子どもと見ながら折れる!基本の折り方画像解説付き、簡単折り紙作品集

目次

子どもと一緒に折り紙を作ることは、信頼関係を強くするコミュニケーションにつながります。作品を完成させる達成感や成功体験により、自発性を養うことが可能です。また、指先で細かい作業をすることは、脳の活性化を促します。そのため、折り紙は人間関係・心の豊かさ・手先の器用さを向上させる効果が期待できるのです。

しかし、子どもに折り紙を教えるのはとても大変です。上手くカドとカドがあわない、折り線がズレてしまう、折り方を理解してくれない、途中で飽きてしまう…といったこともあるかもしれません。こうなってしまうと、劣等感やあきらめ癖、折り紙嫌いになってしまうことが危惧されるため、子どもの成長、発達、興味に合わせた作品選びが重要です。

今回は、子ども(幼児)と折り紙を楽しみたいと考えている方へ向けて、10種類の作品の折り方を紹介しています。3歳くらいから楽しめる、簡単にこだわった作品を厳選しているので、お子さまに合わせた作品を選んでみましょう。

今回の内容を読むと、以下のことがわかります。

・上手く折るためのコツ

・簡単にできる折り紙作品10種類

・折り紙のさまざまなジャンル

・紙選びのヒント

・作品の飾り方

・作品を処分するときに気をつけること

前半で紹介されている作品を実際に折ることによって、子どもが折り紙に興味を持ち、折り紙を大好きになってくれることでしょう。後半は作品のクオリティーを高め、より奥深い折り紙の世界への入り口になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

折り紙の折り方の基本

折り紙を折る際に、キレイに折るポイントを解説していきます。

三角に折る

多くの折り紙作品は、三角に折るところから始まります。キレイな作品を作る第一歩となる大切な基本です。

①カドとカドを近づけます

②カドをピッタリと重ねます

③手を上から真下へスライドさせて、真ん中を強く押さえます

④手を横へスライドさせます

⑤手を持ち替えます

⑥手を横へスライドさせます

⑦キレイな三角ができました

長四角に折る

三角に折るのと同じくらいよく使う折り方です。こちらもキレイに折れるように練習しましょう。

①カドとカドを近づけます

②カドとカドをピッタリと重ねます

③親指を添えます

④親指を下へスライドさせます

⑤同じ要領で親指を斜めにスライドさせます

⑥キレイな長四角ができました

山折り

自分から見て、凸になっている折り線を山折りといいます。

谷折り

自分から見て凹になっている折り線を「谷折り」といいます。

折り線を強くつける

折り紙では、ついている折り線の山折りを谷折りに折り変えることがあります。もちろん谷折りを山折りに折り変えることもあります。この作業を正確に行うためには、折り線を強くつけることが大切です。

①爪を押し当てて、折り線を強くつけます。

②爪と爪で挟み、折り線を強くつけます。

子どもと一緒に楽しめる!初心者向け簡単折り紙10選と作り方

初心者でも簡単に作れる折り紙を10作品ご紹介します。作り方も解説しますので、ぜひお子さまと一緒に作ってみてください。

「いぬ」簡単おりがみの折り方・作り方

可愛らしいイヌを折り紙で作ってみましょう。表情は好きなように描けるので、さまざまなイヌを作って遊ぶのもおすすめです。

まずは、必要なものを確認しましょう。

<必要なもの>

・折り紙1枚(色は自由)

・ペン

①三角に折ります

②カドを折ります

③反対側も同じです

④目、鼻、ヒゲを書きます

⑤完成です

「ねこ」簡単おりがみの折り方・作り方

折り紙でネコを作ります。こちらもイヌ同様に、ペンでいろいろな表情のネコが作れますよ。

まずは、必要なものを確認しましょう。

<必要なもの>

・折り紙1枚(色は自由)

・ペン

➀三角に折ります

②横のカドを下のカドにあわせます

③反対側も同じです

④カドを折り上げます

⑤反対側も同じです

⑥上のカドを折り下げ、下のカドを折り上げます

⑦うらがえします

⑧目、鼻、ヒゲを書きます

⑨完成です

「チューリップ」春のおりがみの折り方・作り方

春の季節には、チューリップを作るのがおすすめです。

まずは、必要なものを確認しましょう。

<必要なもの>

・折り紙2枚(赤、緑)

・台紙1枚(白)

