【2024年最新】東京23区犯罪率の低い街ランキング!区独自の防犯対策や犯罪の発生しにくいお部屋探しの方法とは

目次

家を探すときのポイントの一つとして、街の安全性を気にされる方も多いのではないでしょうか。特に地方から出てきた人は、東京というフレーズを聞いただけで、少し危ないイメージを持っている方も多いかもしれません。

そこで今回は、東京23区における犯罪率をランキング形式でご紹介します。それぞれの区独自の防犯対策などもご紹介するので、お部屋探しの参考にしてみてください。

東京23区で犯罪率の低い街ランキング一覧

【東京23区で犯罪率の低いランキング一覧】

順位事件・事故件数人口人口に対しての事故発生率 ※1
1位文京区898件242,945人0.37%
2位杉並区2,260件587,185人0.38%
3位練馬区2,901件750,631人0.39%
4位世田谷区3,676件936,846人0.39%
5位目黒区1,327件284,641人0.47%
6位板橋区2,719件581,773人0.47%
7位品川区2,041件419,155人0.49%
8位大田区3,654件740,034人0.49%
9位葛飾区2,316件452,960人0.51%
10位江戸川区3,605件689,059人0.52%
11位荒川区1,143件217,859人0.52%
12位足立区3,664件693,330人0.53%
13位江東区2,807件530,561人0.53%
14位北区1,926件355,379人0.54%
15位中野区1,880件343,419人0.55%
16位墨田区1,953件276,419人0.71%
17位豊島区3,012件303,113人0.99%
18位港区2,620件262,208人1.00%
19位台東区2,525件215,802人1.17%
20位渋谷区3,024件242,397人1.25%
21位新宿区4,820件351,085人1.37%
22位中央区2,588件173,130人1.49%
23位千代田区2,033件67,549人3.01%

※1:算出方法【事件事故件数】÷【当該区の人口】

※参照:警視庁「令和4年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数

警視庁が発表している令和4年のデータを基に、区別の犯罪総発生件数と、その数を当該区の人口で割った「人口に対しての事故発生率」順でランキングを集計しました。なんとなく安全だと思っていた区が下位だったり、危なそうだと思っていた区が上位だったりと、意外な順位になっているかもしれません。

以下では、ランキング上位の区についての解説と、独自の取り組みなどを紹介していきます。

東京都23区で犯罪率の低い街1位:文京区

第1位の文京区は、言わずと知れた防犯性の高い区です。事故件数自体も少ないですが、人口当たりの事故件数も一番低いことから、名実ともに安全性の高い区といっても過言ではありません。

■令和4年の文京区における罪種別及び手口別認知件数

罪種及び手口認知件数
凶悪犯8件
粗暴犯95件
侵入窃盗23件
非侵入窃盗507件
その他(詐欺・賭博など)265件
合計898件

※参照:警視庁「令和4年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数

罪種別及び手口別で件数を見ていくと、実際に生活する上で気になる凶悪犯(強盗などが該当)の発生件数が一桁なのは嬉しい点なのではないでしょうか。総認知件数が少ないため、凶悪犯以外の認知件数に関しても、他の区より圧倒的に少ない傾向にあります。

文京区独自の防犯対策

文京区独自の防犯対策としては、以下の3点が挙げられます。

特殊詐欺防止のための「自動通話録音機」の無償貸出し

詐欺の被害を防ぐために、自動通話録音機の貸出しを行っています。これにより、不審な電話や訪問者に対する対応を記録し、詐欺被害の防止を図っています。

安全・安心まちづくり推進地区の指定

地域活動団体からの申請にもとづき、安全・安心まちづくりを推進する地区を指定しています。これには、通学路の安全対策や自転車の安全対策、防犯対策などが含まれます。

青色防犯パトロール

危機管理室職員とボランティア隊員によるパトロールを実施しており、特に子どもたちの登下校時の安全を見守っています。

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東京都23区で犯罪率の低い街2位:杉並区

杉並区は23区のランキングにおいて人口は6位と上位である一方で、犯罪件数は15位となり、一人当たりの事件発生率は23区の中で2位と上位に入りました。

■令和4年の杉並区における罪種別及び手口別認知件数

罪種及び手口認知件数
凶悪犯14件
粗暴犯145件
侵入窃盗70件
非侵入窃盗1430件
その他(詐欺・賭博など)601件
合計2260件

※参照:警視庁「令和4年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数

杉並区は文京区と比較すると人口が2.4倍以上となっているため、認知件数もそれ相応となりますが、凶悪犯の認知件数は人口差に対して増加率が少なめと言えます。置き引きや自転車盗難といった非侵入窃盗は若干多めとなっているため、心配な方は所持品をしっかり管理したり、施錠をしっかり行ったりといった対策をすることをおすすめします。

