「近所や学校のPTA保護者にはシングルファーザーがほとんどいない」
「悩みを相談したくてもどこに行けばいいか分からない」
「ひとり親だから仕方がない」と、子育てや家事、仕事などをひとりでやりくりするのは、容易ではありません。たとえ1日上手くいったとしても、毎日の日課となれば精神的にも肉体的にも負担が大きくなるでしょう。
そのような悩みを抱えたシングルファーザーは、ひとりで抱え込まないで支援制度の活用も考えてはいかがでしょうか。
本記事では、パパひとりで子育てを頑張るシングルファーザーに役立つ「悩みの乗り越え方」や支援制度について解説します。ひとり親家庭の暮らしで「何が改善できれば負担が軽くなるか」を、知る機会に役立ててください。
日本におけるシングルファーザー家庭の割合
日本におけるシングルファーザー家庭の割合は、シングルマザーより少ない傾向です。全国のひとり親世帯を対象にした調査によると、シングルファーザーはシングルマザーの約8分の1に該当します。
・母子世帯:119.5万世帯
・父子世帯:14.9万世帯
※出典:厚生労働省「令和3年度全国ひとり親世帯等調査結果の概要」
例えば10人のひとり親家庭が集まったとしたら、シングルファーザーはそのうち1人か2人という状況です。そのため、周囲に同じ境遇のシングルファーザーがいるケースというのはかなり珍しいでしょう。
シングルファーザーとは
一般的にシングルファーザーは、ひとりで子育てしている男性をイメージすることが多いです。わが国では、全国ひとり親世帯調査により、父子世帯(シングルファーザー)を「全国母子世帯等調査」で「母子世帯の父親版」と定義しています。実際は、シングルファーザーを次のように表現しています。
「母のいない児童(満20歳未満の子どもであって、未婚のもの)がその父によって養育されている世帯」
※参考:全国ひとり親世帯等調査(旧:全国母子世帯等調査)-厚生労働省
厚生労働省によるシングルファーザーの定義に沿った場合は、20歳未満の子どもを養育している父親でなければシングルファーザーと認められません。
生計をともにする子が20歳以上の成人であれば、「シングルファーザーではない」と判断できます。
国内にいるシングルファーザーの割合
「令和3年度の全国ひとり親世帯等調査」によると、父子世帯は14.9万世帯とのことです。世帯数は、ひとり親の数に該当するので国内のシングルファーザーは14.9万人という判断になります。
ちなみに、14.9万人のうち7割弱の人が離婚を機にシングルファーザーになっています。死別は、シングルファーザー全体の2割ほどです。
・離婚が原因:69.7%
・死別が原因:21.3%
※出典:厚生労働省「令和3年度全国ひとり親世帯等調査結果の概要」
シングルファーザーの私が実際に直面した悩み

私は、前述した「死別」が原因でシングルファーザーになりました。ここでは、シングルファーザーの私が実際に直面した最初の悩みを紹介します。
仕事と子育ての両立
シングルファーザーは、シングルマザーと同じく「20歳未満の子を持つひとり親世帯」です。今まで夫婦で分担していた部分すべてを、自分ひとりで背負わなければなりません。私の場合だと、子ども3人をひとりで養う状況になって、仕事と子育ての両立が始まりました。
妻が病気になるまでは、休日以外の子育てや家事をすべて亡くなった妻が担当していました。私は、会社勤めとして仕事に集中し休日に子育てを担う程度。
妻が亡くなってシングルファーザーになってからは、逃げ場のない毎日が始まりました。それが”仕事と子育ての両立”です。
仕事と子育ての両立は、会社勤めでは限界を感じました。私の場合は、母親を失った子どもたちの精神的なケアも考えて、仕事より子ども優先の選択肢としてフリーランスに転身した次第です。
