冷蔵庫の清掃方法は?頻度別の清掃ポイントや匂いの抑え方を教えます

目次

食品を保管する冷蔵庫は、普段頻繁に使用している割に、掃除をおろそかにしてしまいがちな場所です。毎日の汚れが少しずつ積み重なり、想像以上に汚れている場合もあるでしょう。

この記事では、冷蔵庫の頻度別の掃除方法や、やってはいけないNG行為、清潔に保つポイントについて解説しています。食品を入れる冷蔵庫は、清潔を保ちたいものです。冷蔵庫掃除について知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

冷蔵庫の掃除を怠るとどうなる?

冷蔵庫は食品が常に入っており、ついつい掃除を後回しにしてしまいやすい場所です。ところが、毎日頻繁に開閉して中身の出し入れをするため、知らないうちに汚れが溜まりやすい場所といえます。

調味料や野菜についた土、肉や魚からのドリップなどの汚れには細菌やカビが繁殖しやすく、悪臭の元になります。カビや細菌が庫内に増えれば、中に入れた食品に悪い影響が及ぶこともあるのです。生鮮食品がすぐにカビたり腐りやすくなったりするだけでなく、気づかずに食べることで食中毒のリスクが高まります。

冷蔵庫の掃除は、少し面倒に感じる方もいるかもしれません。しかし実際には、日々の掃除のルールを決めたり、汚れにくくする工夫をしたりすれば、比較的簡単に清潔な状態を保てます。

冷蔵庫の掃除に役立つアイテム

まずは、冷蔵庫掃除に役立つアイテムを簡単に紹介します。

柔らかいふきん(マイクロファイバークロス)

冷蔵庫内の掃除には、ふきんをぬるま湯で濡らしたものを使用します。庫内を傷つけないよう、できるだけ柔らかい素材のものを利用しましょう。繊維の細かいマイクロファイバークロスもおすすめです。

アルコールスプレー

アルコールスプレーは、雑菌やカビの殺菌剤・消毒に役立ちます。冷蔵庫内の拭き掃除や、手でよく触れる部分の消毒に活用しましょう。

台所用中性洗剤

庫内の取れにくい汚れは、薄めた台所用の中性洗剤に浸して硬く絞ったふきんで掃除すると、きれいになります。さらに、取り外せるパーツは取り外し、中性洗剤で洗うと清潔を保てます。

掃除用使い捨てシート

100均でも手に入る掃除用の使い捨てシートは、サッと掃除をしたいときに便利です。使いやすい場所に置いておけば、調味料がこぼれたときや食品の出し入れの際に簡単に掃除ができます。

クーラーボックス

庫内の掃除をする際には、あらかじめ中に入った食品をすべて取り出しておくと、効率よくスムーズに進められます。食材の鮮度を保つために、大きめのクーラーボックスがあると役立ちます。

【毎日】食材を取り出すついでに行える冷蔵庫の掃除方法とポイント

ここからは、具体的な冷蔵庫の掃除の方法について紹介します。

冷蔵庫は、毎日頻繁に開閉する場所です。食事の支度のついでに簡単に掃除をすることで、清潔な状態を保ちやすくなります。日々の家事のついでに行える掃除方法を見ていきましょう。

STEP1. 庫内の汚れを確認する

冷蔵庫を開けて食品を取り出す際には、冷蔵庫の庫内全体を見渡し、汚れの目立つところやホコリが溜まっているところがないか確認します。

STEP2. 目に見える汚れを取り除く

調味料や飲み物がこぼれた部分は、ティッシュやお掃除シートで拭き取ります。野菜クズが散らばっている部分があれば、取り除きましょう。

STEP3. 水拭きする

硬く絞ったふきんや掃除用のシートで水拭きします。除菌したい場合には、アルコールスプレーを使用してもよいでしょう。

【週1回】習慣づけたい!定期的な冷蔵庫の掃除方法とポイント

冷蔵庫全体の掃除は、週に1回程度行いましょう。買い出し前、冷蔵庫内の食品が少なくなったタイミングがおすすめです。

STEP1. 庫内に残った食材を移動させる

庫内に入っている食品類を移動させます。普段の掃除では、食材の傷みを防ぐため一度にすべて取り出さず、掃除をする箇所にある食材のみを一時的に取り出したり、移動したりして拭き掃除を進めます。食品を移動させる際に使用期限や状態を確認し、古くなったものや期限切れのものは処分しましょう。

STEP2. 水拭きする

硬く絞ったふきんで、食品を移動させた場所を拭きます。汚れがひどい場合には、薄めた中性洗剤で水拭きし、二度拭きして洗剤を拭き取ります。

STEP3. 乾拭きする

最後に乾いたふきんで乾拭きをして、しっかりと水分を拭き取ります。水分が残ると、雑菌の繁殖やカビの原因となるためです。

【3ヶ月に1回】しっかりめの冷蔵庫の掃除方法とポイント

3ヶ月に1回程度は、庫内の食品をすべて取り出し、しっかりめの掃除をしましょう。洗える部分は中性洗剤で水洗いすることにより、拭き掃除だけでは除去しにくい汚れもスッキリときれいになります。

