なんとなく気持ちが沈んだり、家のことや仕事、子育てなどに追われたりして毎日を過ごしているうちに、心のうるおいが減ってしまうことは誰しもあるでしょう。「気持ちがパッと明るくなるような、元気の出る環境に身を置きたい」と感じたら、あなたの心がSOSを発信しているのかもしれません。
旅行やテーマパークに行くのもいいですが、気分の上がるアイテムがいつもお部屋の目のつくところにあれば、自宅にいながらリフレッシュできるのをご存じですか。今回は、お部屋で過ごすのが楽しくなるようなアイテム「サンキャッチャー」の作り方をご紹介します
サンキャッチャーとは
サンキャッチャーという存在を初めて知った方にとっては、どのようなものか想像がつかないかもしれません。文字通り、サンキャッチャーは太陽を掴むアイテムであり、運気をアップさせる風水として愛されています。
ここでは、サンキャッチャーとはどういうものなのかを見ていきましょう。
見た目がオシャレ
まず、多くの人が抱く感想としては「きれい!」「オシャレ!」であることです。お部屋の雰囲気を壊さずに、今よりもさらに快適な空間を演出するものとしては、ぜひおすすめしたいアイテムといえます。
見た目に満足がいくと、人のマインドは満たされはじめ、現状に対しても満足を得る傾向にあるのです。
人はキラキラするものに惹かれる
多くの人は、よどんだものよりもキラキラとした美しいものに惹かれます。輝くものは生命力を想像させるため、人のみならず、生き物は本能的に引き寄せられてしまうのです。
キラキラしたものを見たとき「わ、きれい!」「すごい!」といった感情を抱きますが、それは気分を高揚させることにも影響を与えます。いわゆる多幸感を覚えるのです。
幸運は光るものに集まる
風水の教えによれば、光るものは幸運を呼び込み、邪悪なものを跳ね返すといわれています。たとえば、闇を象徴する存在として、悪魔なども光に弱いと考えられています。そのため、キラキラと光るものは、幸福な空間を作るアイテムとして最も重要なのです。
サンキャッチャーを作るのに必要な材料
サンキャッチャーが、お部屋をさらに居心地のいいものにするアイテムだとわかったら「自分も飾ってみたいな」という気持ちになったのではないでしょうか。「どこに売っているのかよくわからないし、通販だと自分が想像していたのと違ったときが困っちゃうなぁ」と悩んだら、自分でサンキャッチャーを作るいいチャンスです。
「手作りなんてしたことがないから無理!」と不安な方も安心してください。初心者さんでも簡単にできる作り方をご紹介します。自分好みのサンキャッチャーを作るために、まずは必要な材料をそろえるところからはじめましょう。
テグス
せっかく太陽の光を受け取るアイテムを作るのですから、テグスは目立たない透明のものを選びましょう。
太さもいろいろありますが、細すぎると経年劣化によって切れてしまうことも考えられます。そのため、0.45mm前後の太さのテグスを用意しましょう。逆にあまり太すぎると、クリスタルボールやビーズなどがきれいにまっすぐ整わないこともあるので、選ぶときには注意が必要です。
テグスは手芸用品店だけでなく、釣り具店にもありますので、自分が求めやすいところから購入して用意するといいでしょう。
ビーズ
サンキャッチャーの印象を決める部分でもあるビーズは、自分の好みの色や材質を選ぶといいでしょう。プラスチックやガラスのビーズも、今はとても品質がよく、美しいものやデザイン性に優れたものが市場に出回っています。
「こんな風に仕上げたいな」というイメージができたら、それに合わせた色のビーズを用意しましょう。また、誕生石や願いを込めた天然石を用いるのもとてもおすすめです。
ただ、ここで気を付けなくてはならないのは、太陽光に弱い天然石は避ける必要があることです。太陽光にあてると、退色する可能性のある天然石をピックアップしますので、参考にしてみてください。
・アメジスト
・アメトリン
・アクアマリン
・アンバー(琥珀)
・オパール
・クリソプレーズ
・クンツァイト
・真珠
・天然シトリン
・セレスタイト
・スモーキークォーツ
・セレナイト
・ターコイズ
・トパーズ
・パイライト
・フローライト
・ローズクォーツ
ほかにもあるかもしれませんので、購入する前に一度調べてみるといいでしょう。
ボトムクリスタル(シャンデリアパーツ)