シングルファーザーが直面する悩みの仕事と子育ての両立は、時間の制約や急な子どもの体調不良などで限界を感じることが多いと考えられます。子育てを軸にスケジュールを調整できる時間で拘束されない働き方が解決策になるでしょう。
孤立感
シングルファーザーになって痛感した悩みは”孤立感”です。特に孤立感を覚えるシチュエーションは、両親がそろうイベントです。
例えば入学式や卒業式、運動会の応援など。夫婦がそろっている家庭は、父親がビデオを撮影し母親は他のお母さん同士で子どもたちを応援している印象がありました。
そしてこれは私の周りだけの話だったのかもしれませんが、シングルファーザーになると父親と母親、どちらの集まりにいても話題についていけなくなります。その理由は、パートナーの愚痴が始まるからでした。子どもの親という点では共通するけれど、愚痴の対象となるパートナーがいない時点で話題の輪に入れなくなります。父親母親、どちらの輪にも入れなくなれば、次第に孤立してしまいます。
子どもとの向き合い方
シングルファーザーが直面する厄介な悩みは、子どもとの向き合い方です。特に、思春期に母親を失った子どもの接し方は苦労すると思います。私の場合は、思春期の娘に対して「母親だったらどう接する?」という視点で考えました。しかし、結果は「父親では母親の代わりはできない」という現実を知るだけでした。
子どもの個性もあるので必ず共通するわけではありませんが、異性の子どもとの向き合い方は一筋縄ではいかないと思います。時間と接し方の積み重ねが必要になるでしょう。
子どもが抱えていた悩み
子ども側の立場で考えると、父親との接し方で悩んでいるように感じます。また、学校での先生や友だちなどの態度も悩みにつながっているようです。
特に、友だちから今までのように声をかけられなくなったり誘われなくなったりする行為は、子どもの精神面に影響を及ぼします。例えば、両親がそろっているから家族ぐるみで付き合いをしていたという友だちと距離が生まれる、といった状況が挙げられます。シングルファーザーとして、子どもの抱えている悩みは見過ごせないものです。
シングルファーザーが受けられる経済的支援
シングルファーザーは、仕事と子育ての両立を強いられるため、孤立しがちです。そしてひとり親で抱え込めることには限界があり、人によって許容量の差はあれど無理なものは無理です。
こうした状況を支えるため、国や市町村ではひとり親家庭向けの支援制度が整えられています。ひとりで悩んでいても解決できない問題には、公的な制度が役立つ場合もあるので活用してみましょう。ここでは、シングルファーザーが受けられる経済的な支援について紹介します。
国の制度
シングルファーザーは、国による子育て支援を目的とする支援制度を受けられます。ひとり親世帯向けの経済的な支援は、厚生労働省やこども家庭庁が発信する情報が役立ちます。
児童扶養手当
シングルファーザー向けの経済的な支援では、児童扶養手当制度を利用できます。児童扶養手当制度の詳細は、次のとおりです。
| 制度の目的 | 父母の離婚などで、父または母と生計を同じくしていない児童の福祉(家庭生活の安定・自立促進)を、増進する目的の制度(平成22年の改正により父子家庭も対象となった) |
|---|---|
| 手当支給対象者 | 児童(18歳に達する日以降の最初の3月31日までの)を、監督・保護する親(生計を同じくする父または母)または養育者(祖父母など) |
| 支給を受けるための要件 | 以下の要件を満たしている児童を監督・保護している人 ・離婚が原因でひとり親世帯になった児童 ・死別が原因でひとり親世帯になった児童 ・父または母が一定程度の障がいの状態にある児童 ・父または母の生死が明らかでない児童 |
| 支給される手当の月額 | ・児童1人の場合:41,020円(全部支給)・41,010円~9,680円まで(一部支給) ・児童2人以上の加算額:2人目が5,000円・3人目以降1人につき3,000円 |
