カラーボックス収納活用術とは?片付けのプロが教える上手な使い方のアイデア実例集

目次

「どれだけ片付けても部屋がスッキリしない」「子どもがいて散らかりやすい」など、自宅に関する悩みを持つ方もいるでしょう。そこで今回は、安価に購入でき、収納としても活躍する「カラーボックス」の活用方法について解説します。

カラーボックスのメリット・デメリットや選び方、具体的な活用事例も交えて解説するので、収納への悩み・課題がある方はぜひ参考にしてみてください。活用事例では、部屋の種類別にカラーボックスの活用術を解説しています。

自宅・ライフスタイルと照らし合わせながら目を通すことで、すぐに実践できる収納術を見つけられるでしょう。小さなお子様のいる家庭、仕事で忙しく片付けまで手がまわらない方など、カラーボックスで自宅の悩みを解消しましょう。

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カラーボックスの魅力

なぜカラーボックスが「収納アイテム」として優れているのか、メリットにフォーカスして解説します。

安価に購入できる

3段のカラーボックスであれば、1,000~3,000円ほどで購入できます。一方、スチールやアイアンなどを使った収納棚(オープンラックなど)の場合、メーカーや品質により差はあるものの価格帯は8,000円前後です。

カラーボックスの方が安価に購入できるため、「イメージと違った」「収納を増やしたい」といった場合も廃棄・追加購入しやすいでしょう。

少しでも費用を抑えて収納場所を増やしたい方は、カラーボックスも選択肢に加えてみてください。

組み立てが簡単にできる

カラーボックスはドライバー1本で組み立てられるため、工具・工作などの専門知識がない人も設置できます。市販のカラーボックスは、各パーツがカットされており、ネジ穴なども加工済みです。

必要な部品(ネジやナットなど)も付属されているので、ドライバーがあれば組み立てられます。もちろん、メーカー・製品により仕様は異なり、中には工具なしで組み立てられるカラーボックスもあります。

難しい手順が必要ないので、設置までの手軽さもカラーボックスのメリットと言えるでしょう。

カスタマイズしやすい

カラーボックスは、以下のようにカスタマイズできます。

<カラーボックスのカスタマイズ例>

・スペースの調整:棚板の高さを変えて、カゴやファイルボックスを収納する

・ミニクローゼット:棚板を抜き、ボックス上部に突っ張り棒を入れてハンガーをかける

・生活感を隠す:扉やカーテンを取り付け、ボックス内を隠す

・簡易デスク:複数のボックスを等間隔に設置して、その上部に天板となる板を取り付ける

上記のとおり、カラーボックスはカスタマイズの幅が広いため、収納するものに合わせてスペース調整できます。自宅の雰囲気に合うよう、カラーリング・デコレーションなども可能です。

コストパフォーマンスが高い

カラーボックスは安価かつ用途が多彩なので、コストパフォーマンスにも優れています。

<カラーボックスの用途>

・リビングやダイニング用の収納棚

・子ども部屋のおもちゃ収納

・本棚

・テレビ台

・簡易的なベンチ(耐荷重を要確認)

「安価に購入できる」でも解説したとおり、カラーボックスの価格は1,000~3,000円程度です。カスタマイズの幅も広いため、ライフスタイルに合わせて上記のような使い方もできます。

安価+使い勝手の良さから、カラーボックスはコストパフォーマンスの良い収納アイテムと言えるでしょう。

カラーボックスのデメリット

本項では、カラーボックスのデメリットについて解説していきます。

デザイン性に欠ける

オーダーメイドや造作家具と異なり、カラーボックスはシンプルな見た目なので、部屋の雰囲気に合わない可能性があります。重厚感や鏡面仕上げなど、素材感へのこだわりがある方にとっては、ややチープに見えるかもしれません。

少しでも部屋の雰囲気・インテリアに合わせたい場合は、他の家具と同系色のカラーボックスを設置しましょう。部屋の統一感を維持しつつ、カラーボックスが馴染みやすくなります。

詳しくは「カラーやテイストで選ぶ」でも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

湿気の多い場所ではカビが生えやすい

カラーボックスの多くは木製素材で作られており、湿気の多い場所ではカビが生えやすいため注意が必要です。たとえば、洗面所・脱衣所に設置した場合、換気を十分に行わないと素材が湿気を吸収します。

