浴室乾燥機の電気代は高い?3つの節約方法や賢い使い方を教えます

目次

「浴室乾燥機の電気代はどのくらい?」「浴室乾燥機の節約方法や賢い使い方があれば教えて欲しい」とお考えではありませんか?

浴室乾燥機の電気代は、1時間で約33円が目安です。定期的な清掃や扇風機との併用を意識することで、毎月の電気代を節約できます。

今回は、浴室乾燥機の電気代や節約のポイントだけでなく、掃除の手順なども詳しくご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

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浴室乾燥機とは

浴室乾燥機とは、浴室に設置された乾燥機のことです。乾燥以外にも、換気・暖房・冷風などさまざまな機能を備えています。

また、浴室内を乾燥させる機能を活用して、洗濯物を干すことが可能です。浴室内で洗濯物を干すことで、天候に左右されることなく衣類などを乾かせます。

このほか、冬場には浴室内を暖めたり、逆に夏場には涼しくしたりする機能を利用して、入浴時の快適度を高める働きもあります。

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浴室乾燥機の種類

浴室乾燥機には、主に以下の2種類あります。

・天井埋込タイプの浴室乾燥機

・壁掛けタイプの浴室乾燥機

ここでは、それぞれの浴室乾燥機について詳しく見ていきましょう。

天井埋込タイプの浴室乾燥機

天井埋込タイプの浴室乾燥機は、天井を開口して乾燥機が埋め込まれています。換気扇のカバーが付いているため、乾燥機本体は見えません。

また、天井埋込タイプには、電気式・ガス温水式などの種類があります。

電気式は、100・200Vの電源を使って動作しているタイプです。一方でガス温水式は、乾燥機とガス給湯暖房熱源機が接続されており、熱源機で作られた温水を用いています。

ただし、どちらの浴室乾燥機でも、働きそのものに違いはありません。

壁掛けタイプの浴室乾燥機

壁掛けタイプは、風呂の壁に乾燥機が設置されているタイプです。壁に掛けられているため、乾燥機本体は露出しています。

また、壁掛けタイプや天井埋込タイプの両方とも乾燥機能を用いているため、電気代や働きそのものに大きな違いはありません。

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浴室乾燥機にかかる電気代はどのくらい?1ヶ月約3,000円が目安

ここからは、電気工事士や第3種電気主任技術者など電気資格を複数取得し、大手電力会社グループにも勤務経験のある筆者が、浴室乾燥機の電気代を徹底解説します。

結論からお話ししますが、浴室乾燥機の電気代は1ヶ月約3,000円が目安です。

まず、浴室乾燥機の電気代は「1時間あたりの消費電力」×「使用時間」×「電力会社が設定している1kWhあたりの電気料金」で計算できます。一般的に賃貸で使用されている浴室乾燥機の消費電力は1,200Wほどと言われています。

続いて、浴室乾燥機の電気代に必要な情報として、洗濯物に対しての使用時間を見ていきましょう。

1人あたりの1日の洗濯物は1.5kgが目安

パナソニックでは、1人あたりの1日の洗濯物は1.5kgを目安としています。洗濯物の内訳は、以下のとおりです。

洗濯物重さ
シャツ200g
肌着130g
ズボン400g
下着80g
タオル2枚70g
靴下50g
パジャマ上下500g

参考:パナソニック「衣類乾燥除湿器」

また、浴室乾燥機の乾燥時間に関しては、2〜4時間が目安とされています。ただし、洗濯物の脱水状態によって、多少の変化がある傾向です。

1日2~4時間した際の浴室乾燥機の電気代

では、浴室乾燥機の消費電力が1250W、使用時間を2〜4時間とした場合、電気代はどのくらいなのでしょうか?1kWhあたりの電気料金を26.5円とした場合、浴室乾燥機の電気代は、以下の表のようになります。

使用時間1日の電気代1ヶ月の電気代
1時間33.13円993.8円
2時間66.25円1987.5円
3時間99.38円2,981.4円
4時間132.5円3,975円

