ディスポーザーは本当に便利?使い方とメリット・デメリット、メンテナンス方法を徹底解説

目次

賃貸物件では、あまり見慣れない住宅設備に出会うことがあります。特に、キッチンの便利な設備の一つであるディスポーザーは、一度使うともう離れられないと感じる方も少なくありません。

今回は、ディスポーザーのメリットや快適な暮らしのポイントを徹底的にご紹介します。お料理が好きな方やキッチンはいつもキレイにしておきたい方、生ごみの処理や臭いにお悩みの方は、ぜひ最後まで読んでみてください。その悩みを、ディスポーザーが解決してくれるでしょう。

ディスポーザーとは?

ディスポーザーとは、キッチンのシンクに取り付けられる家電で、生ごみを砕いて処理する機器のことです。ディスポーザーを利用することで、生ごみをキッチンや室内に保管しておく必要性がなくなりますので、衛生的な毎日を送れます。

ディスポーザーの仕組み

ディスポーザーは、キッチンのシンク下に設置されています。シンクの排水口には、普通であれば生ごみを受ける目皿が設置されていますが、そこがディスポーザーの入口になります。ディスポーザーに生ごみを投下してスイッチを入れると、モーターが回転して生ごみを粉砕し、下水道にそのまま流すという仕組みです。

ディスポーザーが設置されていない賃貸物件では、ゴミ出しの日まで生ごみを室内で保管しておいたり、シンクに三角コーナーを設置して生ごみを分けたりする必要があります。しかし、ディスポーザーがあればそれらが不要になるため、家事の負担を軽減できるのです。

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ディスポーザーの使い方とポイント

それでは、魅力的なディスポーザーの使い方を細かく確認していきましょう。(備え付けられた設備によって使い方が変わるので、あくまで一例としてご覧ください)

STEP1. 生ごみを投入する

食べ物の残りカスや生ごみを流し台の排水口に投入します。ディスポーザーを起動させる前に、冷たい水道水を一緒に流す必要があり、このとき流す水に温水を使用してはいけません。

STEP2. ディスポーザーの起動

ディスポーザーには、電気で動くモーターが内蔵されています。このモーターを起動すると、ディスポーザー内部が洗濯機のように回転を始めるのです。ディスポーザー内部には壁面に刃が、底面にハンマーが設置されており、壁面に設置されている刃のことをグラインドリングと呼びます。

STEP3. 生ごみの粉砕

食べ物の残りカスや生ごみを刃とグラインドリングによって細かく粉砕します。これにより、食べ物のカスが小さくなることで、水と一緒に下水道に排出できるようになります。

STEP4. 下水道への排出

細かく砕かれた生ごみは、水と一緒に下水道に排出されます。これで、食べ物の残りカスや生ごみがキッチンから取り除かれることになります。なお、粉砕に要する時間ですが、三角コーナーに満タンの生ごみであれば、おおむね1分以内に処理することが可能です。

【注意】ディスポーザーに入れてはいけないもの

便利で快適なキッチンライフを提供するディスポーザーですが、何でも粉砕してくれるわけではありません。使い方を誤ると故障の原因にもなりますので、ディスポーザーに入れてはいけないものを確認しておきましょう。

なお、間違って入れてはいけないものをディスポーザー内に入れてしまったときは、すぐにディスポーザーを停止させてください。ディスポーザー内にある入れてはいけなかったものを菜箸などで除去したうえで、再度起動させましょう。このとき、指で取ろうとするとケガをすることがありますので、注意する必要があります。

そのまま利用してしまうと、ディスポーザーが故障してしまう可能性があるうえ、何より排水が詰まってしまう恐れがあります。賃貸物件で入居者の過失により設備が故障した場合、費用負担はすべて入居者になりますので、くれぐれも注意しましょう。

熱湯

キッチンでは、湯煎したものやパスタの茹で汁などをそのまま排水口に流してしまいますが、ディスポーザーがある場合に熱湯を流すことはNGです。ディスポーザーの部品不良を引き起こし、動作不良の原因になります。熱湯は時間を置いたり、水を入れて温度を下げたりしてから流すようにしましょう。

脂身

お肉の脂身部分は処理できずに残ってしまうことが多いため、ディスポーザーでの処理には不向きです。さらに、処理できずに残ってしまった脂身や油脂成分は、排水管の中でオイルボールと呼ばれる油の塊となり、排水管の詰まりの原因になることもあります。そのため、脂身は流さないほうがよいといえるでしょう。

キッチンペーパーやティッシュペーパーなど生ごみ以外のもの

ディスポーザーは生ごみや食品カスを粉砕するものですので、生ごみ以外のものを流してはいけません。ついうっかり流してしまいがちなものとして、以下のようなものがあります。

・割り箸やスプーン、つまようじ、竹串

・発泡スチロール

・ラップやアルミホイル

・バラン

これらを流してしまうと、粉砕できずに残るだけではなく、ディスポーザーの機能不全を引き起こす可能性があります。故障の原因になるものなので、流さないようにしましょう。

固いもの(大きい骨)や貝殻

ディスポーザーの粉砕能力は非常に高いものですが、固いものはやはり粉砕できません。代表的なものとして、骨や貝殻などはディスポーザーで粉砕できませんので、利用は控えましょう。

特に貝殻などは、薄くて小さい場合に粉砕されることもあるため、利用可能と勘違いしがちです。しかし、ディスポーザーの中では処理されたとしても、排水管の内部に蓄積され、結果的に排水の詰まりの原因となることがあります。また固いものを投入することによって、ディスポーザー内部の刃を痛めることにもなります。

