Question

審査後に契約金を払った段階で大家側から突然キャンセルされた!

ある物件を申し込み、入居審査を通過し、手付金を払って契約書に判を押して契約金を期限中に全額振り込んだ。そしてカギの受け渡し日が決まり、引っ越し業者の手配も済ませた段階で、何と大家側がやっぱりここには親戚を住まわせるから契約はなかったことにしてくれ、と身勝手なことを言ってきた。 この期に及んで何を言うのかという感じだし、文字通り直前で全てを反故にされて非常に腹が立っている。こういう時どうしたらいいのだろうか?

Answer

当然、引っ越しなどの諸経費と、そしてこれからまた別に部屋を借りるまでの必要経費も全て請求することができます。

既に契約の履行を進めている状態で一方的に契約を破棄する行為は、利害関係者への影響が大きくなることがほとんどです。
ちなみに「契約の履行」とは、貸主であればカギ渡しを行う、借主であれば契約金を全額支払うなど、双方が合意した内容を実際に着手する行為をどちらかが実行する状況を表しています。
契約金を支払った後であれば、この賃貸借契約は既に履行状態にあるということになります。例えば既に部屋を引き揚げて引っ越しの手配を済ませてしまった場合、元通りに…というのは事実上困難ですし、また補償するにしても手付金の返却とそれと同額の違約金の金額ではとても足りないというのがほとんどです。
よって、契約を破棄した側は相手側の履行にかかった費用および、それによって被った損失を賠償しなければなりません。専門家に相談した上で、訴訟なども視野に入れた行動をする必要性も生じてくるでしょう。