「モノがいっぱいで収納できない」「使っていないけれど、捨てられないものがたくさん」といったお家の中のお悩みはありませんか?何から片付けていいのかわからなかったり、自分の空間がほしいと感じたりすることもあるでしょう。
モノが簡単に手に入る現代は便利ですが、その一方でモノに溢れており、実は人間がモノに振りまわされているともいえます。スッキリと軽やかに暮らしていくために、そんなお悩みを「断捨離」で解決していきましょう。
断捨離とは
「断捨離」と聞くと、”モノを思い切って捨てること”という印象をお持ちの方が多いと思います。もちろん、それが全て間違っているというわけではありませんが、厳密には「行動」ではなく「考え方」自体を指す言葉です。
断捨離は元々、ヨガの教えとして存在する以下の3つの言葉の頭をそれぞれ取ったものになります。
・断行…自らに入ってくる不要なものを断つこと
・捨行…すでに持っている不要なものを捨てること
・離行…モノ自体や事柄への執着から離れること
学生生活から社会人として一人暮らしを始める方、結婚して夫婦生活を満喫される方、子育て中の方、子育てが一段落して自分の時間を持てるようになった方…どんな世代の方も身軽になり、スッキリ軽やかに心地よく暮らしたいというのは共通の願望なのではないでしょうか。
それぞれの世代の暮らしぶりには、ちょうどいいモノの量やちょうどいいサイズ感があるものです。そんなモノの量とサイズ感を知るために、捨てるものを探すのではなく、それぞれの人生のステージにおいて必要なものを選びとり、残すことが「断捨離」の考え方です。
断捨離を意識することで感じる4つのメリット
まずは、断捨離を意識することで多くの人が感じられる4つのメリットを紹介しましょう。
生活に無駄がなくなり、モノをなくす・探す機会が減る
大きなメリットとしてまず挙げられるのは、シンプルに持つモノを選別することで生活に無駄がなくなる点です。この「無駄の削減」は、単純にモノが減って住居スペースが増えるといったことだけでなく、モノをなくしたり探したりする日常の無駄も削減されます。
モノが多いと、どこに何があるのかがわからなくなりがちです。いつも探し物をしてばかりでは、時間を無駄にしてしまいます。モノを減らすことで片付き、どこに何があるかを把握できるので、時間も生み出せるようになるでしょう。
本当に必要かどうかを都度考えるようになり、出費が抑えられる
断捨離を意識し始めると、買い物一つ一つに「これは本当に必要なものなのか」と考える習慣が付くようになります。その結果、無駄な買い物を回避でき、モノが増えるのを防げるだけでなくそれによる出費も抑えられるようになります。
家事が楽になる
断捨離のメリットとして次に挙げられるのは、家事が楽になることです。特に便利だと思って買ったもの、必要だと思って買ったものをあえて減らすことで楽になるケースがあります。
例えば、キッチンマットや玄関マットなどのマット類です。基本的には床が汚れないように、と敷くものですが、床が汚れない代わりにマットを洗濯する手間が発生します。床の汚れであれば床掃除の際にできますが、マットに関しては洗濯と乾かすという作業が発生するので意外と手間がかかるのです。
上記は一例であり、床の材質的に敷いたほうがいいケースももちろんありますが、手間となっていたものを減らすことで、家事が肉体的にも精神的にも楽になります。と同時に家事の中には、案外やらなくてもいいことが多いことに気づくのではないでしょうか。
決断力・行動力がつく
手放すか残すかの決断に最初は迷うかもしれませんが、慣れてくるとすぐに決断できるようになります。私が実際に片付けサービスに伺う方も、初めのうちはなかなか決断できないものです。しかし、決断自体に慣れてくるとだんだん加速化して、決断することが気持ち良さげに見えてきます。頭と身体を使うので、高齢者なら認知症予防にもつながるでしょう。
断捨離の定着を目指すなら「7つのもったいない思考」を卒業すること
スッキリ暮らすためには、作業として選びとることが必要不可欠です。ですがその前に、優れた収納用品をそろえるよりも、収納のテクニックを学ぶことよりも、思考がとても重要といえます。
