広いお風呂や、ゆったりリラックスできるバスタイムは、まさに至福の時間です。週3回以上、温泉施設やスーパー銭湯、サウナに通う私としては、バスタイム中にもさまざまな効能やメリットをたくさん感じたいと思うことが多くあります。そして、それを自宅でも試せないかと考えることがよくあります。
そこで今回は、毎日温浴施設に行かずとも手軽で簡単にメリットを感じられる「塩風呂」の入浴方法をご紹介します!
「塩?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実はリラックスしながら身体に良い影響を与えられることが期待できる入浴方法ですので、ぜひ自宅でも楽しんでくださいね。
塩風呂とは

塩風呂とは、お湯に塩を加えて入浴することで美容と健康効果を得る入浴法のことです。海塩や岩塩などの自然塩を使用することで、リラックス効果や美容効果が期待できます。
特に女性から多く支持されている入浴法で、忙しい毎日を送る女性にとって、自宅で手軽にリラックスできる理想的な入浴方法です。
塩風呂に入る効果・効能・効用・メリット

冒頭にリラックス効果と美肌効果が期待できると書いた通り、特に女性に喜ばれる入浴方法です。実際に具体的にどのような効果や効能、効用、メリットがあるのかを紹介していきます。
①血行促進
塩のミネラル成分が血行を促進し、身体の隅々まで血液が行き渡ります。これにより、体の冷えやむくみの改善が期待でき、またぽかぽかとした温かさが持続します。特に冷え性に悩む女性にはぴったりなのではないでしょうか。
②デトックス効果
塩風呂は、体内の毒素を汗と一緒に排出するのを助けます。塩の成分が発汗を促進し、体の浄化をサポートします。これにより、体内の老廃物の排出が期待でき、またスッキリとした感覚を味わえます。
③リラックス効果
塩風呂に入ると筋肉の緊張がほぐれ、ストレスや疲れが和らぎます。これは塩が持つリラクゼーション効果によるもので、心地よい香りとともに心身ともにリラックスすることができます。忙しい日々のストレス解消に適しています。
④肌のケア
塩風呂は皮膚の新陳代謝を促進し、古い角質を取り除くのに役立ちます。また、塩の抗菌作用により、肌トラブルの予防にもなります。これにより、滑らかで健康的な肌を手に入れるサポートが期待できます。
⑤関節や筋肉の痛み緩和
塩のミネラル成分は関節痛や筋肉痛を和らげる効果があります。温浴効果と相まって、体全体のコリや痛みの軽減が期待できます。日常的な疲れやスポーツ後のケアにぴったりです。
⑥免疫力UPが期待できる
塩風呂は身体を温めることで、風邪を予防する効果も期待できます。温まることで免疫力が高まり、風邪のひき始めにも効果的です。健康維持に役立つ塩風呂は、特に季節の変わり目におすすめです。
お風呂に塩を入れるだけで、なんとこれだけのわかりやすい効果が期待できます。塩風呂は多くのメリットがありますので、特にリラックスをしたい女性にとって、日常のストレスを発散しながら、美容と健康をサポートしてくれます。
塩風呂におすすめの塩は主に3種類
「塩って食塩でいいの?」自宅で簡単にできると聞いて、真っ先に浮かぶ塩が食塩の人は多いと思います。
残念ながら食塩は、精製されているためミネラルが少なく添加物も含まれている可能性が高いです。また高濃度のナトリウムが含まれている場合があり、肌の水分を奪ってしまいます。
そこでここからは、塩風呂におすすめの塩を紹介していきます。
①天然塩

天然塩は、海水や湖水から採取された塩で、加工が少なくミネラルが豊富に含まれています。ミネラル成分が肌をしっとりさせる効果があり、リラックス効果も高いのが特徴です。シンプルな塩風呂を試してみたい方におすすめです。
②エプソムソルト

エプソムソルトは、実際には塩ではなく、硫酸マグネシウムです。マグネシウムは筋肉の緊張をほぐすため、疲労回復に効果が期待できます。
エプソムソルト風呂は、特にストレスや疲れを感じている方におすすめです。無香料なので、お気に入りのエッセンシャルオイルと組み合わせて、自分だけのリラックスタイムを楽しむことができます。
③ヒマラヤピンクソルト

