重曹風呂とは?美容にも良い入浴方法やポイント、注意点

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日々の忙しさから疲れが増してくるこの季節、ホッと一息つけるのは、やはり自宅でのリラックスタイムではないでしょうか。良い環境でリラックスできる空間を作ることで、仕事もプライベートも充実した毎日を過ごせますよね。

そこで、手軽にリラックスタイムを自宅で楽しむおすすめの方法をご紹介します。それは「重曹風呂」です。

「え?重曹?」と思われた方も多いかもしれませんが、重曹風呂は肌を優しく洗浄し、リラックス効果をもたらすので、忙しい女性には特におすすめです。

今回は、重曹風呂の効能から作り方、注意点まで詳しく解説します。すぐに活用できる内容ですので、ぜひチェックしてみてください

重曹風呂とは

そもそも重曹とは、人体には害のない天然由来の物質です。化学名は「炭酸水素ナトリウム」で、お掃除の際のお役立ちアイテムとして耳にすることも多いのではないでしょうか。

この重曹を入浴剤として浴槽に入れて使用するのが、重曹風呂です。重曹風呂は、肌を優しく洗浄し、リラックス効果をもたらすため、特に忙しい女性におすすめです。

重曹をお風呂に入れて大丈夫?

掃除で使用する機会が多い重曹。入浴剤として使用すると、肌が荒れてしまうイメージをもつ人が多いと思います。

しかし実際のところは、重曹自体食品添加物としても利用されているので、お風呂に入れても安全です。また天然由来の自然成分なので化学薬品と比べても安全性が高いと言われています。

ただし重曹には薬用・食用・工業用と3つのグレードがあるので、入浴剤として活用する際は「薬用」または「食用」のものを選ぶようにしましょう。

重曹風呂の嬉しい5つの効果・効能・効用・メリット

本項では、重曹風呂の嬉しい5つの効果・効能・効用・メリットについて紹介します。

①肌の角質除去

重曹には軽い研磨作用があり、肌に溜まった古い角質を優しく取り除く効果があります。

入浴時に重曹をお湯に溶かすことで、肌表面のざらつきを滑らかにし、柔らかくしっとりとした肌につながります。角質が取れて、肌の新陳代謝が促進され、若がえったように感じることができるのではないでしょうか。

②肌トラブルの予防や改善

重曹風呂には抗菌作用があり、肌トラブルの予防や改善にも効果が期待できます。特にニキビや湿疹、痒みなどの症状を和らげるのに役立ちます。

また、重曹は肌のpHバランスを整える効果もあるため、敏感肌の方でも使用できる可能性が高いのが特徴です。

③デトックス効果

重曹風呂は、体内の毒素を排出するデトックス効果も期待できます。重曹が水に溶けることで、お湯がアルカリ性となり、体内の酸性物質を中和してくれます。

これにより、体内の老廃物や毒素の排出が促進され、新陳代謝が活発になります。結果として、むくみの解消や疲労回復、さらには美肌効果も期待できるのです。

④血行促進

重曹風呂には血行促進効果もあります。お湯に溶けた重曹が皮膚を通して血管を拡張し、血流を良くします。

これにより、冷え性や肩こり、腰痛などの症状が軽減されたり、全身の疲れが取れやすくなったりといった効果が期待できます。血行が良くなることで、酸素や栄養素が体の隅々まで行き渡り、健康維持にも繋がるでしょう。

⑤体臭の軽減

重曹には消臭効果があり、体臭の軽減にも役立ちます。汗や皮脂が原因で発生する体臭は、重曹風呂に入ることで中和され、気になる臭いを抑えることができます。

また、重曹の抗菌作用により、臭いの元となる細菌の繁殖を防ぐことができるため、清潔感のある爽やかな身体を保つことにつながります。

⑥美肌効果

地方の温泉に行くとよく『美肌の湯』といった温泉のキャッチコピーを目にしますよね。

各温泉成分が、それぞれにこのような重曹のような効果があり、アルカリ性の水質が肌に影響をあたえています。毛穴の汚れが落ち、古い角質が取れると柔らかな肌となり、ツルツルすべすべの肌となるので、『美肌』や『美人』という表現になっているのです。重曹にはそれと同じ成分があり、効能があるので、特に女性におすすめなのです。

