管理人がいるマンションを見かけることもありますが、賃貸物件でも管理人が常駐している物件はあるのでしょうか。管理人がいるマンションは、そのほとんどが分譲タイプのマンションです。管理人がいる物件を希望する場合は、分譲マンションタイプから探してみましょう。
今回は、管理人がいるマンションの管理形態やメリット・デメリットをご紹介します。防犯性の高いお部屋の特徴や設備も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
管理人がいるマンションを希望する場合は、ハウスコムへその旨を記載してリクエストフォームを送れば、管理人がいるマンションを紹介してもらえます。
マンションに管理人がいるとどうなるの?
管理人がいるマンションは、管理人がいないマンションとどう違うのでしょうか?
管理人がいない場合、何か相談したいことがあってもすぐに相談できず、管理会社などへ連絡しなければなりません。
しかし管理人がいるマンションであれば、落とし物や共用部の電球切れなどすぐに相談や依頼をすることができます。
またエントランスに管理人がいるだけで、セキュリティ面でも安心できるメリットなどもあります。
管理人がいるとしても、その管理形態はマンションによって異なります。マンションの管理形態やマンションに管理人がいるメリット、注意すべきポイントを紹介していきます。
管理人がいるマンションの管理形態の種類
マンションに管理人がいる場合でも、その勤務形態や管理体制は異なります。ここでは4つの管理形態を紹介します。
・常駐管理
・日勤管理
・巡回管理
・無人管理
種類①常駐管理
常勤管理とは、いわゆる住み込みの管理人がいる管理形態です。管理人室があり、通常はその奥に管理人の居住スペースがあります。基本的には24時間管理人がいますが、管理人室にずっといるわけではありません。基本的には9~17時の勤務で、土日祝日は休みのことが多いです。
常勤管理のマンションのメリットは、トラブルや緊急事態が起きた際に、夜間や休日でも対応してもらえる可能性が高いことです。
種類②日勤管理
管理人が通勤して管理する形態です。勤務時間はマンションや管理会社によっても異なりますが、9時から17時のケースが多く、ある程度長い時間管理します。しかし、土日祝日は出勤しないケースが多いでしょう。
なお、マンション内を巡回することや休憩時間もあるため、管理室にいない時間帯もあります。また、数人の管理人がローテーションで勤務することもあり、毎日同じ管理人とは限りません。ただし、不特定多数ではないため、基本的には顔見知りの管理人です。平常時であれば、常駐管理と大差はなく、十分に安心できる管理といえます。
種類③巡回管理
日勤よりも比較的短い時間のみ滞在して、管理する形態です。週2回など曜日を決めて管理することが多く、午前中のみあるいは午後のみなど数時間滞在するケースも多いでしょう。
いくつかのマンションを一人の管理人が担当していることも多く、管理会社にとってはより多くのマンションを管理できるメリットはあります。その一方で、住んでいる側からすると会いたいときに会えないため、管理人がいるメリットを感じにくい可能性があります。
種類④無人管理
無人管理はその名の通り、基本的に管理人がいない管理形態です。何かあった場合には、管理会社に連絡することになります。
管理会社やマンションによっては監視カメラなどで監視し、解錠や施錠を遠隔で操作できるマンションもあります。何かあったときは基本的には駆けつけてくれますが、時間帯によってはすぐに駆けつけられないケースもあるでしょう。管理人がいるといっても身近にはいないため、住む側にとってはあまりメリットを感じられないかもしれません。
管理人がいるマンションに住むメリット
管理人のおもな業務は、共用部の清掃やゴミ置き場の管理、設備のメンテナンス、定期点検の立会いなどです。また共用部や敷地内を巡回することもあり、犯罪の抑止力にもなります。
落とし物や居住者の騒音問題なども相談することもできるため、居住者はにとっては心強い存在になるでしょう。
しかし管理人に何でも依頼できるわけではありません。基本的には宅急便の受取や専有部分の電球の交換は管理人の業務範囲外です。
そこで、管理人がいるマンションの代表的なメリットを、具体的に3つ紹介します。管理形態について紹介しましたが、常駐や日勤管理ではメリットを感じやすいものの、巡回管理の場合はそのメリットを感じられない場合もあるでしょう。
・セキュリティ性が高い
・共有部分の管理が行き届いている
・相談できるので安心できる
セキュリティ性が高い
管理人はエントランスにいるケースが多く、住人や宅配業者などの出入りを確認しています。監視カメラがあるマンションであれば、監視カメラも同様に確認しています。
基本的に不審者や犯罪者は人目を気にするため、管理人がいることによって少なからず犯罪の抑止力になります。とくに小さいお子さまがいらっしゃる場合は、下校の時間帯に管理人がいるだけで、安心感を得られるでしょう。