杉並区独自の防犯対策

杉並区独自の防犯対策としては、以下の2つが挙げられます。

地域での自主的な防犯活動の支援

杉並区では、安全な地域社会の形成を目指し、地域での自主的な防犯活動を支援しています。具体的には、防犯ボランティア保険やパトロール用のベストなどを配布することで、地域での自主的な防犯活動の促進に繋げています。

参考:杉並区 防犯自主団体登録と支援事業のご案内

防犯自主団体の活動

上記の支援を含め、杉並区では多くの防犯自主団体が活動しています。例えば、ワンダフルパトロール浜田山では、犬のお散歩時に「パトロール中」の目印をつけ、子どもたちや地域を見守る活動を行っています。

参考:杉並区 防犯自主団体のご紹介

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東京都23区で犯罪率の低い街3位:練馬区

練馬区は東京都の西部に位置し、豊かな自然と都市生活が調和する地域です。多摩湖や石神井公園などの緑豊かなスポットがあり、ファミリー層に人気の住宅地として知られています。

また、商店街や文化施設が充実しており、地域コミュニティも活発です。賃料が他の区に比べて安価で交通アクセスも良く、都心へのアクセスの便利さと住みやすさから、多くの人に住まいとして選ばれている地域です。

■令和4年の練馬区における罪種別及び手口別認知件数

罪種及び手口認知件数
凶悪犯22件
粗暴犯204件
侵入窃盗77件
非侵入窃盗1958件
その他(詐欺・賭博など)640件
合計2901件

※参照:警視庁「令和4年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数

23区内で2番目に人口が多い練馬区は、犯罪率が少ない上位5区の中で最も非侵入窃盗率が高い結果となりました。(総認知件数の67%が非侵入窃盗。他の区は56~63%)特に自転車盗難の発生件数が多いため、自転車通勤などをお考えの場合は施錠はもちろん、道路に面さない場所に駐輪場がある物件を選ぶことも大切でしょう。

練馬区独自の防犯対策

練馬区独自の防犯対策は、以下のとおりです。

防犯用品などのあっせん

練馬区では、日本ロックセキュリティ協同組合等に加入している、信頼できる防犯業者と協定を結び、区民の皆様が安心して防犯対策を講じていただけるよう、「防犯用品などのあっせん事業」を行っています。対象となる防犯対策用品は「ドア用防犯対策、窓ガラス用防犯対策、家の周りの防犯対策」等が対象となります。

参考:練馬区防犯用品などのあっせん

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東京都23区で犯罪率の低い街4位:世田谷区

世田谷区は、東京都に位置する人口密度が高い住宅地です。緑豊かな公園や歴史的な寺院が点在し、家族連れや若者に人気のエリアが多くあります。また、芸術文化が根付いた地域としても知られ、各種ギャラリーやカフェ、ショップが集まる商店街が魅力的です。

子育て支援策が充実しており、教育環境も整っているため、多くのファミリー層に選ばれています。住みやすさと利便性を兼ね備え、東京の中でも特に住みたい街として高い人気を誇ります。

■令和4年の世田谷区における罪種別及び手口別認知件数

罪種及び手口認知件数
凶悪犯23件
粗暴犯286件
侵入窃盗87件
非侵入窃盗2338件
その他(詐欺・賭博など)942件
合計3676件

※参照:警視庁「令和4年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数

認知件数だけを見ると他の区に比べて多く、悪い印象を受けがちですが、世田谷区は23区で最も人口が多いためそこまで問題視する必要はありません。ただし町別での発生件数を見た際、他の町のほとんどが50件以下なのに対し、下北沢駅周辺である北沢2丁目は167件、三軒茶屋駅周辺である太子堂4丁目は86件と顕著なため、人気駅周辺は警戒する必要があるでしょう。

