赤ちゃんの寝かしつけがうまくできない!お悩み解決!現役保育士が教える効果的な方法とは?

目次

「赤ちゃんを寝かしつけているのに、寝てくれなくてイライラしている」「うまく寝てくれなくて困っている」と悩んでいる方は少なくありません。実は、その寝かしつけ方が間違っている可能性もあります。効果的な寝かしつけ方法とは、どのようなものでしょうか?

世間では「規則正しい生活」「早寝早起きが大切」と言われ、頑張って寝かせようとしているパパ・ママも多いでしょう。しかし、そのような親心は伝わらず、子どもはなかなか寝てくれないものです。これは、親御さんの努力不足ではなく「寝やすい環境ではない」「寝つきにくい」など、赤ちゃんや子どもが寝てくれない原因はさまざまです。

そこで今回は、現役保育士で3人の子どもを子育て中の私が、寝にくい原因や寝かせるポイントをお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。

月齢・年齢別で見る、赤ちゃんに必要な睡眠時間

実際に赤ちゃんや子どもは、1日にどのくらい睡眠時間が必要なのでしょうか?こども家庭庁の資料によると、以下のとおりです。

・生後1ヶ月までで、16~20時間

・生後半年までで、13~15時間

・1~3歳で、12時間

※参考:こども家庭庁「未就学児の睡眠指針」

赤ちゃんや子どもはこれだけの睡眠時間が必要ですが、うまく寝付けない子もいます。そのため、眠れる手助けとして寝かしつけをすることで、睡眠のリズムを作る必要があるのです。そして、適切な時間に寝かしつけていくことによって、健康的な生活リズムが作られていきます。

ここから、月齢・年齢別に解説します。

生後1ヶ月まで

この時期は、まだ生活のリズムがついていないため、さまざまな時間に寝たり起きたりを繰り返しています。

時間だけ見ると、ほぼ眠っているように思われるかもしれません。しかし、短時間の間に寝たり起きたりを繰り返す赤ちゃんや、夜中にまったく寝ない赤ちゃんもいるので「全然寝てくれない」と感じる親御さんも多いです。

この時期はまだ生活リズムが完成しませんが、心地よく眠れるように寝かしつけをしていく必要があります。

生後半年まで

離乳食の始まりを目安に、朝・昼・夜とまとまって寝てくれるようになってきます。

このあたりを目安に生活のリズムを作っていくと、今後の過ごし方がスムーズになります。赤ちゃんにあった寝かしつけをして、睡眠のリズムを作っていきましょう。

1~3歳

この頃になると、昼と夜の2回の睡眠で過ごすようになってきます。遅くとも21時までには布団に入って寝かしつけを行うようにして、生活リズムを作っていきたい時期です。

なかなか赤ちゃんが寝てくれない理由・原因

赤ちゃんや子どもは1日の半分を寝ていると言われているのに、なぜなかなか寝てくれないのでしょうか?主な原因として挙げられるのは、以下のとおりです。

・お腹が空いている

・睡眠リズムが整っていない

・オムツや部屋環境などに不快感がある

これらを詳しく解説していきます

お腹が空いている

特に新生児や1歳までの赤ちゃんの時期は、お腹が空いて目を覚ますことが多いです。特に新生児期、母乳で育っている赤ちゃんは、数分ごとに目を覚ますこともあります。その場合は、母乳やミルクを飲ませてあげましょう。ミルクを作るのに、浄水器やウォーターサーバーがあると便利です。

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睡眠リズムが整っていない

赤ちゃんの時期には、まだ生活のリズムが整っていません。離乳食の始まりを目安に、朝や夕方に寝る時間を30分、昼寝は2時間程度と、夜にしっかりと眠れるようなリズムを作っていきましょう。

オムツや部屋環境などに不快感がある

以下のように、睡眠環境が原因で寝つけないことも多いです。

・オムツが汚れている

・室温が高い、低い

・部屋が明るい

・体調が優れていない

一つずつ解説していきます。

オムツが汚れている

紙オムツの機能が良くなり、濡れを感じないと言われていますが、敏感な赤ちゃんは少しの濡れでも不快に感じて寝つきにくくなります。「あまり濡れていないのに…」と感じるかもしれませんが、すぐにオムツを替えてあげましょう。ゴミの収集日に関係なく、ゴミ出しができる環境であれば助かりますね。

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室温が高い、低い

赤ちゃんや子どもは気温に敏感です。特に暑さに関しては、大人が寒いと感じても、子どもにとっては暑いこともあります。エアコンなどで、空調管理をすることが大切です。

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部屋が明るい・暗い

特に昼寝のときは、外の光で寝つきにくいことがあります。逆に真っ暗になってしまうと、怖くて眠れない子もいます。

体調が優れていない

体調が悪くて眠れないときもあります。特に中耳炎は、布団に横になると鼓膜が当たって痛いため、目を覚まします。早めに受診するようにしましょう。

赤ちゃんを寝かしつけるために必要な6つのポイント

実際に有効的な寝かしつけ方法を6つご紹介します。

・温度や湿度、明るさを意識する

・おくるみやトッポンチーノを活用する

・オルゴールの音色を聴かせる

・子守唄を歌う

・スキンシップ(寄り添う)を意識する

・レジ袋をクシャクシャと鳴らす

温度や湿度、明るさを意識する

子どもは、睡眠環境に敏感です。カーテンを閉めて外の明かりを遮断したり、照明で少し明るくしたりするなど、子どもに合わせて調整してください。

またエアコンなどの空調を使用するときは、乾燥します。冷房でも長くつけていると乾燥するので、適切な湿度になっているかを確認するようにしましょう。

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おくるみやトッポンチーノを活用する

赤ちゃん専用のおくるみやトッポンチーノ(抱っこ用ふとん)を使用することで、自分の匂いがして赤ちゃんは安心します。また、布団に置くと目を覚ますと言われる“背中スイッチ”の解消にもなりますよ。

