ご自宅のキッチンに対して、狭いと感じている方も多いでしょう。料理で使うアイテムは多いため、それらが使いやすく・戻しやすい・乱雑にならないキッチンに憧れるのではないでしょうか。
工夫次第では、狭いキッチンでも意外と収納に使える場所があるかもしれません。今回は、キッチンの場所ごとのポイントや効果的な収納グッズをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
狭いキッチンの空間を最大限活用するコツ・ポイント
狭いキッチンでも、空間を最大限活用することで、広く快適に使えます。コツやポイントを解説しますので、ぜひご自宅のキッチンで試してみてください。
床にモノを置かない
床にモノがないと見た目がスッキリするだけでなく、掃除もしやすく衛生的です。モノにつまずいて転倒する事故も防げますので、基本的に床置きはやめましょう。
床に1つモノを置いてしまうと、置いてもOKのサインになってしまいます。最初の1個を置かないようにして、床置きなしを習慣にするのがおすすめです。
動線に沿ったモノの配置
自分の動きに合わせて、モノを置く場所、収納する場所を決めます。無駄に動き回る場合は、自分の動きとモノの場所を見直してみるといいでしょう。動く範囲が狭ければ狭いほど、狭い空間でも作業効率がアップします。
モノを置く場所と置かない場所のメリハリをつける
よく使う場所は空間を広めに取り、作業が効率よく行えるようにします。あまり使わない・使いにくい場所は、作業場所というよりは収納スペースとして活用すると、キッチン全体を効率よく使うことが可能です。
キッチンで使うアイテムをグループ分けする
キッチンで使うアイテムをグループ分けして、調理器具・食器・食品などのゾーンを決めて収納します。そうすることで、探す時間や収納する時間を短縮することが可能です。
また、モノを使ったら決めたゾーンに戻すようにしましょう。最初は面倒くさくても、習慣になると苦になりません。新規にモノを購入した際も、ゾーニングからはみ出るようであれば、モノを見直して減らすなどの対策が必要です。ゾーニングの区域を守ることを徹底しましょう。
キッチンの状況を見直すタイミングを決めておく
キッチンの状況をリセットするタイミングを決めるのがおすすめです。いつでもきれいな状態を維持し、すぐに作業に取りかかれる状態を作るためにも、毎日寝る前や家族が全員でかけたとき、〇曜日など、ライフスタイルに合わせてリセットタイムを作ります。できれば、短いスパンで行えるとよいでしょう。
狭いキッチンで見落としがちなデッドスペース
狭いキッチンでは、見落としがちなデッドスペースをうまく活用することで、収納を増やせます。活用方法を確認していきましょう。
シンク下の扉裏のスペース
引き出しに入れるとスペースを占領してしまうので、おたまやフライ返しなどを扉の裏側にフックを付けて、掛ける収納にします。取り出しやすさも抜群です。ただし、シンク下に収納しているアイテムと干渉しないように注意しましょう。
キッチンの壁
キッチン収納は、取り出しやすさがとても重要です。ちょっとした壁の隙間にフックを付けて、タオルやエプロン、買い物に行く際のエコバッグなどを掛けておくと、便利に使えます。
冷蔵庫などのわずかな隙間
引越しの際に持参した冷蔵庫や家電収納棚などは、新しい間取りにぴったり合うとは限りません。最近では、1センチ単位で幅が選べる収納棚もありますので、隙間を有効に使える収納用品を活用しましょう。
これから家電を買いそろえる予定の方は、家電付き物件も魅力的です。
電子レンジ上のスペース
大きい空間が開きがちな電子レンジの上部は、直接モノを乗せると高温になったときに危険な場合があります。電子レンジの説明書にもほとんどのメーカーが、少なくとも10cm~20cmの空間が必要と記載しています。そのスペースが保持できるレンジラックを活用すれば、無駄なくモノを置くことが可能です。
コンロ奥
ビルトインコンロでも、市販のガス台やIHコンロなどでも、よく見ると奥のスペースには余裕があります。主に、コの字型ラックが主流になり、1段タイプ・2段タイプなど種類も豊富です。よく目につく場所でもありますので、調味料やお鍋など置きたいモノに合わせて、色や形、耐荷重なども考慮して選びましょう。
狭いキッチン空間を最大限活用するアイデア7選
狭いキッチンの空間を最大限活用できるアイデアを7つご紹介します。簡単に取り入れられるので、ぜひ試してみてください。
S字フックで吊るす収納をする
