トイレ掃除はこまめに!毎日・週一・年一大掃除で効果的なお掃除方法とは

目次

トイレの掃除には、少し苦手なイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。ニオイや汚れ対策のために、毎日すべきことであるとわかっているものの、気が進まない家事のひとつです。

苦手意識のあるトイレ掃除こそ、ルールを決めて定期的に行えば、汚れも落としやすく、楽に綺麗な状態を保てます。

今回は、トイレ掃除の内容や頻度、具体的な方法、汚れの種類別の落とし方を解説しています。トイレの清潔を楽に保てる工夫も紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

トイレの掃除箇所と頻度

ひとえにトイレ掃除と言っても、掃除する箇所はたくさんあり、適切な掃除方法もさまざまです。おすすめの掃除箇所と頻度は、次のとおりです。

・毎日:便器(軽い掃除)・便座(軽い掃除)・床の埃とり など

・週1回:便器(念入り)・床・壁・ウォシュレット・トイレマット・スリッパ など

・1ヶ月〜数ヶ月に1回:タンク・換気扇・フィルター など

実際に、掃除頻度や必要な掃除内容は、それぞれの家庭の人数やライフスタイルにより異なります。ここでは、一般的におすすめの掃除箇所や頻度について紹介します。

【毎日すべき掃除】便器や便座の軽い掃除・床の埃とり

トイレは毎日複数回使用するため、汚れが溜まりやすい場所です。清潔感を保つには、汚れをそのままにせず、こまめに掃除をしましょう。

定期的に完璧な大掃除をするよりも、毎日の軽い掃除を習慣化して継続したほうが、汚れの程度も軽く、掃除の手間もかかりません。

・便器・便座の簡単掃除

・ドライシートや掃除機で床の埃掃除

・棚の上やペーパーホルダーの埃掃除

・手洗い用のタオルの交換

トイレは服を脱ぎ着するため、埃が溜まりやすい場所でもあります。トイレの使用後に、棚の上やペーパーホルダーの上の埃をさっと乾拭きするだけでも、汚れの蓄積を防ぐことが可能です。

【週1回すべき掃除】便器の念入り掃除・床・壁など

週1回のトイレ掃除では、毎日の掃除で落としきれなかった汚れをしっかりと落とします。

・便器の念入り掃除

・壁・床の拭き掃除

・ウォシュレット掃除

・トイレマットの洗濯

・トイレスリッパ掃除

壁や床は汚れていないように見えても、飛び散った尿により、ニオイの原因となることもあります。定期的に拭き掃除をするのがおすすめです。

また、トイレマットやスリッパを利用している場合、埃や汚れが溜まりやすいため、こまめに洗い清潔を保ちましょう。

【1ヶ月〜半年に1回すべき掃除】タンクや換気扇・フィルター類の掃除

1ヶ月〜半年に1度は、トイレタンクや換気扇など、普段は手の届かない部分の掃除も行いましょう。掃除の必要性や頻度は、トイレの設備や家庭により異なります。

・トイレタンク

・換気扇

・収納棚の中身

・ドアノブやペーパーホルダーなどの手垢掃除

年間の予定を立てて、スケジューリングしておくとよいでしょう。

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簡単3分!毎日できるトイレ掃除の方法・流れ

次に、掃除の方法や流れについて紹介します。毎日行うトイレ掃除は、3分以内で手軽に行うことが可能です。「朝一番にトイレに行ったあとに終わらせる」「家全体の掃除機がけのついでにする」など、ルーティン化してしまいましょう。

準備するものは、以下の3種類です。

・トイレ掃除用シート(またはトイレットペーパーと洗剤)

・トイレブラシ

・掃除機またはフローリングワイパー

STEP1. ペーパーホルダーや棚の埃をとる

まずは、トイレットペーパーや掃除用シートなどで、棚の上やドアノブ、ペーパーホルダーの上に乗った埃をとります。汚れがこびり付いていなければ、乾拭きで十分です。

STEP2. 床の埃掃除

次に、床に溜まった埃の掃除をしましょう。フローリングワイパーにドライシートをつけて拭けば、シートを捨てるだけで済むので便利です。

STEP3. フタ・便座→床→便器裏の順番で拭く

トイレの掃除シートや洗剤を吹きかけたトイレットペーパーで、便器周囲の掃除をします。フタの裏表、便座の裏表、床、便器、便器の裏のように、汚れの軽い場所からひどい部分の順番となるように拭いていきましょう。