オルゴールの音色を聴かせる

オルゴールの音は、癒しの音とも言われています。オルゴールの音楽CDやネット配信されているものもあるので、活用してみてはいかがでしょうか?テンポとしては、60〜80ほどがおすすめです。

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子守唄を歌う

ママの優しい声は赤ちゃんが安心するので、子守唄を歌うこともおすすめです。定番の子守唄ではなくても、ママの好きな歌を60~80程度のゆっくりのテンポで歌うことでも大丈夫ですよ。歌うことで、ママのストレス解消にもつながります。

スキンシップ(寄り添う)を意識する

心拍音や体温などが落ち着き、安心すると言われています。抱っこしてゆっくりと揺らすことで、気持ちよく眠れます。

レジ袋をクシャクシャと鳴らす

レジ袋などのビニール袋のクシャクシャした音は、胎内音に似ているため、赤ちゃんが安心して好む音です。レジ袋の音を鳴らすことも効果的ですよ。

幼児(1~4歳)を寝かしつけるために必要な5つのポイント

赤ちゃんの時期を超えた子には、どのような方法が有効的なのでしょうか。おすすめの方法として、以下の5つが挙げられます。

・朝8時までに起こす

・お昼寝の時間や回数を調整する

・しっかりと活動する

・寝る前の絵本などナイトルーティンを作る

・寝る前のスマートフォンやタブレット、テレビを控える

一つずつ、解説していきます。

朝8時までに起こす

早寝早起きと聞くと、早く寝かせようとする親御さんが多いのですが、生活リズムを作るためのポイントは早く起こすことです。起きる時間を早めることで、自然と夜に早く眠るようになります。遅くとも、8時には起こすようにしましょう。

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お昼寝の時間や回数を調整する

朝や昼・夕方の時間に長く寝てしまうと、夜に寝る時間に影響してしまいます。1歳頃を目安に、朝や夕の睡眠時間を少しずつ減らすなどして、昼寝と夜の2回の睡眠ペースに移行するようにしていきましょう。

しっかりと活動する

体をしっかりと使うことで、疲れて眠りやすくなります。健康的な体作りにもなるので、体を使った活動を行うようにしましょう。

寝る前の絵本などナイトルーティンを作る

「お風呂に入ったら寝る」「絵本を1冊読んだら布団へ行く」など、寝る前の儀式となるナイトルーティンを作りましょう。そのようにすることで、子どもも「もう寝る時間だな」と意識するようになります。

寝る前のスマートフォンやタブレット、テレビを控える

スマートフォンやタブレット、テレビからは「ブルーライト」というものが発生しています。眠る前に浴びると、睡眠の質を下げることや体内時計を狂わせると言われています。長時間の使用は目にも良くないので、寝る2時間前は避けるようにしましょう。

現役保育士が教える、実は赤ちゃんの寝かしつけ効果がない方法

寝かしつける上でよく行われるものの、実はあまり効果がない方法もあります。

・赤ちゃんのお腹などをトントンする行為

・赤ちゃんを抱いた状態で、体を揺らす行為

・何度も布団を掛ける行為

これらは一概にNGではありませんが、効果がないときもあります。一つずつ見ていきましょう。

赤ちゃんのお腹などをトントンする行為

お腹などをトントンすることは、効果がないわけではありませんが、寝ない子もいます。お腹ではなく、背中や頭など、子どもによっても気持ちよい場所が違います。そのため、子どもが好む場所を見つけてあげるようにしましょう。また、子どもの呼吸に合わせてトントンすることもポイントです。

赤ちゃんを抱いた状態で、体を揺らす行為

体を揺らすことで眠りやすくなるのは確かですが、赤ちゃん・子どもが寝なくてイライラして、揺れがきつくなってしまうこともあるでしょう。しかし、強い揺れは逆に眠りを覚醒させてしまいます。そして、日本小児科学会において、強く揺らしすぎる行為は推奨されていません。

抱っこから下ろすときに目を覚ましてしまうこともあるので、抱っこで寝かすときはトッポンチーノやおくるみの使用をおすすめします。

何度も布団を掛ける行為

子どもは大人が思うよりも暑がりです。何度も布団を掛けることで寝つきにくく、目を覚ますこともあります。掛け布団を薄くしたり、お腹や足元にのみ掛けるだけにしたりと工夫しましょう。

スムーズに赤ちゃんを寝かしつけよう

無理やり寝かそうとする行為はよくありませんが、赤ちゃん・子どもが気持ちよく眠れるような寝かしつけをすることは、大切なことです。また、早寝早起きを心掛けて生活リズムを作ることは、意欲的・活動的に生活できることや、健康的に過ごすためにも必要なことでしょう。

さまざまな寝かしつけ方法をご紹介しましたが、赤ちゃん・子どもによって寝やすい方法は違います。いろいろなことを試してみて、合う方法を見つけてみてください。