カビの生えやすい環境を整えてしまうため、カラーボックスを活用する際は設置場所・換気方法まで考慮しなければなりません。

カスタマイズには知識・技術が必要なケースもある

たとえば、カラーボックスをデスクにDIYする場合、天板となる板や工具(ドライバーなど)、部品(ビスなど)が必要です。DIYのやり方はネット上で検索できるものの、工具・部品の取り扱い方法は慣れている人でなければ難しいでしょう。

知識・技術がなければ、きれいに仕上げられない恐れもあります。カラーボックスをカスタマイズする際は、棚板の取り外しや突っ張り棒の取り付けなど、工具・部品なしでできることから始めましょう。

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カラーボックスの選び方

カラーボックスを購入する際は次項の選び方も頭に入れておくと、「使い勝手が良く」「自宅のスペース・雰囲気に合う」収納が手に入ります。

用途で選ぶ

カラーボックスはメーカー・製品によって多種多様な種類があるので、用途に応じて選ぶことが大切です。

<用途の例>

・リビング用の本棚:収納スペース確保のため、5段以上のボックスを選ぶ

・インテリアなどの飾りを置く:収納を意識する必要がないため、1段のみのボックスを選ぶ

・脱衣所の収納:洗濯機や洗面台などの隙間に入る細長いボックスを選ぶ

・生活感を隠す収納:内部が見えない、扉付きのボックスを選ぶ

スタンダードなカラーボックスは、横幅の広い3段ボックスです。しかし、上記のような種類も販売されているので、用途に応じて適切なカラーボックスを選びましょう。

カラーやテイストで選ぶ

部屋のインテリアや雰囲気と合わせるため、カラーボックスは以下のポイントを押さえて選びましょう。

<カラー・テイストで選ぶポイント>

・部屋の床色に合わせる

・他の家具やインテリアと同系色にする

大切なのは、カラーボックスが部屋に馴染むよう、空間のベース(床や天井)・メインカラー(大型の家具)に合わせることです。同系色にすることで、部屋全体に統一感が生まれ、雑多な印象になるのを防げます。

カラーリングさえ気を付けていれば、カラーボックスはどんな部屋でも設置できます。

サイズ×置く場所で選ぶ

カラーボックスを設置する際は以下のポイントを押さえつつ、本体サイズと設置場所がマッチしているか確認してください。

<サイズ×置く場所の確認ポイント>

・幅×奥行×高さが設置場所に合っているか

・扉付きのカラーボックスの場合、開閉部分のスペースを考慮しているか

・カラーボックスと壁の隙間を掃除できるか(掃除機のノズルが入るか)

カラーボックスは、メーカーや製品によりサイズが異なります。必ず本体サイズと設置場所を確認して、問題なく収まるかチェックしましょう。

整理収納アドバイザーの私がしているカラーボックスの収納事例

次項では、私が整理収納アドバイザーとしてお客様宅に伺った際、実際に行ったカラーボックスの活用方法を事例としてご紹介します。新規で買い足した物もありますが、多くはお家にもともとあるアイテムを活かしたアイデアです。

子ども部屋

お子様が自然に「収納の大切さ」を身につけられる、カラーボックスの活用事例を紹介します。

<収納を覚えてもらうカラーボックス活用事例>

・勉強机の隣に置いて、学品用のロッカーとして使ってもらう

・部屋の隙間に置いて、漫画やおもちゃなど趣味用の棚として使ってもらう

・お子様と一緒に模様替えをする

大切なのは、子ども部屋にカラーボックスを置いて、日々の生活で活用してもらうことです。「収納すると部屋の雰囲気はどうなるか」「学用品や趣味のものは使いやすくなるか」などを実感してもらうことで、収納のメリットに気が付くきっかけを与えられます。

また、カラーボックス(3段)の本体重量は9~10㎏ほどです。大型家具ほど重くはないため、親子一緒に模様替えできます。家具・インテリアの設置場所や見せ方を学べるでしょう。