| 支給金額の所得制限限度額※収入ベースで判断 | ・2人世帯の本人:130万円(全部支給)・365.0万円(一部支給) ・扶養義務者(6人世帯):610.0万円 |
児童扶養手当の支給は、都道府県や市、社会福祉事務所を設置した町村が主体となります。
児童手当
児童手当は、児童扶養手当とは異なり、児童(0歳から18歳に達する日以降の最初の3月31日まで)の養育者を対象に支給される手当です。
・3歳未満の児童(1人あたり):15,000円(第3子以降は30,000円)
・3歳以上の高校生年代まで(1人あたり):10,000円(第3子以降は30,000円)
手当支給は、毎年偶数月(2ヶ月おき)のタイミングで支給されます。児童手当に関しては、子どもの出生手続き時に申請するケースが一般的です。
ひとり親になっても子どもが対象年齢であればそのまま継続支給を受けられます。
ひとり親家庭等医療費助成制度
ひとり親家庭等医療費助成制度(マル親)は、ひとり親家庭を対象に助成される医療費の自己負担分の一部を市区町村が負担する、全国共通の支援制度です。
| 負担割合 | 通院の場合 | 入金の場合 | |
| 住民課税世帯 | 1割 | ・月額上限:18,000円 ・年間上限:144,000円 ※年間上限額を超えた分は高額医療費として助成 | ・月額上限:57,600円 ※世帯合算後の上限額(通院も含む) ・多数回該当上限額:44,400円 ※過去12ヶ月以内に3回以上上限額に達した場合は多数回該当となる |
|---|
住民税非課税世帯…自己負担なし
※参考:東京都福祉局「ひとり親家庭等医療費助成制度(マル親)」
医療費の助成は、養育する児童だけではなく、養育者のシングルファーザーも対象となるため、世帯で発生する病気やケガなどの通院時にかかる医療負担の軽減になります。
市区町村ごとに制度が異なる手当
ここからは、市区町村ごとに異なるシングルファーザー向けの経済的な支援制度を紹介します。
児童育成手当
東京都では、ひとり親家庭の児童(または障がいのある児童養育者)を対象に児童育成手当を支給しています。各区市町村が条例で定める東京都独自の制度です。
※出典:東京都福栖局「児童育成手当」
東京都以外では、千葉県流山市が児童育成手当を支給しています。それぞれの市区町村における支給月額は以下のとおりです。
・東京都江戸川区:月額13,500円(1人につき年3回4ヶ月分を支給)
・東京都新宿区:月額13,500円(1人につき年3回4ヶ月分を支給)※障がいのある児童は月額15,500円
・東京都清瀬市:月額13,500円(1人につき年3回4ヶ月分を支給)
・千葉県流山市:離婚によるひとり親家庭になった養育者(月額4,000円)・死別によるひとり親家庭になった養育者(月額20,000円)など
※参考:
支給についての要件や制限などは、それぞれのページで確認できます。
住宅手当
住宅手当は、企業から支給される福利厚生とは別に、ひとり親家庭の養育者を対象に自治体ごとの特色として支給される制度です。
・東京都東久留米市「ひとり親家庭住宅手当」:月額3,500円(年3回に分けて4ヶ月分を支給)
・群馬県「住宅支援資金」:住居借り上げ資金月額70,000円を12ヶ月間融資
・千葉県浦安市「ひとり親家庭住宅手当」:家賃10,000円以上の世帯を対象に月額15,000円を支給など
※参考:
支給内容は、各自治体によって異なるひとり親家庭向けの支援制度になります。
入学祝金・新生活支援金
市区町村によっては、シングルファーザー向けの入学祝金・新生活支援金の制度が利用できます。入学祝金・新生活支援金は、子どもの進学時期にまとまった資金を用意する際に役立つ経済支援です。いくつか支給している自治体を紹介します。
・神奈川県厚木市「母子家庭等児童就学祝金(1人あたり)」:小学校入学10,000円・中学校入学13,000円・中学校卒業15,000円
