一人暮らしを考えている女性の方にとって、賃貸物件を選ぶうえで重要なポイントは、快適に暮らせるお部屋や安心安全な周辺環境などです。
女性の一人暮らしの方が安心して暮らせる物件を選ぶためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。物件の立地や周辺環境、施設の設備など、それぞれのポイントをしっかりと確認し、自分に合った物件を選ぶことが大切です。
今回は、海外一人旅を愛する筆者が、女性一人暮らしにおすすめの物件選びのポイントをご紹介します。
一人暮らしの女性が暮らす場所を選ぶ際に確認すべきこと
女性が一人暮らしを考える際に、賃貸物件を選ぶうえで最も重要なポイントは、周辺地域やエリアの治安と、最寄り駅からの距離です。とくに女性が一人暮らしをする場合には、安全性が最も重要なポイントといえます。
そこで、今回は一人暮らしの女性が立地やエリアを確認する際に、必ず確認しておくべきポイントを紹介します。
①周辺地域やエリアの治安はどうか
女性の一人暮らしであるため、物件選びの際に治安面はとくに重要です。周辺のお店や飲食店を調べたり、近隣エリアの犯罪発生率や不審者の目撃情報があるかどうかを事前に確認したりしましょう。
警視庁「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(令和4年度)」によると、東京23区内で治安の良い区(ベスト3)は以下のとおりです。
<東京23区内で治安の良い区>
1位:文京区(898件)
2位:荒川区(1,143件)
3位:目黒区(1,327件)
犯罪件数の少ないエリアや地域にある賃貸物件を探してみるのも良いでしょう。
②最寄り駅からの距離は遠すぎないか
女性が一人暮らしをする場合、最寄り駅からの距離も重要なポイントです。最寄り駅から遠すぎると交通費も時間もかかりますし、深夜や早朝の外出時には安全面を考慮して駅から近い物件が望ましいといえます。
一般的には徒歩15分以内の距離が許容範囲といわれていますが、残業などで帰宅時間が遅くなったり、帰り道のリスクを考えたりすると、徒歩5分以内の物件の方が女性で一人暮らしをしようとする方にはおすすめです。
③大通りから離れすぎていないか
大通りから離れすぎると夜道が暗くなったり、人通りが少なくなったりするため、治安の悪い地域では危険です。また、最寄り駅との距離も遠くなるため、通勤や通学の際に不便が生じる場合もあります。なるべく大通りに近い物件を選びましょう。
④遅い時間帯でも夜道が明るいか
夜道が暗くなるとすれ違う人に気づかなかったり、物陰でよく見えなかったりする場合などもあり、女性が一人で歩くには不安を感じることがあります。そのため、物件周辺の街灯の明るさや夜間の交通量、人通りがあるかなど、遅い時間帯でも安心して歩けるかどうかを確認しておくと良いでしょう。
⑤ファミリー層が多いエリアか
ファミリー層が多いエリアは治安が良く、街の雰囲気も明るく活気があることが多いです。また、近隣には子育てをするための施設や環境が整っていることも多く、ファミリー層にとっては魅力的な住環境となっています。
そのため、一人暮らしの女性でも、ファミリー層が多いエリアであれば、安心して生活できるでしょう。学区内にファミリー層が多い傾向があるため、小学校や中学校の学区内のエリアを検索してみると、希望の物件が見つかる可能性が高いです。
一人暮らしの女性が賃貸物件を選ぶ際に確認すべきこと
一人暮らしの女性にとって、安心して暮らせる賃貸物件を選ぶことはとても重要です。しかし、初めて物件を探す場合には、何をどこまで確認したら良いのか分からない方も多いでしょう。
そこで、女性が一人暮らしをするうえで、賃貸物件を選ぶ際に確認しておきたい条件をご紹介します。
①セキュリティ性は高いか
例えば、オートロックがあるか、TVドアホンや宅配ボックスが設置されているかどうかなどを確認します。最近では、スマートロックやセンサーライトなど、より先進的なセキュリティ設備がある物件も増えてきています。自分に合ったセキュリティ設備がある物件を選ぶことで、より安心して暮らせるでしょう。
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②何階にあるお部屋か
低層階だと、路上から中の部屋を覗かれたり、容易に侵入がしやすかったりする傾向があります。できる限り女性の一人暮らしの場合は、2階以上の高層階を選ぶと安心して暮らすことが可能です。その場合には、エレベーターの有無や広さ、階段の場所など避難経路も確認しておきます。
③お部屋の防音性は高いか
建物の構造や設備、部屋の間取りによって、防音性能は異なります。例えば、二重窓や壁の厚さ、床の材質などが防音性能に影響するものです。
また部屋の間取りによっても、防音性は異なります。例えば隣室との間に浴室がある場合は、水音や排水音が気になるかもしれません。生活音が漏れてしまうと、帰宅時間や起床時間など生活リズムが近隣にバレてしまい、ストーカー被害に遭いやすくなる可能性もあります。さらには、騒音トラブルに発展する危険性もあるでしょう。
