憧れの賃貸一戸建ての快適な暮らしとは？注意点も抑えよう！

住まい探しの際に、一戸建て賃貸を検討している方もいるのではないでしょうか。一戸建て賃貸は、土地と建物をまるごと利用できるため、アパートやマンションよりも自由な暮らしを実現できます。

しかし、一戸建て賃貸にはメリットだけでなく、注意点もあります。できれば住む前に注意点を理解して、快適な暮らしを実現したいところです。

そこで今回は、これから一戸建て賃貸に住みたい方のために、一戸建て賃貸で快適に暮らすためのコツを解説します。今回の内容を読んで、一戸建て賃貸の注意点を理解したうえで、理想の物件探しを行いましょう。

一戸建の住まいを見る

エリア別に物件を探す

一戸建ての賃貸物件とは

一戸建て賃貸とは、土地と建物をまるごと借りられる物件のことです。独立した1棟の住宅のことで「戸建て」と呼ぶことがあります。賃貸物件は「貸家（かしや）」や「戸建て貸家」と呼ぶのが一般的です。

大きな特徴は、隣の建物が壁を隔てて隣り合わせになっていないことです。足音などの生活音を気にせずに生活できるため、小さな子どもがいる子育て世代や大家族でも安心して過ごせます。どのような一戸建ての賃貸情報があるのか、常に確認しておきましょう。

一戸建の住まいを見る

エリア別に物件を探す

一戸建てのメリット・魅力

一戸建て賃貸は、自由に生活できるメリットや魅力が豊富です。まずは、一戸建てのメリットを4つご紹介します。

駐車場付きであることが多い

一戸建て賃貸の駐車場代は家賃込みになっているケースが多いため、実質無料となっています。敷地内に駐車場スペースが設けられていることが、理由のひとつです。

ただし、物件によっては駐車場がせまく、自分の車が駐車できない場合もあります。内見の際にあらかじめ広さを確認しておきましょう。

生活音に関する配慮が必要ないことが多い

アパートやマンションなどの集合住宅と違い、隣の部屋との距離が離れていることが戸建てのメリットです。アパートやマンションよりも生活音に気を遣わないため、子育て世代の方でも安心して生活ができます。

ただし、隣接している物件が近い場合、生活音の影響を与えたり受けたりする可能性があるため、注意が必要です。

集合住宅よりも自分なりの生活を楽しめる可能性が高い（許可を得られた場合のみ）

一戸建ての賃貸によっては、集合住宅よりも自分なりの生活を楽しみやすいです。例えば、庭付きの一戸建ての場合、ガーデニングや家庭菜園で野菜やお花を育てられます。さらに、ペットの飼育や楽器の演奏なども制限されていないケースがあり、趣味を楽しめます。

ただし、物件によっては禁止されている場合があるため、契約前に確認しておきましょう。

戸建て用のネット回線を引ける

アパートやマンションのネット回線は、建物全体で回線を分け合う方法です。そのため、回線のスピードが遅くなるなど、ネット環境の質が悪くなります。

一方、戸建ての場合は、独占してネット回線の引き込みが可能です。家でパソコンの仕事をする方や、日ごろから動画を見る機会が多い方などは、戸建てを検討することをおすすめします。

意外と知られていない！？住んでいる一戸建て賃貸をそのまま購入できることも

意外と知られていませんが、賃貸として住んでいる一戸建ては、入居者自らが購入できる可能性があります。大家さん次第では、今まで支払った家賃分を売買価格から安くしてくれるケースもあるため、お得に購入可能です。

例えば、相場価格では2,000万円の一戸建てでも、今まで100万円分の家賃を支払っている場合、1,900万円で購入できます。家賃がもったいないと感じる方は、大家さんに購入の打診を行ってみましょう。

しかし、購入するためには、売買価格の約1割の手付金が必要です。さらに、住宅ローンを組んで購入すれば、毎月のローンの支払いがあります。賃貸のほうが楽だという方は、そのまま住み続けたほうが良いと言えます。

一戸建の住まいを見る

エリア別に物件を探す

賃貸一戸建てなら可能になる暮らし

賃貸一戸建てに住めば、今までできなかった快適な暮らしが可能です。ここでは、賃貸一戸建てだからこそ可能になる4つの暮らし方をご紹介します。

生活音に悩む必要のないのびのびとした育児

賃貸一戸建ては独立した建物のため、上下左右に他人の部屋がありません。そのため子どもの泣き声や走り回る足音を気にせずのびのびとした育児が可能です。

集合住宅では、子どもが泣いたり遊びまわるたびに周りに気を遣いますが、一戸建てならあまり気にする必要がありません。

自分好みのガーデニング（許可が出た場合）

庭付きの一戸建て賃貸なら、自分好みのガーデニングが思う存分楽しめます。集合住宅ではベランダの広さが限られているため、プランターを置くだけのガーデニングしかできません。持ち家感覚で自分好みのガーデニングができるのも、賃貸一戸建てならではです。

ただしガーデニング用の畑などを作る際に土を掘る場合は、事前に大家さんの許可を得るようにしましょう。

集合住宅では難しい趣味を楽しむ暮らし

集合住宅では制限されている「趣味」を楽しめるのも、賃貸一戸建ての醍醐味です。例えばギターやピアノなどの演奏が禁止されていない賃貸一戸建ても多いため、時間帯や音量を考えながら自由に演奏できます。

