NHKを解約したい。
お部屋を借りる際にNHKと契約をして今まで何となく受信料を払ってきていたけど、家に帰ってもテレビをあまり見ないので、お金がもったいないから解約したいです。「契約」をしたんだから、当然「解約」もできるはずですよね。
Answer
結論を先に言えば、解約することは可能です。解約する場合、NHKの窓口に連絡して放送受信契約解約届という書類を送ってもらいます。解約届には理由を記載する欄がありますが、放送を受信する機器を廃棄する、海外に移住する、といった理由であれば大抵は認められます。手続きを開始してから解約されるまでおおむね2~3週間かかります。
しかし、ご質問のような「テレビを持っているけれどもほとんど見ないから」という理由での解約は基本的にできません。
それは、NHKの受信契約義務を負うのは、”放送を受信する機器を設置した場合”と放送法によって定められているためです。見る見ないは関係なく、放送を受信する機器、すなわちテレビを設置すればその時点で契約の義務が生じるのです。この場合、テレビだけでなく、ワンセグ・フルセグ機能が付いた携帯電話、スマートフォン、カーナビも含まれますので注意してください。なお、パソコンの液晶モニターなど、映像入力に特化していて受信に必要な機器が付いていないものは対象外です。
従ってNHKを解約したい場合は、お持ちのテレビを売るなり廃棄するなりして処分してください。また、携帯電話やスマートフォンにテレビ等の受信機能があればついていないものに機種変更し、テレビを受信可能なカーナビを持っていれば受信できないものに変えることも必要です。その後であれば問題なくNHKを解約することができます。
実際は受信する機器を持っているのに持っていないと嘘をついて解約した場合、それが露見すると解約した時までさかのぼった分の受信料を支払わなければなりません。虚偽で解約することはやめましょう。