ポプリを手作りしよう!作り方やおすすめの置き場所をアロマテラピーのプロが解説

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仕事でもプライベートでも、メールやSNSなどさまざまなものに追われて疲れていませんか?そんなとき、心と体を癒してくれるのが「ポプリ」です。デジタル社会から少し距離を置いて、自然と触れ合ったり花や葉から生まれる香りを楽しんだりすると、心にゆとりができるかもしれません。

今回は、そんな現代人にこそおすすめしたい「ポプリ」の魅力を、アロマテラピーインストラクターの私がご紹介します。

ポプリとは

ポプリとは、木・花・葉・果皮・エッセンシャルオイル(精油)などを混ぜた芳香剤のことです。ポプリの語源はフランス語「pot-pourri」から由来しており、その言葉には植物を壷の中で熟成させた香りという意味があります。

ポプリは植物の香りを調合して心地よい香りを楽しむものですが、主に2つの種類があります。

ポプリの種類①ドライポプリ

ドライポプリは、木・花・葉・果皮などの植物をカリカリに乾燥させて作る芳香剤です。植物を数種類組み合わせて、容器に入れて部屋に置くことで香りを楽しみます。

ポプリの種類②モイストポプリ

モイストポプリは、木・花・葉・果皮に粗塩やエッセンシャルオイルなどを加えて水分を含ませた状態の芳香剤です。ドライポプリよりも香りが残るのが特徴です。

ポプリとサシェの違い

サシェとはポプリの仲間で、ドライポプリやモイストポプリを布袋や紙袋に詰めたものです。置き場所や使い方によって向き不向きがあるので、自分に向いているものを選びましょう。

ポプリの楽しみ方

ここからは、ポプリの楽しみ方や置き場所についてご紹介します。

ポプリの香りの効果を有効活用

ポプリの材料となる植物には、個性豊かな香りがあります。

たとえば、ガムでお馴染みのペパーミントの葉です。ペパーミントには、虫の嫌いな香りを出して虫を遠ざけ、身を守る働きがあります。

このように植物が自然界で生き抜くために作り出した香りの効果を、私たちの日常生活にも応用できます。つまり、植物の香りにはさまざまな効果があり、その効果をポプリに利用して部屋に置くと、人間にも役立つのです。

ポプリの置き場所①シューズボックス

シューズボックスがあると靴や小物をまとめて収納できますが、汗や皮脂による靴独特の匂いが気になります。そこでペパーミントのポプリを置くと、消臭効果があるとともに清涼感のある爽やかな香りが広がります。

さらに、ポプリを布袋に入れてシューズキーパーにすると、靴の中の不快な匂いを防ぐことにも役立ちますよ。

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ポプリの置き場所②ウォークインクローゼット

ウォークインクローゼットがあれば、洋服やアクセサリーの整理整頓がしやすくなり見た目もスッキリします。ただ、ウォークインクローゼットを閉めたままにしておくと虫やカビが発生しやすくなります。そこでレモングラスなどの虫を寄せ付けない効果があるポプリを置くと安心でしょう。

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部屋を優しく香らせるインテリアに

例えば12月になると、クリスマスリースを飾る家も多いのではないでしょうか?実は、クリスマスリースもポプリの仲間です。ポプリをインテリアとして楽しみ、優しい香りで心地よい空間を演出してみるのも良いでしょう。

おすすめインテリア場所①玄関

玄関は、家の印象を決める大切なポイントです。甘すぎないローズマリーなどハーブ系のポプリをインテリアとして飾ると、来客用のおもてなしになります。

おすすめインテリア場所②リビングダイニング

リビングダイニングには、空気をリフレッシュしてくれるレモンなど柑橘系のポプリを飾りましょう。柑橘系のポプリは親しみやすく温かみを感じます。

花を長く楽しむ!生花からポプリへ

生花の命は短いものですが、乾燥させてドライフラワーにして、その後ポプリにするとより長く楽しめます。記念日にプレゼントされた花束などをポプリにして残しておくのもおすすめです。