リビング・ダイニング

リビング・ダイニングの場合、家族みんなの使いやすさを重視しましょう。具体的な事例をご紹介します。

<リビング・ダイニングでのカラーボックス活用(設置)事例>

・キッチンカウンターの下:書類や家族の私物を収納

・PC用デスクの隣:プリンタやコピー用紙、インクなどを収納

・ダイニングテーブルの近く:セルフサービスのドリンクスペースとして活用

ポイントは、「使用頻度の高いもの」「1つの用途に複数のアイテムが必要な場合」を想定することです。一ヶ所にまとめて収納することで、家族みんなの利便性が向上します。

中でも出番の多いもの(コップや印刷用紙など)は棚の上に、ストック品は下になど、棚の使い方も工夫すると、使い勝手はさらに良くなるでしょう。

寝室

寝室の場合、以下のような活用方法があります。

<寝室での活用事例>

・ベッド横のサイドテーブル

・就寝前の読書用の本を置く(子ども用の絵本など)

・アロマディフューザーや目覚まし時計などを置く

カラーボックスの奥行・高さは30㎝ほどあるため、文庫本より大きな絵本も収納しやすいでしょう。さらに、カラーボックスを横に倒して置くことで、ベッドから手の届きやすいサイドテーブルとしても活用できます。

衣類収納(洗面室など)

洗濯用品のハンガーやアイロンなど、市販のカラーバスケットに収納しておけば、見た目もすっきりします。室内物干しがあるお宅の場合であれば、その近くにカラーボックスを置くと洗濯用品が収納でき、お部屋を散らかす心配もありません。

玄関

玄関の場合、以下のような活用方法があります。

<玄関の活用事例>

・玄関付近の大型収納にカラーボックスを入れて、防災グッズや外出時の持ち物などを収納

・玄関付近にカラーボックスを置いて、掃除用品やガーデニング用品などを収納

玄関まわりは、リビングやダイニングなどに置けない・置きたくないものを収納します。たとえば、自転車の空気入れや子ども用の公園グッズなどです。

収納の少ない玄関では、カラーボックスで収納スペースを拡張して、室内をスッキリさせましょう。

子どもの年齢別カラーボックス収納アイデア

カラーボックスは、お子様の年齢に合わせて収納スタイルを変化・バージョンアップさせられます。次項では、年齢別の収納アイデアをご紹介するので、お子様の年齢と照らし合わせながらチェックしてみてください。

0歳から3歳まで(未就学時期)

0~3歳児の場合、カラーボックスをおもちゃにDIYさせてみましょう。たとえば、100円ショップのスノコをカラーボックスに取り付けることで、おままごと用のキッチンが作れます。

おもちゃのお鍋や食べ物なども100円ショップで調達できます。おもちゃ類はカラーボックス内に収納できるので、散らかる心配もありません。

さらに引っ越しをしたあとは、お部屋のインテリアに合わせて、スノコ部分をホワイトに塗装しています。ライトやグリーンを付けて、和室時代とはまた違うカフェの雰囲気を出しました。

3歳から6歳まで(保育園・幼稚園時期)

3~6歳のお子様の場合、カラーボックスをおもちゃ(ミニカーや鉄道玩具など)の収納用に特化させましょう。カラーボックス用のレールボード(棚板を差し込めるアイテム)を貼り付ければ、棚板の枚数(収納スペース)を増やせます。

さらに、収納用のカゴを用意して、片付けてほしいおもちゃの写真を貼り付けることで、どこに何のおもちゃを片付けるのか視覚的にわかりやすくなります。お子様が自発的に片付けられる環境作りもできる方法です。

6歳から12歳まで(小学校時期)

6~12歳のお子様には、ランドセルや学習用品を収納するスペースとしてカラーボックスを活用しましょう。イメージとしては、小学校の教室内にあるランドセル用のロッカーです。

カゴやファイルボックスなどの収納グッズも活用し、「勉強に必要なもの」として一ヶ所にまとめます。子ども自身が片付けやすく、自ら収納してもらえる場所になります。

わが子は来年小学三年生になるため、ランドセルは別の場所に収納し、習い事や塾グッズを置くロッカーにしようかと考えています。

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カラーボックスを活用してお部屋を快適にしよう

カラーボックスは安価でカスタマイズもしやすい、使い勝手の良い収納アイテムです。お子様の年齢に合わせてバージョンアップできるため、同じものを長年使い続けられる魅力もあります。

ただし、カスタマイズする際は、工具・道具の扱い方を頭に入れ、安全への配慮も忘れないでください。専門知識が必要なシーンもあるため、まずは簡単にできる「棚板の取り外し」「突っ張り棒の設置」などから始めましょう。

上手に活用できれば、部屋の中をスッキリさせるだけでなく、お子様の教育にも期待できます。