断捨離が一時的なマイブームではなく常に習慣として身につくように、まずは以下のもったいない思考を卒業し、思考の転換をしましょう。
NG思考①元を取りたい
モノを購入した時点で、元は取れていると思いましょう。そう考えれば、使い勝手が悪くても、無理やり使い続けるようなことはなくなります。
NG思考②もらわないと損だから
たとえ無料でも、自分に必要がないなら断りましょう。後々、捨てる手間や罪悪感を味わうことを考えると、必要がないのにもらうのは損と言えます。
NG思考③「〇個買うとさらに△%オフ」ならもう1つ買っておこう
〇個買って、本当に全て使いますでしょうか。お得感にハートをくすぐられて、無駄買いしてしまうと、モノを増やす原因になります。必要な量だけを買うようにしましょう。
NG思考④〇〇放題だから
食べ放題や詰め放題などは、本当にお得でしょうか?量より質が大事なものもたくさんあります。いいものを必要な分だけ、食べる・買うという豊かさを感じてみてください。
NG思考⑤いつか使うかもしれない
その“いつか”はいつでしょうか?昨年あるいは数年間、出番がなかったのなら、今後の出番はほぼ無いといって差し支えないでしょう。
NG思考⑥せっかくだから
「せっかくだから、買っておこう」「せっかくだから、置いておこう」と思ったら、一旦一呼吸しましょう。本当に必要なモノなのか、置いておきたいモノなのかをよく考えてみてください。
NG思考⑦まだ使えるから
壊れていないからなどの理由で、放置しているものはありませんか?「もったいない」精神は大切ではありますが、それが過剰に積み重なると断捨離の精神と離れてしまいます。特に「もう使わないけれど、まだ使えるから」という理由だけで保管するのはやめましょう。
断捨離の基本的な進め方4ステップ
断捨離の考え方について見ていただいたところで、ここからは実際の断捨離の進め方について紹介していきましょう。
断捨離と聞くと冒頭でも紹介の通り、「とにかく捨てる!」という印象があるかと思います。しかし、ここからお話しする断捨離は、モノを捨てることを推奨するのではなく、何を残すかに重きを置いて4段階のステップで進めていきたいと思います。
STEP1.どんな部屋を作りたいのかを考える
まずはどんな暮らしがしたいか、どんな部屋にいたいかを考えてみてください。自分自身の心地良さをイメージしてみることが重要です。具体的な画像が雑誌やWeb上にあれば、それを目標にするのもいいでしょう。そのようなイメージや目標が、これから始める断捨離を進めてくれる力になります。
STEP2.自分の部屋にあるモノの量を把握する
まずは、自分の部屋にあるモノの量を把握しましょう。見えている範囲だけでなく、すでに収納しているすべてのモノを出してみることがポイント。部屋という限られたスペースの中に、自分が何をしまい込んでいるのかを”すべて”確認する必要があります。
溜めているもの、残しているものをすべて出し、モノがどんなに多いか、使っていないモノがどんなにあるか、向き合ってみましょう。
STEP3.一か所に集めて、不要なものを捨てる
モノの量と内容を把握するために、STEP2で出したモノ達を部屋の一か所に集めてみましょう。そこから、選ぶというステップに入ります。これからの生活に何が必要で何が不要か、そして大切にしたいものは何かを選びとる作業です。
基準は後述するそれぞれのモノ別の選別方法でも紹介しますが、基本はマイルールでOKです。もし迷ったら、「迷いBOX」のようなものを作ってみてはいかがでしょうか。一時保管して、期限付きの後日に判断し、手放すものを決めましょう。
STEP4.断捨離しないモノを片付ける
手放すものを手放したあとは、改めて残したものをどこに片付けるかを決めましょう。
ここまできたら、厳選されたものだけに囲まれている自分というものを実感できるかと思います。これからのスッキリした暮らしがイメージでき、モノは減ったのに不思議と豊かになった気持ちになるものです。
断捨離する際の基準・考え方
本コラムでは、次の項目から以下のモノの断捨離の基準や方法を紹介していきます。
・洋服
・バッグ
・靴