・千葉県香取郡東庄町「ひとり親家庭に児童入学祝金を支給(1人あたり)」:10,000円(小学校・中学校入学時)など
※参考:
医療費助成
医療費助成は、市区町村などの各自治体で医療費を助成する制度です。ひとり親家庭において18歳年度末までの児童とその養育者が助成対象となります。自治体ごとに内容が異なります。
| 自己負担範囲 | |
|---|---|
| 埼玉県 | ・住民税課税世帯(1人につき):通院1,000円・入院1,200円 ・住民税非課税世帯:自己負担金免除 |
| 群馬県 | 医療の給付(入院・外来)を受けた際の医療保険の一部自己負担額を助成(年1回の更新が必要) |
※参考:
群馬県のひとり親家庭向け医療費助成では、対象者であることを証明する「福祉医療費受給資格者証(ピンクカード)」の受給が必要です。また、年1回の更新手続き(ひとり親家庭であることを証明する)が継続利用の条件となります。
給食費・学用品補助(就学支援制度)
自治体によっては、給食費の免除や学用品補助など、経済的困難な家庭を対象とした就学支援制度を受けられる場合があります。ひとり親家庭も含めて、義務教育課程の児童養育者の経済状況により認定される制度です。
・群馬県高崎市:就学支援項目(学用品費、通学用品費、新入学児童生徒学用品費、学校給食費、修学旅行費、校外活動費、医療費などの一部)
・埼玉県朝霞市:学用品補助(11,630円~25,000円)、給食費の実費相当額、修学旅行・林間学校費・郊外活動費など(かかった経費に応じて)
・神奈川県横浜市:学用品費、修学旅行費、給食費などの援助
・長野県長野市:学用品費を定額で補助、給食費実費、新入学時学用品費、修学旅行費、体育実技用具費、通学費、オンライン学習通信費など
※参考:
これら就学支援制度の受給認定は、市区町村ごとに認定条件が異なります。
シングルファーザーの経済面以外の悩みを軽減する具体策
シングルファーザーの悩みは、経済面だけではありません。シングルファーザーは、仕事と子育て、家事などをすべて抱えてしまうため、制約された時間の中で取り組む必要があります。ここでは、時間の制約を解決する具体策や子どもの負担を解決する具体策について解説します。
時間の制約を解決する具体策
シングルファーザーは、限られた時間の中で仕事や家事、子どもの用事(送迎や見守り、教育など)をやりくりしなければなりません。そのため、時間の制約を解決する必要があります。
例えば未就学児などの手のかかる子どもがいるシングルファーザーの場合は、保育などの子育て支援の担当者に相談する必要があります。周囲からのアドバイスなども参考になりますが、自治体の窓口に足を運び相談することが近道になるでしょう。
また、仕事の時間を確保できなくて転職を考えている場合は、都道府県の事業「母子家庭等就業・自立支援センター」への相談もひとつの方法です。
※参考:厚生労働省「ひとり親家庭の現状と支援施策の課題について」
私の場合は、シングルファーザーとなった時期にコロナ禍が重なったため、子育てと会社勤めの両立が難しくなり、解決策としてフルリモートで業務委託が可能な専業フリーランスの道を選択しました。
業務委託のフリーランスの場合は、時間で勤務するのではなく成果報酬型になるため、子育てや家事の合間を有効活用した自由な時間を仕事に割り当てられます。
子どもの負担を解決する具体策
シングルファーザーは、子どもにかかる負担も悩みの要因です。特に子どもが病気になったときは、納期のある仕事を抱えている場合、間に合わなければ死活問題にもなります。
子どもの負担を解決するには、仕事面では無理なスケジュールを組まないことが重要です。仕事を受けるときには、ゆとりのあるスケジュールを提示し、理解を仰いでおく必要があります。
