ワンルーム住まいだけど半同棲状態になるかも…。大丈夫?
これから新しいワンルームの部屋に引っ越すのですが、恋人が週に3~4日は泊まっていくかも…。友達から「それってほぼ半同棲だよね」と言われて気付きました。ワンルームでは同棲はダメだって知っているけど、別に毎日いるわけじゃないからそのまま黙っていても大丈夫?
Answer
黙っているのは良くありません。
ワンルーム賃貸においては同居や同棲は認められていませんが、同様に誰かが泊まる行為も認めないのが大半で、半同棲状態も不可ということになります。おそらく契約書にもそのような記載があるはずです。恋人が頻繁に泊まりに来るのであれば、二人入居可となっているお部屋を探されるほうがよいでしょう。
同棲や宿泊を認めない理由の一つとして、ワンルームなりのメリットを保護することが挙げられます。ワンルームのお部屋の壁は少し薄めに作られており、生活音レベルの音までしか遮断してくれません。薄めにすることで物件全体のコストが抑えられて家賃を安く設定できるのですが、もし人が増えると話し声が薄い壁を通して周囲に伝わるため、騒音トラブルが発生しやすくなります。トイレや風呂などの設備の使用頻度も増えるため、設備の劣化が早まって維持や原状回復のコストが高くついてしまいます。また、周りには単身世帯しかいないから静かで落ち着けるという安心感を求めるニーズに応えている面もあります。このようなさまざまな理由により、多くのワンルーム物件は同居はもちろん、友人等の宿泊も禁止しています。
禁止されている物件で、例えば終電を逃して他に泊まる所がないなどの理由で突発的に泊めた場合は黙認されることもありますが、それはあくまでも善意で大目に見てもらえていることがほとんどです。注意されてもこのような行為を何度も繰り返すと、規約違反を頻繁に繰り返したことを理由に契約を解除されるおそれがあります。
ワンルームでも半同棲を条件付きで認めている物件はあります。お部屋探しの際に仲介業者に正直に恋人や友人がよく泊まりに来ることを話せば、それに合った物件を探し出してくれます。もし大家さんとの面談があるのなら、うるさくするつもりはないこと、室内はしっかりと綺麗に使うことをしっかり約束して信用を得てください。その際に恋人に同席してもらうのも手です。
宿泊頻度についても、契約前に相談しておいてください。無論、頻度にも限度がありますので、定期的に週の半分以上泊まることがあるなら、ワンルームではなく二人入居可の物件を探した方が良いでしょう。その際には、一緒には住まないものの同居人として申請することも検討してください。