ボトムクリスタルは一番下に位置しているもので、サンキャッチャーの要といえます。太陽の光を浴びて、部屋中にプリズムを拡散させる様子は、目を見張るほどまばゆく美しいものです。そのため、ボトムクリスタルとなるクリスタルボールは透明度が高く、カットの多いものを用意しましょう。
おすすめなのは、すでに高い人気を誇っているスワロフスキー社製のものですが、アスフォー製のクリスタルボールもありますので、予算や好みで選ぶのも楽しみのひとつです。形もさまざまであり、ボールタイプやしずくタイプが最もポピュラーで人気があります。月や星、ハートタイプのものも、デザインを楽しめていいかもしれません。
シャンデリアのパーツとして扱われていることが多いので、調べるときの参考にしてみてください。
つぶし玉(カシメ)
ビーズや天然石、そしてボトムクリスタルを留める際に必要なのが、つぶし玉です。つぶし玉にもサイズがありますが、あまり小さいとテグスが通しにくくなったり、ビーズや天然石が留まらずに落ちてしまったりすることがあるので、2mmのものがちょうどいいでしょう。
使う個数はデザインによって異なりますが、ひと袋につきかなりの数が入っているので、1度買えばサンキャッチャーが2つ作れるかもしれません。
サンキャッチャー制作に必要な道具
サンキャッチャーを作るうえで、必要な道具をご紹介していきます。100円ショップなどにも売られているものばかりですので、お財布にも優しいのが嬉しいところです。もちろん、自宅にすでにあるものはしっかりと活用していきましょう。
ペンチ
つぶし玉をつぶすときに必要になるのが、先が細いペンチです。つぶし玉は非常に小さい部材なので、先が大きなペンチだとよく見て確認できずに、テグスに対して曲がって留まってしまいます。
一度つぶしたつぶし玉は修正できなくなってしまいますので、先の細いペンチを1本は用意しましょう。
ハサミ
テグスをカットするときに必要になりますので、よく切れるハサミを1つ用意しましょう。よほど大きなハサミではない限り、どのようなものでも問題はありません。
ご家庭にあるハサミでももちろんokですから、わざわざ買う必要はないので安心してください。
ピンセット
ビーズの数を多く使ったり、形や種類の違うものを使ったりするときには、それらを指先でつまむのには限界があります。細かいビーズ類を指で引っ掛けてばら撒いてしまったら、拾い集めるのも大変なうえ、テンションが下がってしまうかもしれません。
このような場面でいい仕事をしてくれるのが、ピンセットです。ピンセットでビーズをつまめばテグスに通すのもスムーズなので、効率よくサンキャッチャーを作れます。
サンキャッチャーの作り方5ステップ
広いテーブルや台の上に材料と道具を用意したら、サンキャッチャーを作ってみましょう。5つのステップにわけてご紹介します。
①テグスの長さとビーズやクリスタルの配置を決める
テグスの長さはどこに吊るしたいのかで異なってきますが、60cmほどカットして作りはじめてみるといいでしょう。はじめにすることは、ボトムクリスタルやビーズ、天然石などを並べてデザインすることです。
テグスの長さに対して、どのくらいの間隔で部材を並べるとバランスがよくなるのかをチェックしましょう。
②部材が転がらないように、周辺を整える
小皿やビーズ用トレイがないときは、テーブルや台の上に大きめのハンカチやフエルトなどを敷くと、部材が転がりにくくなるので作業がやりやすくなります。
③パーツをテグスに通す
はじめに、ボトムクリスタルをテグスに通してつぶし玉で留めましょう。
次に、自分のデザイン通りにするために、先につぶし玉で留めてからビーズなどの部材をテグスに通します。つぶし玉は下部に留めるだけで大丈夫です。この作業をデザインが完成するまで、繰り返し行うこととなります。
ビーズをひたすら通すデザインもありますが、ところどころつぶし玉で留めて、ビーズとビーズの空間を作るのもオリジナリティーに溢れて素敵ですよ。もちろん、初心者さんでも上手にできますので安心してくださいね。
④全体のバランスを確認する
テグスにビーズや天然石などを通したら、自分なりのデザインになっているかを確認しましょう。この確認作業を怠ると、最後にテグスを輪にしたときに失敗に気づいても、後の祭りになってしまうからです。
⑤先端に輪を作って完成!
