賃貸の入居審査って何をやってるの?
入居審査って、どういう所を審査するの?あと、通りやすい場合と通りにくい場合があるのかも気になる!
Answer
契約前には必ず大家さんや管理会社によって入居希望者の審査が行われますが、審査とはどういうものなのか、気になる方は多いでしょう。
審査は大家さん自身が行うこともあれば、管理会社が代わりに行うこともあります。また、仲介を行った不動産屋は希望者と直に顔を合わせて会話をしているので、審査の参考になるように対応した時の希望者の人柄や特徴を大家さんに伝えます。大家さんからこれらをチェックして報告するように依頼されることもあります。仲介をする不動産屋は大家さんとの付き合いがあり、もし仲介した入居者が早々にトラブルを起こしたら大家さんからの信頼を失ってしまいます。そのため、店頭で対応している時も態度や言動などをしっかりチェックしています。
審査の際にもっとも重視するのは収入状況です。家賃を滞納されるのが一番困るので、ほぼ確実に最初にチェックされる項目です。
巷では「家賃は収入の3分の1まで」とよく言われますが、実は審査の際、収入に対する家賃の割合は参考程度に見ることが多いのです。大体3分の1なら無理なく家賃を継続して支払ってもらえる確率が高いというだけで、実際は収入の3分の1以上、中には半分近くが家賃支払いに充てられているという入居者は少なくありません。また、例えば給与の他に定期的な雑収入がある、親からの仕送りがある、会社から家賃補助を受けられる、などの金銭面での後押しがあるという入居者も多く、世間で言われるほど収入に対する家賃の割合を重要視はしていないのです。ですが、さすがに収入額が家賃と同額に近いようなケースは滞納のリスクが増すため、審査に落ちる可能性が高くなります。
審査に通るかどうか不安な場合は、ちゃんとした根拠を示した上で自分はこういう理由で家賃をしっかりと支払っていくことができると不動産屋を通して伝えておくべきでしょう。
また、職業も審査の際にしっかりと確認されます。
上記の収入とも直結していますので、安定した職業かどうかが基準になります。正社員などの安定した収入源を持つ職業なら、多くの場合審査は通ります。逆に、水商売や作家、フリーターのように収入が不安定もしくは少ない職業、年金暮らし、収入源がない無職だと、審査の際にマイナスとなってしまいやすいです。
しかし、たとえフリーターや無職であっても家賃を安定して払うことができる、例えば仕送りがある、十分な蓄えがあるなどの具体的な根拠を示していけば、審査に有利に働くでしょう。
収入や職業が不安定でも、連帯保証人次第で審査をパスすることもあります。連帯保証人が安定した収入を持っていたり、ある程度の資産を持っていれば審査に通りやすくなります。
意外なところでは、個人の性格も審査に影響を与えます。多くは前述のとおり仲介をする不動産屋が希望者の雰囲気や振る舞いをチェックしていますが、時には大家さんが直に面接をして人柄を確認することもあります。
賃貸である以上、上下左右のいずれかに必ず隣人がいます。隣人と揉め事を起こすようなトラブルメーカーは当然ですが厄介な存在なので、大家さんとしても貸したいとは思いません。いくら収入や肩書きが十分でも、自己中心的な性格であったり、周囲とトラブルを起こしやすそうだと思われると、審査に通らないこともあります。
審査はこれらの情報を参考として行われますが、仲介をする不動産屋での振舞いも意外と侮れないという点は、頭に入れておきましょう。