電気料金は電力会社によって異なるものの、浴室乾燥機の電気代は2,000円~4,000円であることが分かります。決して安い金額ではないため、ポイントを押さえて毎月の電気代を節約することが大切です。

浴室乾燥機の電気代を節約する3つのポイント

浴室乾燥機の電気代を節約するためのポイントは、以下の3つです。

・洗濯物の間隔を空けて干す

・扇風機と浴室乾燥機を併用する

・浴室乾燥機の清掃を定期的に行う

それぞれのポイントを詳しく解説します。

節約方法①洗濯物の間隔を空けて干す

まず、浴室乾燥機を使用する際は、洗濯物の間隔を空けて干すことを意識しましょう。風の通り具合を意識することで、乾燥効率を高めることが可能です。

もし洗濯物が多い場合でも、間隔が狭すぎると乾燥効率は下がります。乾くまでの時間が長くなると浴室乾燥機の消費電力が大きくなり、電気代も高くなるでしょう。

この場合、洗濯物を減らすのではなく、突っ張り棒などを活用するのがおすすめです。洗濯物を干すスペースを確保して、洗濯物の間に風がしっかり通るよう工夫してください。

節約方法②扇風機と浴室乾燥機(サーキュレーター)を併用する

浴室乾燥機を使用する際、扇風機(サーキュレーター)と併用することでも乾燥の効率を高められます。扇風機が浴室乾燥機の温風を循環させることで、通常より短時間で洗濯物が乾くためです。

扇風機は電気でファンを回転させて風を起こすだけなので、消費電力が21W程度と大きくありません。

そのため、浴室乾燥機と併用して衣類などの洗濯物を素早く乾かすことで、消費電力の大きい浴室乾燥機の稼働時間が短縮され、総合的な電気代の節約につながるわけです。

ただし、扇風機の浴室での使用は漏電などが生じる恐れもあるため、室内の水気を十分に拭ったうえで使用してください。安全に十分留意して、浴室乾燥機の効率を高めましょう。

節約方法③浴室乾燥機の清掃を定期的に行う

浴室乾燥機の電気代を節約するためには、定期的な清掃も行いましょう。定期的な清掃が浴室乾燥機の効率を高め、稼働時間の短縮につながるためです。

浴室乾燥機のフィルターなどにほこりが詰まっていると、空気の送風を効率よく行えないので、余分に電気を消費します。そのため、定期的に後述する掃除方法を実践して、浴室乾燥機の無駄をなくすことが大切です。

また、浴室に湿気が残った状態で使用するのも、電気代の無駄につながります。浴室にふたをしたり、室内の水分を拭き取ったりした後で、浴室乾燥機を使用しましょう。

浴室乾燥機を掃除する際の4つの手順

先ほど浴室乾燥機の節約方法で、定期的な掃除が有効であることを解説しました。では、浴室乾燥機の掃除はどうすればいいのでしょうか?

浴室乾燥機を掃除する際は、以下の4つの手順で進めましょう。

①掃除機を使ってほこりを吸い取る

②掃除機で吸い取りきれなかった汚れを落とす

③フィルターを外して洗浄する

④浴室乾燥機のカバーやファンを拭く

それぞれの手順や掃除に必要なものを詳しくご紹介します。

用意するもの

浴室乾燥機を掃除する前に、事前に以下のものを用意しましょう。

・ふきん

・中性洗剤

・綿棒

・掃除機

また、清掃する際には、上からほこりが落ちてきたり部屋に散ったりします。そのため、ほこり対策としてマスクや眼鏡なども用意しておくとよいでしょう。

手順①掃除機を使ってほこりを吸い取る

まずは、浴室乾燥機を空けて、掃除機でフィルターのほこりを取り除いてください。掃除機は、細長いノズルの使用がおすすめです。

手順②掃除機で吸い取りきれなかった汚れを落とす

その後に、掃除機で吸い取りきれない細かい場所をブラシや綿棒、使用しなくなった歯ブラシできれいにします。このとき、フィルターに穴を開けないよう、力を加減して掃除することが大切です。

