「毎日が仕事の日々でストレスばかり」「社会人になり、学生のころの趣味はできていない」など、都会で生活するなかで、ワンルームの暮らしに寂しさや虚しさを感じていませんか。
今回は、会社員からフローライフを実現した私が、スローライフの魅力や実際の生活、スローライフを実現するための方法などをご紹介します。「スローライフは一部の人ができること」と思っている人も、ぜひ参考にしてみてください。
スローライフとは?
最近聞かれるスローライフにはさまざまな意味があり、明確な定義はありません。ここでは、スローライフの定義を「今ある瞬間を大切にし、自分らしい生活を送ること」と考えていきます。
スローライフを考えている人は、これから解説するポイントを押さえておきましょう。
スローライフと地方暮らしとの違い
スローライフは、自然いっぱいの地方で暮らすことだと考えている人もいるでしょう。しかし、地方移住をするだけで、都会の生活よりもゆったりとした生活を送ることが可能です。終電帰りだった人も、8時から17時の会社員生活を送れるようになった人もいます。
なお、本コラムにて明記する地方の定義は、国土交通省「用途・圏域等の用語の定義」に記載の下記に準じています。
・「三大都市圏」とは、東京圏、大阪圏、名古屋圏をいう。
・「地方」とは、三大都市圏を除く地域をいう。
私がスローライフをしようと思ったきっかけ
会社員だった私が、スローライフの生活をはじめたきっかけをご説明します。
海外留学中に都市部に住んだが、体調を崩しがちだった
実家は東京の郊外だったので、都心のど真ん中での生活に昔から憧れていました。飲み会をしても、終電を考えて帰りが一番早いことも多々あるなど、都会の生活を羨ましく思うことが多かったです。
しかし、実際に海外の都会に住んでみて、よいことばかりではありませんでした。中心部では、自然があまりないうえに排気ガスなどが多く、病院へ通う機会が増えてしまったのです。また都心部では、小さい一軒家でシェアハウスとなり、窮屈な暮らしだったことを覚えています。
ワーキングホリデーで地方へ行ったら、体調がよくなった
都会での暮らしに窮屈感を覚え、ワーキングホリデーでは地方を拠点に活動することにしました。都会とは違い、庭がある広い家で過ごすうちに生活が朝方に変わり、体調もよくなったのです。家が広いだけで心も豊かになり、やりたいこともできるのだとあらためて感じました。
日本の満員電車に打ちのめされた
みなさんは、満員電車の通勤を嫌だと感じませんか?私は海外から帰国し、東京の人の多さをあらためて感じました。満員電車に圧迫感を覚え、毎日の通勤時間が憂鬱でした。
現在は地方に移住し、満員電車での生活はなくなりました。主に車で移動しているため、最近では電車に乗ることがほとんどありません。
都会とは違い、地方では車を使うことが一般的なので、駐車場代込みの一軒家に住んでいます。車の維持費が高いという人もいますが、車での移動は金額以上のメリットがあります。
スローライフを送って変わった4つのこと
それでは、スローライフの生活になってから変わったことをご説明します。(なお、本項で紹介していることはあくまで私個人の経験であり、誰にでも当てはまるわけではない旨はご了承ください)
時間の使い方が自由になる
スローライフな生活になり、時間の使い方が自由になったことが一番大きいです。週5勤務の会社員で実家暮らしのときは、8時から17時まで会社で残業する日々でした。一人暮らしをしている同期から、仕事終わりの食事や家事の時間がほとんどないと、よく愚痴を聞いていました。
スローライフの生活をしてからは、週3日を外で働き、ほかは在宅ワークなどをしていますので、時間の使い方も自由です。
崩しがちだった体調が改善された
都会で暮らすより、体調がよくなりました。会社員生活のときは、残業時に外食をしたり、仕事終わりに仕事の人とお酒を飲んだりすることも多かったので、体によいものを食べているとは言えない食生活でした。
スローライフにしてからは自炊する機会が増え、自然に野菜を取ることも多く、健康的な食生活になりました。