・食器
・本(雑誌)
・書類
これらは多くの人が持っているものですが、趣味嗜好に関係しているモノ、そうでないモノに関わらず、実は全てのモノの断捨離にいえる基準というのが存在します。まずは「困ったら一旦これで判断すべき」基準をご紹介していきましょう。
過去一年間で使ったか
まず、過去一年間を思い出してそのモノを使ったか(着たか・身につけたか)を思い出してみましょう。少なくとも思い出せない時点で、これからも使う可能性は低いと言わざるを得ないため、手放す対象となりえます。
ダブルアイテム(似たようなモノを持っている)がないか
色や素材、サイズ感が似ていて用途も特に分かれているわけではない、というモノがある場合、よほどのこだわりがなければどちらかを手放してもいいでしょう。スペアとして持っておきたい、という気持ちはわかりますが、断捨離を心がける上で「いつか使うかもしれない」という考えは支障になってしまいます。
状態が悪くて使うのをためらっていないか
部品が外れたり壊れたりしている、穴が空いている、汚れが目立つなどの理由で使うのをためらっているモノはありませんか?明確に修理に出す予定がなければ、思い切って手放しましょう。思い出深いモノについては、「捨てるとストレスになりそう」かどうかを基準にしましょう。
洋服の断捨離ポイント
洋服の断捨離は、クローゼットや収納を整理し、身の回りをシンプルに保つための手段の一つです。洋服の断捨離方法と手放してもいい基準を紹介していきます。
断捨離すべき洋服の基準
手放してもいい洋服の基準は、以下の4つです。
・過去一年間で着たか
・ダブルアイテム(似たような服を持っている)がないか
・状態が悪くて着るのをためらっていないか
・今のトレンドや自分のサイズと合っているか
上記のうち、全てのモノの断捨離にいえる基準では無かった「今のトレンドや自分のサイズと合っているか」について解説しましょう。
今のトレンドや自分のサイズと合っているか
服にはトレンドがあり、状態の良し悪しとは別に「今これを着るのはためらわれる…」というケースもあります。またどのようなトレンドでも着れるデザインであったとしても、そもそも今の自身のサイズと合わないということもあるでしょう。そういった洋服は、断捨離で手放す対象となり得ます。
洋服を断捨離する流れ
洋服を断捨離する具体的な手順について解説していきます。
①持っている洋服を一か所に集め、カテゴリー別に分ける
全ての洋服を一か所に集めたら、トップス、ボトムス、アウターなど、カテゴリーごとに分けます。この方法で、同じ種類のアイテムを一同に見ることができ、比較や選別がしやすくなります。
②カテゴリーごとの洋服を断捨離すべき洋服の基準で分ける
過去1年間で着ていないアイテムは、手放す候補として検討します。季節物や特定のシーン専用のものを除き、長期間使用していないアイテムは不要である可能性が高いです。
また穴が空いている、色あせている、形が崩れているなど、状態が悪いアイテムも手放すことを検討しましょう。似たようなデザインや色のアイテムが複数ある場合、必要なものだけを選び、残りは手放します。
③一時保管エリアを設定
手放すか迷うアイテムは、一時的に別の場所に保管しておきましょう。一定期間後に再評価し、まだ必要でなければ手放します。
④断捨離したアイテムの処分
アイテムを手放す際には、再利用やリサイクル、販売、寄付などの方法を選び、環境に配慮した方法で処分します。
バッグの断捨離ポイント
バッグの断捨離をする時も、以下のステップや手放してもいい基準を参考にして、効率的に不要な物を取り除き、必要なものだけを持つことを目指しましょう。
断捨離すべきバッグの基準
手放してもいいバッグの基準は、以下の4つです。
・過去一年間で使ったか
・ダブルアイテム(似たようなバッグを持っている)がないか
・状態が悪くて使うのをためらっていないか
・実際に使っているが機能性の面で不満はないか
上記のうち、「実際に使っているが機能性の面で不満はないか」について解説しましょう。
実際に使っているが機能性の面で不満はないか
