいぐるみの色が落ちてしまう可能性があります。色落ちが心配なときは、事前に確認しておきましょう。

洗剤をつけた白い布を、ぬいぐるみの目立たない部分にこすりつけます。布に色が付着する場合、色落ちする可能性が高いため、自宅での洗濯は避けた方が無難です。

洗濯できないぬいぐるみのお手入れ方法

自宅で洗濯できないデリケートな素材のぬいぐるみには、拭き洗いがおすすめです。拭き洗いの手順を紹介します。

STEP1 ブラシでほこりを取り除く

ぬいぐるみを柔らかいブラシで丁寧にブラッシングし、表面のほこりや汚れを取り除きます。強くこすりすぎないように注意しましょう。

STEP2 洗剤液を用意する

洗面器を用意し、そこにぬるま湯と中性洗剤を溶かした洗剤液を作ります。

STEP3 洗剤液をつけたタオルでぬいぐるみを拭く

タオルを洗剤液に浸し、固く絞ったら、優しくぬいぐるみを拭いていきます。汚れが気になる場所は強くこするのではなく、何度も繰り返します。

洗剤拭きのあとは、きれいな水に濡らして絞ったタオルで洗剤を拭き取りましょう。拭き取りは2〜3回程度行います。

STEP4 干す

手洗いや、洗濯機で洗った場合と同様に、風通しのよい日陰で干します。

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洗い方を知って大切なぬいぐるみを優しく清潔にしよう

今回は、ぬいぐるみの正しい洗い方について解説しました。ぬいぐるみの種類や状態に応じて、最適な洗い方を選ぶことが大事なポイントです。

丁寧に洗って乾燥させれば、ぬいぐるみは見違えるほどきれいになります。大切なぬいぐるみを長く愛用していってくださいね。