さらに「ペット可」の賃貸一戸建てなら、飼育できるペットの制限がほとんどありません。大型犬や昆虫類など、集合住宅では禁止される傾向にあるペットの飼育も可能かもしれません。

将来マイホームを建てた際の生活のシミュレーション

一戸建てのマイホームを建てる予定の方は、賃貸一戸建て生活をすることで「生活シミュレーション」が可能です。生活のシミュレーションにより、快適な間取りや部屋の広さなどに気づけます。

・どんな家事動線が必要か

・トイレは2階にも必要か

・快適に過ごせるリビングの広さはどれくらいか　など

賃貸一戸建てでシミュレーションすれば、マイホームを建てたあとに後悔しにくいでしょう。

一戸建ての賃貸物件を借りるときの注意点7つ

メリットが多いイメージの一戸建て賃貸ですが、住む前に知っておきたい注意点がいくつかあります。住んでから後悔しないために、しっかり理解しておきましょう。

物件数自体が少なく、なかなか希望の条件のものが見つからない可能性がある

アパートやマンションと比較すると、物件数が少ないのが現実です。エリアを絞る場合、理想の条件に合う物件が見つかりにくいかもしれません。

一戸建てが貸し出される理由としては「急な転勤になった」「誰も住まなくなった」などが挙げられます。さまざまなエリアに物件が豊富にあるわけではないため、希望の物件が見つかりにくいと言えます。

敷金が高額なことが多く、初期費用がかさむ傾向にある

一戸建ての賃貸物件を借りるためには、敷金が多めに必要になります。理由は以下のとおりです。

・部屋数が多く、原状回復費用が高くなるから

・ペット可物件が多いから

・家賃が高めだから

敷金は入居者の故意過失による設備の故障や、タバコによる壁の汚損などに充当されます。ペットを飼育する場合は、粗相などで汚れる可能性があるため「ペット補償費」も必要です。さらに家賃に比例して、敷金も高くなります。

大家さんの対応速度によっては設備の修繕に時間を要する可能性がある

一般的にアパートやマンションは、不動産会社によって管理されています。しかし、一戸建ての賃貸物件は、大家さんが自主管理しているケースも多いです。そのため、雨漏れや設備の故障が起きても、すぐに駆けつけることが難しいケースがあります。

管理すべき箇所がアパート・マンションに比べて多い

一戸建ての賃貸物件には、庭や樹木がある物件もあります。手入れを放置すると害虫の発生の原因になるため、注意が必要です。定期的な草取りや樹木の剪定など、管理すべき点が多いこともデメリットのひとつです。

セキュリティ面で不安を覚える可能性がある

多くのアパートやマンションは、オートロックや共用部の防犯カメラなどのセキュリティ対策を行っています。しかし、一戸建てはセキュリティ対策をあまりしていない物件も多く、空き巣のリスクが高くなります。

定期借家の物件が多い

一戸建ては、所有者の転勤などで期間を限定して貸し出しているケースがあります。定期借家契約にしておけば、大家側に特別な理由がなくても、期間満了後に契約の解除が可能です。定期借家契約になっている理由をあらかじめ確認しておきましょう。

自治会や町内会といったご近所付き合いが必要になる可能性がある

アパートやマンションの場合、自治会や町内会への参加は必要とされないことが多いです。しかし、一戸建ての場合は賃貸に限らず、近所付き合いが必要になります。例えば、周辺の清掃活動や町内の運動会、お祭りなどです。ご近所付き合いが苦手な方は、面倒に感じるかもしれません。

一戸建て賃貸が向いている人の特徴

一戸建ての賃貸を探す前に、自分が向いているかどうかを再認識することも大切です。ここからは、これまで紹介したメリットや注意点を踏まえて、一戸建ての賃貸に向いている人の特徴を解説します。

子育て世代

アパートなどの共同住宅では、子どもの足音や鳴き声で隣の部屋の住人に迷惑がかかります。子どもが小さいうちは、夜泣きしたり活発に走り回ったりするため、隣の部屋への騒音がトラブルの原因になる可能性が高いです。

しかし、一戸建て賃貸物件なら建物同士が離れているため、生活音にあまり気を遣わなくて良いと言えます。周りに気を遣わずに子育てができるので、子育て世代が住む物件としておすすめです。

家族の数が多い家庭

アパートなどの共同住宅の場合、不動産会社や大家さんによっては入居数の制限があります。制限がある大きな理由は、入居人数が多いことによる生活音です。

例えば子どもが多い場合、泣き声や足音などが周辺への騒音となることが想定されます。ほかの入居者へ配慮するために、入居数が多い家族の入居が断られるケースも珍しくありません。

一方、一戸建ての賃貸なら近隣住民に迷惑がかかりにくいため、入居条件が緩和されます。家族の数が多い方は、一戸建ての賃貸を探すようにしましょう。

転勤が多い人

一戸建て賃貸では、定期借家契約にしている大家さんが多いです。転勤から戻ってくる場合や、子どもが住むまでの期間だけ、一時的に貸しているケースが多く見られます。

普通賃貸借契約の場合、短期で解約する場合は違約金、更新の際は更新料がかかります。しかし、定期借家契約の場合、一定の期間で賃貸借契約が終了して退去することが可能です。期間満了により契約が終了する定期借家契約の一戸建てなら、短期違約金や更新料がかからないため、数年単位で転勤になる職業の方におすすめです。