STEP4. 便器の中の掃除

便器の中の汚れが気になる場合には、洗剤とトイレブラシを使用して掃除をしましょう。こすらずに、汚れを落としてくれる泡タイプの洗浄剤もおすすめです。

週1回でOK!週初めを気持ちよく過ごすためのトイレ掃除の方法・流れ

週1回のトイレ掃除は、毎日の掃除で落とせなかった汚れや、床や壁を念入りに掃除します。

準備するとよいものは、次の道具です。

・トイレ用お掃除シート

・トイレ用の洗剤

・トイレブラシ

・塩素系洗剤 ※

・酸性洗剤 ※

・割り箸・爪楊枝・綿棒など

※塩素系洗剤と酸性洗剤は、混ざると有毒なガスが発生します。くれぐれも混ざらないように注意しましょう。

STEP1. 毎日の掃除と同様に便座や床を掃除する

毎日の掃除と同じように、便座や便器の拭き掃除、床の掃除をします。

STEP2. 頑固な汚れの掃除をする

便器周囲の黒ずみや黄ばみ汚れ、水垢汚れは、専用の洗剤や掃除グッズで除去しましょう。それぞれの汚れに対する掃除方法は、後ほど紹介します。

便器のフチの汚れや、床と便器の境目、ウォシュレットも掃除をします。割り箸や爪楊枝にトイレシートを巻いたお掃除棒や、濡らした綿棒を使えば、細かい部分も掃除がしやすくなるのでおすすめです。

STEP3. 壁と床の水拭き

トイレの壁や床には、気づかないうちに飛び散った尿が蓄積され、ニオイの原因となることがあります。定期的に水拭きをしましょう。

尿の汚れは、アルカリ性の汚れです。ニオイを除去したい場合には、水100mlにクエン酸小さじ1/2を混ぜた酸性の「クエン酸水」がおすすめです。

STEP4. トイレマットやスリッパの掃除

トイレマットやスリッパがニオイの原因となることもあります。利用している場合には、定期的に掃除や洗濯をしましょう。

季節の変わり目を快適に過ごすためのトイレ掃除方法・流れ

タンクや換気扇・フィルター類の掃除は、1ヶ月〜数ヶ月をめどに行いましょう。普段は覗くことの少ないタンク内部ですが、常に水があるため、水垢やカビが蓄積しやすい場所です。ここでは、一般的なトイレタンクの掃除手順を紹介します。

トイレタンク掃除に必要なものは、次の道具です。

・マイナスドライバー

・柄が長いブラシ

・歯ブラシ

・スポンジ

・洗剤

・クエン酸 など

なお、タンクレストイレの場合、掃除は不要です。

STEP1. タンクの水を抜く

タンクに溜まる水を抜くためには、止水栓を閉める必要があります。マイナスドライバーを使用しましょう。止水栓を閉める際には、どのくらいの緩さで開いていたのかを覚えておくようにしてください。

止水栓を止め、水を流すとタンクの水が抜けます。

STEP2. タンクのフタを洗う

常に水にさらされるタンクのフタは、カビが発生しやすい場所です。フタを取り外し、両面を中性洗剤やトイレ用洗剤で洗いましょう。

STEP3. タンクの中を洗う

スポンジや持ち手の長いブラシ、歯ブラシを使ってタンクの中を洗浄します。トイレ用の洗剤や、中性洗剤を利用しましょう。

汚れがとれたら、止水栓を少しだけ緩め、水を流して洗剤を洗い流します。フタを戻し、止水栓を掃除の前と同じ程度まで緩めれば、タンクの掃除は終了です。

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トイレの頑固な汚れの原因と掃除方法

毎日トイレの掃除をしていても、知らず知らずのうちに汚れが蓄積し、普段の掃除では落とせない頑固な汚れとなることがあります。トイレにつきやすい頑固な汚れは、次の3種類です。

・黒ずみ汚れ

・黄ばみ汚れ

・水垢汚れ

それぞれの汚れごとに性質が異なるため、適切な対処方法を知っておきましょう。

黒ずみ汚れの原因と掃除方法

便器の水が溜まる部分の周囲に、輪っか状に発生するのが黒ずみ汚れです。トイレ掃除をしばらくしていないときに発生するため「さぼったリング」とも呼ばれます。

黒ずみ汚れの原因

便器の黒ずみは、埃やカビが合わさって発生します。そこに水垢が加わると固まり、こするだけではとりにくい頑固な汚れとなるのです。

黒ずみ汚れを落とす方法

黒ずみ汚れをとるためには、セスキ炭酸ソーダや重曹などアルカリ性の洗剤がおすすめです。重曹やセスキ炭酸ソーダで汚れが落ちない場合には、市販の塩素系の洗剤で落とせます。

お使いのトイレの説明書にしたがって便器の水を抜いたら、黒ずみの強い部分にトイレットペーパーを乗せましょう。トイレットペーパーの上から洗剤を塗布することにより、洗剤が汚れに密着します。

30分〜1時間ほど時間を置いたら、水を流してブラシで磨きます。

黄ばみ汚れの原因と掃除方法

次に、黄ばみ汚れの原因や掃除方法について紹介します。

黄ばみ汚れの原因

便器の黄ばんだ汚れは、尿石汚れです。尿石は、尿に含まれる尿素やたんぱく質などが、細菌の働きにより変質して固まったものです。蓄積すると、簡単には落ちません。

黄ばみ汚れを落とす方法

黄ばみ汚れには、酸性洗剤が効果を発揮します。クエン酸水や、市販の酸性洗剤を利用しましょう。黒ずみ汚れの場合と同様に、必要に応じて便器の水を抜き、トイレットペーパーでパックをしてからこすると、汚れが浮きやすくなります。

