Question

1年前に部屋で自殺があったみたい…。そんなの聞いていないよ!

つい先日引っ越してきたこの部屋なんですが、昨年に前の入居者が自殺したいわつくきの部屋だと聞きました。それ以来、薄気味悪くて部屋に一人でいるのが落ち着きません。入居前に大家さんや仲介業者から説明はなかったけど、もしそのことを知っていれば絶対借りなかったと思います。 すぐに出ていきたいと思いますが、知らされていなかったことを理由に引っ越し費用や慰謝料を大家さんや仲介業者から取れるなら取りたいです。

Answer

自殺や殺人などの事件が数年以内に起こった物件のことを事故物件といい、そういう物件は大抵物件情報のどこかに「告知事項あり」と書かれています。

事故物件を仲介する際、不動産業者は事故物件である旨、すなわち「告知事項」の内容を説明する義務があります。なぜなら、入居者にとって過去にそういうことがあったという事実は契約する際の重要な判断材料になりますが、その判断材料を提供しないのは信義則に反すると考えられるからです。よって、宅地建物取引業法では、仲介業者に「告知事項」について説明することを義務付けています。
重要な事実を告知せず部屋の仲介を行ったなら、法律に明確に違反していることになります。契約の解除はもちろんとして、転居にかかった費用も請求することが可能です。状況によっては損害賠償も発生する可能性があります。
まずは専門家と相談しながら不動産業者と交渉しましょう。家賃の減額や同じマンションの別の空き部屋へ移るなどの対応をとってもらえるかもしれません。不動産業者が交渉に一切応じてくれないなら、法的措置も視野に入れましょう。