・ノリ

準備ができたら、花の部分から作っていきます。

➀赤を三角に折ります

②カドを折り上げます

③反対側も同じです

④花が完成しました

次に、くき部分を作ります。

⑤緑を三角に折ります

⑥フチをあわせます

⑦うらがえします

⑧カドを折り上げます

⑨うらがえします

⑩くきが完成しました

最後に、台紙にはりつけていきましょう。

⑪台紙にくきをはります

⑫花をはって完成です

「金魚」夏のおりがみの折り方・作り方

夏には、涼しげな金魚を作ってみるのもおすすめです。

まずは、必要なものを確認しましょう。

<必要なもの>

・小さい折り紙2枚(赤)

・台紙1枚(白)

・ペン

・ノリ

準備ができたら、しっぽから作っていきます。

➀三角に折ります

②しっぽが完成しました

次に、台紙にはりつけていきましょう。

②台紙にしっぽをはります

③もう一枚の折り紙をはります(からだの部分になります)

④目、ヒレ、あぶくを書いて完成です

⑤おまけ:お好みで水を書いてもOKです

「十五夜:月とキツネ」秋のおりがみの折り方・作り方

秋には、十五夜をイメージした作品を作るのがおすすめです。

まずは、必要なものを確認しましょう。

<必要なもの>

・折り紙2枚(オレンジ色)

・小さい折り紙1枚(黄色)

・ペン

・ノリ

・台紙1枚(黒)

・ハサミ

準備ができたら、キツネの顔から作っていきます。

➀オレンジ色の折り紙を三角に折ります

②もう一度、三角に折ります

③もどします

④フチを折り線にあわせます

⑤反対側も同じです

⑥うらがえします

⑦顔の完成です

次に、からだを作っていきましょう。

⑧もう一枚のオレンジの折り紙を三角に折ります

⑨カドを折り上げます

⑩うらがえします

⑪からだの完成です

最後に、おつきさまを作っていきましょう。

⑫黄色を長四角に折ります

⑬フチとフチをあわせます

⑭一枚めくります

⑮フチとフチをあわせます

⑯もどします

⑰フチとフチをあわせます

⑱もどします

⑲めくります

⑳青の線をハサミできります

㉑青の線をハサミできります

㉒広げます

㉓おつきさまの完成です

完成したら、台紙にはりつけていきましょう。

㉔台紙にからだをはります

㉕顔をはります

㉖おつきさまをはります

㉗目を書いて完成です

「サンタクロースとクリスマスツリー」冬のおりがみの折り方・作り方

冬の季節には、クリスマスをイメージした作品を作るのがおすすめです。

まずは、必要なものを確認しましょう。

<必要なもの>

・小さい折り紙4枚、(赤3枚、白1枚、緑3枚)

・丸シール小(白)

・ノリ

・台紙1枚(青)

準備ができたら、サンタの帽子から作ります。

➀赤を長四角に折ります

②もどします

③フチを中心線にあわせます

④うらがえします

⑤カドとカドをあわせます

⑥サンタの帽子の完成です

次に、サンタの顔を作りましょう。

⑦白を長四角に折ります

⑧もどします

⑨フチを中心線にあわせます

⑩フチをカドにあわせます

⑪折り返します

⑫うらがえします

⑬サンタの顔の完成です

次は、ツリーを作っていきます。

⑭緑を三角に折ります

⑮のこり2枚の緑も三角に折ります

最後に、台紙にはっていきましょう。

⑯白をはります(プレゼント袋になります)

⑰顔をはります

⑱赤をはります(からだになります)

⑲帽子をはります

⑳ツリーの下段をはります

㉑中段をはります

㉒上段をはります

㉓サンタに目を書いて、シールで雪を表現したら完成です

遊べる「かえる」おりがみの折り方・作り方

折り紙のカエルは、お子さまと一緒に作るだけでなく、遊んで楽しめるのが魅力です。

まずは、必要なものを確認しましょう。

<必要なもの>

・折り紙1枚(緑)

・ペン

➀長四角に折ります

②もどします

③フチを中心にあわせます

④半分に折ります

⑤もどします

⑥フチを中心にあわせます

⑦もどします

⑧フチを折り線にあわせます

⑨もどします

⑩フチを折り線にあわせます

⑪もどします

⑫赤の線を谷折りにしてまとめます

⑬広げてつぶします

⑭途中の写真です

⑮めくります

⑯フチを中心にあわせます

⑰めくります

⑱もう一枚めくります

⑲フチを中心にあわせます

⑳めくります

㉑カドを折り上げます

㉒赤の線で折り上げます

㉓赤の線を山折りにします

㉔線と線をあわせます

㉕途中の写真です

㉖フチを折り下げます

㉗うらがえします

㉘目を書いて完成です

㉙指で押しつけて、引きながらはじきます

㉚ピョ~ンとジャンプします

遊べる「へそ飛行機」おりがみの折り方・作り方

へそ飛行機は、裏側のおへそのような折り返しが特徴の紙飛行機です。

まずは、必要なものを確認しましょう。

<必要なもの>

・長方形の紙(チラシや、B5かA4のコピー用紙)