世田谷区独自の防犯対策

世田谷区独自の防犯対策は、以下のとおりです。

防犯冊子「世田谷区スクラム防犯ガイドブック」の配布

世田谷区では「安全で安心なまち世田谷」を目指して、2003年から防犯冊子「世田谷区スクラム防犯ガイドブック」を作成しています。世田谷区の防犯に特化し、10年、20年先を見据えた内容となっており、具体的な内容としては、身近な犯罪から身を守る方法、世田谷区の安全の状況、今すぐできる予防対策を載せています。

参考:世田谷区 区内の防犯に特化した防犯冊子「世田谷区スクラム防犯ガイドブック」を配布中

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東京都23区で犯罪率の低い街5位:目黒区

高級住宅エリアが複数ある目黒区も、安全性の高い街として有名です。北は明大前・中目黒、南は自由が丘と、それぞれの特徴はあるものの、全体としては落ち着いた雰囲気のエリアが多いといえます。

■令和4年の目黒区における罪種別及び手口別認知件数

罪種及び手口認知件数
凶悪犯8件
粗暴犯98件
侵入窃盗42件
非侵入窃盗839件
その他(詐欺・賭博など)340件
合計1327件

※参照:警視庁「令和4年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数

目黒区は凶悪犯の認知件数が文京区同様一桁のため、生活する上では嬉しいポイントです。ただし総認知件数に対する非侵入窃盗の割合が63%と、他の区と比べても少なくありません。ひったくりの件数が世田谷区より多いため、歩く道を選ぶなど注意を怠らないようにしましょう。

目黒区独自の防犯対策

目黒区独自の防犯対策は、以下のとおりです。

オヤコール運動

目黒区では、毎月15日を「オヤコールの日」に指定し、目黒警察署、碑文谷警察署、地域協力団体などと連携して、オヤコール運動を推進しています。子や孫を騙った振り込め詐欺の犯人にだまされないよう、親が子や孫へ電話をかけて親子の絆を強め、被害を防止しています。

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【番外編】東京23区・交番の数ランキング一覧

番外編として、東京23区の交番の数をランキングにしました。面積に比例して数が多くなる傾向にありますが、先ほどの事件件数にも比例して多くなっています。

順位交番の数
1位大田区57
2位千代田区54
3位世田谷区50
4位港区47
5位足立区46
6位新宿区44
7位杉並区42
8位板橋区41
9位品川区39
10位江戸川区39
11位台東区37
12位葛飾区36
13位練馬区36
14位豊島区33
15位江東区32
16位中央区31
17位墨田区30
18位渋谷区30
19位北区28
20位文京区27
21位荒川区25
22位中野区24
23位目黒区23

※警視庁「警視庁の統計(令和4年)

東京23区交番の数1位:大田区

大田区では、住民主導の防犯活動が盛んに行われています。地域住民、警察、区役所が密接に協力して、犯罪の予防と対策を進めているのが特徴です。例えば、地域の防犯パトロールや防犯カメラの設置、防犯教育プログラムなどが積極的に実施されています。また、特に子どもや高齢者の安全に関しては、各種の安全教育や啓発活動が行われ、安全なコミュニティづくりに努めています。

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東京23区交番の数2位:千代田区

千代田区は警察と連携し、犯罪の未然防止と迅速な対応のために、防犯カメラの設置や警備体制の強化に注力しています。また、地域コミュニティと連携した防犯活動も盛んで、住民主導のパトロールや防犯啓発活動が行われています。

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東京23区交番の数3位:世田谷区

世田谷区は、地域密着型の防犯活動が活発で、住民、地域団体、警察が協力してさまざまな防犯対策を実施しています。例えば、地域パトロール、防犯カメラの設置、防犯教育プログラムなどです。特に、子どもや高齢者の安全に配慮したイベントや教育活動が充実しており、地域全体で安全と防犯意識を高めています。

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東京23区交番の数4位:港区

港区は警察と連携し、防犯カメラの設置やパトロールの強化、警備体制の充実に努めています。また、地域コミュニティやビジネスとの協力による防犯活動も積極的に行われており、住民主導の防犯パトロールや防犯教育プログラムが実施されています。