また、市区町村で運営する放課後学童クラブも有効活用しましょう。住んでいる地域の自治体に問い合わせて、「最大何時まで子どもを預かってもらえるか」を確認し、子育てから解放される時間を作っておくことも大切です。可能であれば、子どもにとって祖父母にあたる身近な協力者を頼ることも考えてみるのもおすすめです。
シングルファーザーの精神的なストレスをケアするセルフケア方法

シングルファーザーは、精神的にストレスを蓄積しやすい環境にあります。自分でストレスを発散しなければ抱え込み過ぎてパンクしてしまうかもしれません。
特に、小さな子ども(乳幼児や幼児)を抱えているシングルファーザーは、子どもに振り回されて精神的に限界を感じる可能性があります。そこで本項では、シングルファーザーの精神的なストレスケアに役立つ無料のサービスを紹介します。
スクールカウンセラーに相談する
スクールカウンセラーは、学校における児童や生徒、保護者、教職員に相談・支援を行う有資格者です。シングルファーザーにとっては、日頃の子育てや生活状況の悩みを吐き出せる機会にもなります。
※参考:職業情報提供サイト「スクールカウンセラー-職業詳細-JobTag-厚生労働省」
スクールカウンセラーへの相談は、住まいのある地域の小学校や中学校などで、定期的に開催されています。ただし、カウンセラーの訪問日にあわせた面談予約が必要です。
私も何度か利用した経験がありますが、抱えている悩みを第三者に話すだけでも気持ちが軽くなりました。費用もかからないため、おすすめのストレスケア方法です。
ひとり親向けのサークルを活用する
シングルファーザーの精神的なストレスケアとして、同じ境遇の仲間が集うサークルに参加する方法もあります。住む地域でリアルに集まる場合やオンラインコミュニティなどさまざまです。
・ひとり親交流サークル「エスクル.(一般社団法人ひとり親支援協会)」
定期的にオンライン飲み会やひとり親の属性(離婚や死別など)別で、同じ境遇のシングルファーザー同士で親睦をはかれる情報サイトです。
・公益財団法人東京都ひとり親家庭福祉協議会「ひとり親Tokyo」
東京都全域を対象にしたひとり親同士が交流できるコミュニティです。情報発信・入手や就業支援なども利用できます。
シングルファーザーの私が実践する子どもの年齢に応じた家事分担
シングルファーザーの生活では、子どもも含めた家庭の家事をひとりで負担する状況になりがちです。状況を変えるには、パパの考え方を切り替える必要があります。
私はシングルファーザーになった直後、どうしたらよいか悩みましたが、ひとり親家庭となった以上、子どもたちも同じ家庭を支える存在だと気づきました。そこで考え方を切り替え、子どもにも家事を分担してもらうことにしました。ここでは、私が実践する家事分担を紹介します。
食事の用意
私には、3人の子どもがいます。食事の準備は、年齢に応じて分担することで長続きすると考えました。
・高校生の場合
主食・おかずの調理(揚げ物、焼き物、煮物など)・洗い物・食器の片付け・食材の保管や整理など
・中学生の場合
おかずの下処理・調理(焼き物、煮物、揚げ物)・洗い物・食器の片付けなど
・小学生の場合
簡単な食材の下処理・洗い物・テーブル準備・食事運びなど
・幼児の場合
テーブル拭き・はしスプーンの用意・料理のトッピングなど
実際にやってみると、子どもたち全員が分担した食事当番に前向きに取り組んでいました。学校で給食当番を経験していることもあり、子どもたちにとっては楽しく取り組める手伝いだったのでしょう。
家事の当番制
家事の当番制は、年齢だけで役割を決めるのではなく、平等・公平に感じられることを重視しています。わが家では、次のような家事を当番制にしています。
・お風呂掃除
・洗濯と洗濯もの干し
・トイレ掃除
・掃除機がけ
・玄関の靴並べ
・外の掃き掃除など
汚れが残っていることもありますが、当番制にすることで家族の連帯感が生まれてきます。例えば、「今日は私がお風呂を洗うから外の掃除はお願いね」と、子どもたちが自主的に家事を割り振りしている姿を見ると、成長を感じます。