使用する機会があっても、実際に使う際に不便を感じるバッグはありませんか?例えば収納力が足りない、肩が痛くなる、開閉が難しい…など、さまざまな理由から使い勝手が悪いと感じているものです。断捨離を通して快適な生活を手に入れたい、と考えているのであれば、手放す候補に挙がるでしょう。
バッグの断捨離を行う際には、現在のライフスタイルや価値観を基に、本当に必要なものだけを取り残すことがポイントです。それにより、使いやすくて愛着を感じるバッグだけを持つことができ、日常の選択がシンプルになります。
バッグを断捨離する流れ
バッグを断捨離する具体的な手順について解説していきます。
①持っているバッグを一か所に集め、カテゴリ分けする
所有しているバッグ(入れ物)を大小・用途関係なくすべて一か所に集め、服同様にカテゴリごとに分けます。ハンドバッグ、ポーチ、リュックとカテゴリごとに整理することで、まずダブルアイテムや用途が被っているものなどを把握することができます。
②カテゴリーごとのバッグを断捨離すべき基準で分ける
重複しているモノはパッと見でわかりますが、最近使っていないモノやチャックが不安定で使うのに不安を覚えているモノなどはすぐにはわからないため、一つ一つのバッグに対して本当に必要かどうかを考えます。それぞれ持っているバッグ全てで行いましょう。
③バッグの中身を全て出す
ざっくり「手放すバッグ」と「残すバッグ」を決めたら、全てのバッグを開けて中身をチェックしましょう。中に大切なものが残っていると大変なので、①手放すバッグ→②残すバッグの優先度で確認します。
④手元に残したいバッグに中身を再収納する
中身を確認し、「手放すバッグ」には何も入っていない状態、「残すバッグ」には必要と判断したものだけが入っているという状態にしましょう。この時、ついでに使いやすいように中身アイテムも断捨離することで、これからも使うバッグの中を常に整理整頓された状態に保つことができます。
⑤定期的にバッグとバッグの中身を見直しをする
時間が経つと、再び不要なバッグ、そして不要な中身が溜まってくることがあります。定期的に断捨離を行うことで、常に必要なものだけを持つ状態を保つことができます。
靴の断捨離ポイント
靴の断捨離は、シューズボックスや玄関周辺を整理し、身の回りをシンプルに保つための手段の一つです。靴の断捨離方法と手放してもいい基準を紹介していきます。
断捨離すべき靴の基準
手放してもいい靴の基準は、以下の5つです。
・過去一年間で履いたか
・ダブルアイテム(似たような靴を持っている)がないか
・状態が悪くて履くのをためらっていないか
・今のトレンドや自分のサイズと合っているか
・匂いや汚れは問題ないか
「今のトレンドや自分のサイズと合っているか」と「匂いや汚れは問題ないか」について解説しましょう。
今のトレンドや自分のサイズと合っているか
今の自分のスタイルやトレンドに合わない靴は、今後履く機会が減るため考慮します。また体重の変動や加齢により、足のサイズや形が変わることがあります。サイズが合わなくなった靴は不快感や足の健康を損なう原因となり得るので、断捨離をしても問題ないと言えるでしょう。
臭いや汚れは問題ないか
「状態が悪くて使うのをためらっていないか」という点で似てはいますが、靴の場合は特に臭いや汚れの問題が顕著です。クリーニングや消臭できない強い臭いや、汚れが落ちない靴は断捨離の対象として考えられます。
靴を断捨離する流れ
靴を断捨離する具体的な手順について解説していきます。
①持っている靴を一か所に集め、カテゴリ分けする
まず、所有している靴すべてを一か所に集め、カテゴリごとに分けます。スニーカー、ヒール、ブーツ、サンダルなど、カテゴリごとに整理することで、同じ種類の靴が多い場合や不足しているカテゴリを特定しやすくなります。
②断捨離してもいい靴の基準を参考に選別をする
各靴を手に取り、断捨離してもいい靴の基準に当てはめて、手放す靴と保持する靴を選別します。
③不要な靴を処分する
汚れているがまだ履けるという靴は、クリーニングしてから処分するといいでしょう。状態がいいものはリサイクルショップに持って行ったり、友人や家族に譲る、寄付するなどの方法で再利用します。