ヒマラヤピンクソルトは、ヒマラヤ山脈で採取されるミネラル豊富な岩塩です。美しいピンク色が特徴で、見た目にも癒されます。
ミネラル成分が肌の新陳代謝を促進し、古い角質を取り除く効果があります。デトックス効果も期待できるため、美肌を目指す女性にぴったりです。
塩風呂の作り方
自宅で手軽にできる、塩風呂の作り方を紹介します。
STEP①必要なものを用意する
まずは塩風呂に必要なものを用意しましょう。
・塩(天然塩やエプソムソルトなど)
・バスタブ
・計量カップ(量を測る道具)
STEP②お湯を張る
次に、バスタブにお湯を張ります。温度は38〜40度のぬるめが適しています。あまり熱すぎるとリラックス効果が薄れてしまうので、適温を保ちましょう。
特に、夜のバスタイムは一日の疲れを癒すために神経を休ませる必要があります。お風呂は42度が適温とよく言われますが、副交感神経が優位になるぬるめの温度がリラックスできるのでおすすめです。
お湯の量は200リットル程度を目安とし、バスタブがいっぱいになるまでお湯を注ぎましょう。
STEP③塩を加える
お湯が張れたら、塩を加えます。塩の量はエプソムソルトなら150~200g、天然塩のバスソルトならば30〜50gが目安です。お好みに合わせて調整してください。塩を入れたら、手でよくかき混ぜます。
塩を完全に溶かしたら、ゆっくりとバスタブに15〜20分間浸かりましょう。血行促進やデトックス効果、リラックス効果など、忙しい毎日の中でも、リフレッシュすることができるでしょう。
塩風呂の入り方と適切な入浴時間

塩風呂の入り方と適切な入浴時間について解説していきます。
身体にストレスのない塩風呂の入り方
リラックスしながらの入浴に心がけるように楽しみましょう。そのために、ゆっくりと浸かり、身体全体に塩水が行きわたるようにします。目を閉じて深呼吸し、よりリラックスすることを意識しましょう。
なお入浴後は必ずシャワーで軽く体を流すようにします。肌に残った塩を洗い流すことによって乾燥や刺激を防ぎます。
加えて入浴後の保湿は必ず忘れずにおこないましょう。入浴後はボディローションやクリームを使って肌をしっかりと保湿します。塩が肌に残ると乾燥しやすくなってしまうため、保湿ケアを欠かさないように心がけましょう。
塩風呂の適切な入浴時間
塩風呂の適切な入浴時間は、15〜20分程度です。これ以上長く入浴すると、肌に負担がかかることがありますので、適度な時間を守るようにしてください。
塩風呂をするときの注意点

塩風呂は、心身を癒すことができるお家時間として、またお手軽で実践しやすい方法として、繰り返し述べてきました。一方で、効果を最大限に引き出し、安全に楽しむためには、いくつかの注意点があります。
①傷や炎症がある場合は入浴を控える
まず、肌に傷や炎症がある場合は、塩風呂を避けるか、事前に医師に相談することが重要です。塩が刺激となり、痛みや炎症を悪化させる可能性があります。特に敏感肌の方やアレルギー体質の方は、肌の状態に注意し、慎重に塩風呂を試すようにしましょう。
②適切な温度と時間を守る
塩風呂の効果を十分に得るためには、お湯の温度と入浴時間を適切に管理することが大切です。
先にも述べましたが、お湯の温度は38~40度のぬるめがおすすめです。熱すぎるお湯は体に負担をかけ、リラックス効果が得られにくくなります。ぬるめのお湯に浸かることで、身体がじっくりと温まり、血行が促進されます。
入浴時間は15~20分程度を目安にしましょう。長時間の入浴は逆効果になり、肌の乾燥や体の疲労感を引き起こすことがあります。適度な時間を守ってリラックスすることが大切です。
③塩の量に注意する
塩の量の入れすぎには注意です。200~500gのエプソムソルト使うのが一般的です(天然の塩のバスソルトは30~50g)。過剰に塩を入れると、肌に強い刺激を与えることがあり、乾燥やかゆみの原因になることがあります。適量を守り、心地よいバスタイムを楽しみましょう。
④水分補給を忘れない
塩風呂は発汗を促進するため、体内の水分が失われやすくなります。水分補給は非常に重要です。
入浴前、入浴中、入浴後に十分な水分補給は、体内の水分バランスを保ち、脱水症状を防ぐことができます。水やスポーツドリンクなどを用意しておき、こまめに水分を摂るよう心がけましょう。
⑤入浴後のケアをしっかりと行う
最後に、入浴後のケアをしっかりと行うことも重要です。塩風呂から上がった後は、シャワーで軽く体を流し、肌に残った塩を洗い流します。これにより、肌の乾燥や刺激を防ぐことができます。
またシャワー後は、ボディローションやクリームを使って肌をしっかりと保湿しましょう。塩風呂の後は肌が乾燥しやすいため、保湿ケアを怠らないことが大切です。
⑥浴室のメンテナンスを定期的に行なう
塩の影響で、金属が錆びる可能性があります。金属製の浴槽は塩風呂には向かないのでご注意を。またそれ以外のしっかり洗い流すことをおすすめします。塩分により浴槽の劣化を早める可能性があります。
また塩風呂の追い炊きは控えましょう。理由としては、給湯器や配管の劣化を早めるほか、塩分が給湯器内部に残ると故障リスクを高めるからです。
自宅で塩風呂を楽しんでみてはいかが?
日ごろのお風呂時間も、手間なく一工夫で得られるメリットがたくさんある塩風呂。もし一度試してみて特に身体に問題がなければ、ぜひ自分を癒やすための習慣として取り入れてみてください。
あたなも自宅のリラックスタイムに塩風呂を楽しんでみてはいかがでしょうか?