ただし、家事を当番制にすると、「やった・やっていない」でトラブルになることもあるので、注意しなくてはいけません。必要に応じて当番表を作り、やるべきことを見える化しておくことも大切です。
おつかいは年齢に応じて
子どもに家事を手伝ってもらう方法として、おつかいも考えられます。おつかいは住んでいる地域の事情などもあるため、年齢に応じて頼める範囲を決めることが大切です。
・幼児~小学校低学年
親と一緒に行く買い物での小さな手伝い(商品探しや袋詰めなど)
・小学生高学年
お金を渡してメモに書いた商品を購入させる(親は近くで待機)
・中学生
メモに書いた目的の商品を購入してさせる
・高校生
その日の特売状況によって買うものを調整し判断させる
子どもは高校生にもなると、状況に応じた判断力が身についてきます。そのため、買い物ではその日の店の状況を見ながら、何を買うかを自分で判断してもらうことも可能です。家庭の役に立つ経験は、子どもの達成感や自信にもつながります。
引越しが必要になったシングルファーザー家庭におすすめの物件
シングルファーザーは、経済面や時間の制約、精神面など、多くの負担を抱えながら生活しています。ひとり親家庭になったことで、これまでの生活が大きく変わったと感じている方も多いのではないでしょうか。
これまで夫婦で分担していた生活をひとりで担うことになるため、今までのようにはいかないのは当然です。生活に負担を感じている場合は、シングルファーザーの生活に合った環境に切り替えるために、引越しを検討してみましょう。
経済的な負担を軽減できるフリーレント対象の住まい
シングルファーザーが経済的な負担を軽減する方法として、フリーレント物件への引越しという選択肢もあります。フリーレントとは、一定期間の家賃が無料になる賃貸サービスで、引越し直後の住居費を抑えられる点が特徴です。条件によっては、比較的リーズナブルな家賃で設備の整った物件に住める可能性もあります。
例えば、日当たりの悪さなどの理由で敬遠されがちな物件でも、実際に住んでみることで、他のメリットを感じられる場合があります。住んでみなければ分からない点も多いため、物件周辺の利便性や生活環境も含めて総合的に判断することが大切です。
料理中でも子どもとコミュニケーションが取れるカウンターキッチンの住まい
シングルファーザーの孤独感を乗り越えられている原動力は、家族とのコミュニケーションにあります。カウンターキッチンのある住まいは、リビング全体を見渡せるため、料理中でも子どもを見守れる点がメリットです。
リビングがにぎやかで楽しい空間になっていると、子どもたちから元気をもらえるでしょう。
子ども部屋が確保できるファミリー向け(3K~4LDK)の住まい
引越しを検討する際は、「ファミリー向け」の物件を選ぶことも大切なポイントです。家族が一緒に過ごせるリビングの空間だけでなく、子どもの年齢に応じた部屋を確保できる住まいを選ぶことが望ましいでしょう。
子どもが成長すると、特に思春期にはプライベートな空間が必要になります。子ども部屋を確保することで、家族それぞれが落ち着いて過ごせる環境を整えられます。
引越し先を選ぶ際は、「ファミリー向け」という条件も含めて検討してみましょう。
周囲を頼りながら、わが家に合った生活スタイルを見つけていこう
シングルファーザーは、これまで二人三脚で支えてきた生活をひとりで切り盛りすることになります。仕事や子育て、家事など、悩みが増えるのは当然です。
そのようなときこそ、ひとりで抱え込まずに周囲を頼ることが大切です。本記事で紹介した支援制度や相談先、コミュニティなどを活用することで、悩みの解決につながる場合もあります。
子どもたちの成長は待ってくれません。だからこそ、今の家族構成の中で無理なく続けられる生活スタイルを整え、家族に合った暮らし方を見つけていきましょう。