例えば、好きな花をバルコニーで育ててみるのはいかがでしょうか?ゼラニウム、ローズマリー、ペパーミントは簡単に育てられます。また、自宅で育てた植物なら安心してポプリに使えます。(ただしバルコニーは共有部分ですので、いざというときの脱出経路を塞いでしまうような使い方はやめましょう。詳しくは契約時に詳細を確認してください)

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なお、ドライフラワーにするときは室内物干し機があるととても便利です。花に囲まれた暮らしをしたいのなら、室内物干し機がある物件も視野に入れてみて下さい。

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ポプリに使われる代表的な植物

自宅で育てている植物はもちろん、花屋さんで購入した花束などをポプリの材料にしても良いでしょう。ここからはポプリの材料となる植物を紹介します。

バラの花

バラは「花の女王」と呼ばれるほど豪華で美しい花です。濃い赤色やピンク色のバラは、乾燥させてもカラーが長持ちし、うっとりするような甘い香りが楽しめます。

月桂樹(ローリエ)の葉

月桂樹は、煮込み料理やスープなどのスパイスとして重宝されている葉です。月桂樹の葉は爽やかな香りがしてポプリに最適。また、スーパーなどでも手軽に購入できるため初心者にも手に取りやすいでしょう。

オレンジ・レモン・ミカンなどの果皮

食べた後のオレンジやミカンの皮を風通しの良い場所で日干しすると、ポプリの材料になります。比較的、色も香りも綺麗に残るため手作りしやすいのが特徴です。

ポプリに使われる代表的なエッセンシャルオイル

エッセンシャルオイルとは、花、葉、果皮などから抽出した液体です。種類は200~300種類あるといわれ、アロマ専門店では30種類程度のエッセンシャルオイルが並んでいます。ここでは、初心者向けのエッセンシャルオイルをご紹介します。

ラベンダー

ラベンダーは、鎮静作用や抗菌作用があるといわれ穏やかで甘い香りが特徴です。なお、ラベンダーのエッセンシャルオイルには、真正ラベンダー、スパイクラベンダー、ラバンジンなどいくつか種類があり、香りも異なります。

ローズマリー

ローズマリーは、樟脳のようなスッキリした香りが特徴です。頭脳明晰作用があるといわれており、仕事や勉強で記憶力や集中力をアップさせたいときにも良いでしょう。

オレンジ・スィート

オレンジ・スィートは、甘くフルーティーな香りが特徴で、気分を明るく前向きにしてくれます。他のエッセンシャルオイルに比べて低価格で手に入るため、エッセンシャルオイルを初めて購入する方におすすめです。

初心者でもできる!ポプリの作り方

ポプリの作り方には決まったルールはありませんが、ここでは基本的な作り方をドライポプリ・モイストポプリそれぞれご紹介します。といっても、それぞれ5~6ステップで簡単に作れるため、気軽に挑戦してみてくださいね。

ポプリの材料・準備

実際にポプリを作る前に必要になる材料について、その準備方法をご紹介しましょう。

生花の選び方

自宅にある植物を材料にする場合は、虫が付いていない花や葉を摘みます。また、花屋さんで購入する場合は、傷みがない植物を選びましょう。

花や葉の取り方

花は、がくから外し、花びらや葉を1枚1枚丁寧に取っていきます。

No.5_柚子の果皮

No.6_果皮を型抜き

果皮の取り方

オレンジや柚子などは、ナイフや手で果皮をむき、白い部分を少なくしておきます。型抜きを使って好きな形に切り抜くと可愛らしくなります。

乾かし方

花、葉、果皮は、それぞれ重ならないように紙の上に置きます。風通しがよく涼しい部屋で2日から1週間ほど乾燥させます。急ぎの場合は、白熱灯ランプの下やエアコンの風を当てて乾かしても良いでしょう。