キッチンにあるアイテムは、使用頻度が高いです。よく使うモノこそ、取り出しやすい収納が大切な要素なので、S字フックはいたるところで大活躍します。形・大きさ・素材・色などの種類も豊富で、横揺れしないタイプや外れにくいタイプなど機能的にも優れたモノがありますので、吊るしたいアイテムとの相性を確認しましょう。
S字フックを掛ける場所が少ない場合は、マグネット・つっぱり棒・100円ショップのワイヤーラックなどで、吊るす収納スペースを増やすことも可能です。
針金ハンガーを曲げてキッチンペーパーホルダーを作る
ご家庭に1本はある針金ハンガーは、キッチンの棚にもサッと掛けられます。形も自由に変えられるので、キッチンペーパーホルダーとしても使うことが可能です。針金に渋めのマスキングテープを貼ると、アンティーク風インテリアにもなります。
コンロマットやカバーでコンロ上も活用する
コンロは、シンク横の広いスペースを使っています。夏は暑く、レンチン料理も人気ですので、コンロを使わないことも増えているのではないでしょうか。そのようなときは、ぜひ補助スペースとして活用するのがおすすめです。
ガス台の五徳がある場合は、ガス台全面を覆うタイプのコンロカバーを使いましょう。カバーを使わないときは、立てかけられるタイプもありますので、収納にも困りません。
IHの場合は、表面がフラットで障害物もなく、モノも置きやすいです。炎が出ないため、火災の原因にもなりにくく、これからの主流になるかもしれません。傷を付けずに使えるようにマットなどを敷いて、一時的なモノの置き場所として活用しましょう。
置き場所にも困らない「たためる水切り」でキッチン台上をスッキリ
キッチンの調理台を占領するアイテムとして、水切りラックがあります。狭いキッチンだと、調理台の半分が水切りラックなんてことも避けられません。賃貸物件でも食洗器が少しずつ普及しつつあるようですが、食洗器がある家庭でも、コップやお皿などを置くために水切りラックを使用していることも多いでしょう。そこでおすすめなのが、たためる水切りラックです。
シンクの奥行きに合わせてステンレスのポールを数本乗せるタイプで、洗った食器を伏せるのはもちろん、野菜の水切りにも使えます。調理台とほぼ同じ高さになるので、まな板を乗せて調理スペースにも使用することが可能です。お魚のヒレや野菜くずも下のシンクに落とすだけで、調理時間の短縮にもつながります。使わないときは、くるくる丸めて収納できるので、狭いキッチンにはとても役に立つアイテムです。
壁に貼り付けるだけ!マグネット収納でキッチングッズを整理収納する
S字フックのように壁に掛ける収納は便利ですが、マグネットを駆使するとさらに便利です。壁がすでにマグネットになっていたり、耐水性のある素材が多かったりするキッチンでは、いろいろな場所で活用できます。
キッチンペーパー、ラップ類、輪ゴム、ペン、家族との情報共有のホワイトボードなど、壁に貼ると便利なアイテムが多いです。好きな場所に簡単に貼れて、いつでも剥がせるマグネットを使って、置く収納から掛ける収納に変更すると、収納スペースの節約にもつながります。
シンク下の扉裏スペースはワイヤーネットで収納場所を確保する
シンク下の扉裏は、おたまやフライ返しなどを扉の裏側にフックを付けて、掛ける収納にすると便利です。ここの使い勝手をさらによくする方法として、100円ショップで購入できるワイヤーネットがあります。フックの位置を変えるだけで、大きいキッチングッズから小さいキッチングッズまで、幅広いモノが収納可能です。見た目もスッキリするので、見映え重視の方にもおすすめできます。
ファイルボックスでかさばりやすいフライパンを収納する
毎日のように使うフライパンは、サッと取ってサッと戻せると楽でしょう。キッチンでは忙しく動き回るので、立ったりしゃがんだりの動作も少ないほうが負担にもなりません。その動く頻度を少なくしてくれるのが、フライパンを立てて収納する方法です。
コンロ下に収納することが多いと思いますが、コンロ下は大きな収納スペースになります。ここをファイルボックスで仕切りながら、フライパンを立てて収納しましょう。上から俯瞰してみると、どこに何があるかが一目瞭然です。大きさの違うフライパンを数個使用されている方も、立てるとサイズもわかりやすくなるので、一石二鳥となります。
狭いキッチンでも工夫次第で使いやすくなる!
キッチンには、毎日の暮らしに欠かせないアイテムがたくさん集合しています。フライパンを筆頭に、調理器具や調味料、水切りかごやゴミ箱など何気なく使っているモノたちも、それぞれの居場所が適切かどうかを考えることが重要です。それによって、キッチンでの作業時間や作業効率に大きく影響します。
収納場所の見直しや便利グッズの活用で、狭い空間の有効活用を目指しましょう。