手順③フィルターを外して洗浄する

掃除機でほこりを吸い取った後は、フィルターを外して洗浄します。基本的には水やぬるま湯で洗い落とし、取れにくい汚れは中性洗剤を用いて取り除きましょう。

ここで注意すべきは、中性洗剤以外を用いないことです。酸性やアルカリ性の洗剤は、浴室乾燥機の本体やパーツを傷めてしまう恐れがあるため、使用を避けてください。

洗浄し終えたフィルターは乾いた布で水気を取り、風通しのよい場所で直射日光を避けて干しましょう。

手順④浴室乾燥機のカバーやファンを拭く

最後に、乾燥したふきんを使ってカバーやファンを拭きましょう。力を入れすぎるとパーツが傷付く恐れもあるため、力加減は十分に注意してください。

また、化学繊維の雑巾は繊維が細かく、本体に傷をつける可能性があるため使用を避けましょう。カバーやファンを十分に拭き取れたら、浴室乾燥機の清掃は完了です。

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浴室乾燥機の賢い使い方

浴室乾燥機を使う際に電気代がどうしても心配な方は、場面を絞って使用するのも効果的です。浴室乾燥機にある以下の3つの機能も上手く利用することで、電気代を節約した賢い使い方を実現できます。

・換気機能

・暖房機能

・涼風機能

それぞれの機能について詳しく解説します。

①換気機能

換気機能は乾燥機能より効果は劣りますが、湿気を取り除く際に役立つ機能です。浴室の空気を入れ替えたり、浴室乾燥によってカビの発生を防止したりします。

また、換気機能の消費電力は、30W前後と非常に小さいのも特徴です。入浴後に浴室を乾燥させる際、換気機能で湿気をある程度取り除いた後で乾燥機能を使うといった工夫をすれば、電気代をより節約できるでしょう。

②暖房機能

暖房機能は、エアコンなどの暖房と同様の機能です。浴室内を温かくすることで、冬のシャワーや入浴時に快適にしてくれます。

暖房機能の消費電力は1,300W程度と乾燥機能と大きく変わりませんが、入浴前に浴室を暖めるときだけ使用するといった使い方をすれば、使用時間を短くすることが可能です。

結果、電気代を気にせず便利に機能を役立てられるでしょう。

③涼風機能

涼風機能は、エアコンの冷房と同様の機能です。浴室を涼しくするため、夏場のバスタイムを快適に過ごす際に役立ちます。

また、冷房とは違って涼しい風を送るだけの機能なので、消費電力は30KW前後と大きくありません。体のほてりを軽減してのぼせにくくする効果も期待できるため、使いやすい機能といえるでしょう。

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浴室乾燥機にかかる電気代の節約は、毎日継続することが大切!

今回は、浴室乾燥機にかかる電気代について解説しました。ポイントをおさらいしておきましょう。

・浴室乾燥機の電気代は1日約33円・1ヶ月約3,000円が目安

・節約する際は扇風機との併用や定期的な清掃を意識する

・掃除する際は手順に従って進めることが大切

・換気・暖房・涼風機能を活用して生活をより便利にできる

浴室乾燥機を含め、電気代を節約するうえで大切なのは継続することです。そのため、いきなり全部を実践して生活スタイルを変えるのではなく、徐々に生活に馴染ませて、節約を自然と意識できる状態にしましょう。

また浴室乾燥機は、電気代単体で見ると高いかもしれません。しかし、ポイントを押さえたり、機能を活用したりして効率を高めることで、現在の生活をより便利にできます。

この記事でご紹介した内容を実践して、生活をワンランクアップさせましょう。

現在浴室乾燥機が取り付けられていない物件にお住まいの方は、生活スタイルや優先したい条件を含めて、自分に適した物件をご検討ください。