STEP1. 庫内の食品を取り出す

冷蔵庫に保管していた食品を取り出します。特に夏場は、鮮度を保つためにクーラーボックスを利用しましょう。

STEP2. 部品を取り外して水洗い・庫内は水拭き

ドアポケットや庫内の棚など、取り外せる部分はすべて取り外して中性洗剤で洗います。庫内は硬く絞ったふきんで水拭き、その後に乾拭きをして水分を拭き取ります。

STEP3. パッキンの汚れを掃除する

ドアのパッキン部分には、汚れやカビが溜まっている場合があります。汚れをそのままにしていると劣化し、冷気が漏れる原因となることもあるので、綿棒やお掃除シートを使ってきれいに拭きましょう。水分が残るとカビの発生の原因となるため、忘れずに乾拭きします。

STEP4. 部品を乾燥させて元に戻す

水洗いした部品はしっかりと乾かし、元に戻していきます。

STEP5. 冷蔵庫の外側の掃除

最後に、冷蔵庫の外側も掃除しましょう。

上部にホコリが溜まっている場合には、乾拭きでホコリを取り除いてから水拭きし、最後にまた乾拭きで水分を除去すると効率よくきれいになります。

また、冷蔵庫の表面は、手垢や油汚れが溜まりやすい場所です。重曹やセスキ炭酸ソーダ水をスプレーしたり、アルコールスプレーを使ったりして拭き掃除をすると清潔を保てます。

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クリンネスト1級(お掃除のプロ)の私が教える、冷蔵庫の掃除でやってはいけないNG行為

冷蔵庫のこまめな掃除は大切ですが、誤った方法で掃除を続けていると、冷蔵庫の寿命を縮めたり、雑菌やカビを増やしてしまったりすることがあります。そうならないためにも、冷蔵庫の掃除で注意すべきポイントを知っておきましょう。

推奨されていない洗剤や道具を使わない

各家電メーカーにより異なりますが、冷蔵庫の掃除には推奨されない洗剤や道具があります。

・メラミンスポンジ

・塩素系漂白剤

・アルカリ性洗剤

・アルコール

・クレンザー など

非推奨の洗剤や掃除道具を使うと、庫内を傷つけたり、劣化を早めてしまったりする可能性があります。掃除の前には、製品の説明書やホームページで確認しましょう。

潤滑油を拭き取らない

引き出しのレール部分には、滑りをよくする潤滑剤として油が塗られています。潤滑油を拭き取ると滑りにくくなり、レール部分が傷みやすくなってしまいます。少しベタベタとしている部分ですが、誤って拭き取らないように注意しましょう。

使い古しの雑巾は使わない

冷蔵庫の拭き掃除には、使い古した雑巾は使用しないようにしましょう。しっかり洗っていたつもりでも、使用後の雑巾には雑菌がついている可能性があります。清潔を保つためにも、冷蔵庫専用のふきん、または使い捨てのシートの使用をおすすめします。

冷蔵庫を清潔に保つポイント

冷蔵庫は普段から使い方を工夫することで、清潔な状態を維持しやすくなります。冷蔵庫を清潔に保つためのポイントを紹介します。

汚れたらすぐに拭くように心がける

庫内を清潔に保つためには、こまめな掃除が重要です。調味料や食材からこぼれた汁がついた状態で時間が経つと、固まって頑固な汚れへと変化します。汚れに気がついたら、放置せずにすぐ拭き取りましょう。

ウェットシートやティッシュペーパーを冷蔵庫のそばに設置すると、手間を減らせます。

食品を詰め込みすぎない

食品の詰め込みすぎに注意しましょう。食材が多すぎると、奥に入ったものが見えにくいだけではありません。気づいたときには傷んでいたり、期限が切れてしまっていたりと食材を無駄にしてしまうリスクが上がります。

また、食材を詰めすぎると冷却効果が薄れ、電気代が余計にかかる原因になることもあります。普段から食材は、庫内スペースの7〜8割を維持するよう心がけるとよいでしょう。

食材の収納方法を工夫する

冷蔵庫が汚れにくいよう、食材の収納方法も工夫してみましょう。おすすめの収納方法の例は、以下のとおりです。

・透明ケースで場所を区切り、調味料や食材を種類ごとに分けて収納する

・肉や魚は保存袋や容器に入れて密閉する

・野菜室は紙袋を使って庫内を区切り、汚れたら袋ごと交換する

ライフスタイルにより、冷蔵庫に入れる食材は変わってきます。生活に合った収納方法をぜひ見つけてみてください。

日頃から掃除をして冷蔵庫を清潔に保とう

今回は、冷蔵庫の頻度別の掃除方法や、やってはいけないNG行為、清潔に保つポイントについて解説しました。食品を衛生的に保存するためには、冷蔵庫の掃除が必須です。

ぜひルールを決めてこまめに掃除をするとともに、普段から清潔を保ちやすい収納方法にもこだわってみてください。