近いものとしては、甲殻類の殻や大きくて固い果物の種なども同じような理由から、ディスポーザーの利用は避けましょう。

卵の殻

卵の殻は柔らかくて問題なさそうですが、こちらも利用は控えましょう。理由は貝殻と同様に、ディスポーザーによる粉砕処理後の排水管詰まりが懸念されるからです。

繊維質の強いもの

繊維質の強いものをディスポーザー内に投入してしまうと、内部の刃やハンマーに絡まりやすくなるため、使わないほうがよいでしょう。代表的なものとしては、たまねぎ・枝豆・とうもろこし・長ネギの皮などが挙げられます。

ディスポーザーのメリット

ディスポーザーは使い方を間違えると、故障の原因になりますが、それを考えても余りあるメリットがあります。ここでは、ディスポーザーのある生活のメリットを見ていきましょう。

生ごみを室内に保管する必要がないので衛生的

ディスポーザーは食べ物の残りカスや生ごみを砕いて排水に直接流すため、キッチンを清潔に保てます。生ごみを長時間保管する必要がなくなり、臭いや害虫の発生を防ぐことが可能です。

シンクのスペースが広くなる

ディスポーザーが設置されることにより、三角コーナーの出番がほとんどなくなります。そのため、シンクスペースを広く使えるようになるでしょう。

ごみの総量が減る

ディスポーザーを利用することで、生ごみをゴミ袋に捨てる総量が減ることが期待できます。とりわけ生ごみは水気があることから重くなるため、重たいゴミ袋をゴミ捨て場まで運ぶ手間と労力を考えると、生ごみが減ることのメリットは大きいです。

キッチン作業が効率化される

料理をする際に出る食べ物のカスをすぐに処理できるため、作業スピードがアップし、キッチンでの調理時間が短縮できます。

これらのメリットは、ディスポーザーを利用して初めて実感できるものです。ぜひ一度、ディスポーザーがどのようなものかを実際に確認してみてください。

また、ディスポーザーが設置されている賃貸物件は、得てしてキッチンが広く豪華なものが多い傾向にあります。広いキッチンだけでも一度チェックされてみてはいかがでしょうか?

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ディスポーザーの注意点やデメリット

メリットがあればデメリットも当然に存在しています。ディスポーザーのデメリットと注意点についても確認しましょう。

作動中の騒音

ディスポーザーが作動する際には、モーターや刃が回転するため、騒音が発生します。特に粉砕直後は大きな音がすることもあるため、夜間など静かな環境ではうるさく感じたり、周りのお部屋では迷惑に感じたりする可能性があります。

水道代と電気代がかかる

ディスポーザーは電気で動くため、非常に安価ではありますが、電気代がかかります。また、使用中は水を流しておく必要がありますので、水道代も気になるところです。

しかしながら、1日3回利用したと仮定したとしても、電気代と水道代を合わせても1,000円前後に収まる程度のものです。

使い方を誤ると故障する

ディスポーザーは想像以上に分別が必要であり、入れてはいけないものを入れてしまうと故障の原因になります。賃貸物件において入居者の過失による設備の故障は入居者負担になりますので、この点はデメリットといえそうです。

ディスポーザーのメンテナンス方法

ディスポーザーを長く適切に利用するためには、どのようなメンテナンスを施す必要があるのでしょうか。ここでは、ディスポーザーのメンテナンス方法について解説します。

メンテナンス方法①中性洗剤で洗う

投入口周りは、中性洗剤で定期的に洗うようにしましょう。いくら生ごみを処理できるとはいえ、水回りは汚れやすいものといえます。

ここで注意すべきポイントは、中性洗剤以外で洗ってはいけないことです。ディスポーザーの故障の原因となりますので、必ず中性洗剤で洗うようにしましょう。

メンテナンス方法②氷を使って粉砕室を洗う

粉砕室の洗浄には、冷蔵庫で作れる氷を使うとよいでしょう。1週間に1回程度で大丈夫ですので、冷蔵庫で作った氷を入れたうえで中性洗剤を少し垂らし、ディスポーザーを作動させるだけでOKです。

メンテナンス方法③ゴムパッキンにはクエン酸が効く

ディスポーザーに限らずですが、ゴムパッキン周りはぬめりが出ることもあります。そのときは、ゴムパッキンが乾燥している状態で、クエン酸スプレーを吹きかけておきましょう。これだけで、ぬめりがすっきり落ちます。

メンテナンス方法④嫌な臭いには柑橘類の皮

粉砕室は生ごみを処理する場所ですので、ときには嫌な臭いが発生する可能性もあります。臭いが気になりだしたら柑橘類の皮を小さく切り、ディスポーザーで処理すればよいでしょう。

柑橘類の皮には消臭成分が含まれているほか、殺菌作用も期待できます。洗剤などを使うことなく、臭い対策ができる優れものです。

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ディスポーザーは便利な設備 ぜひ一度体験してみよう

ディスポーザーは、どのエリア・どの価格帯の賃貸物件にも設置されている設備ではありません。そのため、賃貸物件に備わっている設備の中でも、希少価値が非常に高いといえます。

お伝えしてきたとおり、使い方さえ間違わなければ、これほど便利な設備はありません。もしこの記事を読んでディスポーザーがある暮らしに興味を持っていただけたら、ぜひ一度不動産業者に問い合わせてみてください。