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ドライポプリの材料と作り方

用意するもの

・紙やお盆

・花や葉などポプリの材料

・スプーンや割り箸

・密閉できるビン

・ポプリを入れる袋

作り方

①「ポプリの材料・準備」を参考に、好きな材料を用意する

②材料を容器に入れスプーンでかき混ぜる

③材料を密閉できるビンに入れる

④ときどき蓋を開けたり中身を混ぜたりしながら、2週間程度香りを熟成させる

⑤できたポプリを袋に詰める

モイストポプリの材料と作り方

用意するもの

・紙やお盆

・花や葉などポプリの材料

・粗塩

・エッセンシャルオイル

・スプーンや割り箸

・密閉できるビン

・ポプリを飾るお皿やカゴ

作り方

①「ポプリの材料・準備」を参考に、好きな材料を用意する

②材料を容器に入れスプーンでかき混ぜる

③さらに、粗塩やお好みのエッセンシャルオイルを加える

④材料を密閉できるビンに入れる

⑤ときどき蓋を開けたり中身を混ぜたりしながら、2週間程度香りを熟成させる

⑥できたポプリをお皿やカゴに盛り飾る

アロマテラピーインストラクターおすすめ!応用アレンジポプリの作り方

アロマテラピーとは、植物の香りを利用して心身の健康に働きかける自然療法です。ポプリもアロマテラピーのような感覚で楽しめます。初心者向けのアレンジポプリの作り方をご紹介します。

超簡単!バスソルトのポプリ

ドラッグストアで販売しているバスソルトを容器に入れるだけでも、色鮮やかなポプリができます。バスソルトには、あらかじめ効能が考えられ、カラーや香りが調合されているので、最初から作る必要がありません。

さらに、ポプリとして飾った後はバスソルトとして使用することもでき一石二鳥です。

お気に入りのドライフラワーでインテリアポプリ

花屋さんや100斤にあるドライフラワー、輸入食品店やアロマ専門店にあるハーブティー用のハーブなどに、エッセンシャルオイルを加えるとモイストポプリが完成します。

さらに、ティーカップ用のお皿にポプリを盛り、飾るだけでも立派なインテリアやアートになりますよ。

ポプリを袋に詰めたオリジナルサシェ

ハーブティー用ハーブを小さな封筒に入れて、テープのりでしっかり封を閉じるとサシェになります。ハンカチや手帳に挟んで香りを楽しんだり手紙に同封したりすると良いでしょう。

ポプリを扱う際の注意点

ポプリ作りやポプリの取り扱いにはいくつか注意点があります。特に、夏場など湿度が多い時期はカビや虫に気を付けましょう。

ポプリに向かない材料に注意

ポプリを生花から作るときは、水分が多い花や変色しやすい白い花は避けましょう。たとえば、ユリ、クチナシ、ペチュニアなどはポプリ向きではありません。

日光に注意

直射日光の当たる明るい場所にポプリ置くと、色あせが早くなり香りも蒸発してしまいがちです。蛍光灯の真下、窓際などは避けてください。置き場所や保管場所は、暗く涼しいところにしましょう。

強すぎる香りに注意

香りの好みは人それぞれです。強い香りや嫌いな香りを嗅ぐと気分が悪くなる可能性があります。エッセンシャルオイルは、1、2滴程度を目安に使用するようにしてください。

ポプリを生活に取り入れよう!

ポプリ作りを通して、まわりにある自然の豊かさに気づけるようになります。さらに、自分で植物を育て、花や葉に触れ、フレッシュな香りを感じていると、五感が刺激され幸せな気分が味わえます。

普段、SNS疲れや周囲に合わせ過ぎてストレスを溜めている人にとっては、自分の好きな香りを探したり、ポプリを飾って好きな部屋を作ったりすることで主体的になれ心の癒やしにつながるはずです。ぜひ、オリジナルポプリを作ってみてください。