バンドマンとして暮らすのは大変?生活費を抑える方法やおすすめのお部屋の設備と条件

目次

いつの時代も多くの人の憧れである「バンドマン」という存在。自分の音楽を多くの人に届けたい、バンドとして成功を収めたい、という気持ちから、世間一般で社会人となる年齢でも日々バンド活動に集中して励む人は少なくありません。

しかしバンドマンは、残念ながら一定の成功を収めるまで生活や収入が不安定であることが多いため、居住用の物件選びに迷うことも。そこで今回は、バンドマンとして5年活動している私におすすめの物件のポイントから、生活にかかる支出を減らし、余裕のある生活を行うためのコツまでを丁寧に解説します。

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バンドマンとして5年活動している私が感じる大変さ

バンドはとても楽しい活動で、何事にも代えがたいものです。しかし、バンドを続けるうえでは、さまざまな困難があります。5年以上バンドを続けてきた筆者が感じた、バンドマンの生活の大変なポイントをご紹介します。

毎月の収入が安定しない

売れることを目標にしていても、バンドだけで生計を立てることは困難です。一般的なバンドは、3〜5人程度の編成なので、少なくとも毎月100万円以上の売上がなければ、バンドだけでの生活は難しいと言えるでしょう。

多くのバンドマンは、アルバイトや他の仕事などを掛け持ちしています。機材やスタジオ、ライブハウス代などの支出も多いため、毎月の収入から生活に回せるお金が安定しません。

バンドと仕事を両立する難しさ

前述の通り、バンドだけで生計の立つバンドマンは少ないため、多くのバンドマンは仕事をしています。自分のバンドのメンバーも仕事をしている場合、シフトを調整して、練習やライブなどでメンバーとの休みをあわせなければなりません。

そのため、仕事の休みを調整する必要があり、バンドと仕事を両立することが難しくなります。また、メンバー同士の休みが合わないと、練習が深夜や仕事終わりになることもあります。

深夜の活動が多い

バンドメンバー同士で日中の都合がつかない場合、深夜のスタジオを利用することがあります。深夜はスタジオ代が安いため、金欠のバンドマンにとっては嬉しいことです。自宅でレコーディングをしたり、曲をつくったりといった場面でも、仕事終わりの夜間作業になることもあります。

バンドマンは空き時間で活動することが多いため、どうしても深夜の活動が多くなってしまい、生活サイクル的に大変だと感じる人も少なくないでしょう。

社会的な信用がない

残念ながら、バンドマンとして活動している中で、周囲から社会的な信用を得られていないと感じるときは多いです。特に自分のことを詳しく知らない人の場合、「安定した仕事をしているのかわからない」「見た目が派手すぎる」「昼夜問わず家にいる気もするし、いない気もする」などといった感情を抱かれ、不安につながることがあります。

無暗に生活の心配をされる

バンドマン=定職に就いていないといったイメージを持っている人もいます。そのため、無暗に生活の心配をされる場面があり、根掘り葉掘り自分の生活スタイルや収入などを聞かれることがあります。プライベートなことを聞かれたくない人は、鬱陶しいと感じることもあるでしょう。

大変だけど楽しい!バンドマンとして活動する楽しさ

最初にバンドマンとしての活動の大変さを挙げましたが、もちろん楽しさを感じることもあります。バンド活動における楽しさをご紹介します。

ライブの高揚感

バンドの醍醐味は、やはりライブをすることでしょう。ステージには、ステージに立つ人しかわからない高揚感があります。バンドでステージに立たないと、人生の充実感を得られない、というバンドマンも少なくありません。

どんなに活動中に辛いことや困難なことがあっても、ライブが成功すればすべて気にならなくなるほどのアドレナリンを得られます。やはりライブは最高です。

曲やMVなどが完成したときの達成感

バンドでは、曲やMV(ミュージックビデオ)を制作する機会があります。職業にもよりますが、一般的にはあまりモノをつくるという場面が少ないため、バンドだけがクリエイティブ活動の場であるという人も多いです。

制作物が完成するときの興奮は何物にも代えがたいため、バンドをやっていて楽しいポイントのひとつとなります。

仲間との時間

付き合いの長いバンドメンバーと過ごす時間もよいものです。特に、あまりメジャーではない音楽の趣味で意気投合した場合には、一生の友人になるような場合もあります。純粋なバンド練習以外でも、仲間と遊びに行ったりお酒を飲んだりすることも、バンドの醍醐味です。

バンドマンとして暮らすための生活費を少しでも抑えるポイント

バンドマンはお金や時間がとにかく必要なので、できることなら金欠は避けたいと思うでしょう。お金があれば、ほしい機材はすぐ買えるうえ、スタジオにもたくさん入れます。バンドのプロモーションにもお金を使うことが可能です。

日々の暮らしで生活費を抑え、自由に使える金額である可処分所得を増やす方法を解説します。

家賃の安い家に住む

支出の割合を多く占める固定費を浮かすことは、節約の第一歩です。家賃は毎月2万円の差でも、一年では24万円の差になります。世間一般で「家賃は月収の1/3まで」という認識がありますが、自分が不便しない最低限に家賃を圧縮するほうが節約になります。