修理が必要で、しかし愛着がある靴は修理して継続使用するか、思い出として保管します。修復不可能なものや履けないものは適切に廃棄します。
④定期的な見直しをする
季節の変わり目や年に数回、靴の断捨離を行うことで、所持している靴が常に最適な状態を保てます。また、適切な収納により靴の寿命が延びる場合があります。
食器の断捨離ポイント
キッチン周りを意外と圧迫している食器。断捨離の仕方と手放してもいい基準を解説していきます。
断捨離すべき食器の基準
手放してもいい食器の基準は、以下の5つです。
・過去一年間で使ったか
・ダブルアイテム(似たような食器を持っている)がないか
・状態(破損や欠け、汚れ)が悪くて使うのをためらっていないか
・デザインの統一感を乱していないか
・サイズや用途が限定的すぎないか
「デザインの統一感を乱していないか」と「サイズや用途が限定的すぎないか」について解説していきましょう。
デザインの統一感を乱していないか
使えるには使えるけれど気分的に使わなくなったデザインや、他の食器と合わないデザインの食器は、断捨離の対象として考えることができます。
サイズや用途が限定的すぎないか
特定の料理や飲み物のためだけに使う食器で、頻繁に使用しないものは断捨離の対象となり得ます。
これらの基準をもとに、食器を見直し、必要なものと不要なものを分けることで、キッチンや食器棚のスペースを効率的に使用し、日常の生活を快適にすることができます。
食器を断捨離する流れ
食器を断捨離する際の具体的な方法を以下に解説します。
①持っている食器を一か所に集め、カテゴリ分けをする
まずは、すべての食器を食器棚やキャビネットから取り出して一か所に集めたあと、タイプごとに分けます。例えば、皿、グラス、マグカップ、ボウル、カトラリーなどのカテゴリに分類します。
②各食器の確認と断捨離をする
一つ一つの食器について、断捨離すべき食器の基準を参考に状態や必要性を確認します。破損や欠けがあるもの、使用頻度の低いものなどを特定します。
③食器の整理整頓をする
先ほどの「断捨離してもいい食器の基準」を参考にして、手放す食器を選び、残った食器を整理整頓します。使用頻度の高い食器は手前や目線の高さに、使用頻度の低い食器は奥や上段に収納すると、日常生活で使いやすくなります。
④定期的な見直しをする
年に1~2回、食器の断捨離を行うことで、不要なものが溜まりにくくなります。
本・雑誌の断捨離ポイント
本や雑誌の断捨離をする時も、以下のステップや手放してもいい基準を参考にして、効率的に不要な物を取り除き、必要なものだけを持つことを目指しましょう。
断捨離すべき本や雑誌の基準
手放してもいい本・雑誌の基準は、以下の4つです。
・過去一年間で手に取ったか
・状態が悪くて手に取るのをためらっていないか
・これからも再読の予定はあるか
・電子書籍で展開があるか
「これからも再読の予定はあるか」「電子書籍で展開があるか」について解説しましょう。
これからも再読の予定はあるか
再度読む意向がない、または再読する価値を感じない本や雑誌は、まず手放していいでしょう。また内容が面白かったとしても、購入時と比べて興味や趣味が変わり、関心を失ったジャンルというのも今後読む可能性が低いので、手放しても問題ないです。
電子書籍で展開があるか
純粋にモノの数を減らすという目的から断捨離を始めた場合、電子書籍は非常に相性がいいと言えます。これから書籍関連を購入する際は、電子書籍での展開もないかどうか確認しましょう。
すでにある程度物理書籍で持っている、という連載中の作品を1から買い直すとなると新しい出費になってしまうため、無理のない範囲で電子書籍に移行しましょう。
本や雑誌を断捨離する流れ
本や雑誌の断捨離を進める際の流れを詳しく解説します。
①持っている本を一か所に集め、量を確認をする
所有している本や雑誌を一か所に集めます。これにより、どれだけの量があるのか、どのようなジャンルやテーマのものを多く持っているのかを把握しやすくなります。
②カテゴリ分けをする
本や雑誌をジャンルやテーマごとに分けます(小説、専門書、雑誌、旅行ガイド、レシピ本など)。これにより、特定のカテゴリに偏りがある場合や、必要なジャンルの本が不足していることに気づきやすくなります。