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東京23区交番の数5位:足立区

足立区は東京都内の住宅密集地域で、近年では地域全体の安全性向上に力を入れているのが特徴です。区では、地域住民、警察、地域団体が連携し、防犯カメラの設置、街頭照明の改善、地域パトロールの強化などの対策を実施しています。特に、地域コミュニティを中心とした防犯活動が活発で、住民が互いに見守り合う体制が構築されています。

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犯罪が発生しにくい物件を探すポイント(エリア・立地条件)

上記のランキングをもとに、大まかに住んでも良いと思われるエリアを見つけた後は、物件ごとの立地を吟味しながら、実際に住む物件を選んでいきましょう。

➀最寄駅からの距離は遠すぎないか

女性の一人暮らしなどの場合、最寄駅からの距離は重要なポイントの一つです。距離が近いに越したことはありませんが、人気のエリア・人気の駅となると、最寄駅からの距離が長くなる場合もあります。

物件の候補が決まったら、内覧前にGoogleマップなどで、家の前面道路や駅からのルートを調べてみましょう。道幅や街灯などを見ることで、出勤・帰宅する際のイメージが湧きます。

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②大通りから離れすぎていないか

大通りとの距離感も重要です。前面道路が大通りだと通行量が多く、騒音や空気などが気になる人もいるでしょう。一方、あまりにも大通りから離れてしまっていると、閑静な住宅街ではあるものの、街灯も少ない暗いエリアの可能性が高いです。

③ファミリー層が多いエリアか

ファミリーの場合は、同じ子育て世帯が多く住んでいるかどうかも重要です。地域内での防犯意識や活動が行われるためには、一定の子育て世帯がいることが前提となります。

下記では、自社オリジナルの学区検索サイトで、小学校・中学校に隣接する空室物件を調べることが可能です。最近では、公立の小学校・中学校でも進学に力を入れていたり、実績を開示していたりするところもあるので、実績に合わせて物件を調べてみるのも良いかもしれません。

犯罪が発生しにくい物件を探すポイント(設備条件)

ここからは、実際の物件の検索において、どのようなポイントから探すと良いかを説明していきます。

➀セキュリティ性は高いか

エリアとしての選定がうまくいっても、そもそもの物件自体のセキュリティが高くないと、安心できません。人気エリアの場合、すべての条件を満たすとなると予算オーバーの場合もあります。その中でも、重要と思われる項目をいくつかピックアップしたので、優先順位をつけて検討する際の参考にしてみてください。

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②何階にあるお部屋なのか

低層階だと、路上から中の部屋を覗かれたり、容易に侵入できたりする可能性があります。そのため、そういったリスクを懸念される方はできる限り2階以上のお部屋を選ぶといいでしょう。

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③お部屋の防音性は十分か

部屋の防音性は、隣人とのトラブルを未然に防止するという観点でも、重要な項目です。建物構造として、RC造(鉄筋コンクリート造)の場合、壁は一定以上の厚さがあるので、隣の部屋の音などは気になりにくいです。

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④室内に洗濯機が置けるか

築浅の物件では、ほとんど室内に洗濯機置き場があります。しかし、築古物件では、ベランダの洗濯機置き場や共用の洗濯機などもあるのです。洗濯物を盗まれるなどのリスクもあるため、室内での洗濯機置き場は必須項目といえます。

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⑤敷地内にゴミ置き場があるか

共同住宅では、敷地内ゴミ置き場も重要です。敷地内にあることで、ゴミを荒らされるリスクが減ります。またストーカーは、ゴミの中からレシートなどを見て、生活習慣や行動などを分析するかもしれません。気に入った物件でも敷地内にゴミ置き場がない場合は、レシートをシュレッターにかけたり、時間差や回収時間近くでゴミを捨てたりすることで、一定のストーカー対策になります。

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セキュリティ面や犯罪率も確認したうえでお部屋を探そう!

今回は、東京23区における犯罪率の低いランキングと、それぞれの区独自の防犯対策などもご紹介しました。犯罪率の低い街かを確認することはもちろん、家を探すときのポイントの一つとして、セキュリティ面や犯罪率なども確認することが大切です。

必ずポイントを押さえたうえで、納得のいくお部屋探しをしましょう。