共有部分の管理が行き届いている
管理人がいなければ、照明や清掃について問題があった場合、管理会社に連絡しなければ気付いてもらえない可能性があります。
しかし管理人がいるマンションでは、日中に管理人が共用部分を巡回しています。照明器具が切れていれば蛍光灯や電球の交換をし、清掃が不十分であれば清掃員へ指示するため、常に管理が行き届いた状態をキープできるので綺麗です。
相談できるので安心できる
管理人の仕事は、マンションの管理や建物の維持管理に関するものです。それらに準ずる困ったことや心配なことがあれば、相談できます。
たとえば、騒音トラブルの相談や雪が降ったときの対応、子どもがケガしてしまったときの一時対応などを期待できます。過度な期待や無茶振りはいけませんが、いてくれるだけで安心できる場面は多々あるでしょう。
管理人がいるマンションに住む際の注意点
管理人がいるマンションはメリットしかないようにも感じますが、デメリットや注意すべき点もあります。
ここでは、代表的な2つの注意点を紹介します。
管理費や賃料が高い傾向にある
管理人がいるマンションは、管理人がいないマンションよりも管理費が高額になる傾向があります。また、賃料も比較的高くなるでしょう。
賃料や管理費を抑えたい方は、管理人がいない物件と比較して検討することをおすすめします。
挨拶などのコミュニケーションは意識的に行ったほうが良い
管理人はエントランス横の管理人室にいるか、廊下を巡回していることが多いため、平日の昼間に在宅する人は自然と顔を合わせることになります。無理に会話をする必要はもちろんありませんが、日常的に挨拶はすることになるはずです。
人付き合いを負担に感じる人にとっては、多少面倒に感じるかもしれません。自分にとって管理人がいることがメリットになるのか考慮して、お部屋を選ぶようにしましょう。
管理人がいるマンションと一緒に検討したい、防犯性の高いお部屋の特徴・設備
賃貸物件を借りる際に防犯性を重視したい方は、ぜひこれから紹介する6つのポイントを参考にしてみてください。
オートロックがあるお部屋
まず防犯性が気になる方は、オートロックがあるお部屋を選びましょう。基本的には、入居者もしくは入居者が開錠して招き入れた人しか共用部に入れません。
訪問営業や怪しい訪問者がインターホンを鳴らしたとしても、エントランスでシャットアウトすることが可能です。また室内の様子を知られずに済むので、そもそもエントランスからの呼び出しに応じないという選択肢もあります。
しかし、犯罪を100%防げるわけではないため、戸締りには気を付けましょう。
TVドアホンがあるお部屋
TVドアホンがあれば、訪問者の様子を確認してから、インターホンに応答するかどうかを判断できます。
また録画機能があれば、不審者だった場合に証拠として残すことも可能です。より防犯性を高めたい場合は、オートロックとTVドアホンの両方がある物件をおすすめします。
宅配ボックスがあるお部屋
宅配業者だと思って対応したら、実は強盗犯だったという事件を聞いたことがあるのではないでしょうか。とくに一人暮らしの人が宅配を受け取る際は、リスクがあるので注意が必要です。頻繁にネットで買い物することが多い人には、宅配ボックスがある物件をおすすめします。
また防犯面だけでなく、不在時でも荷物を受け取れるので便利です。しかし、部屋数に対して宅配ボックスの数が少ない場合は、受け取れない可能性があります。宅配ボックスの有無だけではなく、部屋数に対していくつあるのかを確認しておきましょう。
2階以上にあるお部屋
防犯面を考慮すれば、2階の方が不審者は侵入しにくい状況になります。階数が高ければ高いほど、侵入は難しくなるでしょう。また洗濯物を盗まれる可能性も低くなります。
しかし100%侵入できないわけではなく、電柱や雨どいなどを伝って侵入するケースもあるかもしれません。ドアは必ず施錠し、窓も開けっぱなしにしないように注意しましょう。
女性限定のお部屋
賃貸物件には、入居者を女性限定にしている物件もあります。共用部などで男性とすれ違うことに不安を感じる方は、女性限定物件を条件にして物件を探してみましょう。
しかし、女性限定物件は、友人や親族だとしても入室を禁止しているケースがあります。もちろん、同棲もできません。男性が遊びに来る可能性があるのであれば、管理規約やルールなどを確認しておきましょう。
室内に洗濯機置場があるお部屋
洗濯機置場が室内になく、共用の廊下やバルコニーにある物件があります。帰宅後に選択する場合は、夜間に外へ出なければ洗濯ができません。
防犯性を重視するのであれば、洗濯機置場が室内にある物件を検討しましょう。
管理人がいるマンション物件に住んでみよう
管理人がいるマンションは防犯性が高いケースが多いため、セキュリティ面が心配な方は管理人がいる物件を検討しましょう。何かあったときに相談できたり、管理が行き届いていたりするため、メリットが多いのも特徴です。
また、防犯面が心配な方は不動産会社の担当者に相談し、セキュリティ面で安心できる物件を紹介してもらいましょう。