③断捨離すべき本や雑誌の基準を参考に評価と選別をする
断捨離すべき本や雑誌の基準を参考に、各本や雑誌を手に取り、必要性を確認します。
④手元に残した本・雑誌を収納し、定期的な見直しをする
残した本や雑誌を整理し、収納方法や場所を見直します。本棚の配置や整理方法を変更することで、より使いやすく、アクセスしやすい状態を目指します。
そして年に1〜2回、本や雑誌の断捨離を行うことを習慣化します。新たに読むものが増えることで、既存のコレクションの中から不要になったものを見つけやすくなります。
書類の断捨離ポイント
書類の断捨離は、書斎やデスク周辺を整理し、身の回りをシンプルに保つための手段の一つです。書類の断捨離方法と手放してもいい基準を紹介していきます。
断捨離すべき書類の基準
書類の断捨離を行う際の基準を以下に示します。ただし、これらの基準は一般的なものであり、個人や状況によって変わることがありますので、適宜アレンジしてください。
・保存期間が経過した書類
・無効・重複となっている契約書や保証書
・電子データとして保存している書類
それぞれ解説しましょう。
保存期間が経過した書類
収納スペースを無駄に取らないようにするため、保存すべき期間が経過した書類は捨てることを検討します。例えば、税務関連の書類は一定の期間保存が求められることが多いです。
無効・重複となっている契約書や保証書
すでに解約された契約書や、期限切れの保証書は不要です。また同じ内容の書類を複数持っている場合、1つだけ残して他は捨てます。
電子データとして保存している書類
ペーパーレス化を進めている場合、必要な書類は電子データとして保存し、紙の書類は捨てることができます。
個人情報が含まれる書類は、捨てる際にシュレッダーで細断するなど、適切に処理してください。法的・税務的な要件に基づき、一定期間保存が必要な書類は、必ずその期間内に捨てないよう注意しましょう。
もし保存が必要な書類がある場合は、整理整頓し、必要に応じてファイルでラベル付けして管理するといいでしょう。
書類の断捨離は、定期的に行うことで、不要なものが溜まりにくくなり、必要な書類のみを効率的に管理することができます。
書類を断捨離する流れ
書類を断捨離する際の具体的な方法を解説します。
①目的の明確化をする
書類の断捨離は、目的がなければ大切な書類まで破棄してしまうリスクがあります。そのため、一か所に集める前に断捨離する目的を明確にします。これにより、必要な書類と不要な書類の区別がしやすくなります。
②書類を一か所に集める
手元に散らかっている書類を一か所に集め、カテゴリごとに分けることで、整理がしやすくなります。例えば、家計簿、保険、税務、契約書、学校や仕事関連など、内容や用途ごとに分類します。
③目的に基づいて必要性の確認をする
一つ一つの書類について、断捨離すべき書類の基準を参考に判断します。保存期間や法的義務、将来的な利用の可能性などを考慮しながら選別しましょう。
④電子化の検討をおこなう
長期保存が必要だが、紙として保管する必要がない書類は、スキャンして電子データとして保存します。これにより、物理的なスペースを節約し、検索も容易になります。
⑤整理整頓をする
必要な書類は、ファイルやクリアファイルに整理し、ラベルを付けて分かりやすく保管します。また、ファイルごとに「再確認日」や「廃棄予定日」を記載すると、定期的な見直しや更新がしやすくなります。
大切な書類や重要なデータは、火事や盗難から保護するため、金庫やクラウドサービスを利用して安全に保管します。断捨離後も、新たに手に入れる書類については、すぐに必要性を判断し、不要であれば速やかに処分することで、書類の山を再び積み上げるのを防ぐことができます。
断捨離で快適な暮らしを手に入れよう
断捨離をして、身のまわりが心地よくなると、暮らしが充実していきます。「片付けなきゃ」とばかり考えていたストレスがなくなっていく予感もするはずです。ご機嫌な自分で、スッキリと軽やかに暮らしを楽しむために、どんどん手放してみましょう。