駅近の物件に住んで交通費を浮かす

車を持つと、税金や車検費用、ガソリン代、消耗品、駐車場代といった維持費がかかるため、移動はできる限り公共交通機関で済ませましょう。あまりに郊外に行き過ぎると車がないと不便なため、自分の活動場所から遠すぎない駅を選ぶことがポイントです、一部の人気駅の近くの物件は家賃が高い傾向にありますが、基本的には住むことで交通費にかかる費用を削減できます。

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外食を避ける

自炊をして、外食やコンビニでの食事は避けましょう。スーパーのセール時間帯を狙うのもよいです。なお、食事バランスは健康につながり、過度の粗食は医療費が増大する場合があるため注意しましょう。

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メンバーと意味のない飲み会をしない

バンドメンバーと飲み会をすることはとても楽しいものですが、あまりにも意味のない飲み会をし過ぎると、支出が増えてしまいます。基本的に、居酒屋は「割高な外食」と言えます。

しかし、お酒の場を減らしすぎると、楽しみが減ってしまうでしょう。

飲食店でお酒を飲むとかなり金額がかさむので、お酒を飲むことが多いバンドでは、宅飲みなどで費用を浮かせることも効果的です。

練習以外でスタジオに入らない

スタジオ代もかなり高額です。練習をしないのにスタジオに入ることはとても無駄になるため、練習以外でスタジオに入ることは避けましょう。

また、ダラダラと練習を行うことも、あまり効果的ではありません。スタジオの時間中は練習に集中しているか、練習をしていない時間があるならば、スタジオに入る時間は削減できないかなどを検討しましょう。

アルバイトなどでは高い時給を得る

バンド以外の仕事は、できる限り高い収入ベースで選ぶようにしましょう。一般的なアルバイトの仕事でも、夜勤や繁忙期の短期などを活用すると、時給を上げられます。可処分所得・可処分時間を上げるように努めてみると、生活の余裕が生まれてくるでしょう。

バンドマン暮らしが楽しめる物件の設備や条件

バンドマンとして物件を選ぶうえで意識しておきたいポイントは、バンドマンが過ごしやすい環境、ご近所トラブルが起きにくそうな環境、機材が保管しやすい環境などに大別できます。具体的に意識したいポイントを見ていきましょう。

バンドマンや楽器屋さんが多い街

自分と似たような生活の人が多い街は、住み心地がよいと感じる人が多いでしょう。そのため、バンドマンが多い街に住むバンドマンも少なくありません。

また、楽器屋さんが多い街もおすすめです。楽器のトラブルは、すぐに楽器店に持ち込んだほうが、修理費が安価になる傾向があります。ライブのために急いで修理したいといった場合でも、対応可能な場合があるからです。

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楽器が演奏できるお部屋

バンドマンたるもの、家で唐突に楽器を弾きたくなることもあるはずです。賃貸物件では、楽器演奏が禁止の物件もあるため、楽器が演奏できるお部屋をおすすめします。

しかし、ドラムなどのあまりにも音が大きい生楽器や、アンプから大音量を出す場合などは、楽器演奏可の物件でも迷惑になるので注意しましょう。

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角部屋のお部屋

どんなに防音に気を配っていても、楽器の音でご近所トラブルになる可能性は捨てきれません。角部屋は音が響く部屋がひとつ少なくなるため、ご近所トラブルが発生する確率を下げられます。

ただし角部屋だからといって楽器演奏が許される・トラブルに繋がらないというわけではありません。契約時の規約や音を出す時間帯には十分注意しましょう。

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収納ができる襖やウォークインクローゼットがあるお部屋

楽器などの機材は、収納スペースを多く取ります。保管時には、湿気や温度、紫外線などを気にする必要があるため、ウォークインクローゼットや襖がある物件もよいでしょう。押入れの場合は湿度の管理が難しい場合があるため、あらかじめ湿気を確認しておくことをおすすめします。

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高気密・高断熱ができるお部屋

機材のコンディションをよりシビアに保ちたい場合、高気密・高断熱な物件がおすすめです。全時間帯空調をつけると、物件の断熱状況が電気代に大きく反映されます。

一般的に、物件の築年数が古いと、気密性・断熱性は下がる傾向にあります。気密性・断熱性は不動産屋さんに聞けば教えてもらえることが多いため、物件選びの際は一度たずねてみてもよいでしょう。

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賃貸物件はバンドマンでも借りられる!

当たり前のことではありますが、バンドマンでも多重債務がなく、それなりに安定した収入があれば、賃貸物件は問題なく借りられます。しかし、騒音問題や近隣住民からの心象などで、ご近所トラブルに発展することも考えられます。契約前に物件や住民の性質をよく調べておきましょう。

近隣住民との挨拶を行ったり親密度を深めたりすると、ご近所トラブルは起きにくくなると言われています。入居後は、ご近所と良好な関係を築いておくことも、重要なポイントのひとつです。

また、バンド活動はさまざまな点で出費がかさむ上、活動時間によって本来労働に費やせていた時間を消費します。そのため家賃設定や生活費をシビアに計画し、管理することが大切です。成功を収めることだけがゴールではないにしても、バンド活動に不自由なく打ち込めるように生活基盤の安定をしっかり見据えて行動していきましょう。