➀半分に折ります

②もどします

③フチを中心線にあわせます

④カドを折り下げます

⑤フチを中心線にあわせます

⑥カドを折り上げます

⑦フチを中心線にあわせます

⑧うらがえします

⑨半分に折ります

⑩形を整えます

⑪完成です

先が尖っているため、人に向けて飛ばさないように注意しましょう。また、人が大勢いる場所で飛ばさないように注意してください。

簡単かっこいい「ドラゴン」おりがみの折り方・作り方

かっこいい立体的なドラゴンは、簡単な工程で作れます。

まずは、必要なものを確認しましょう。

<必要なもの>

・折り紙1枚

・小さい折り紙3枚(色は自由)

・ノリ

準備ができたら、からだを作っていきます。

➀三角に折ります

②もどします

③フチを中心線にあわせます

④半分に折ります

⑤向きをかえます

⑥からだの完成です

次に、顔とはねを作ります。

⑦三角に折ります

⑧もう一度三角に折ります

⑨もどします

⑩フチを中心線にあわせます

⑪うらがえします

⑫半分に折ります

⑬顔の完成です

⑭のこり2枚も同じ折り方です

最後に、合体させていきます。

⑮顔にからだの先端をさし込みます

⑯ノリづけします

⑰顔とからだが合体しました

⑱はねをノリづけします

⑲反対側のはねもノリづけして完成です

 

「コップ」おりがみの折り方・作り方

コップは、小さなお子さまでも簡単に作れます。

まずは、必要なものを確認しましょう。

<必要なもの>

・折り紙1枚(色は自由)

➀三角に折ります

②フチとフチをあわせます

③もどします

④カドを〇にあわせます

⑤カドとカドをあわせます

⑥カドを折り下げます

⑦うらがえします

⑧カドを折り下げます

⑨完成です

折り紙作品を飾るときのポイントと注意点

折り紙作品を飾る際には、いくつか注意点があります。折り紙を折る前に確認しておきましょう。

写真立てや額、メモクリップを使って飾る

平面的な作品を飾る際は、写真立てや額を使うと雰囲気が増します。

※作品名:鶴のオブジェ(筆者が創作した作品)

※作品名(上):手裏剣(伝承作品)

※作品名(下):模様手裏剣(手裏剣を筆者アレンした作品)

また、立体的で自立しない作品にメモクリップを使うと、見栄え良く飾ることが可能です。

※作品名:変形鶴/雅(筆者が創作した作品)

そのほかにも、吊るす方法があります。球形の作品や千羽鶴などは、吊るして飾ります。作品例では、鶴を吊るしてみました。

※作品名:鶴(伝承作品)

折り紙の作品を飾りやすい出窓付きの住まいを見る

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湿気がたまりやすい場所には飾らない

折り紙作品は紙なので、湿気が多いところに飾ると型崩れや変色を起こします。ひどい場合にはカビが生えることもありますので、注意してください。

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経年劣化は味になるが、気になるなら日光に注意する

日光に長期間あたると、紙の劣化や色落ちが起こります。長期間作品を飾る場合は、なるべく日光にあたりにくい場所に飾りましょう。

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SNSに投稿する際に気をつけたいこと

伝承作品を投稿する場合は問題ありませんが、他者が創作した作品を投稿する場合は注意が必要です。創作作品には、苦労して作品を生み出した作者がおり、あなたが折り方を知った出典(書籍、YouTubeチャンネル、ブログなど)があります。

創作作品を投稿する際は、創作者名と出典を明らかにしてください。勝手に折り方を解説したり、作品を販売したりする行為は、慎むべきです。創作者に敬意を払いましょう。

子どもとの思い出作りで折り紙に挑戦してみては?

子どもと一緒に折り紙を作る時間は、良いコミュニケーションになります。色とりどりの紙を使って、動物、お花、ハート、キャラクターなどを作ってみましょう。完成した作品は、お部屋のオブジェになります。また、祖父、祖母へプレゼントすれば喜ばれるでしょう。

紙飛行機、コマ、紙鉄砲、だまし船など作った作品で一緒に遊べば、コミュニケーションの幅がさらに広がります。また、季節に合わせた折り紙も楽しめます。例えば、春は植物、夏は七夕、秋はハロウィン、冬はクリスマスなど、アイディアは無限です。

折り紙はシンプルな材料で楽しめるので、子どもと一緒にチャレンジしてみると、きっと素晴らしい思い出になることでしょう。手作りの作品は特別な意味を持ちますので、ぜひ楽しく素敵な時間を過ごしてみてください。