自分自身で選択して仕事ができる
仕事を自分自身で選択できるのも、スローライフになってから変わったことです。少し余裕があるときは仕事量を増やしたり、プライベートや帰省などをするときは仕事を減らしたりするなど、調整しながらお仕事をしています。
祝日や曜日などに左右されない生活が送れる
最近では、曜日に左右されない生活を送れています。例えば、土日や週末は出かけても混雑しているので、そういった日はあえて仕事をしています。家が快適だからこそ、家でゆったりと仕事ができるのです。
高知県で自然と関わりながらスローライフを送る私の日常
ここからは、高知県でスローライフを送る私が実際に過ごしている日常をご紹介します。
農園勤務(週3勤務)&フリーランスの仕事を両立して生活費を稼ぐ
主に週3日は農園で働き、それ以外に在宅ワークや知り合いから依頼が来て、生活費を稼いでいます。快適で広々とした家は住み心地もいいですが、家ばかりにいると体がなまったり、外との関係性もなかったりするので、ほどよい関係を維持しながら暮らしています。
最近では地震などもあり、災害時には地域の方の助けも必要だと思いますので、地域の方々とのコミュニケーションを大切にしながら過ごしています。
旅行や料理などの趣味を楽しむ
自宅に長くいると、自宅でできる趣味が家での生活を充実させてくれます。私は料理が趣味なので、広くて明るいキッチンで料理をするのは、とても有意義な時間です。
知り合いのなかには、休みの日は家で編み物をしたり、音楽の演奏などをしたりする人もいて、一軒家だからこそできる趣味もあります。
また旅行も趣味なので、駅前の家に住むと、早朝や深夜の時間帯の列車でお出かけも楽です。
広々とした自宅で過ごす
地方での暮らしは、同じ金額で都会の倍以上も広い家に住めることが魅力です。アパートに住んでいる友人も、2DK以上の部屋に住んでいる人が多く、都会でのワンルーム暮らしよりも快適な暮らし方をしている人が多いです。広々した家に住むと、コーヒーを入れてゆったり過ごしたり、天気のいい日はベランダでお酒を飲んだりもできます。
スローライフを実現するためには
スローライフを実現するためには、どのようなことをすればよいのでしょうか?私が見てきたスローライフの失敗例となった人を交えて、紹介していきます。
どのような生活を送りたいのか自己分析をする
まずは、自己分析をすることが大切です。テレビなどでスローライフに憧れて来たものの、あまり向いていなかった人も過去にはいました。会社で昇進を蹴ってまで地方移住をしたけど、やっぱり物足りなかったので帰るなど、少し残念なスローライフの過ごし方もあります。
本当にスローライフが向いているのか自己分析をしたり、地方に1週間ほど住んでみたりするのもよいでしょう。
金銭面に余裕ができてからスローライフをはじめる
地方へ移住を考えている場合、貯金など金銭面に余裕がない人は要注意です。正直、都会から地方へ転職をすると、仕事時間は減りますが、給料も下がる可能性があります。
私は今まで、奨学金や車購入時のローンの返済が上手くいかず、都会へ帰っていった人を見てきました。車のローンや奨学金などの返済がある人は、すべて完済してからスローライフをはじめたほうがよいでしょう。
自分自身の環境(仕事や住まいなど)を変える
自宅でもスローライフを実現できますが、環境を変えることが一番のスローライフへの近道だと思っています。また「環境を変えたいけど、今は辞めとこう!」と変化から逃げていませんか?
私も東京へいたころは、自分の書いた記事が通知で出てくるとは思ってもいませんでした。環境を変えることは少し怖いですが、変えてみたら今とは違った楽しい未来が待っているかもしれません。
スローライフで自分らしく過ごそう
今の生活をスローライフに変えたいと考えている人は、不安になることもあるでしょう。そのような場合は、2拠点生活をしてみるのもおすすめです。ぜひ、スローライフを実現するために、まずは家探しをしてみましょう。