そのため、お互いの生活音がなるべく漏れない、聞こえないような防音性が高い構造のお部屋がおすすめです。
④室内に洗濯機が置けるか
一人暮らしの女性にとって、室内に洗濯機を置くことはさまざまなメリットがあります。まず、洗濯機が外に置いてある物件だと、他の住人や通行人に生活スタイルを知られたり、洗濯物を盗まれたりする可能性が高いです。
洗濯機が室内にあればそのようなリスクも減らせ、夜間や早朝などの時間帯でも洗濯ができるため、自分の都合に合わせた生活を送れます。
⑤敷地内にごみ置き場があるか
賃貸物件によっては、敷地内にごみ置き場が設置されていない場合があります。指定場所まで歩いてごみを持っていかないといけないため、人目に付きやすくなってしまうことが懸念点です。その場合の対策としては、レシートをシュレッダーにかけたり、時間差でごみを捨てたりするようにします。
敷地内にごみ置き場がある場合には、夜間や早朝などでも安心してごみを捨てることが可能です。ごみを漁られると、レシートやお弁当のパッケージなどから生活習慣やリズムがバレてしまう可能性がありますが、敷地内だとそのリスクを減らせます。
一人暮らしの女性が住む賃貸物件にあると良い設備・条件
おしゃれなレイアウトが好きな方はフローリング、防犯対策をしっかりされたい方は防犯カメラの設置の有無、靴をたくさん持っている方はシューズボックスがあるかなど、見ておきたいポイントは人それぞれです。
女性が一人暮らしをする場合に嬉しい設備や条件について、以下のようなものが挙げられます。
①浴室乾燥機がある
浴室乾燥機があると、洗濯物を外で干す必要がなくなり、夜間でも天気の悪い日でも関係なくいつでも干せるため非常に便利です。デリケートな下着なども室内で干せるので、防犯面でも安心できます。
湿気を取り除くので、カビやニオイの発生を防止できるうえ、お部屋をいつでもスッキリさせることが可能です。
②居住者が女性限定である
女性限定物件だと、女性同士の挨拶やちょっとしたコミュニケーションが生まれやすく、交流が深まります。男性の宿泊や訪問を禁止している物件があり、その場合には男性に対する不安やストレス、不要なトラブルを軽減できることが特徴です。
③水回りの設備(バス・トイレ別、独立洗面台など)
浴室とトイレが別々になっていることや、独立した洗面台があることは、快適な生活を送るうえで重要な要素の一つです。食洗機や浄水器が付いていると、さらに嬉しいでしょう。物件を選ぶ際には、水回りの設備についてもぜひ確認してみてください。
一人暮らしの女性の住まいの防犯対策5選
女性が一人暮らしをする場合、防犯対策にはとくに気を配らなければなりません。一人暮らし歴5年の私が一人暮らしをしている中で、実践している防犯対策を5つ紹介します。
女性らしいカーテンの色を避ける
部屋の内部が見えにくくなるよう、女性らしいカーテンの色を避けることが大切です。
例えば、ピンクや紫などの明るい色のカーテンは、室内の明かりがついていると外からも見えやすくなります。そのため、落ち着いた色のカーテンや、外から見えにくいミラーレースカーテンなどを選ぶようにしましょう。
毎日同じルートで帰らない
毎日同じルートで帰ると、いつ帰宅するのか予測がしやすくなり、危険性が高まってしまいます。そのため、帰り道は毎回違うルートを選ぶようにしましょう。
毎日異なるルートで帰ることによって、通り過ぎる街や建物、商店街などの周辺地域を知れるうえ、新しいお店の発見など住んでいる街をより深く知ることができます。
同じルーティンを行わない
毎日同じ時間に帰宅したり、ごみ出しをしたりするような生活をしていると、不審者に狙われる可能性が高くなります。そのため、少し帰宅時間やごみ出しの時間など、行動を変えるように気を付けることが大切です。
洗濯物は室内で干すようにする
洗濯物は、必ず室内で干すように心がけています。洗濯物を盗まれる可能性がなくなりますし、洗濯物によって女性が住んでいることが分からなくなるからです。
女性の衣類には、シルクやニットなどデリケートな素材の洋服も多いため、室内干しの場合は日光や風による色あせや劣化の心配もありません。
宅配や出前利用時は気を付ける
宅配や出前の利用時は基本的に置き配を利用して、女性の一人暮らしとは分からないように注意します。友人と一緒にいるときだけの利用にしたり、もし受取時に会話する機会があったりしたとしても、自分が一人で暮らしていることを明かさないように注意しましょう。
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女性一人で暮らす賃貸物件は慎重に選ぼう
一人暮らしの女性が安心して賃貸物件を探すためには、立地・エリア、賃貸物件の条件、好条件の設備や対策を確認する必要があります。そして一番重要なのは、自分自身で常日頃から危機管理意識を持つようにして、自分の身を守るように心がけることです。
また、管理会社などの緊急連絡先や近くの交番、避難所なども合わせて把握しておくと、緊急時にも前もって行動がしやすくなります。備えあれば憂いなしです。
ぜひ快適で安心して生活できる、お気に入りの賃貸物件を見つけましょう。