これらのことから、重曹風呂は多くの嬉しい効果が期待できます。日常の生活中で、ひと手間もかからない工夫で、手軽に美容と健康を手に入れられることが期待できます。

重曹風呂の作り方

重曹風呂は手軽に簡単に準備ができますので、是非この機会に下記のステップを参考にしてトライしてみましょう。

STEP①必要なアイテムとは

必要なアイテムは、以下のとおりです。

・重曹

→市販の食用重曹を選びましょう。100%純粋なものを選ぶと天然由来の成分ですので安心できるでしょう。

・バスタブ

→自宅の浴室でかまいません。リラックスできるようにお好みで整理やカスタマイズをするのがおすすめです。

・計量スプーン

→重曹を適量にするためのスプーンです。

STEP②お湯を張る

バスタブにお湯を張ります。温度は38~40度が適温です。熱すぎない温度にすることで、副交感神経を優位にし、リラックス効果を促進させます。

STEP③重曹を加える

最後に、重曹を加えます。量としてはバスタブ一杯に対して、大さじ3杯前後くらいの重曹を入れるのが目安です。手で軽くかき混ぜて、しっかり重曹がお湯に溶けるようにしましょう。

重曹風呂の入り方と適切な入浴時間

重曹風呂の入り方と適切な入浴時間について解説していきます。

重曹風呂の入り方

38~40度の温めのお湯を入れましょう。42度が適温、という方もいるかと思いますが、夜の就寝前の入浴タイムはリラックス時間を作ることが大切です。

夜の就寝前の入浴の場合は、神経が休まりやすいぬるめの「38~40度」の設定がおすすめです。

重曹風呂の適切な入浴時間

重曹風呂の適切な入浴時間は15〜20分です。この時間設定で、肌の角質除去や血行促進の効果が十分に得られます。長時間の入浴は避け、適度な時間でリフレッシュしましょう。

プロが教える、オリジナル重曹風呂レシピ

お好みのオリジナル重曹風呂レシピで、よりお家でのリラックスタイムを楽しみましょう。本項では、サウナ・スパ健康アドバイザーでもあり、温泉ソムリエの私がオリジナル重曹風呂レシピをご紹介します。 

材料と手順

・重曹:1/2カップ(約100グラム)

・エッセンシャルオイル:数滴

・エプソムソルト:1カップ

・ドライハーブ:大さじ1

①重曹の準備をする

重曹を1/2カップ用意します。これは約100グラムに相当します。

②エプソムソルトを加える

リラックス効果をさらに高めるために、エプソムソルトを1カップ加えます。エプソムソルトは筋肉の緊張をほぐし、疲労回復に効果的です。

③エッセンシャルオイルの数滴加える

お好みのエッセンシャルオイルを数滴加えます。ラベンダーオイルはリラックス効果、ティーツリーオイルは抗菌効果があります。エッセンシャルオイルを加える際は、肌に直接触れないようによく混ぜてください。

④ドライハーブを追加する

より自然な香りや効果を楽しむために、ドライハーブを大さじ1加えます。カモミールやローズマリーなどが人気です。ドライハーブはガーゼやティーバッグに入れて浴槽に浮かべると後片付けが簡単です。

⑤浴槽に入れる

準備した重曹とエプソムソルト、エッセンシャルオイル、ドライハーブを浴槽に入れます。お湯を入れながらよくかき混ぜて、均等に溶かします。

均等に溶かし終えたら、浴槽に浸かり、20〜30分ほどリラックスします。入浴中は深呼吸をして、エッセンシャルオイルの香りを楽しんでください。

重曹風呂を楽しむときの注意点

重曹風呂は家庭で手軽に楽しめる美容法ですが、いくつかの注意点を守ることが大切です。初めての人でも安心して試せるように、簡潔に説明します。

①肌の状態に注意する

先にも述べましたが、体質により合う合わないは必ずあります。また、肌に傷がないか、炎症がないかなどの異常がないかを確認しましょう。事前にパッチテストをしてから全身浴をするのがよいでしょう。

②適切な量を入れる

重曹は多すぎると肌に負担をかけることがあります。バスタブ一杯のお湯に対して、大さじ3杯前後の重曹を入れるのが目安です。

③保湿ケアを怠らない

重曹風呂は角質除去効果があるため、入浴後の肌は乾燥しやすくなります。入浴後はすぐに保湿ケアを行いましょう。ローションやクリームをたっぷり使って、しっかりと保湿することで、肌の潤いを保つことができます。

重曹風呂の作法を知ることでさらなる美容効果も期待できるので、是非取り入れてみましょう。

重曹は掃除以外でもお風呂のシーンでも使える!

重曹は汚れを取る掃除方法としておなじみのアイテムですが、実は温泉のような効果が期待でき、入浴剤としても使用ができます。また、特別な準備がいらずに、お好みに合わせてエッセンシャルオイルなどのカスタマイズも可能です。

ぜひ、簡単にリラックスタイムが創出できるお家での重曹風呂を試してみてくださいね。