最後までビーズを通し終え、全体のバランスを確認したらいよいよ輪を作りましょう。
先端のテグスを直径2~3cmほどの輪にして、つぶし玉で留めて完成です!カニカンを先端につける方法もありますが、輪にする方が初心者さんには一番簡単でおすすめといえます。
フックに引っ掛けることも可能ですし、その輪にサンキャッチャーの本体を通すことで、どこにでもぶら下げることが可能です。とっても素敵なサンキャッチャーが完成したことと思います。
サンキャッチャーを上手にうまく作るコツ
せっかく太陽の光を集めてキラキラ輝くサンキャッチャーですから、美しく作りたいでしょう。満足のいく仕上がりにするために、知っておきたいポイントを3つご紹介していきます。
パーツは濁りのないものを選ぶ
これはもう当たり前かもしれませんが、透明度の高いボトムクリスタルとビーズを選ぶようにしましょう。プラスチック製のボトムクリスタルはあまり輝きませんので、やはりガラス製がベストです。
作業スペースは広くとる
決して大きくないアイテムですし、材料も小さなものばかりなので、省スペースでできると感じますよね。しかし、実際には多くの材料や道具を使うことになりますし、手元は非常に繊細な作業を繰り返します。そのため、可能な限り作業スペースは広いほうが作りやすいのです。
小皿などを用意する
ビーズは非常に小さいので、少し手元が狂っただけで紛失してしまいます。ご家庭にある小皿でいいので、ビーズの種類ごとに小皿の枚数を用意して、そこにビーズや天然石を入れて作業をしましょう。
サンキャッチャー作りで失敗しやすい注意すべきポイント
安心安全に作ることは、心がリラックスして気分のリフレッシュにもつながります。そのために気を付けたいことは、しっかりと押さえておきましょう。
小さな子どもやペットがいないときに作るようにする
あっという間に口の中に入ってしまう材料ばかりなので、小さなお子さんがいるご家庭なら、眠ったあとや幼稚園や学校などへ行っているときに作るようにしましょう。
ワンちゃんやネコちゃんがいるご家庭は、ケージレストをして作業をすることをおすすめします。大切な家族が不用意に飲み込んでしまわないように、心配りをしましょう。
パーツの重さを考えながら作る
ボトムクリスタルは、大きくなるにつれて重量も増します。そのため、重さを考えないデザインをすると、落下の危険性も出てしまうので気を付けましょう。
日当たりに強い天然石を選ぶようにする
先ほど太陽光に弱い天然石をいくつかご紹介しました。もし、天然石を使いたいのであれば、太陽光に強めの天然石を選ぶと安心できるでしょう。
たとえば、南向きの窓に吊るしたい場合であれば、太陽光に強いとされるサンストーンや水晶、スギライト、トルマリン、モルガナイト、ムーンクォーツ、翡翠などが美しく輝いてくれるでしょう。
「日当たりがよくないけれど、インテリアとしてサンキャッチャーを飾りたい」というのであれば、天然石の太陽光の影響に、あまり用心深くならなくてもいいかもしれません。どちらにも使える水晶は、日当たりやお部屋の基本カラーに左右されないので、非常におすすめです。
サンキャッチャーを作る・飾るのに最適な物件の選び方
サンキャッチャーが完成したら、さっそくお部屋に飾りたいですよね。しかし、サンキャッチャーはどこに飾ってもいいわけではありません。
作るときの環境はどういった場所がいいのか、どこに飾るのが最適なのか、物件を例にしていきましょう。
手元が明るい作業部屋にするために、「窓の数」や「部屋の方角」を意識して選ぶ
繊細な作業をするには、窓が大きいことや窓の数があり、手元が明るくなるお部屋がおすすめです。午前中しか作る時間がないのであれば、東の方角のお部屋を選ぶといいでしょう。
日中に作るのであれば、南や西の方角のお部屋がおすすめです。
集中できる作業部屋が作れる間取りを選ぶ
太陽の光を取り入れられる窓のあるお部屋だと、手元がよく見えるので作業がしやすくなります。一方で、ロフト付きのお部屋の場合だと手元が暗くなりやすいため、照明器具を必ず用いて作業をするように心がけるといいでしょう。
太陽に当たりキラキラが増す掃き出し窓がある間取りを選ぶ
サンキャッチャーを飾る場所は、太陽の光が当たる場所にしましょう。一番おすすめなのは、窓の底辺部分が床に面している掃き出し窓のような大きな窓です。掃き出し窓とは、掃除機が発展していなかった時代に、ほうきなどで床を掃いて外へ出していた窓のことをいいます。
窓を開け閉めして風量を調節できると、そよ風に揺れたサンキャッチャーがキラキラと部屋中にプリズムを放ちますよ。
サンキャッチャー作りに挑戦してみよう!
サンキャッチャーの魅力や、その魅力を活かすお部屋に関してお話しをしましたが、どんどん作って飾ってみたくなったのではないでしょうか。材料を選ぶのも楽しいですし、自分好みのサンキャッチャーがお部屋でキラキラしていると、毎日が幸せなりそうですよね。
簡単にあっという間にできあがるので、ぜひサンキャッチャー作りに挑戦してみてください。