礼金なしの部屋を探しにきたのに礼金ありの部屋を勧められる。なぜ?
礼金0円の条件で部屋を探しているのに、業者からは礼金1ヶ月や2ヶ月などの部屋をすすめられることが多いです。何でですか?
Answer
確かに、自分の条件と合わない物件をすすめられるのはいい気がしないものですが、不動産屋もわざとやっているのではないのです。
礼金は敷金と異なり返金する必要がないため、大家さんにとっては貴重な収入源になります。よって礼金はとれるならとりたいのですが、空き部屋があるとその分定期的な家賃収入が減ることになるので、すぐに部屋が埋まるようにと礼金を0円に設定したりします。なかなか借り手がつかない理由はさまざまですが、最も多いのは、「単純に住むといろいろ不便だから借りるのをためらってしまう」という点です。これがポイントとなります。
黙っていても借り手がつくような便利な部屋なら、大家さんは礼金をつけてその分稼ごうと考えます。そのため、快適なお部屋ほど礼金が発生しやすくなるのですが、繁忙期になるとその傾向が更に強くなります。
礼金がなければ初期費用が低く抑えられるでしょうが、生活が不便だと住んでいる内に次第に不満がたまってくるものです。(やっぱり礼金がかかってでももう少し便利な所に住みたかった)と後悔してしまう居住者は、実は少なくありません。
不動産屋としては、礼金が0円であっても生活に不便なお部屋を貸すのはちょっと迷惑かな…、とお節介にも考えてしまうのです。少しでもお客様の条件に合う礼金ゼロのお部屋を探そうにも、そういう都合のいいお部屋が運よく見つかるケースは頻繁にあるものではありません。あったとしても、どうしても礼金がかかってしまうお部屋だったりします。
よって、条件を無視して適当に礼金があるお部屋を案内するケースというのは実はそう多くはないのです。
とはいえ、礼金0の物件でも快適で便利なお部屋が時々紛れて出てくることは当然あります。
そういう掘り出しものの物件を偶然探し当てるのも、お部屋さがしの楽しみの一つかもしれません。