酸性洗剤を使用する際には、ハイターなどの塩素系洗剤と混じらないように、くれぐれも注意しましょう。

水垢汚れの原因と掃除方法

水垢汚れは、手洗い場や蛇口周りにつく白いザラザラとした汚れです。蓄積すればするほどとれにくい汚れとなるため、見つけたら早いうちに対策を行いましょう。

水垢汚れの原因

水垢は、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が、白く固まったものです。水道水で濡れた部分が乾くと水は蒸発しますが、ミネラルはその場所に残ります。ミネラルが繰り返し蓄積されることにより、落としにくい頑固な水垢汚れへと変化します。

水垢汚れを落とす方法

水垢汚れは、アルカリ性の汚れです。酸性のクエン酸水やお酢、市販の酸性洗剤が効果を発揮します。

クエン酸水やお酢で掃除をする場合には、水垢の気になる箇所にキッチンペーパーやラップ、トイレットペーパーを敷き、洗剤を吹き付けて2時間ほど放置します。水垢の成分が中和されることで、落としやすくすることが可能です。2時間ほど経過したら、ペーパーやスポンジでこすりましょう。

蓄積する前の軽い水垢であれば簡単に落とせるため、こまめに掃除することをおすすめします。

トイレ掃除を楽に継続するためのポイント

ここまで、トイレ掃除の具体的な方法について解説してきました。

定期的に掃除をしていれば楽に清潔を保てますが、実際にはトイレの掃除が苦手で、つい避けてしまう方もいるのではないでしょうか。ここからは、トイレ掃除を楽に継続するためのポイントを紹介します。

家族の人数やライフスタイルから掃除ルールを決めておく

家族の人数やライフスタイルにより、トイレの使用頻度は異なります。たとえば、日中仕事や学校で家にいない時間が長ければ、トイレの使用回数も減るため、掃除の頻度は少なくてもよいでしょう。

「○曜日に便器の掃除をする」「仕事の日は拭き掃除のみ」など、家庭にあわせたルールを決めておくことをおすすめします。無理のないスケジュールで継続すれば、楽に綺麗な状態を保てます。

自分に合った洗剤や掃除道具を選ぶ

自分の使いやすい洗剤や掃除用具を選びましょう。

ドラッグストアやスーパーでは、トイレ用のさまざまな掃除グッズが市販されています。先端が使い捨てのブラシや流せるシート、泡で汚れを吸着してこすらずに掃除ができるスプレーなど、使いやすいものを探してみてください。

また、掃除グッズは、すぐに手に取れる場所に設置することもポイントです。汚れを見つけたら、その場ですぐに掃除ができる環境を作りましょう。

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トイレの汚れ対策もあわせて行う

トイレ掃除の習慣化とともに、汚れ対策もあわせて行えば、掃除がさらに楽になります。トイレの清潔を保つ工夫を紹介します。

床にものを置かない

床にものが置いてあると、掃除のたびに移動させる手間が増えます。掃除道具は、浮かせる収納がおすすめです。突っ張り棒や手すりを利用して、工夫してみましょう。

また、トイレマットやスリッパをトイレに設置すると、掃除の工程が増えてしまいます。本当にマットやスリッパが必要であるのか、検討してみるのもよいでしょう。

便器内のコーティング

便器内をコーティングすることにより、汚れがつきにくくなる便利なグッズが市販されています。

一番手軽なものは、便器に直接スタンプするタイプです。スタンプの場所により、水がはねたり上手く流れなかったりする場合があるので、適切な場所にスタンプするよう気をつけながら使用してみましょう。

座って用を足す

トイレが最も汚れるのは、男性が立って用を足したときです。目に見えない尿の飛び散りにより、壁や床が汚れ、ニオイの原因となります。抵抗がなければ座って用を足すようにして、家族にも協力してもらいましょう。

掃除した日をカレンダーに記入する

生活が不規則で掃除の曜日を固定できない場合や、毎日の掃除をきちんと行いたい方には、掃除した日を記録する方法もおすすめです。

手帳やカレンダーに印をつけたりシールを貼ったりすることにより、目で確認できるため、達成感を味わえます。習慣化にもおすすめの方法です。

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定期的なトイレ掃除をして気持ちよく過ごそう!

今回は、トイレ掃除の内容や頻度、具体的な方法、汚れの種類別の落とし方を紹介しました。

トイレには、掃除すべき箇所が意外とたくさんあると思われたかもしれません。しかし、ルールを決めて習慣化してしまえば、汚れを溜めることなく、楽に清潔な状態を維持できます。

家族が毎日使う場所であるトイレが居心地のよい空間になるよう、ぜひ紹介した方法を取り入れてみてくださいね。